第1回放送までの死亡者名鑑
【暗黒騎士】
《スタンス:不明》
《登場話数:1話》
《死亡話:005.
縁起》
《最期の台詞:「なに、をーー」》
《解説》
オリロワ2014、記念すべき(?)最初の脱落者。
魔王に仕える古株の忠臣。剣術の腕は魔王をも上回るとされる。
肝心の登場話にして死亡話では恐慌状態となっていた
白雲彩華に銃撃され、彼女を激しく追い立てていた。
魔族の騎士、一介の女子高生。実力で言えば圧倒的なまでに
暗黒騎士に分があった。
しかし彩華が
ペットボトルを拾ってしまったことで運命は大きく動き出す。
暗黒騎士に追い詰められ万事休すかと思われた彩華がペットボトルの最後の願いを聞き、彼の中の水を飲み干したのだ。
結果、『モノ』として初めて使われたことでなんとペットボトルの力が瞬間的とはいえ凄まじいパワーアップを果たす。
強大になった念動力に成す術も無く、暗黒騎士は頭部を破壊され死亡した。
有力なマーダー候補と目されていた彼の死は住民に(色んな意味で)大きな衝撃を与えた。
実は一度破棄された話でも彼が死亡している。二度も死者スレに引きずり込まれる彼の姿は非常に哀れであった。
今ではすっかり死者スレの顔役として定着している。
尚、その後
補完話が投下されている。一言で表現するならば、汚名返上であった。
また、更に
その後の話でもあの世での彼の姿が書かれていた。
死者スレにせよ本編にせよ、つくづく死んでから輝いているキャラである。
《称号:出落ちからのささやかな名誉挽回》
【麻生時音】
《スタンス:不明》
《登場話数:1話》
《死亡話:006.
Dirty Deeds Done Dirt Cheap》
《最期の台詞:(え?…なん、で?)》
《解説》
表の顔は文武両道・容姿端麗の優等生、しかしその実腹黒で気が強いという女子高生。
とはいえそんな彼女もあくまで荒事とは無縁の若者。殺し合いの中で孤独に打ちひしがれ、学校の校舎で一人へたり込む。
誰かを殺したくない、しかし死にたくもないという思いを抱きながら当ても無く思案に耽る。
そんな中で彼女は学校内の中庭での戦闘に気付き、不安を感じながらも現場へと急行。
支給されたコルト・ガバメントを使い
スケアクロウを殺害しようとしていた
茜ヶ久保一を銃撃、彼を撤退に追い込む。
その後時音は自らが助けたスケアクロウの方へと近付き、彼に話しかけた…のだが。
礼代わりと言わんばかりに時音の頭部に叩き込まれたのは手斧。
そう、スケアクロウは正義の名の下に己の中の暴力衝動を発散させる真性の狂人だったのだ。
自分が助けた相手の手に掛かり、
麻生時音は余りにも呆気ない幕切れを迎えることとなった。
勇気を振り絞って助けた相手が狂人だったとは予想だにしていなかっただろう。
因みに死者スレでは貴重な常識人枠の為か暗黒騎士共々出番が多い。
《称号:助ける相手を間違えた》
【詩仁恵莉】
《スタンス:マーダー(無差別)》
《登場話数:1話》
《退場話:011.
Hello,Monster》
《最期の台詞:「え?」》
《解説》
自身の前世の記憶を認識している少女。
開幕早々に
佐藤道明を襲撃し、運動神経の低い彼を容易く追い詰める。
必死に抵抗する道明を何とか殺そうとするが、そこを警察官の
榊将吾が乱入。
能力自体はただの中学生に過ぎない恵莉はあっさりと取り押さえられてしまう。
その最中で殺されかけた恨みから道明に暴力を振るわれるも、すぐに将吾によって宥められ事無きを得る。
身柄を拘束された恵莉は将吾からの説得を受け、適わないと見てそのまま彼らと同行しようとした…のだが。
直後に隠れ潜んでいた最凶の殺し屋・
ヴァイザーが襲撃。
恵莉は一瞬の攻撃によって顎の骨を折られ、何が起こっているのかも理解出来ぬまま死んでいった。
《称号:怪物に目を付けられたのが運の尽き》
【ヴァイザー】
《スタンス:マーダー(無差別)》
《登場話数:1話》
《退場話:011.
