たつきの脚本費・脚本印税未払い発言(たつきのきゃくほんひ きゃくほんいんぜいみばらいはつげん)は、たつきの「『けものフレンズ』(テレビアニメ)の脚本料と印税を貰っていない」という発言に端を発する騒動、および炎上。

この記事では、別に指定する場合を除いて「脚本料」「印税」という一般的な表記を使用して説明する。


概要

2018年9月14日、たつきがTwitterで「脚本費全話と脚本印税いまだ1円もお支払いいただけてない」と発言したことに端を発した炎上。
たつきは何の脚本費なのか明言はしていないが、文章に「けもの。」と表記されていたため、インターネット上ではたつきとKFP間との間のトラブルだと自然に認識された。

2017年9月のたつきショックに始まったけものフレンズ界隈の騒動は時間経過により沈静化しつつあったが、『けものフレンズ2』の放送決定と新ユニットオーディション台本剽窃が発生したことにより、再び炎上が再燃しつつあった。
たつきの発言は、この炎上をさらに煽り立てることとなった。
だが、Twitterやインターネット上で現役の脚本家やアニメーション業界関係者からたつきの発言に対する疑問が表明されたこと、またたつきショックから1年経ったタイミングで発言したことに対する批判の声も大きく、たつきはこれ以上の追及を行わず、この件に触れることはなくなった。

「脚本費」の語について

一般的に業界を問わず、脚本家に支払われる報酬は「脚本料」と呼ばれるが、けものフレンズ界隈では発端となったたつきの発言から「脚本費」と呼ばれることが多い。
また、脚本が映像ソフト化やノベライズ化などされると、二次使用料(印税)が支払われる。
売れっ子になれば、大きな収入が見込める

脚本家の年収は、個人差が大きく、なかなか平均値を算出するのが、難しいといえます。連続テレビドラマの脚本を手がけるような売れっ子脚本家になれば、一話の脚本料が50万から100万円程度だといわれているため、いわゆるワンクール(3か月・13回)で1000万円近い収入が見込めることになります。しかし、連続ドラマの脚本の仕事ができる脚本家は、ほんのひと握りというのが現状です。企業に所属している脚本家もいますが、フリーランスの脚本家の場合は一本も脚本の仕事がなければ、その月は収入無しになります。したがって、とても不安定な職業だといえます。

映像ソフトの二次利用や脚本のノベライズ化

テレビドラマや映画作品の脚本を手がけられるようになると、二次利用による臨時収入も見込めます。テレビドラマは再放送されるたびに、脚本家にも二次使用料が支払われます。また、映像ソフト化される際にも同様に二次使用料が発生します。もちろん、脚本の下書きといったアシスタント作業を手伝った程度では二次使用料は生まれず、クレジットされた脚本家のみ二次使用料がもらえるというのが一般的です。そのほか、ノベライズ化といって脚本が書籍になることがあります。この際には印税という形で報酬を得ることになります。

たつきの発言

2018年9月14日午後8時8分、たつきは自身のTwitterで以下のようなツイートを投稿した。
たつき/irodori @irodori7
台本無断使用のお話教えてもらいましたが、台本作者さんへの言及の無さに創作への蔑視が見えて…うーん…
同じ文字まわりで脚本費全話と脚本印税いまだ1円もお支払いいただけてないんですよね。けもの。しんどいので忘れるようにしてたんですが、やっぱりこういうのも声をあげた方がいいのかなー…
午後8:08 · 2018年9月14日·Twitter Web Client
インターネット上では、「台本無断使用」は「あかり先生の台本無断使用」のことを、「けもの」は『けものフレンズ』(テレビアニメ)ないしけものフレンズプロジェクトのことを指すと解釈された。KFPアンチやアニメ1期ファンはこの発言に憤り、KFPへのバッシングを過激化させた。

