疲労困憊の一日の後に触れたいもの
本日の更新はお休みとなります。
代わりにこちらで、アンケートの結果を反映した、
薬の魔物のSSを書かせていただきますね。
お題は「疲労困憊の一日の後に触れたいもの」で。
ネア
「フキュフー?!」
「むぐ、逃しません。今夜はちびふわを抱っこして眠るのです」
「
アルテアなんて…」
「逃げないよう、こうしてしまいますね。えいっ!」
「砂糖菓子をあげてしまうのかい?」
「フッキュウ…」
「これで、くたくたの夜に、もふもふを襟巻きにして安眠出来ますね。…ぐぅ」
ディノ
「ネア、こちらにおいで。…逃げないようにね」
「ディノ?拘束椅子になりたいほどに悲しい事があったのですか?」
「
ノアベルトが、泥遊びをしてしまって、
ヒルドと洗っていたんだ」
「私がお昼寝している間に、そんな事件が…」
「
ノアベルトは、すぐ泥で遊んでしまうけれど大丈夫かな…」
ノア
「今日はくたくただ。
ヒルド、一緒に寝てよ」
「…ネイ?どこから入ったんですか?」
「はぁ。王都なんて最悪だよね。もう、家族に優しくして貰うしかないよ。あ、
エーダリアも連れて来たんだ」
「…眠っている状態で、この部屋に運び入れたのですか」
「だってほら、三人一緒がいいでしょ?」
エーダリア
「やはり、
ダリルと二人での執務は疲弊するな…」
「
エーダリア様、ネイをテーブルにあげるのはおやめ下さいと…」
「すまない。だが、こうしていると眠っている銀狐をずっと撫でていられるのだ」
「その状況で仰向けで寝ていられるのも、問題ですね…」
「確かに、ずっと起きないのだな」
ヒルド
「…
ヒルド?」
「もう暫く、このままでいていただいても?」
「か、構わないが、…その、ひ、人目につかないところに…」
「ありゃ。
エーダリアを抱き締めるぐらいに疲れてる?ね
「…当分、私はザルツとの交渉には出ません。良いですね?」
「勿論だ。だがその、せめて部屋に入らないか?」
ウィリアム
「ここはどこなのだ」
「キュ…」
「すまない、起こしたな。もう少し寝ていていいぞ」
「…もしや、我々のテントから
ウィリアムさんのテントに攫われています?」
「ずっと鳥籠だったから、こうしてネアに触れるとほっとするよ」
「キュ?!」
「ふむ。気にしない事にしましょう。ぐぅ…」
アルテア
「なぜ勝手に膝枕にされたのだ」
「ったく。じっとしていろ」
「解せぬ」
「テーブルの上の皿の様子がおかしいが、一週間分として作っておいた筈のタルトはまだ残っているんだろうな?」
「きのせいですよ」
「暫く寝るから、今は静かにしていろ…おい、やめろ。砂糖菓子を食わせるな!」
アルテア(おまけ)
「…ったく、ここにいたのか」
「きつねさんは、このおへやにかくれていたようです」
「
アルテアが…」
「良かったですね、狐さんがいて…」
「
ノアベルトは執務室の方か?影の庭の件で話しておく事がある」
「ノ、ノアは、出掛けました!」
「は?今からかよ」
「
アルテアが…」
以上となります。
お付き合いいただき、有難うございました!
ヒルドの部分に誤植がありましたので、こちらだけ再掲しますね…
ヒルド
「…
ヒルド?」
「もう暫く、このままでいていただいても?」
「か、構わないが、…その、ひ、人目につかないところに…」
「ありゃ。
エーダリアを抱き締めるぐらいに疲れてる?」
「…当分、私はザルツとの交渉には出ません。良いですね?」
「勿論だ。だがその、せめて部屋に入らないか?」
最終更新:2022年05月07日 15:26