全音階

全音階(ぜんおんかい、英:diatonic scale)とは、1オクターブのうちの7音を並べた音階で、特に全音程5つと(離れた)半音程2つから成るものを指す。英語では「ダイアトニック・スケール」と呼ばれ、古代ギリシアを語源とし、7音から成る音階を意味する。

代表的な例としては、

長音階
短音階
教会旋法の音階
などが挙げられる。

目次 [非表示]
1 音の呼び名
1.1 イタリア音名の借用
1.2 音度と機能
2 参照



音の呼び名 [編集]
詳細は音名・階名表記を参照のこと。


イタリア音名の借用 [編集]
例として、長音階および自然短音階を以下に挙げる。

ド 全音 レ 全音 ミ 半音 ファ 全音 ソ 全音 ラ 全音 シ 半音 (ド)

これをドから始めると長音階、ラから始めると(自然)短音階である。 このように、全音階では、全音が二つ、半音、全音が三つ、半音という並びになり、全音が二つ続く最初の音をドとして以下、レ、ミ、ファ、ソ、ラ、シと一般にイタリア音名を借りて呼んでいる。


音度と機能 [編集]
イタリア音名の呼び方では、長音階と短音階とで同じ働きの音に異なる名前が付いてしまうので、それを克服するために、それぞれの音階の最初の音(長調のド、短調のラ)をi(1)度音、そのすぐ上の音(長調のレ、短調のシ)をii度音と呼び、以下、iii度音、iv度音……vii度音と呼ぶ。これを音度と呼ぶ。

また、特に以下の4音には、その機能を端的に表した呼び方がある。

i度音 - 主音(トニック、トニカ)
iv度音 - 下属音(サブドミナント)
v度音 - 属音(ドミナント)
vii度音 - 導音(サブトニック)
その他、あまり用いられないが、ii度音=上主音、iii度音=上中音、vi度音=下中音という呼び方がある。

最終更新:2009年08月11日 07:49
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