2020-04-15

Twitterで公開されたSSを引用しています。
引用元:桜瀬彩香氏Twitter(@kusurinomamono https://twitter.com/kusurinomamono

前 2020-04-12 パンの日
後 2020-04-16 本日(4/16)の更新のおまけ

帰り道


本日の更新はお休みとなります。
代わりに、こちらから薬の魔物のSSを書かせていただきますね。


ネア
「今日は一日しっかりとお仕事でしたね」
「ご主人様…」
「このカワセミと謎小瓶生物は、たまたま足元をちょろちょろしていたのですよ」
「その瓶は、足止めの精霊だから置いて帰ろうか。帰れなくなると困るだろう?」
「なぬ。今夜はローストビーフなのでこやつはこうです!」
「投げた…」

グレアム
「シルハーン、この本もお渡ししておきます」
「本はいいかな…」
「そろそろ、あなたからも一冊贈ってみては?ネアが喜びますよ」
「…そうなのかな」
「ええ。時にはそのような贈り物も良いかと」
「では、そうしてみるよ」
「ええ。ではこの精霊は、俺が帰り道で処分しておきましょう」

グラフィーツ
「やれやれだな。帰り道でどれだけ砂糖を食わせるつもりだ」
「リ、リズム感は生きています!」
「最低でも、七杯は必要だぞ」
「その素敵なスプーンで、ですか?」
「保管用の入れ物の七杯分だ」
「ぎゃ!ほぼ水筒一杯ではないですか!」
「リズムを完全に殺したのはお前だろう…」

ドリー
エーダリア、帰りにウィームの空を一回りしてもいいか?」
「構わないが、どうかしたのだろうか?」
ヴェンツェルが、弟の住む街を見ておきたいらしい」
「ドリー!」
「すぐに照れるが、エーダリアが幸せに暮らしているウィームを見るのが気に入っているんだ」
「兄上…」
「ドリー…」

ウィリアム
「ネア、少しだけ待っていてくれるか?」
「お仕事ですか?」
「余計なものがいるから、排除しておくな」
「余計なもの…」
「そうだな、離れると危ないから俺の背中に顔を埋めていてくれるか?」
「む、むぐ!」
「ああ、そうしていてくれ。すぐに壊すが、見えると不愉快だろうしな」

ノア
「ええと、そろそろ帰ろうか!」
「少しだけ待ってくれ。ノアベルト、これは何だろう?」
「橋崩しかな。ありゃ、また何か見付けたぞ…」
「こ、これは?!」
「わーお。生きた魔術書だね。少し待ってくれるかい?僕が魔術洗浄しなきゃだね。…何だろう、何かこういうのも家族みたいでいいね」

ヒルド
「では、帰りましょうか」
「むむ…」
「お手をどうぞ。こちらの谷は私がお渡ししましょう」
「お、落ちません?私はとても軽い乙女ですが、狐さんよりは重いと言わざるを得ず…」
「おや、そのような心配はされずとも、あなたを落とすような事は決してありませんよ?」
「はい!」
「では」

ディノ
「ネア、こちら側の道を通って歩こうか。あの公園で、夕暮れの星の歌が始まるようだ」
「まぁ!野外劇場なのです?」
「うん。今日からの三日間、こちらで公演しているようだ。観ていくかい?」
「い、いいのですか?」
「うん。君の好きな揚げドーナツもあるよ」
「ふぁ!」
「可愛い…」

アルテア
「それは置いていけ」
「むぐる…」
「白いものは狩るな。それと、見た事のない生き物には触るな」
「これは、鳥さんです」
「真っ白で、鱗のある竜だな。おまけに祟りものだ」
「売ればおやつ代になるのです」
「障りがあるものだ。…ったく、帰りにザハに寄ってやる。それでいいな?」

本日はここまでとなります。
お付き合いいただき、有難うございました!


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最終更新:2022年05月07日 12:13