この件はインターネットメディアでも取り上げられた。

ねとらぼはアニメ1期で脚本がらみで混乱が見られたのは今回が初めてではないとして、放送終了後の2017年5月に突然「シリーズ構成・脚本」のクレジットが田辺からたつきへと修正されたことが発表されたこと、2017年9月から年末にかけてのたつきショックを巡る騒動に触れ、「度重なる火種にファンも疲弊気味です。第2期放送までに騒動は収束するのでしょうか。」と締めている。
また、ねとらぼはKADOKAWAに取材の申し込みを行ったが、9月20日時点で返答は来ていない。
福田瑠千代の署名。
 アニメ「けものフレンズ」第1期で監督を務めたたつきさんが9月14日、同作における脚本費とその印税が振り込まれていないとして、製作委員会に苦言を呈するツイートを投稿しました。

 たつき監督は9月上旬に発生した「けものフレンズ」新ユニットオーディションの台本に無断転載があった件の運営会社の謝罪文に触れつつ、「台本作者さんへの言及の無さに創作への蔑視が見えて…うーん…同じ文字まわりで脚本費全話と脚本印税いまだ1円もお支払いいただけてないんですよね」と投稿しました。

同件について、ねとらぼ編集部ではKADOKAWA(※製作委員会の一企業)に取材を申し込み中。回答があり次第、追ってお知らせします。

 なお、アニメ「けものフレンズ」第1期で脚本がらみで混乱が見られたのは今回が初めてではありません。もともと同作は田辺茂範さんが脚本としてクレジットされていましたが、放送終了後の2017年5月に突然「シリーズ構成・脚本」のクレジットが田辺さんからたつきさんへと修正されたことが公式サイト上で製作委員会より発表されました。

 その際の説明では、当初通常のアニメのように独立して脚本家が配されていたものの、同作では「ビデオコンテ」を主体とする独特の制作手法に合わせたシナリオ作りが必要になり、たつき監督自らがシナリオを手掛ける方式になったことが、クレジット変更の背景として明かされていました。

 たつき監督と「けものフレンズ」といえば、2017年末に第2期の監督降板騒動が記憶に新しいですが、ここにきて製作委員会側との溝があらためて露わになった形。上記のクレジット変更の経緯が今回のトラブルの原因になっているかは不明ですが、度重なる火種にファンも疲弊気味です。第2期放送までに騒動は収束するのでしょうか。

追記(9月20日10時20分)

 18日、KADOKAWAから製作委員会の窓口を案内する返答がありました。あらためて製作委員会に取材を申し込んでいますが、現時点で回答はありません。
バズプラスニュースは2018年9月15日に未払い発言に関する報道を掲載。
終始たつきに寄り添った姿勢での文体で、大事件に発展すると煽っている。
人気アニメ「けものフレンズ」の生みの親として絶大な支持を得ている偉大なたつき監督。彼は「けものフレンズ」を成功させた功績者であり、彼なくして現在の「けものフレンズ」ブームは存在しえないと言われている。

・たつき監督を嫌う吉崎観音先生!?
そんなたつき監督が不条理な内政によって「不可解な降板」を迫られることになり、アニメ「けものフレンズ」シーズン2から関与しない流れとなっている。この騒動に関して多くのファンが声をあげてたつき監督の復活を望んだが、たつき監督を嫌っていると噂されている「けものフレンズ」原作者の吉崎観音先生(46歳)の圧倒的な圧力により、復活は実現せず、ファンの声はねじ伏せられたと言われている。

・シーズン2の台本のパクリ疑惑が発覚
その後、アニメ「けものフレンズ」シーズン2の制作発表がされ、多くの人たちが「たつき監督がいないけものフレンズ」に対して複雑な気持ちとなっていたが、シーズン2の台本のパクリ疑惑が発覚し、次から次へと騒動が発生している。

・たつき監督が「けものフレンズ」に言及
そんななか、たつき監督が新たに「けものフレンズ」関連のコメントを自身の公式Twitterに書き込み。その内容があまりにも衝撃的だったため、KADOKAWAに対して強いバッシングの声が上がっている。以下は、たつき監督のTwitterコメントである。

・たつき監督のTwitterコメント
「台本無断使用のお話教えてもらいましたが、台本作者さんへの言及の無さに創作への蔑視が見えて…うーん… 同じ文字まわりで脚本費全話と脚本印税いまだ1円もお支払いいただけてないんですよね。けもの。しんどいので忘れるようにしてたんですが、やっぱりこういうのも声をあげた方がいいのかなー…」

