ユトレ・ヒート
登場作品:封緘のグラセスタ
解説
ベルガラード王国軍、
ザルドネ隊に所属する百人長。
相手の裏をかく戦術を得意とし、祖国への忠誠心も高い優秀な指揮官。
常に笑顔を浮かべて飄々とした態度をとる事が多く、その本心を中々見せない。
また物腰は柔らかいが慇懃無礼なところがあり、特に能力が劣る者や認めるべき面を持たない相手には冷たい対応をとる事もある。
第十三次ウストーヌ渓谷戦においては自ら雇い入れた
傭兵ジェダルと共に
テルフィオン連邦軍の輜重隊に大打撃を与えるという戦果をあげたが、
軍全体の指揮官であった
ザルドネがあっさりと降伏した為に
ジェダルや部下共々捕虜となってしまった。
自身や部下が敗残兵として処刑される事を避ける為、戦後に行われた会談において敵軍の
指揮官ダルフィアと交渉、
魔族との戦いの最前線である
迎撃都市グラセスタの
隷士階級に落とされるという形ではあるものの捕虜達全員の命を繋いだ。
グラセスタに移送された後は共に
隷士となった百人の部下全員を自由民に引き上げる事を目標として行動しており、
それに必要な膨大な貢献証を稼ぐ為に
グラセスタの要人である
ベルガメリに接触し、その私兵となる道を選んだ。
過酷な状況に置かれながらも上官として部下を救おうとする言動には嘘偽りは無いようであり、部下達からの信頼は厚い。
鎮守府鋳織杯では決勝戦において
ジェダルと対戦する事となり、戦闘前に彼に対して八百長を持ちかけたが、受け入れて貰えずに敗れた。
明確には語られていないが、その時点での雇い主である
ベルガメリか彼が仕える
サロ王の意向が裏にあった模様。
ベルガメリの私兵としてあげた成果や闘技大会準優勝という結果によって
サロの目に留まり、部下を一気に自由民に引き上げる機会を得る事には成功したが、
同時に部下の存在が自分の弱点でもある事を彼等に知られてしまい、直接的に何かをされた訳では無いものの、命令を拒絶し辛い状況に置かれてしまった。
サロ王の下では調査官として働いており、
ヨハンネスの裏闘技場の摘発を行うなど成果をあげており、
また
ジェダル達が
燐使計画の黒幕が
レギである事を突き止めた後は
サロ王の命令によって彼等に同行する事となった。
後に
サロからの命令に従う形で
燐使研究の重要サンプルである
リリカ本体を狙い、
ジェダル達と敵対したが、
その真の狙いは
燐使の研究資料と貴重なサンプルである
ジェダルと
リリカ二人の身柄を確保し、それを手土産に
ベルガラードに帰還する事であり、
ジェダル達と
グラセスタ兵を争わせ、彼等を出し抜いて全てを手に入れようと画策したが、予想を超える
ジェダルの戦闘能力の前に敗北した。
その後は裏切りを予期して即座に自分達を切り捨てた
サロと敵対、互いに生き残る為の手段として再び
ジェダル達と共闘する事となった。
レギを倒した後は部下達と共に
カシラムの護衛として雇われ、
グラセスタを離れて
ベルガラード王国へと旅立った。
雑感・考察
上記解説では
鎮守府鋳織杯準優勝としているが、
ジェダルに勝利して優勝する展開もある。
どちらが正史となるかは正確には不明だが、ユトレが優勝した場合は
ユリーシャが仲間にならない。
最終更新:2022年10月05日 22:46