思い出してみると
ネア
「ぼんやりと覚えているのです。あの日、私は美味しい杏のお酒を飲んでいました」
「ご主人様…」
「わーお。悪酔いして、
アルテアを狩った日の事だぞ」
「…おい。狩られてないぞ」
「むむ、
アルテアさんを狩ってしまったのです?」
「君は、
アルテアに一万倍にした葡萄酢を飲ませたからね…」
ウィリアム
「うーん、確かに飲み過ぎたか」
「むぅ。私は暫くの間、
ウィリアムさんを椅子にする事になりました」
「はは、すまないな。疲れていたみたいだ」
「まぁ、それでなのです?」
「おい、そいつの場合はわざとだぞ」
「ありゃ。腹黒いぞ」
「ネア、もう少しこのままでいいか?」
「はい」
かいいん
「おや、あの魔物は、前回にも印付けした者ですね」
「では、そろそろ排除時かもしれないな。会長?」
「シルハーンに対しても敵意を持っているようだ。ミカ、任せても?」
「勿論だ。任せてくれ」
「それと、案件658は、ウィーム領主の会に任せてある。
バンル達が適切に処理するらしい」
グラフィーツ
「そう言えば、俺の知る人間もそんな指癖があったな…」
「まぁ、グラフィーツさんのお知り合いの方も、ピアノを弾く時に?」
「リズム感は正常だった。歌声も素晴らしかったがな」
「…自損事故に遭いました」
「で、この曲はどうなったんだ?」
「ぐ、ぐぬぅ」
「ではもう一度だ」
ゼノーシュ
「あのね、僕
グラストと行きたいところがあるの」
「ん?これから出かけるか?」
「いいの?沢山動くけど、疲れてない?」
「ああ。どこに行きたいんだ?」
「わぁ!じゃあ、これからお出かけしよう!あのね、この前が楽しかったから
グラストとまたスケートしたいな」
「よし、行こう」
ヒルド
「ふと思い出したのですが、あの絨毯はどうなりました?」
「そう言えば、見かけないな。
ヒルドが修繕に出したのではないのか?」
「私は出しておりませんよ。ネイ?」
「…え、ええと、僕が修繕に出してる、かな」
「と言うことは、また絨毯に何かしましたね?」
「ありゃ。何で分かるの?」
ヨシュア
「ほぇ、これ何だろう」
「知りませんよ。あなたが買ってきたのでしょう」
「でもこれ、…ほぇ、イーザにあげるやつだ」
「…私に、ですか?」
「うん。家族に氷河の酒を飲ませたいのだろう?渡そうと思って買ったのに、忘れていたよ」
「…あなたは、時々…」
「ほぇ?どうしたんだい?」
アルテア
「おい、ここに用意しておいたタルトはどうした?隠しておいた筈だが?」
「なんのことかわかりません」
「ほお?ここに来られない時の為のものだったが、その時はもう諦めるしかなくなるな」
「ぎゃ!」
「そもそも、いつあれだけのものを余分に食べたんだ」
「なんのことかわかりません」
本日はここまでとなります。
お付き合いいただき、有難うございました!
最終更新:2022年05月07日 12:13