どうしても相性が悪い
本日の更新は、お休みとなります。
代わりにこちらで、
薬の魔物のSSを書かせていただきますね。
ヒルド
「だから、ザルツは無能だと言われるのですよ。この季節に、薄物のような部屋着を用意する神経が分かりませんね…」
「そ、そうだな。
ノアベルトに頼んで着替えを持ってきて貰うのなら…」
「いえ、元々誰が用意したのか分からないものを着るのは好みません。着替えは持ってきております」
ノアベルト
「ごめん、お兄ちゃんにはちょっと…」
「むぅ。ノアは得意分野だと思っていたので、これは想定外です…」
「女の子の下着のお店だよね…何でだかさ、ここに入るとよく刺されるんだよね」
「なぬ…。リノアールお店の本店を、やっと見付けたのに…」
「シルは、もう死んでるのかぁ…」
グラフィーツ
「運命の出会いです!伴侶と義兄が死んでしまい、同伴者を探していました!」
「…おい、買ったばかりじゃないのか」
「あの日になかった色合いの物が、このお店の中にあるのです!」
「ネア?ここで何をしているんだ?」
「
グレアムさん!…ほわ、グラフィーツさんが逃げました…」
グレアム
「ネア、…それは今度にしないか?」
「むむ?ぴちぴち海老の踊り食いをですか?」
「生きているものはちょっとな…」
「とは言え、後は食べるだけなのですよ?ライムを絞って…」
「よ、よし!海老なら
アルテアも呼ぶか。俺は、少しだけ視線を外しているからな」
「ほわ、海老さんは…」
ウィリアム
「聞くに耐えない。耳が悪いのか腕が悪いのかは分からないが、これで演奏会というのはな…」
「…
ウィリアムさんは、音階に厳しいのです?」
「ん?…いや、他の楽器や歌は気にならないが、バイオリンだけはどうしてもな…」
「わ、私の歌は…」
「…シルハーンの為にとっておこうな」
エーダリア
「ありゃ、その魔術書かい?」
「どうして、ネアが読む時にだけ、試してみるという文言が現れるのだろう…」
「
アルテアも事故ってたしね。…うーん、
エーダリアが開くと、なぜかお行儀の良い魔術書になるんだよなぁ」
「私も、試してみたいのだが…」
「
エーダリア様?」
「
ヒルド?!」
ヨシュア
「ほぇ、また変な事してる…」
「ネア様のよく歩かれる経路を分析しているだけでしょう」
「ネアに会いたいなら、遊びに行けばいいんだ」
「下僕としては、最悪の提案ですね」「よくわからないな。イーザは、下僕じゃなくていいと思うよ」
「明日は留守番していえ下さい」
「ふ、ふええ!」
ドリー
「またやったのか…」
「すまない。俺が近付いたことで、泣き出してしまったらしい。やはり、子供には好かれないな。可哀想な事をした」
「…それぞれだろう。私はそうは思わなかったぞ」
「ああ。
ヴェンツェルだけはなぜか、俺にべったりだった。今も俺の宝物だ」
「っ、
ヴェンツェル?!」
ディノ2
「わーお、シルはどうしたのさ?」
「水槽のお魚が集まってきてしまい、すっかり怯えてしまいました。じっと見つめられるのが、苦手なようですね」
「あんな魚なんて…」
「…と言うか、ネアが手に豆菓子を持ってるからじゃない?」
「ぐるる!魚などに、私のお菓子は分け与えませんよ!」
ネア
「ぎゅわ…」
「逃げられてしまったのかい?」
「ちびちびの小鳥さんが集まっていて、とても可愛かったのです。あちらのお子さん達は手に止まらせているのに、なぜなのだ…」
「お前の近付き方が、おかしいんだろうな」
「この可憐さでもなのです?」
「明らかに狩る動きだろうが」
「解せぬ」
アルテア
「
アルテアさんを保護しました」
「
アルテアを、かい?」
「はい。お庭のバケツに謎毛皮キノコが沢山入っていたので森にぽいしたのですが、そこに通りかかってしまい…」
「だから、キノコがついているのかな」
「っ?!」
「お、落ち着いて下さい!取ってあげますからね」
「早くしろ…」
エーダリア2
「こんな夜中に、隠れて何をしているのかと思えば」
「なぜ、いつもお前には見付かってしまうのだろう…」
「後ろめたい時は、扉の開け方が変わりますからね」
「そうなのか…」
「で、なぜネイが小さくなっているんです?」
「銀狐姿で、魔術書の試してみるという部分に触れたのだ…」
本日はここまでとなります。
お付き合いいただき、有難うございました!
最終更新:2022年05月07日 12:23