お花見事故編
「すまない。花見どころではなくなってしまったな…」
「あなたはなぜ、よりにもよって禁術書を持って来たのですか…」
「……っ、私の愚かさのせいで、
ノアベルトを失ってしまった」
「
エーダリア様!桜色になったひよこの大群再びな惨事ですが、あちらにノアの手が見えました!」
ノア
「ごめんなさい…」
「
ノアベルト、何を飲ませてしまったんだい?」
「巨人の酒じゃないんだけど、…うわ!ネア、落ち着いて!」
「むぐるる!」
「お前は何で全裸なんだよ」
「ほら、僕飲むと脱ぐからさ…」
「外でも脱いでしまうのだね…」
「シル、ここ一応リーエンベルクの中だから!」
「こらっ、枝を折ってはいけません!」
「ほぇ、僕が欲しいからいいんだよ」
「
ヨシュア…」
「ふぇぇ!イーザが怒ってる!だって、ポコのぬいぐるみを忘れたんだ。ポコにも綺麗な桜を見せるんだよ」
「仕方ないですねぇ、この枝だけですからね?」
「わーお、僕の妹が枝を折ったぞ…」
某会長
「ええ、こちらで。縄の持ち込みは取り違えの原因になりますから、今回は禁止にしましょう。祭壇を作るのも不可とします。……いえ、姿絵を飾るのは構いません。料理は、イーザが最近の彼女のお気に入りを集めたようですよ。…祝春告げの女王の垂れ幕ですか…あちらに飾りましょうか…」
「ん?どうしたんだ?」
「
ウィリアムさんはなぜ剣を出していたのでしょう…?」
「ああ、この前の件で
アルテアを叱っておいたからな。さぁ、花見を続けようか。ネア、そこは木の根が危ないから手を繋ごう」
「
ウィリアムなんて…」
「ほわ、
アルテアさんが桜の樹の下でお亡くなりに…」
ディノ&ネア
「ほら、満開の桜が綺麗ですよね」
「人間はどうして桜の木の下で食事をするんだい?」
「素敵なものを見ながら食事をすると、幸せな気持ちになりませんか?」
「ネアかな…」
「猟奇的なのでやめましょうか…」
「ご主人様…」
「そして、ふと気付いたのですがここはどこでしょう?」
「
アルテアさん、枝の上にぴかぴか光る結晶石があるので取って下さい!」
「桜の祝福石か。…取ってやるから登るな…」
「そして、その上の茂みに謎毛皮が見えるので獣さんがいるのかもしれません」
「…毛皮?…っ?!」
「……木の上に潜んだまま、降りられなくなったボラボラでした…」
「おや、桜の森に惑わされてしまいましたね」
「……ここはあわいでしょうか?」
「私がついていながら、申し訳ありません。でも、二人きりで花見が出来るのなら役得かもしれませんね」
「ふふ、私も綺麗な桜の中の
ヒルドさんを独り占めですね」
「では、はぐれないように羽の内側にどうぞ」
「…あのね。さっきの妖精のせいで道を間違えたって言ったの、本当は嘘なの」
「嘘なのか?」
「うん。僕、もう少しだけ、
グラストとお花見したかったんだ…だめ?」
そう言うと、こちらを見た
グラストは優しく微笑んで手をぎゅっと握ってくれたから、今日はとってもいい日だと思う。
以上になります!
今回はゼノ&
グラスト組で、ほんわり締めさせていただきました。
最終更新:2022年05月07日 11:47