<歌詞ファイルおよび歌詞表示の仕様>
Fruityの歌詞表示では、[00:00]形式のタイムタグ、[00:00:00]形式の拡張タイムタグ、行中に複数のタグのあるカラオケタグに対応しています。
カラオケタグではない行頭に複数タグのある形式にも対応しています。
行中にタグがある場合のみ、カラオケタグと認識します。
歌詞ファイルの文字コードには、Shift-JIS、Unicode(UTF-16,UTF-16 big-endian,UTF-8)が使用できます。
BOMが付加されていれば、文字コードを自動認識します。
@タグは、次の表に記載しているもののみ対応しています。
タグ名 |
デフォルト値 |
@TimeRatio |
1 |
@Offset |
0 |
@タグはどのような状況でも一切表示されません。
「@」から始まる行は、有効な@タグかどうかに関わらず@タグとして認識されます。
歌詞の表示順序は、基本的には「ファイルに記載されている通り」となります。
行がタイムタグ時間の昇順に並んでいなくても構わず、行頭複数タグの行展開も行いません。
Fruityでの歌詞表示は、「ありのまま」が基本です。
タイムタグ時間でのソートを行うようにすれば、タイムタグ時間の昇順に並べ替えます。
ソートを行う場合、タグの付いていない行も適切にソートされます。
@タグ以外は全て表示することが基本です。
タイムタグの付いていない行を非表示にすることは可能です。
タイムタグが一切付いていない歌詞ファイルの場合は、「タグの無い行を非表示」の設定に関わらず、必ず@タグ以外の全てが表示されます。
カラオケタグの場合、行の終了時間を越えると次の行に移動します。
カラオケタグでない場合、行の開始時間になると行を移動します。
カラオケタグの場合には、アクティブ行の時間が終了すれば次の行の時間になっていようがいまいが、さっさと次の行に移動して待機します。
行送りをする際、スムーススクロールが有効であれば指定した時間をかけて次の行への移動(スクロール)表示を行いますが、無効な場合は瞬間的に次の行に移動します。
タグが一切無い歌詞の場合、曲長(サウンドの全体時間)を歌詞の行数で割った時間が一行に割り与えられて、仮想行頭タグ付き歌詞として動作します。
タグが一切無い歌詞の場合のスムーススクロールは特殊で、スクロール時間は無視され常に一定の速度でスクロール表示し続けます。
行に時間が割り当てられるので、シークするとそれに合わせて表示位置も変化し、再生時間と表示位置が対応します。
(好ましくない場合には、手動スクロールに切り替えて下さい)
スクロールは、注目行(基本的にはアクティブ行)が垂直方向中央に位置するように行われます。
スクロールの範囲には制限があるため、必ずしもそうなるとは限りません。
(例えば、表示行数が5行の場合、1行目と2行目は中央に位置することはなく、最終行とその1行前が中央に位置することもありません)
タグが一切無い歌詞の自動スクロールは、
Windows Media Player(V9)以上に限られます。
(Windows Media Player(V8)以下では、タグが一切無い歌詞は自動/手動のどちらのスクロールも行えません)
次のような場合、タグの補正が行われます。
①タグが逆転している場合(カラオケタグ)
タグは行頭から行末に向かって順に時間が大きくなっていなければなりません。
タグの時間が逆転している場合、そのタグは無視されます。
②行末にタグがない場合(カラオケタグ)
次行の行頭タグで補完します。
最終行の場合は、適度な時間で補完します。
行頭のみにタグが付いている場合は、指定した方法でタグを補完します。
→
拡張設定を参照
③行頭にタグがない場合
行の先頭にタイムタグがなく行中にタグがある場合、行中の始めに現れるタグを先頭に補完します。
補完した結果、行中にタグが2つになったとしても、もともと行中には1つしかタグがなかったため、カラオケタグとは認識しません。
行末タグが補完され行内のタグで逆転が起こってしまう場合、行内のタグが無視されます。
カラオケタグ付き歌詞の場合は、アクティブ行がワイプ表示されます。
ワイプの同時表示数に制限はなく、複数のアクティブ行がある場合の注目行(垂直方向の中央に位置する行)は最も大きな行頭時間を持つ行となります。
本来、行のアクティブ終了時間は行の最終タグの時間であり、最終タグの時間経過後は非アクティブとなるところですが、Fruityでは次行がアクティブになるまで最大で一呼吸程度アクティブ表示が継続されます。
スムーススクロールとは、歌詞のスクロールを時間を掛けて行うスクロールのことです。
スクロールの動作は、アクティブ行終了時間の「スクロール時間」分前に開始され、スクロール終了と共にアクティブの表示が終了します。
(各行のタグ状況によってはこの通りとは限りません)
アクティブ行の移動が常に1行(タグ付き行のみで、ソートがONの場合)であれば常に同じスクロール速度となりますが、アクティブ行の移動量が一定でない場合はスクロール速度も変わります。
アクティブ行の移動が1行分の場合は、1行分の移動をスクロール時間分かけて行い、2行分の場合は2行分の移動をスクロール時間分かけて行います。
(行の移動量が多いほど、スクロール速度は速くなります)
全ての歌詞(タグ付き/タグなし とも)は自動スクロールされることが基本ですが、自動スクロールを停止し手動でスクロールすることもできます。
Windws Media Playerにフォーカスがある状態で歌詞表示領域上でホイール操作を行うと、ホイールの回転に合わせて歌詞表示がスクロールされます。
歌詞表示領域上で上下にドラッグ操作を行うことでも、スクロール表示させることができます。
いったん手動スクロールを行うと、曲移動を行うかクイック切替メニューでONにするまで自動スクロールは解除されたままとなります。
手動スクロールが可能な時は、歌詞表示領域上でマウスカーソルが手の形に変化します。
ホイールおよびドラッグのスクロール量は、拡張設定で変更できます。
→
拡張設定を参照
手動スクロールはWindows Media Player(V9)以上でなければ使用できません。
(Windows Media Player(V9)以上でも、スキンによっては使用できません)
全画面表示では、ホイールによる手動スクロールは行えません。
メッセージには、前回歌詞表示に使用したフォント(フォントサイズも含む)が使用されます。
①「searching...」:歌詞ファイルの検索中に表示されます。
②「not found」:検索の結果、歌詞ファイルが見つからなかった場合に表示されます。
③「not exist」:検索できたがそのファイルが存在しない場合に表示されます。
(ファイルキャッシュがONで、キャッシュの構築後にファイルを消したりファイル名変更などすると起こりえます)
最終更新:2009年09月07日 01:20