押川春浪:「いだてん~オリムピック噺~」

演:武井壮

三島弥彦が所属する「天狗倶楽部」のリーダー的存在。
ひょんな事から嘉納治五郎と知り合い、「オリンピック」に選手を送ろうとする嘉納治五郎に「天狗倶楽部」の面々と共に協力し、三島弥彦が「もう一人の日本初のオリンピック選手」となるきっかけを作る。

史実での「押川春浪」

明治時代の小説家。
SF小説や冒険小説を手がけ、その人気はかの「夏目漱石」に匹敵する程であったという。
その一方で若い頃から数々の「バンカラ」行動が目立ち、落第、退学、放校処分など学校を転々とし、最終的には現在の早稲田大学に落ち着き、処女作『海底軍艦』を著し、小説家となる。
海底軍艦 - Wikipedia

その一方で若い頃から興じていたスポーツを通じて人脈を広げていく内にスポーツ愛好団体「天狗倶楽部」が出来上がり、その中心的存在となる。

ちなみに「いだてん」に登場し、第3話タイトルの由来となった雑誌『冒険世界』は押川春浪が編集長となり刊行された文献である。
冒険世界 - Wikipedia

そして中沢臨川と共に「羽田運動場」を作り、ここが「ストックホルムオリンピック予選会」の会場となる。
この逸話が所以となり「いだてん」に押川春浪と「天狗倶楽部」が登場することになった。
羽田運動場 - Wikipedia
国際オリムピック大会選手予選会 - Wikipedia
”あの”天狗倶楽部が、大河ドラマ「いだてん」に推参!~奴らは一体何者だ?…横田順彌氏の著作その他から - Togetter

その後、もともと持っていた飲酒癖と、明治終盤に起こった「野球害毒論」論争が心労となってしまい、体調を悪化させてしまう。
ちなみに第14話「新世界」での押川春浪の「反論したら、めちゃくちゃ叩かれて謝罪文だ」というセリフは史実由来のものとなる。
野球害毒論 - Wikipedia

そして失意の内に逝去した、とされている。
押川春浪 - Wikipedia

押川春浪の史料・文献・書籍

小説家なのでとにかく史料文献書籍の量が莫大である。 

『冒険世界』『武侠世界』

共に押川春浪が主筆を努めた児童向け雑誌。
『冒険世界』は「いだてん」第3話のタイトルにもなっている。
で、どうやら国会図書館ではマイクロフィルムとして保存されており、まだ「デジタルコレクション」には納められていないようだ。
『冒険世界』 - 国立国会図書館サーチ
『武侠世界』 - 国立国会図書館サーチ

国会図書館デジタルコレクション

国会図書館デジタルで、手持ちのスマホやパソコンで読めるものはこちら。
国立国会図書館デジタルコレクション - 「押川春浪」インターネット公開 検索結果

全ての検索結果だとこうなる。
国立国会図書館デジタルコレクション - 検索結果


その内、例えば「野球害毒論」に関係してくる文献だとこちらになるだろうか?
野球と学生 - 国立国会図書館デジタルコレクション

横田順彌 著作


仙台文学館

押川春浪に縁のある宮城県仙台市の「仙台文学館」には、
仙台文学館 公式サイト|ことばの杜をあるこう

押川春浪に関連する資料が多数所蔵されている。
「押川春浪」検索結果一覧 | 収蔵品データベース | 仙台文学館

中には写真などの貴重な資料も含まれている。
「押川春浪」検索結果一覧 | 収蔵品データベース | 仙台文学館

貸出不可であり、複写(コピー)出来ない資料も多いが、一度は訪れてみたい場所である。

ところでここにはなんで『二階堂トクヨ伝』まであるのかな?w
二階堂トクヨ先生、確かに宮城県生まれ宮城県育ちだけど、この本はトクヨ先生が著した本ではないのだけれども以下省略。
[ID:15462] 二階堂トクヨ伝 : 資料情報 | 収蔵品データベース | 仙台文学館

「東北学院」押川春浪紹介記事

NHK大河ドラマ「いだてん」の押川春浪に注目!|学校法人 東北学院
(2019年01月30日)
押川春浪の父親である「押川方義」が創設した「東北学院」による、押川春浪紹介記事。
なのだが、
「犬煮て食べちゃった♥事件」や「頭髪焼討事件」、更に少女雑誌に「村ごと焼き払う系女子」小説を載せたなどなど、破天荒過ぎる記述がというか、もうちょっとこう、手心という物を(笑涙)


(読んだら追記します。)

関連人物


阿部磯雄
小杉放庵 橋戸信

関連項目

天狗倶楽部
大日本体育協会
ストックホルムオリンピック

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最終更新:2020年03月11日 21:00