総評
- 常陸統一を目指す一方、南奥羽にも食指が動く。清和源氏義光流の自負の元、北関東諸勢力を纏め上げ、北に南に旋風を巻き起こす。
- 難易度はやや易しい。大勢力ではないがその人材の豊富さは他の中小勢力とは一線を画する。優れた固有戦術も有するため、物資の都合さえつけば勢力拡大は容易と言える。
- 領国は全シナリオ通して常陸1ヶ国。
- 人材は佐竹一門を中心とした家臣団で構成。質・量共にシナリオが進むにつれ厚みを増す。義昭・義重・義宣の佐竹三代は初代風雲録から能力値大幅躍進を遂げ、非常に頼りになる存在に。
政治面はかの北条家にも引けを取らない程優秀。佐竹義昭・義重を中心に和田昭為、佐竹義久、岡本禅哲・顕逸親子らが脇を固める陣容に穴は見当たらない。
戦闘面も東国屈指の総合力を誇る佐竹義重を筆頭に佐竹義宣、佐竹義久、真壁氏幹と充実。義重元服までに期間のあるシナリオ1こそ控えめだが、周辺大名家とは充分渡り合える。
浪人は小田家臣の菅谷親子などが滞在。そういえば小田氏治は今回登場せず。人材が充実する佐竹家は浪人に頼らずともやっていけるが、やはり登用するに越したことはない。 - 固定戦術は特殊系が1つ、攻撃系が2つ。うち固有戦術が1つ。
「鎮静」はあると安心なお守り的戦術。使用のタイミングさえ見誤らなければ非常に有用。自身の「乱戦」効果を消すなどという事は絶対に避けたい。
固有戦術「乱戦」は効果時間もそれなりに長く、使用すべき武将が使用すれば奇襲に頼らずとも思う存分に暴れ回る事が出来る。弓隊に換装時は使用不可なのでご注意を。
「弓構」は本陣に居る敵総大将を一方的に攻撃可能。「乱戦」使用前に削れるだけ削ると被害を抑えられる。「乱戦」使用後の合戦終盤に弓に換装するのもそれはそれで効果的。 - 常陸の文化効果は「地震の被害減少」、技法は「行軍」。
- 常陸の最大石高は下から数えた方が早いほど低い。初期文化値も低め。金山は眠っている。優秀な政務官を活かすためにも早めに豊かな土地を切り取りたい。
- 隣接国は3ヶ国と少なめ。隣接大名家は相馬家、宇都宮家、結城家。全シナリオ共通。
- 外交関係はシナリオ1・2では特に友好的な大名家も険悪な大名家もなし。同盟関係にある大名家もなし。
シナリオ3では蘆名家・上杉家との友好が上昇、宇都宮家・里見家との友好も微増。北条家との友好が大きく低下、南部家・最上家・畠山家との友好も悪化している。伊達家・宇都宮家と同盟を締結中。
シナリオ4では上杉家・里見家を筆頭に数多くの大名家と友好な関係を築く。北条家との険悪さは変わらず。伊達家・宇都宮家との同盟は継続されているものの、伊達家との友好は大きく低下している。 - ちなみに家紋は「五本骨の扇に月」。日の丸ではありません。
固定戦術
- 鎮静
- 乱戦(固有)
- 弓構
注目武将
佐竹 義昭‐政治87 戦闘71 教養61 魅力70 足軽B 騎馬C 鉄砲D 天性:知将
関東管領職と佐竹の家名、秤に掛ければやはり家名が重かった。下野への影響力を高めつつ、常陸統一目前にまで迫った常北の実力者。
政治以外はやや小ぶりながらも、兵科適正も含めバランスの取れた良将。短命であることが惜しまれるが、後継者に一切の不安無し。
関東管領職と佐竹の家名、秤に掛ければやはり家名が重かった。下野への影響力を高めつつ、常陸統一目前にまで迫った常北の実力者。
政治以外はやや小ぶりながらも、兵科適正も含めバランスの取れた良将。短命であることが惜しまれるが、後継者に一切の不安無し。
佐竹 義重‐政治89 戦闘92 教養65 魅力78 足軽A 騎馬A 鉄砲C 天性:猛将
七人斬りにてその名を一躍轟かせた「鬼義重」。大国強国を向こうに回して一歩も引かぬ「坂東太郎」はその名の通り坂東武者の体現者。
全国数多の「鬼~」と呼ばれる武将たち。その中でも特に際立つ優秀さ。関東有数の騎馬適正Aだが、「乱戦」を活かしてこその「鬼義重」か。
