自衛隊がファンタジー世界に召喚されますた@創作発表板・分家

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262 名前:F猿 (BfxcIQ32) 投稿日: 2004/08/14(土) 22:52 [ imAIk9NE ]
    「敵が怪しい行動を見せたら即座に撃沈せよ。」
    ミサイル艇船長・辻島は苦悩していた。
    敵が降伏している以上先制攻撃は出来ない。
    しかし何かをたくらんでいる可能性が高いという。
    こんごうと敵船が密着すればミサイルは撃てない。
    なによりも何か企んでいる証拠がない以上、何か企んでいる場合先制攻撃を受けることが確定しているのだ。
    戦闘において先制攻撃を受けることの危険性は言うまでも無いが非常に高い。
    場合によっては狩野司令の死傷、最悪こんごうの撃沈などもありえるだろう。
    そうなればどうなるか、想像したくも無い。

263 名前:F猿 (BfxcIQ32) 投稿日: 2004/08/14(土) 22:52 [ imAIk9NE ]
    辻島には選択肢が二つあった。

    一つは狩野の指示に従い様子を見ること。これが軍人として義務の行動である。
    しかし、それはあまりにも危険が大きすぎる。

    もう一つは命令を無視し、こんごうと敵船が接触する前に敵船を撃沈すること。
    絶対に軍人には許されない命令違反、しかし辻島には狩野を救う方法はこれしかないように思えた。

264 名前:F猿 (BfxcIQ32) 投稿日: 2004/08/14(土) 22:52 [ imAIk9NE ]
    さて、一方覚悟を決めて行動を始めたこんごうでも、必死に考えを巡らしていた。
    降伏をしている相手では攻撃することは出来ない。
    何かをたくらんでいると言ってもマホウなどという訳の分からないモノの反応があった、では攻撃する理由になりはしない。
    「・・・どうすれば・・・?」
    狩野はもはや苦悩、と言っていいレベルで考え込んでいた。
    敵が攻撃を仕掛けてくるとして、先制攻撃は禁止、敵に接触しなければならない。
    こんな状況でどうして部隊を無傷で済ませられるのか。
    最大の目的は自分達を無傷で済ませることだ。
    「狩野司令、あまり思いつめないで下さい。敵が攻撃を仕掛けてくるとは限らないのですから。」
    宮野が言う。しかし狩野はほとんどその言葉を聴いていないようだった。
    「だが・・・。」
    狩野は首を横に振って、そして思いついたように青島のほうを向いた。
    「青島君、何か考えは無いか?」
    君が将来の高級幹部となるのならば、その力を見せて欲しい。
    狩野は藁にもすがる思いで言った。
    青島はそれにこれが許されるのかは分からないが、と言って答えた。

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