・頑張ってもいっさい利益にならない
なんと、KADOKAWA(またはしかるべき各社)からいっさい印税をもらっていなかったというのである。つまりたつき監督は、どんなに「けものフレンズ」が売れようとも、いっさい利益にならないということになる。

・大事件に発展するのは間違いない
どのような契約をしたかによるが、ストーリー系の著作物は、そのストーリーを執筆したものに帰属すると言われており、この印税未払いが事実であれば、大事件に発展するのは間違いない。

たつき監督のような有能な人物が世の中で創作活動を続けられるよう、妥当な金額を支払うべきなのではないだろうか。そんな声がインターネット上で上がっている。

議論

『けものフレンズ』(テレビアニメ)のクレジット変更

2017年5月26日、けものフレンズプロジェクトの公式ホームページにて「お知らせ」として、クレジットの変更が報告された。
お知らせ

 このたび、制作体制の実情に即した形で、スタッフクレジットを修正させていただくこととなりました。

 「けものフレンズ」は当初、通常のアニメ制作体制を想定し、脚本家を独立して配しておりましたが、企画を進めていく中で、ビデオコンテ方式が採用されました。

 ビデオコンテにすることで、セリフの間やキャラクターの動きに合わせたシナリオ作りが必要になったのですが、言葉で説明するのが難しいニュアンスが多く、タイミングを一番わかっている監督自らがシナリオを手掛けることとなりました。順番として絵作りの構成が固まった後、一番最後にシナリオが完成するという流れになりました。

 田辺茂範は企画当初からアニメ最終話まで打ち合わせにも参加していたためクレジットに表記させていただきましたが、スタッフが作品について語る機会が増える中、より実情を反映したクレジットにしようとなり、シリーズ構成・脚本をたつきに変更させていただくこととなりました。

今後ともご声援のほど、よろしくお願い申しあげます。

2017年5月26日   けものフレンズプロジェクトA
また、吉崎観音の発言やインタビューから、田辺はたつきと吉崎の考えたストーリーをまとめ上げる作業をしていたようであり、田辺が所属しているAge Global Networksの紹介ページでは「テレビ東京アニメ「けものフレンズ」プロジェクト参加」と記されている。

石ダテコー太郎による脚本家の報酬の説明

2018年9月14日午後10時15分、石ダテコー太郎はたつきの発言を受けてか、「一般的な脚本周りの報酬について皆さんにご共有」として、以下のように脚本料や脚本印税の支払い手順について説明している。
石ダテコー太郎の裏垢 @ishidate_uraaka
一般的な脚本周りの報酬について皆さんにご共有。脚本費はアニメ制作会社からその話数にクレジットされた脚本家に支払われます。印税はパッケージならパッケージメーカーが、番販や再放送などの二次使用ならその各窓口会社が、これもクレジットされた脚本家に支払います。
午後10:15 · 2018年9月14日·Twitter for iPhone
石ダテコー太郎の裏垢 @ishidate_uraaka
脚本家連盟に加盟している脚本家の場合は、基本的には毎回窓口と脚本家の間に入ります。なお、途中で脚本家のクレジットが変わったケースについてはどうなるのか聞いたことがありません。
午後10:17 · 2018年9月14日·Twitter for iPhone
石ダテコー太郎の裏垢 @ishidate_uraaka
余談ですが脚本家連盟というのは業界内ではとても強い団体で、特にテレビドラマ脚本ではビッグネームな作家でもない限りできるだけ連盟に加盟していない人を使え!という暗黙のルールがある、なんて話も聞いたことがあります。
午後10:23 · 2018年9月14日·Twitter for iPhone
石ダテコー太郎の裏垢 @ishidate_uraaka
…以上、脚本周りの基礎知識でした。
午後10:28 · 2018年9月14日·Twitter for iPhone

細谷伸之の発言

たつきの発言により、当時プロデューサーであった細谷伸之にこの件についての質問が集中した。
これを受けて2018年9月15日午後0時46分、細谷は自身のTwitterアカウントで「個人でお答えする立場にはありません」という前提のもと、「製作委員会としてたつき監督を含んだヤオヨロズさんとの契約、発注なのでそこから先のお金の流れは我々にはなんとも言えない」と返答した。
この内容は先の石ダテコー太郎による説明と同様であり、細谷の発言が業界一般の風習に合致していることの裏付けとなった。


和牛十兵衛 @salfhot

返信先: @nobutx_0517さん

失礼します

けものフレンズのプロデューサーの一人として

たつき監督の脚本費未払い問題についてはどうお考えですか?