七人斬りにてその名を一躍轟かせた「鬼義重」。大国強国を向こうに回して一歩も引かぬ「坂東太郎」はその名の通り坂東武者の体現者。
全国数多の「鬼~」と呼ばれる武将たち。その中でも特に際立つ優秀さ。関東有数の騎馬適正Aだが、「乱戦」を活かしてこその「鬼義重」か。
佐竹 義宣‐政治80 戦闘85 教養59 魅力70 足軽B 騎馬B 鉄砲B 天性:知将
義を見て為さざるは勇無きなり。友思い、親思いの人情派大名。やんちゃな従兄弟、伊達政宗に比べて真面目な分だけ損してる気がする。
政治・戦闘に優れ、兵科適正にも不得意分野がないオールラウンダー。武骨な印象が強いためか教養は抑えめだが、さしたる問題は無し。
義を見て為さざるは勇無きなり。友思い、親思いの人情派大名。やんちゃな従兄弟、伊達政宗に比べて真面目な分だけ損してる気がする。
政治・戦闘に優れ、兵科適正にも不得意分野がないオールラウンダー。武骨な印象が強いためか教養は抑えめだが、さしたる問題は無し。
岡本 禅哲‐政治79 戦闘 4 教養81 魅力72 足軽C 騎馬D 鉄砲D 天性:知将
僧侶と武家重臣のハイブリッドスタイル。佐竹氏の戦国大名化を外交面で支えた側近。その信任の厚さは公的文書代発給を任されるほど。
関東地方で教養80超えは貴重な存在。今井宗久との交渉にも一役買って頂こう。足軽適正Cとはいえ出陣を頼むのはお門違いもいいところ。
僧侶と武家重臣のハイブリッドスタイル。佐竹氏の戦国大名化を外交面で支えた側近。その信任の厚さは公的文書代発給を任されるほど。
関東地方で教養80超えは貴重な存在。今井宗久との交渉にも一役買って頂こう。足軽適正Cとはいえ出陣を頼むのはお門違いもいいところ。
真壁 氏幹‐政治 7 戦闘73 教養22 魅力30 足軽A 騎馬D 鉄砲D 天性:猛将
諸豪族ひしめく北関東に勇名を馳せる「鬼真壁」。塚原卜伝門下生にして新流派霞流を創始した武芸者・真壁暗夜軒としての顔も持つ。
槍働き一辺倒。戦闘73は家中第四位に甘んじるも足軽隊を率いれば鬼に金棒、いや木杖。剣豪ゆえ諜報が確実に成功する点も見逃せない。
諸豪族ひしめく北関東に勇名を馳せる「鬼真壁」。塚原卜伝門下生にして新流派霞流を創始した武芸者・真壁暗夜軒としての顔も持つ。
槍働き一辺倒。戦闘73は家中第四位に甘んじるも足軽隊を率いれば鬼に金棒、いや木杖。剣豪ゆえ諜報が確実に成功する点も見逃せない。
敵大名としての特徴
- いずれのシナリオでも関東大名は現状維持に努める傾向が強い。佐竹家も例外ではなく、開始から5年程度はほぼ確実に動きが無い。
年数が経過しても攻勢に出る事はあまりない。前半シナリオでは宇都宮家を攻略する事もあるが、直後に常陸を失うという失態を演じてしまうことが多い。
結果として勢力を拡大するには至らず、最終的には大勢力となった北条家や武田家、あるいは伊達家の前に膝を屈するケースが目立つ。
序盤から守勢に回った場合は相馬家や結城家に敗れ去る事も。秘めたるポテンシャルを引き出す所にはなかなかお目にかかれない。 - 合戦を行う際に注意したいのはやはり「乱戦」。確実に「鎮静」を用意しているのも地味にいやらしい。手札の切り合いになることを想定しておきたい。
ちなみにCPUは「乱戦」よりも「弓構」を優先する傾向にある。弓隊に換装中は「乱戦」を使用してくる事は無い事を頭に入れておいて損は無い。
シナリオ別攻略
・シナリオ1
武将は6人。
基本戦略は大きく2つに分かれるだろう。盤城→陸前と進み強大化するであろう伊達家を事前に叩くか、あるいは下総→安房・武蔵と肥沃な南関東を抑えにかかるか。
最初の攻略目標に盤城・下総どちらを選択するにしても、基本は速攻。訓練を優先し、整い次第合戦、訓練差を活かした奇襲で被害を抑えつつ攻略してしまいたい。
