感覚に関する精神物理学の基本法則で、中等度の刺激について五感のすべてに当てはまることが知られている。
刺激の弁別閾(丁度可知差異:気づくことができる最小の刺激差)は、基準となる基礎刺激の強度に比例すること。
はじめに加えられる基礎刺激量の強度をRとし、これに対応する識別閾値をΔRとすると、Rの値にかかわらず「ΔR/R=一定」となる。
この一定の値をヴェーバー比という。
例)
100の刺激が110になったときはじめて「増加した」と気付くならば、200の刺激を増加したと気付かせるためには220にする必要がある。
(210では気付かない)
ウェーバーの法則の式を積分することにより、心理的な感覚量は刺激の強度ではなく、その対数に比例して知覚される。
刺激量の強度Rが変化する時、これに対応する感覚量Eは「E = 定数 log R」の関係となる。
例)
100の刺激が100増加して200になる感覚と、200の刺激が200増加して400になる感覚は等しい。
最終更新:2009年08月10日 00:40