Hello,Monster》
《最期の台詞:※なし》
《解説》
『組織』で最強の殺し屋とされる男。
ゲーム開始後、ホテルにて隠れ潜んでいたヴァイザーは
詩仁恵莉を一瞬の行動で殺害。
その場に居合わせた警察官の
榊将吾、魔術を行使する魔族の
オデットと交戦。
高い戦闘力を持つ警察官と魔術という未知の力の使い手を相手にしながらも互角以上に渡り合い、将吾を気絶にまで追い込む。
落ちていたデイパックと銃を回収したヴァイザーはそのままオデットや居合わせた一般人の
佐藤道明をも殺害しようとした。
しかしオデットは決死の覚悟でバリアーを展開し、自身とヴァイザーをその中に閉じ込める事で時間稼ぎを行う。
オデットを殺害すれば魔力の爆発によって自身も無事では済まされない。万事休すかと思われた、その時。
守られているだけの一般人だった筈の道明が「自らが生き残る為に他人を踏み台にする」という邪悪性を剥き出しにしたのだ。
ヴァイザーが回収したデイパックの中に入っていたのはリモコン爆弾。そして道明の手元にあるのは起爆スイッチ。
すぐさまデイパックを放り投げたヴァイザーだったが、バリアーの中で逃げ場など無い。
そのまま道明がスイッチを押し、バリアーの中での爆発に巻き込まれヴァイザーは死亡した。
幼き頃から猟奇殺人を行っていた正真正銘のサイコパスであり、その実力の高さも相俟って有力マーダー候補と目されていた。
そんな彼を葬ったのは、何の技術も持たないちっぽけな青年の中に芽生えた『悪』だった。
何かと注目度が高かった為か死者スレでの出番が多い。同じく早期退場の強者である暗黒騎士との仲は悪いが。
因みに彼の死はとある人物に多大な影響を与え、凶悪なマーダーへと変貌させるきっかけとなった。
《称号:死んでからも大盤振る舞い》
【四条薫】
《スタンス:対主催》
《登場話数:1話》
《退場話:012.
好奇心は猫を殺すか》
《最期の台詞:「あ。くっ。うそ、こんな、こんなこと。私。死、ぬ……? 死ぬの? そんな、あは、ふ、は、なんで、はは、
あは、あはは、あははは、あはははは、あはははははははははははははあははははははははははははははははははは。あっ」》
《解説》
ジャーナリズムに燃える記者。
テロリストである
ワールドオーダーの暴挙を白日の下に晒すこと、彼が見せたような異能の力をスクープにすることを目的に行動。
そんな彼女が開始直後に出会ったのは殺人鬼である
覆面男。薫は都市伝説の様な存在として語られる彼への取材を決行。
覆面男との意思疎通が可能であると考えた薫は、インタビューの最中で「何故人を殺すのか」ということについて問いかけた。
直後に覆面男が取り出したのは肉絶ち鋏。そして切り落とされたのは自らの片腕。
漸く相手の危険性を認識した薫は必死に逃走を試みるも、苦もなく覆面男に追いつかれてしまう。
そのまま肉絶ち鋏によって肉体を切断される激痛を何度も味わい、絶望と発狂に飲み込まれて彼女は命を落とした。
相手が悪かったのも確かだが、敢えて殺人鬼に取材を試みるなど致命的なまでの警戒心の薄さが目立っていた。
身の安全よりも取材を優先してしまう彼女はどちらにせよ殺し合いの場で長くは生き残れなかったのかもしれない。
《称号:好奇心は猫を殺す》
【佐野蓮】
《スタンス:対主催》
《登場話数:1話》
《退場話:014.
Amantes amentes》
《最期の台詞:「
クリス君? どうして俺の腕を――」》
《解説》
ラビットインフルの社員であり、怪人と人間のハーフ。
ゲーム開始後に
クリスと遭遇。女装している彼を少女だと誤解し、男と知った途端ショックを受けるというコミカルな面を見せていた。
その後クリスと情報交換を行い、自身と似た様な境遇である彼を守ることを決意する。
クリスに手を差し出し、友情の証として握手をしようとしたのだが…直後に吹き出したのは鮮血。
差し出した腕がクリスのナイフによって切り落とされたのだ。
唖然とした言葉を漏らした佐野はクリスのトドメの一撃によってあっさりと命を落とすことになった。
ただの少年だと思っていたクリス。その正体は『玄人殺し』と呼ばれる凄腕の暗殺者。
最悪の相手と真っ先に遭遇してしまったこと、そしてクリスを信じてしまったことが彼の運の尽きだったのだろう。
《称号:可憐な花には棘がある》
【ガルバイン】
《スタンス:マーダー?》
《登場話数:1話》
《死亡話:023.
俺の知ってるバトルロワイアルと違う》
《最期の台詞:なし》
《解説》
魔王軍配下の一人、地方部隊長。
ゲーム開始直後に
船坂弘と遭遇、そのまま『怪物』同士熾烈な争いを繰り広げる。
圧倒的なまでのパワー、再生能力、そして支給された長槍を武器に超常的な力を持つ船坂と互角以上に渡り合う。
しかし攻めあぐね業を煮やした
ガルバインが一気に決着をつけるべく動き出したのが勝負の分かれ目となった。
ガルバインの一撃よりも早く、船坂は彼の両腕を斬り飛ばしたのだ。
そのまま船坂は一気に両脚をも引き裂き、間髪入れずに叩き込まれた一太刀によってガルバインは絶命した。
ヴァイザー同様本編では一言も喋っていないが、有力マーダーと目された船坂弘と互角に渡り合う実力を見せつけた。
《称号:死闘の末の完全敗北》
【ルピナス】
《スタンス:不明》
《登場話数:1話》
《退場話:027.