合戦後の事を考えると武将の登用は必須事項。相性や能力値も踏まえた上で、どちらが有益かよく考えて侵攻ルートを決定しよう。木を見て森を見ず、とならないように。
武将の相性は宇都宮家系を始め関東諸勢力のほうが良い傾向にある。ただし北条家系だけは別で相性は非常に悪い。東北では南部家、伊達家系の武将との相性が最悪に近い。
東北ルートの場合は上杉家が、関東ルートの場合は北条家あるいは武田家が最初の壁となるであろう。いつでも隙を付けるよう、前線の態勢は常に万全にしておきたい。
なお下野攻めは放置しても脅威となる心配はほとんど無く、後回しで一向に構わない。こちらの勢力が拡がれば「勧告」も容易に通用する。
・シナリオ1
武将は6人。
基本戦略は大きく2つに分かれるだろう。盤城→陸前と進み強大化するであろう伊達家を事前に叩くか、あるいは下総→安房・武蔵と肥沃な南関東を抑えにかかるか。
最初の攻略目標に盤城・下総どちらを選択するにしても、基本は速攻。訓練を優先し、整い次第合戦、訓練差を活かした奇襲で被害を抑えつつ攻略してしまいたい。
合戦後の事を考えると武将の登用は必須事項。相性や能力値も踏まえた上で、どちらが有益かよく考えて侵攻ルートを決定しよう。木を見て森を見ず、とならないように。
武将の相性は宇都宮家系を始め関東諸勢力のほうが良い傾向にある。ただし北条家系だけは別で相性は非常に悪い。東北では南部家、伊達家系の武将との相性が最悪に近い。
東北ルートの場合は上杉家が、関東ルートの場合は北条家あるいは武田家が最初の壁となるであろう。いつでも隙を付けるよう、前線の態勢は常に万全にしておきたい。
なお下野攻めは放置しても脅威となる心配はほとんど無く、後回しで一向に構わない。こちらの勢力が拡がれば「勧告」も容易に通用する。
・シナリオ2
武将は6人。
前シナリオと比べて家臣の顔触れに変化は無いが、佐竹義重が開始から間も無い1562年に元服する点にある。
ここがこのシナリオのポイント。佐竹義重のスペックは全国屈指。特に戦闘面は周囲から頭一つ抜けた存在で、加入後は勢力拡大の容易さが飛躍的に上昇する。
よって1561年内は治安と徴兵、訓練を中心に軍備を整える期間に充てれば良い。事前に下野辺りを攻略しておくのも一手だが、本格的な合戦を急ぐ必要は無い。
佐竹義重登場後は北へ進むも南へ進むも、あるいは西へ進むも自由。いずれにせよ二正面作戦は避け、一方向に戦力を集中するべき。
北を優先した場合、北条家が安房を攻略するのはほぼ確実。北上される前に機先を制し、下総まで軍を進めておきたい。武田家が関東進出の動きを見せる事も。
南を優先した場合は上杉家の動向に注目。進軍先はまちまちで読み辛いが、上杉謙信が越後を空けた時が攻勢に出るチャンスとなるだろう。
いずれにせよ他家同士の合戦直後は強国打倒の絶好機。漁夫の利を狙える時は他の事を少々後回しにしてでも積極的に狙っていきたい。
武将は6人。
前シナリオと比べて家臣の顔触れに変化は無いが、佐竹義重が開始から間も無い1562年に元服する点にある。
ここがこのシナリオのポイント。佐竹義重のスペックは全国屈指。特に戦闘面は周囲から頭一つ抜けた存在で、加入後は勢力拡大の容易さが飛躍的に上昇する。
よって1561年内は治安と徴兵、訓練を中心に軍備を整える期間に充てれば良い。事前に下野辺りを攻略しておくのも一手だが、本格的な合戦を急ぐ必要は無い。
佐竹義重登場後は北へ進むも南へ進むも、あるいは西へ進むも自由。いずれにせよ二正面作戦は避け、一方向に戦力を集中するべき。
北を優先した場合、北条家が安房を攻略するのはほぼ確実。北上される前に機先を制し、下総まで軍を進めておきたい。武田家が関東進出の動きを見せる事も。
南を優先した場合は上杉家の動向に注目。進軍先はまちまちで読み辛いが、上杉謙信が越後を空けた時が攻勢に出るチャンスとなるだろう。
