御本尊様(ごほんぞんさま)は、「顕正会ドラえもんショー」に名前のみが登場する人物。
概要
「本尊」とは、仏教における信仰の対象となる偶像のこと。寺院や仏壇に祀られた仏や菩薩の像・絵などがそれにあたる。
一般的な信者の家庭では、宗派に合わせた仏像や掛け軸を本尊とし、仏壇などの中央に設置する。
一般的な信者の家庭では、宗派に合わせた仏像や掛け軸を本尊とし、仏壇などの中央に設置する。
偶像崇拝の最も基本的な形態であるこの「本尊」を家庭に置く風習は深い歴史を持つ。近年は住宅の西洋化が進んだことも手伝い、仏壇を所有する一般家庭は減りつつある。
それでも熱心な宗教家庭では、現在でも「御本尊様」と共にある暮らしを重んじているのである。
それでも熱心な宗教家庭では、現在でも「御本尊様」と共にある暮らしを重んじているのである。
顕正会における御本尊様
顕正会は日蓮正宗同様、末法(お釈迦様が亡くなってから1,500年以降の時代)の仏として日蓮大聖人を信仰している。そのため顕正会では「大聖人様の御守護が…」といった一言が多々登場。
なお1974年の破門で日蓮正宗本尊が拝受出来なくなった為、大石寺に安置される「本門戒壇の大御本尊」を遥拝している。
なお1974年の破門で日蓮正宗本尊が拝受出来なくなった為、大石寺に安置される「本門戒壇の大御本尊」を遥拝している。
特徴
「顕ドラ」では「御本尊様」という存在が登場人物達の口から語られるのみで、その姿を見せることはない。
後編では、クマに襲われたジャイアンのママとスネ夫のママの命を救った存在として大きく取り上げられる。ただし、具体的にどのようにして2人を助けたのか詳細は不明。
母親を救いたい一心で御本尊様に祈念したのは息子のジャイアンとスネ夫。一度退転した彼らですら熱心に縋り付く辺り、(道具で何とかしてくれそうな)ドラえもん以上に頼もしい存在のようだ。むしろ宗教グッズしか出してくれないドラえもんが無能なだけだが。
後編では、クマに襲われたジャイアンのママとスネ夫のママの命を救った存在として大きく取り上げられる。ただし、具体的にどのようにして2人を助けたのか詳細は不明。
母親を救いたい一心で御本尊様に祈念したのは息子のジャイアンとスネ夫。一度退転した彼らですら熱心に縋り付く辺り、(道具で何とかしてくれそうな)ドラえもん以上に頼もしい存在のようだ。
しかしそんなドラえもんも、前編でジャイアンとスネ夫に勤行をさせたくて縋り付いたのび太に対し「御本尊様にしっかりとご祈念するんだ」と諭し、特に手助けをしていない。自分より御本尊様を信じる方が確実に広宣流布の道が開けるという自覚の表れとも見て取れる。
ともかく「顕ドラ」が宗教を題材にしたショーである性質上、この見えない舞台装置は「御本尊様への日々の御祈念こそが最も大切」という劇団芙蓉のメッセージ性を色濃く反映していると言えよう。