田畑政治:「いだてん~オリムピック噺~」

演:阿部サダヲ

日本にオリンピックを召致した男

「いだてん」のもう一人の主人公。
一見、どころか見たまんま、せっかち強引勝ち気猪突猛進激情家な粗忽者。
頭の回転が異様に早く、そのため行動が忙しなく、字も汚い。
そして超が付く程の早口というか速口で、口が早過ぎて追い付いていかないため「アレコレナニ」で済ませてしまう癖がある。
嘉納治五郎曰く「口が韋駄天
その一方で正義感溢れるロマンチストな面もある。
敵も作るがその一方で味方も出来、心強い仲間が周りに多く集う。

若い頃は水泳選手を志していたが、大病を患い競技人生を断念。
内田正練の悔恨を胸に水泳指導者の道を選んだ。

そして熊本に帰郷した金栗四三の後を引き継ぎ、
嘉納治五郎の無念を晴らすべく、
東京で「一番面白い事」を実現すべく突っ走る。

史実での「田畑政治」

若い頃の病のため水泳選手を断念し、指導者の道を歩み、
日本水泳指導者のパイオニアの一人。
そして日本のオリンピック活動の第一人者であり、
戦後日本の東京にオリンピックを召致した。
田畑政治 - Wikipedia

ちなみにというか、本当のマジでガチな、せっかち強引勝ち気猪突猛進激情家。
「いだてん」でのキャラ描写は、実際の田畑政治を知っている吹浦忠正に「化けて出た」と言われてしまうほど忠実であるらしい(笑汗)
「化けて出た!」 いだてん、阿部サダヲは史実に忠実? - 東京オリンピック:朝日新聞デジタル


そして「平和主義の正義漢」の一面である「原爆を~」のセリフは、田畑政治直筆のこの記事からの引用である。
(実際の会合で同様の文言を口にした、との話もあるそうな:筆者史料未確認)
『いだてん』田畑は東京五輪とどう関わったか - 前田浩次|論座

田畑政治の史料・文献・書籍


『評伝 田畑政治』

実際に田畑政治に「仕えていた」スポーツ指導者である「杢代哲雄」が、
田畑政治の口述証言に基づいて、
新聞記事や公式文献、そして田畑政治手持ちの資料などを駆使してまとめ上げた「評伝」。
「いだてん」での「田畑のまーちゃん」の基本的な行動の出展元はこの書籍からになる「第一級参考史料」となる。
田畑政治の「真っ当な業績」が書かれている一方、「超せっかちで猪突猛進な田畑のまーちゃん」の姿も描写されている。
だいたい筆者のお子さんに冒頭から「猪突猛進強引勝ち気せっかち」と書かれてしまっているのってどうよ?(笑汗)

割と読みやすいので一読はしておくのをお勧めはするものの、
「いだてんのまーちゃん」の行動は、実際の田畑政治とは異なる「フィクション多めである事」がわかってしまうので、その辺りは覚悟してお読み下さい。

また、
というように「公式記録に残っていないため裏付け証拠を取ることがほぼ不可能な逸話」が多い。

そして、
というような話も載っていたりする(裏付けが取れていないので注意)

そして「いだてん」で川島正次郎がまるっきりの悪役扱いされていたのは、だいたいこの書籍の記述が原因だったりする。
まったくもって、人の恨みは恐ろしい(笑汗)

『人間 田畑政治』

(まだ未読です)
田畑政治が亡くなった後、有志が「田畑政治の思い出」を執筆しまとめた追悼集。
清川正二宮崎康二小池礼三古橋廣之進岩田幸彰などのそうそうたる面々や、
妻・田畑菊枝執筆の貴重な史料などが収録されている。


『月刊 水泳』

田畑政治たちが創設した「日本水泳連盟」が発刊している機関誌。
公益財団法人日本水泳連盟
月刊水泳|公益財団法人日本水泳連盟
創刊された1930年:昭和5年から現在まで、戦時中の休刊を挟みつつもずっと刊行されている由緒ある機関誌である。

また「日本水泳連盟」公式サイトでは、創刊号からの『月刊水泳』バックナンバーがPDFファイルでダウンロード出来る。
なんと太っ腹な!!
『月刊水泳』バックナンバー|公益財団法人日本水泳連盟

ちなみに昔のサイトでは、何号かにまとめられたPDFファイルをダウンロードすることが出来る。
日本水泳連盟/機関誌「月刊水泳」

そして国会図書館デジタルコレクションでも「電子書籍」の形でPDFファイルダウンロードが出来るようになった。
国立国会図書館デジタルコレクション - 検索結果

田畑政治の超ーっ!!長い論文や(笑汗)
オリンピックごとに企画される特集記事、
そして松澤一鶴野田一雄などの様々な面白逸話(笑)が載っていたりするので読んでみよう。

朝日新聞「論座」の田畑政治検証記事。

かつて田畑政治が勤務していた「朝日新聞」の「朝日新聞 社史編修センター長」である「前田浩次」さんが、
朝日新聞に残されていた田畑政治の記録や、朝日新聞の田畑政治関連記事を検証した記事。


なお前田浩次さんは「いだてん」の新聞考証としてクレジットされており、「朝日新聞での田畑政治」を考証した結果、現された記事だと思われる。

基本的に「朝日新聞から見た田畑政治」について書かれており、
田畑政治の「朝日新聞における史実」と「いだてんのまーちゃん」の違いについて検証されたり、
『いだてん』田畑はヒトラーと会ったのか? - 前田浩次|論座
『いだてん』田畑は反乱軍に殴られたか - 前田浩次|論座


田畑政治の妻・酒井菊枝は本当に朝日新聞で働いていたのか。
『いだてん』田畑の妻も? 新聞社で働く女性たち - 前田浩次|論座

朝日新聞における「二・二六事件」の「事実」などなど
『いだてん』の職場が襲われた、二・二六事件 - 前田浩次|論座

様々な検証と「史実的証拠」を読むことが出来る。

ちなみに、鳩は朝日新聞で実際に飼われていたそうである。
『いだてん』が描いた/描かなかった朝日新聞社 - 前田浩次|論座

田畑政治と古今亭志ん生の繋がりの史料的証拠について

「いだてん」取材担当・渡辺直樹の手により、なんと
若き日の古今亭志ん生が、浜松にある、田畑政治の実家である造り酒屋『八百庄』でお世話になっていた
という事実が判明した。
『いだてん』取材担当・渡辺直樹インタビュー 前人未到の大河ドラマ『いだてん』はいかにして作られたのか 取材担当者が明かす、完成までの過程|Real Sound|リアルサウンド 映画部



ちなみにこの記事に載っている「『八百庄』の田畑皓志さん」を辿ってみると、以下の史料が見つかる。
田畑皓志 (第8版) - 『人事興信録』データベース




(まだまだまだ追記します)



関連人物



関連項目

日本水泳連盟
1964年東京オリンピック

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最終更新:2020年10月16日 12:06