午前1:13 · 2018年9月15日·Twitter Web Client



細谷伸之 @nobutx_0517

返信先: @salfhotさん

僕が個人でお答えする立場にはありませんと言う前提で当たり前のことだけは言えるかなと思いお伝えしますと、製作委員会としてたつき監督を含んだヤオヨロズさんとの契約、発注なのでそこから先のお金の流れは我々にはなんとも言えないです。恐縮ですがこれ以上のことはお答えできません。すみません。

午後0:46 · 2018年9月15日·Twitter for iPhone

「貴殿は工作員でしょうか?」の発言

たつきファンの「あ」(@a_otuboneupnusi)は、9月14日のたつきのツイートに対して「公正取引委員会への通報や刑事告訴を視野に入れてもいいレベル」とリプライした。このリプライにはTwitterユーザーのMOKOPU(@MOKOPU2501)から冷静な指摘が入ったものの、「あ」はそれに対して支離滅裂な反論を行った。最終的に論破された「あ」は、MOKOPUをKFPないしKADOKAWAの関係者であると考えたようで 、MOKOPUを指して「貴殿は工作員でしょうか?」と発言した。

この件はなんでも実況J板を経由してまとめサイトに掲載され、多くのインターネットユーザーから嘲笑されることとなった。現在でもKFPアンチの支離滅裂な言動を指して、この言葉で揶揄する場面がたびたび見られる。


あ@PPO_OPQ🀄ナイセン団 @a_otuboneupnusi

返信先: @MOKOPU2501さん

ご意見ありがとうございます。貴殿のご意見に理解できる部分はございます。


前例がない以上、これ以降話し合うのは双方共に疲労の原因にもなりますので、止めにします。


最後に私から1点だけ疑問がありますので、この場をお借りして申し上げます。
「貴殿は工作員でしょうか?」

午後2:14 · 2018年9月15日·Twitter for Android

「あ」とMOKOPUのTwitterでのやりとり

たつきによる言及の中止

インターネット上では現役の脚本家の説明や、KFP側の細谷の発言もあり、たつきの発言内容に対する疑義も多く見られるようになった。
もとより、1年前のたつきショックはたつきのあいまいな発言が元となって騒動が拡大したこともあり、Twitter上で突然の告発を行なって騒動を引き起こすたつきに対する批判も起こった。
これらの追及を避けるためか、2018年9月16日午後7時59分、たつきは「台本無断使用の件」について触れた後に、「こちらの事」すなわち先の脚本費・脚本印税について「もし何か動きありましたらご報告します+必要あれば詳細もご説明しますが、しばらく本懐の制作に集中します」として、この件に対する言及を打ち切った。
たつき/irodori @irodori7
こちらの事もお騒がせしました。便乗になってしまいすみません。
実状知っていただけたので、今後世の何かしらが良くなったり、似た事が起きる率が少しなり減ったならそれで…とも思います。
もし何か動きありましたらご報告します+必要あれば詳細もご説明しますが、しばらく本懐の制作に集中します
午後7:59 · 2018年9月16日·Twitter Web Client

検索エンジンのサジェスト機能への影響

この事件を受け、Twitterの検索機能でたつきと入力すると、「たつき 嫌い」「たつき ヤマカン」「たつき クズ」といった否定的なサジェストが表示される現象が発生していた。


また、Yahoo!JAPANの検索エンジンでは、「たつき ファンネル」「たつき ヤマカン」「たつき 嫌い」「たつき 信者」「たつき 逃亡」「たつき 性格」「たつき 田辺」「たつき ツイッター」「たつき 炎上」といったサジェストが表示される現象が発生。
事象に纏わるキーワードや、ネガティブな単語が連なった。


