「そしたらついに大きな罰が出ました。今日、花巻温泉の森の中で、ジャイアンとスネ夫の大事な大事なお母さんが、なんと熊に襲われてしまったんです!」
概要
「新たなる誓い」をBGMに昨年上演・ビデオ化されたとされる「ドラえもんショー」前編のあらすじを振り返った後、その後日談としてジャイアンのママとスネ夫のママが花巻温泉付近の森でクマに襲われたということがナレーションの口から語られた。
特徴
ない。
……冗談はさておき、息子らが退転した仏罰として、ジャイアンとスネ夫の母を襲った。
その後ジャイアンとスネ夫が深く懺悔して御本尊様に祈念したおかげで助かったらしいのだが、具体的にどのようにして助かったのか、またその後のクマの顛末は語られていない。
野生のクマだったのか、それとも概念的なものだったのかは不明。
その後ジャイアンとスネ夫が深く懺悔して御本尊様に祈念したおかげで助かったらしいのだが、具体的にどのようにして助かったのか、またその後のクマの顛末は語られていない。
野生のクマだったのか、それとも概念的なものだったのかは不明。
つまるところ「信じないものは罰が当たる」と言う宗教の常套句のための舞台装置である。
余談
東北地方は北海道と並んで熊害が頻発する地域であり、近年もその被害が拡大していて大きな問題となっている。
舞台となった岩手県花巻市も例外ではなくツキノワグマによる人身被害を出しており、間違っても軽々しく扱う問題でないのは明らかである。
舞台となった岩手県花巻市も例外ではなくツキノワグマによる人身被害を出しており、間違っても軽々しく扱う問題でないのは明らかである。
そもそも花巻温泉の森にクマが出没したことはない。観光地にクマが出るなど大問題であり、温泉付近の森で出没すれば旅館の一時的な閉鎖すらあり得るのである。花巻温泉にしてみればとんだ風評被害である。
このように、「熊害」という深刻な問題を罰と称して下劣な脅しに利用し、せっかく舞台の場を提供してくれた宿泊施設に対して恩を仇で返すかのような無神経な行為からもこの劇の低俗さがにじみ出ている。
また、クマのくだりがナレーションの解説のみで片付けられた点についても、視聴者達からは「クマの着ぐるみも作れ」「そのシーンも劇で見たかった」など純粋な演出面で辛口な評価を下されている。