概要
「フータくん」は藤子不二雄(A)による漫画で、1964年から1967年まで「週刊少年キング」「別冊少年キング」に連載されました。物語は、少年フータくんが100万円を貯金することを目標に、アルバイトをして全国を旅するストーリーです。
1966年には、この漫画のアニメ化が計画され、パイロット版(カラー)が制作されました。アニメは日本放送映画が制作し、15分枠の2話(計30分)で構成され、1967年1月から日本テレビで放映予定でしたが、実際には放映されませんでした。後に1972年12月11日に広島テレビでパイロット版が放送されている事が当時の中国新聞のテレビ欄より判明しました。
1966年には、この漫画のアニメ化が計画され、パイロット版(カラー)が制作されました。アニメは日本放送映画が制作し、15分枠の2話(計30分)で構成され、1967年1月から日本テレビで放映予定でしたが、実際には放映されませんでした。後に1972年12月11日に広島テレビでパイロット版が放送されている事が当時の中国新聞のテレビ欄より判明しました。
パイロットフィルムの発見
フィルムは長らく行方不明でしたが、2022年4月にTwitterユーザーが日本放送映画の親会社である国映に問い合わせたところ、同社の倉庫で『プータ君』と書かれたフィルムを発見した。フィルムからはタイトルは確認できなかったが、キャラクターが「フータ」と書かれた看板を持っているのが確認され、このフィルムが本物のパイロット版であることが明らかになった。
可用性
国栄は、将来パイロット版をデジタル化して公開するため、東京現像所にフィルムの状態の調査を依頼した。東京現像所では、フィルムは赤みがかって色あせていたが、音声は記録されており、収縮や結晶化はあるもののデジタル化は可能だった。その結果を受けて、国栄は東京現像所にフィルムのデジタル化を依頼し、色補正を施して元の状態に復元する意向を示している。
日本版追記
2024/05/01 権利元である「日本放送映画(日放映)」が復活&活動再開し公式サイトにて様々な情報が公開されております。
判明しているキャスト
声の出演:フータくん/加藤みどり、ゴンゲン/高橋和枝
声の出演:フータくん/加藤みどり、ゴンゲン/高橋和枝
今回発見された「猛獣使いになるの巻」を含めて15分のエピソードが少なくとも3話は存在するとの事。
状態 | 題名 | 内容 |
発見 | 猛獣使いになるの巻 | 単行本未収録の原作「サンドイッチマンはつらいなあ」と 「あせってはたらけば、大ぞんをする」を組み合わせたエピソード。 サーカスのアルバイトで奮闘するフータくんの姿が描かれる。 |
未発見 | タイトル不明 | 原作「一円玉をすてると一円玉になくよ」を元にしたエピソード。 |
未発見 | タイトル不明 | 原作「ビヨーンとでました宇宙人」を元にしたエピソード。 |
未発見 | 社長さんと焼芋 | 台本の存在が確認との事。完成に至ったかは不明。 |
一部地域で放送されたとされるリスト
年 | 地域 | 内容 |
1972/12/11 | 広島テレビ(HTV) | 選挙特番編成の穴埋めとして放送 |
1973/01/02 | 関西テレビ(KTV) | 正月編成の穴埋めとして放送 |
1973/01/03 | 関西テレビ(KTV) | 正月編成の穴埋めとして放送 |
1970年代初頭 | 関東地区? | 目撃情報のみ |
1980年頃 | 千葉テレビ? | 目撃情報のみ |
メディアギャラリー
フィルムリール ※題名の記載が「フータくん」ではなく「プータ君」


パイロット版のシーン。 ※2枚目の看板で「フータくん」のフィルムであることが確定。




雑誌COMにパイロット版の完成と放送告知が掲載。※少なくとも3本作成されているとの情報もあり