これらの動画を投稿したとろり*1は、上記の「貴殿は工作員ですか?」発言のツイートとその発言がYahoo!JAPANの検索エンジンのサジェストで表示される様子をまとめた動画も投稿している。

福原慶匡の脚本料に対する認識

事件から一年以上経過した2019年11月8日、福原は自身の質問箱に寄せられた脚本料の支払いに関する質問について「制作会社に脚本家が所属している事は少ない」という前提のもと、「脚本制作費は通常は制作会社からの支払になります」と回答している。
福原慶匡の2019年11月8日のツイートより(魚拓
エンタメ情報をつぶやく福原慶匡(8millionの代表) @fukuhara_ystd

前提として制作会社に脚本家が所属している事は少ないと思います。

あと脚本制作費は…

続きは質問箱へ

#Peing #質問箱
福原慶匡の質問箱 (魚拓)※現在回答は削除済み

もし制作会社の外部の人間に脚本家を務めてもらった場合、その脚本家に支払われる報酬は制作会社が負担するのでしょうか。

🌮福原慶匡🌮

前提として制作会社に脚本家が所属している事は少ないと思います。

あと脚本制作費は通常は制作会社からの支払になります。

午後11:33 · 2019年11月8日·Peing

さらに2022年2月1日、福原慶匡と直接会ったjockeyⅡ(現:リオ)が福原にテレビ東京の株主総会について質問をしたことを報告。
ここでいう株主総会の質疑応答とは「契約書にのっとって」という文章から、株主会社テレビ東京ホールディングス 第9回定時株主総会の質疑応答だと考えられる。
福原は株主総会の発言を追認しており、これをもってヤオヨロズとたつきとの間における脚本料のやりとりは契約通りに履行されている事が雇用先の上司であった福原から確認がとれたことになった。*2
リオ @IiJockey
宣言通り福原さんと会って色々とお話してきました。

結論から言えばヤオヨロズ内でのお金の流れの話などは守秘義務もあるため聞けませんでしたが、今のけもフレ(関係者やファン含)を中傷してる人がどんな人間か、また某5文字のまとめサイトがどんな所か知ってもらえたのは良かったかなと思いました。
午後9:27 · 2022年2月1日·Twitter for Android
リオ @IiJockey
また、"契約"という言葉の重さについて学べたのも良い経験になりました。
午後9:29 · 2022年2月1日·Twitter for Android
リオ @IiJockey
ちょうど手元に某社の株主総会の質疑応答について記した資料があったので見てもらったところ、"契約書にのっとって"という一文が回答に添えてあることから、この回答は"一般的な視点で見ても正しい内容だと言える。"とのことで、流石、何社もの会社を経営している社長さんだなと思いました。
午後9:29 · 2022年2月1日·Twitter for Android

たつきの発言の検証

脚本料の支払い元

石ダテ、細谷、福原の三者の意見では「脚本(制作)費は制作会社が支払うもの」という認識が共通している。これに従うならば、たつきに脚本料を支払うべきはKFPではなくヤオヨロズということになる。
また、たつきの「告発」では主語がなく、誰がたつきに対して払っていないのか明確ではない。さらにいうとけものフレンズの事だと認識できるのは「けもの。」という言葉のみであり、たつき本人はけものフレンズをこの略称を今まで用いた例は存在しない。
結局の所、たつきは「誰に対しても告発をしてもいないし、けものフレンズの事をいったわけではない」と言い逃れできる立場にいる。
しかしながら現実にはたつきファンがKFPを始め、個人相手に中傷が激化する結果となった。
この事からたつきはKFP関係者に対して自分に累が及ばないように言葉を選びながら自身のファンに攻撃をするように仕向けたファンネル行為を行ったのではないか?という憶測がある。
この憶測から、たつき

たつき/irodori @irodori7

台本無断使用のお話教えてもらいましたが、台本作者さんへの言及の無さに創作への蔑視が見えて…うーん…

同じ文字まわりで脚本費全話と脚本印税いまだ1円もお支払いいただけてないんですよね。けもの。しんどいので忘れるようにしてたんですが、やっぱりこういうのも声をあげた方がいいのかなー…