いずれにせよ他家同士の合戦直後は強国打倒の絶好機。漁夫の利を狙える時は他の事を少々後回しにしてでも積極的に狙っていきたい。
・シナリオ3
武将は8人。
佐竹義昭が世を去り、佐竹義重が家督を継ぐ。北家・佐竹義廉を失うも、佐竹義久・真壁氏幹・太田資正を家臣に加える。
家臣の質が戦闘面を中心に大幅強化。総合力では東国では北条家と並ぶ程に充実している。
方針はシナリオ2と同様で構わないだろう。開始時点で武将の駒は揃っているのでよりスムーズな勢力拡大が可能なはず。既存の同盟をいつまで維持するかが戦略の分岐点。
近隣の大国のうち北条家・武田家は大名の寿命に不安を抱えている。関東は後回しにして東北攻略を優先、両家の世代交代を待ってから進軍という手順がお勧め。
東半国を制圧出来ればあとは如何様にも。ただし織田家のような領国数が多い大名家を相手にしている間は家臣団の拡充が難しい。戦後を考慮した武将の配置を心掛けたい。
武将は8人。
佐竹義昭が世を去り、佐竹義重が家督を継ぐ。北家・佐竹義廉を失うも、佐竹義久・真壁氏幹・太田資正を家臣に加える。
家臣の質が戦闘面を中心に大幅強化。総合力では東国では北条家と並ぶ程に充実している。
方針はシナリオ2と同様で構わないだろう。開始時点で武将の駒は揃っているのでよりスムーズな勢力拡大が可能なはず。既存の同盟をいつまで維持するかが戦略の分岐点。
近隣の大国のうち北条家・武田家は大名の寿命に不安を抱えている。関東は後回しにして東北攻略を優先、両家の世代交代を待ってから進軍という手順がお勧め。
東半国を制圧出来ればあとは如何様にも。ただし織田家のような領国数が多い大名家を相手にしている間は家臣団の拡充が難しい。戦後を考慮した武将の配置を心掛けたい。
・シナリオ4
武将は10人。
東家・佐竹義堅がこの世を去る。岡本顕逸・小野崎従通・小峰義親が新たに家臣に。
大幅な戦力向上は為されていないが、北条家は名君・北条氏康を失っている。北条綱成は未だ健在とはいえ、相対的に人材面では優位に立ったと言えるだろう。
一方で伊達家にはかの「独眼竜」伊達政宗が登場。伊達成実も元服間近で放置しておいては後の強敵に成長することはほぼ間違いない。
ここは関東を後回しにして奥州へと進軍、伊達家の戦力が充実する前に雌雄を決してしまいたい。
盤城侵攻時に伊達家との共闘は期待出来ない。左程苦戦する相手ではないはずなので自力で攻略しよう。伊達家との開戦前には手切を行うのを忘れずに。
以降は陸前を拠点に東北諸大名を順次攻略していけば良い。同時に伊達政宗始め旧伊達家臣を可能な限り登用しておきたい(相性は最悪だが)。
北を制してしまえば他大名家に対しての優位は揺るがないものとなる。勢いに任せて進軍するのも良し、徳川家・羽柴家との決戦に備えて内政に注力するのも良いだろう。
武将は10人。
東家・佐竹義堅がこの世を去る。岡本顕逸・小野崎従通・小峰義親が新たに家臣に。
大幅な戦力向上は為されていないが、北条家は名君・北条氏康を失っている。北条綱成は未だ健在とはいえ、相対的に人材面では優位に立ったと言えるだろう。
一方で伊達家にはかの「独眼竜」伊達政宗が登場。伊達成実も元服間近で放置しておいては後の強敵に成長することはほぼ間違いない。
ここは関東を後回しにして奥州へと進軍、伊達家の戦力が充実する前に雌雄を決してしまいたい。
盤城侵攻時に伊達家との共闘は期待出来ない。左程苦戦する相手ではないはずなので自力で攻略しよう。伊達家との開戦前には手切を行うのを忘れずに。
以降は陸前を拠点に東北諸大名を順次攻略していけば良い。同時に伊達政宗始め旧伊達家臣を可能な限り登用しておきたい(相性は最悪だが)。
北を制してしまえば他大名家に対しての優位は揺るがないものとなる。勢いに任せて進軍するのも良し、徳川家・羽柴家との決戦に備えて内政に注力するのも良いだろう。