H3ロケット

えいちすりーろけっと

異世界への転移によって日本がそれまで保有していた人工衛星は全て失われ、GPS等の測位衛星も利用できなくなった。
現代社会の維持に衛星網は必要不可欠であり、再整備は急務であった。日本は単独での人工衛星の打ち上げを迫られるが、転移先である新惑星は地球よりも巨大である為、打ち上げペイロードの大幅な低下という問題が発生した(これについては書籍版第3巻にて語られている)。
これらの問題を踏まえ、新惑星におけるロケット打ち上げを目的に開発されたのがこのH-3ロケットである。

※画像は史実におけるH3ロケット

H3ロケット 20分の1模型
(※出典:ウィキメディア・コモンズ H3 rocket model in Kakamigahara Aerospace Science Museum November 8, 2019 02.jpg©Hunini クリエイティブ・コモンズ 表示-継承 4.0 国際 https://ja.wikipedia.org/wiki/ファイル:H3_rocket_model_in_Kakamigahara_Aerospace_Science_Museum_November_8,_2019_02.jpg

強化型H-2Bについて


人口衛星の再整備に向け、まず中央暦1640年1月21日(転移翌年)に情報収集衛星2機がH-2Bロケットにて打ち上げられた。
このH-2Bロケットとは、転移前の地球においてISS(国際宇宙ステーション)への物資補給を行うHTV「こうのとり」の打ち上げのためにH-2Aロケットをもとに開発されたロケットである。
元の打ち上げ能力が15t~19t(低軌道)とそれなりに強力であるが、作中ではこれに突貫で改修が施されていたことが言及されているため、新惑星においてはこれでも足りなかったと思われる。
そもそもこのH-2Bロケット自体、H-2Aロケットの一段目エンジンを並列2基にした日本初のクラスターロケットである。これをさらに突貫で改修したとなれば、一段目エンジンを3基以上にしたか、ブースターをさらに増設したか、全長を伸ばして燃料搭載量を増やしたかのいずれかと思われる。

考察※公式からの情報ではないため注意

※この時打ち上げられた衛星については、人工衛星(日本)を参考。

H-3ロケット


強化型H-2Bでの打ち上げ経験をフィードバックし、中央歴1643年7月(転移から4年後)より実用化されたのがH3ロケットである。
史実においても同名のロケットが2024年2月17日に打ち上げに成功したが、新惑星の環境と、転移からわずか四年で実用化されていることを踏まえると、史実におけるH-3ロケットとは仕様が異なる。
全高は75m、ロケット本体は二段もしくは三段。一段目にはJAXAとM重工、I重工が共同開発した新型エンジン『LE-12』を5基備えるクラスターロケットであり、液体燃料ブースターは6基、二段目エンジンは『LE-7A』を1基搭載する。この時点で史実のH-3ロケットよりもはるかに強力なペイロードを誇る。なお、三段の場合は一段目に『LE-9』エンジンを9基使用することを想定している。

作中での活躍


中央暦1643年現在、H-3ロケットは実証実験中であるが、実用化は近いと思われる。
本機を用いて大型無人宇宙往還機の打ち上げが中央暦1644年に予定されていることから、今後の主力ローンチ・ヴィークルとしての期待が寄せられている。

(順次加筆をお願いします)
関連項目
用語日本国情報収集衛星人工衛星について

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  • うちの国にもスペースシャトルが居るとは驚きやな - 名無しさん (2024-04-05 23:24:41)
    • HOPE計画を含め、当時は世界各国で独自の往還機が開発されてたからね。ほぼ全てポシャったけど…… - 名無しさん (2024-04-06 11:49:24)

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最終更新:2024年04月09日 14:48