午後8:08 · 2018年9月14日·Twitter Web Client

KFP擁護派やたつきアンチからは、以上の証拠をもって「たつきが告発しているのはKFPではなくヤオヨロズ、なかんづく福原であった」という推測がなされている。
KFPアンチ内では「それは一般論であり、けものフレンズに関しては異常なことが起こっている」として否定している

たつきの権利の有無とクレジット表記の謎

『けものフレンズ』(テレビアニメ)では、当初は脚本・シリーズ構成として田辺茂範がクレジットされていた。のちに田辺は「制作実態とは異なる」として名前を外され、脚本・シリーズ構成のクレジットにはたつきの名前が載ることとなった。当たり前ではあるが制作実態が異なると判断できるのはスタジオに実際にいて全体の人の動きを管理できる人物である。さらに田辺は最初から最後まで打ち合わせに参加していたので、不在だから名前を外すという事は不可能である。

そのため、KFP擁護派では脚本料は当初のクレジット通り田辺に支払われていると考えられており、けものフレンズ界隈外からの意見もその見方が多くを占めている。KFPアンチは現在のクレジットからたつきに支払うべき」とする立場を崩していないが、その場合、田辺が執筆した箇所は田辺の取り分となり、脚本費「全話」というたつきの主張が崩れることとなる。そして脚本・シリーズ構成に田辺茂範と明記したアニメを制作したのはたつき監督本人である。たつき監督の発言通り脚本費全話分を貰えるのならたつき監督は、なんら権利を有していない「田辺茂範」という人物をクレジットの「脚本」の箇所に自ら明記してそれを完成品として納品したという不可解な行動を行っているということになる。

影響

たつきの発言が急激にインターネット上で拡散されたこともあり、TwitterではKADOKAWAへのトラブルを告白する者が相次いだ。
特に注目されたのがKADOKAWAの依頼で動画を制作していたグナココナであり、KFPアンチから強い支持を得ることとなった。
しかし、後に報酬の未払いは自身の不手際であったことが発覚したため、自身が炎上することとなった。
漫画家の山下文吾は、自身のTwitterアカウントで妻とKFPとの確執を仄めかしていた。
これにより、後に山下が原作を務める漫画『群れなせ!シートン学園』がアニメ化された際、KFPアンチにより強く支持されることとなる。

また、『ケムリクサ』(自主制作版)で自作の曲を提供したボカロP・江戸川愛工は、当時のたつきの対応を回顧して批判した。
これにKFPアンチは懐疑的な反応を示し、江戸川がTwitterアカウントとブログの削除したことによって激しいバッシングを行った。

結果

現状、告発者であるたつきが言及を中断したことからこの事件は未解決となっており、真相も不明のままである。
KFP側も今回は公式声明を出さず、ヤオヨロズや福原慶匡もこの件について一切の言及をしなかった。
また、この件について法的解決が行われた形跡も確認できない。

この出来事による炎上でKFPに対する炎上が再燃し、後の『けものフレンズ2』の炎上の下地を作ることとなった。
KFPアンチはこの出来事を「KFPの大失態」「(細谷を基点とした)テレビ東京の最大の不祥事」と認識しており、現在も一部で追及が行われている。
ただし、たつきにKFPへのさらなる証拠や訴訟を勧める事は禁忌であり、たつきに証言を求める人間は攻撃対象となる。

また、この出来事によってこれまでのたつきに対する疑念や批判がはっきりと目にされるようになった。
とりわけ、金銭支払いという契約上最も重要な事柄に関してTwitter上で急な告発を行なったこと、あいまいな表現に終始していたこと、詳細な説明を果たさず議論を打ち切ったことへの批判は大きく、たつきアンチという存在が活発化する契機となった。
その為、たつきが脚本料を貰えるとする根拠は「たつき自身が貰っていないと言っているから貰える権利がある」というものしかない。

関連項目

外部リンク



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最終更新:2024年09月05日 17:14

*1 とろり - ニコニコ

*2 また、それを明言することで福原側も「旧ヤオヨロズ側も契約書に則って受け取っている=探られて痛い腹はない」と捉えることもできる。