森西栄一:「いだてん~オリムピック噺~」

演:角田晃広(東京03)

第1話冒頭。
落語家・古今亭志ん生とその娘・美濃部美津子に話しかけたタクシーの運転手がいた。
やけに馴れ馴れしいタクシーの運ちゃんで、その後もちょこちょこと登場していたのだが、
明治大正昭和初期、そして戦争を乗り越えた戦後、東京オリンピック招致が決まった後、その正体が判明した。

後に東京五輪組織委員会の式典課の一員となる「森西栄一」。

たまたまタクシーに乗ってきた亀倉雄策と丹下健三が東京オリンピックでの仕事内容を話題にしていたのを聞いていた森西は、二人に自分を売り込んだ。
こうして森西はタクシーの運転手を辞め、聖火ランナー踏査隊の一員となり、「もう一つ」の人生を歩み始める。

史実での「森西栄一」

元タクシー運転手で、タクシー客の亀倉雄策と丹下健三に自分を売り込み、東京オリンピックに関わる仕事に就こうとしてタクシー客の亀倉雄策と丹下健三に自分を売り込んだのは実際にあったこと。

そして東京オリンピック聖火リレーコースの検討の為「聖火リレー踏査隊」の一員となり、艱難辛苦七転八倒の末になんとかこなしたのも実際にあった出来事となる。
関連Twitterツイート

その一方で、実際の「聖火リレー踏査隊」成立の過程と(そもそもいろいろとすっ飛ばし過ぎているので)
「実際の森西栄一とは性格が異なり過ぎている」という指摘も出ている。
まあこれはもう「いだてん」あるあるなので致し方ない恒例の何かである(笑汗)

森西栄一の史料・文献・書籍

以下、森西栄一関連のネット上で確認できた文献や書籍などを紹介する。

吹浦忠正さんのブログ

1964年東京オリンピック国旗担当及び「いだてん」国旗考証担当及び「いだてん」登場人物の一人である「吹浦忠正」さんによる「森西栄一さん紹介」ブログ記事。

  1. 森西栄一・私が尊敬する人より。
  2. 森西栄一という人②
  3. 森西栄一という人③
  4. 森西栄一という人④
  5. 森西栄一という人⑤
  6. 森西栄一という人⑥
  7. 聖火リレー秘話
  8. 名は「サファリ」①
  9. 名は「サファリ」②

ちなみに聖火リレー最終ランナー「坂井義則」が使用した聖火トーチは、森西栄一さんの手に渡った、という話である。
東京オリンピックの年に

国会図書館デジタルコレクションより

ちなみに国会図書館デジタルコレクションでの検索結果は以下の通り。
国立国会図書館デジタルコレクション - 「森西栄一」検索結果

雑誌『東京オリンピック』「聖火リレー踏査隊」特別号や、
東京オリンピック. (8) - 国立国会図書館デジタルコレクション

聖火リレー踏査隊旅行記(麻生武治氏との共著)
聖火の道ユーラシア - 国立国会図書館デジタルコレクション
などが最寄りの図書館で読むことができる。

あと、更に深く検索を掛けると意外な本が近くの図書館にあったりするかもしれない。
『聖火の道ユーラシア 』(二見書房): 1962|書誌詳細|国立国会図書館サーチ
『聖火の道 ユーラシア』|資料詳細:栃木県立図書館
だからなんで栃木県の図書館に以下略。

『聖火の道 ユーラシア』

聖火リレー踏査隊 隊長「麻生武治」との共著となる「聖火リレー踏査隊旅行記」。
先述の通りに図書館にあったので借りて来て読んでみました。

(これは保存用の装丁です。各図書館により異なると思われます)
(ちなみに原本はこちら→関連ツイート

基本的には踏査隊が調査旅行をした当時のアジア各国の風景や風俗、そして国際情勢が理知的に、時には情緒的に綴られている。
そしてたまには「おっぱい」。
いや割と「おっぱい」。
読むときにはGoogleでググりながら、現在との変化や違いを比較しながら、現在に至るまでの歴史を辿りながら読むと面白い。

また共著という形になっているが、実は森西栄一さんは「資料整理担当者」である。
森西さんや他の隊員たちの旅日記や新聞記事などを森西さんが整理し、それらを参考としながら麻生武治隊長が書き著した書籍となる。
そのため本当なら森西さんは「資料整理担当者」表記となるのだが、その功績に鑑み共著者扱いとなっている。


あとこの麻生武治隊長。
他の書籍を読んでみたら、実はかなりの重要人物だった事が判明しました。
とりあえずそれはまた別のお話で。
関連ツイートその1
関連ツイートその2
関連ツイートその3
関連ツイートその4


(その他なにか見つかったら追記します。)


関連人物

関連項目

東京五輪組織委員会
東京オリンピック(1964年)
聖火リレー踏査隊

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最終更新:2021年05月29日 11:13