You should be SARTRE than that》
《最期の台詞:「物語になれたんだ、私。ただの想い出じゃなくて、むかしむかしのお話になれたんだ。
過去も未来も現在もない、お話の中に私はいる。貴方の――物語の中に。
他の誰にも知られていなくたって、それは――きっと、素敵な事。
生きていても、死んでいても――関係はないの」》
《解説》
ミル博士の発明によって人間の少女となった犬。
彼女の登場話は少々特殊であり、
暗黒騎士死亡話の補完に近い形の内容となっている。
ゲーム開始後に暗黒騎士と遭遇。短い関わりから彼を「いい人」と信じ、共に行動することに。
しかしその後邂逅した同級生・
白雲彩華によって銃撃されてしまう。
凶弾に倒れた
ルピナスは暗黒騎士の魔術によって瀕死の状態でかろうじて命を繋ぐ。
ルピナスは自らを撃った彩華すら決して恨むことはなく、彼女を意思を汲んだ暗黒騎士が彩華を追いかけたのだが…
結果、
ペットボトルの介入によって暗黒騎士は死亡。
彼の魔術で生き長らえていたルピナスもその死に巻き込まれる形で息を引き取った。
その後親友の
尾関夏実の支給品によって死後の姿が書かれている。
あの世でのルピナス達との関わりが夏実を(良い意味でも悪い意味でも)覚醒させるきっかけとなった。
《称号:少女の殺意の引き金》
【案山子】
《スタンス:不明》
《登場話数:1話》
《死亡話:031.
Eyes Glazing Over》
《最期の台詞:なし》
《解説》
案山子のコスチュームに身を包む悪人殺しの断罪者。
初登場時、地下実験場にて
初瀬ちどりに撃たれ瀕死となる。
案山子に幼馴染みを殺されているちどりは「敵討ち」として、そのまま彼にとどめを刺し殺害した。
なんと1レスで死亡している。開始前のキャラ投票二位とは思えない呆気なさである。
実力を見せつけて脱落した
ヴァイザーとは違い、案山子は戦闘すら行わずに散っていった…
とはいえ案山子を追いながらも密かに憧れを抱く警官の
榊将吾、案山子を宿敵と看做し彼との鬼ごっこを続けていた
鴉、
案山子に救われ彼を模倣し外道へと堕ちた
スケアクロウと、案山子とのフラグを抱える参加者は数名存在している。
断罪者・案山子の死は彼らにどのような影響を齎すのだろうか。
因みに第一回放送後、(鴉の推測混じりだが)彼の描写が補完されている。
「己の罪を受け入れ、自ら死を選んだ」という結末が明かされた。
更に案山子の死がスケアクロウ覚醒のきっかけとなる他、作中で鴉との過去話も補完された。
一話死亡ではあったものの、死後も確かな存在感を示している。
《称号:圧倒的ズガン》
【白雲彩華】
《スタンス: マーダー》
《登場話数:3話》
《死亡話:028.
今、此処に目覚めた深紅の影を称えよう》
《最期の台詞:「う、嘘ですわ! こんなところで私が死ぬなんて――」》
《解説》
同級生の
三条谷錬次郎に惚れるお嬢様女子高生。
初登場話、
暗黒騎士に追い回されていた所で
ペットボトルを回収。
そのまま暗黒騎士に追い詰められるも、ペットボトルの最後の「願い」を叶えたことで奇跡が起こる。
その結果暗黒騎士が死亡し、何とか危機を脱したのだが…
その後の話で何と彩華が同級生の
ルピナスを死に追いやり、それがきっかけで暗黒騎士に追われていたことが判明。
ほくそ笑むペットボトルをも自分が生き残るために利用しようと考えており、一気に本性が浮き彫りとなった。
しかし彼女の軌跡は長く続かなかった。
ルピナスの親友である
尾関夏実と遭遇したのだ。
彩華がルピナスを殺したことを知っていた夏実は支給品を使い、徹底的な報復を行う。
異能の力を手に入れた夏実に成す術もなく、彩華は親友の仇として惨殺された。
あのペットボトルと大きく絡み、狡猾な本性を見せ、そして一気に叩き潰された彩華。
ある意味、かなり目立った立ち位置にいたキャラだったのかもしれない。
彼女の最大のミスは、ルピナス殺害を夏実に知られてしまったことだろう。
《称号:愛に踏み躙られた一瞬の奇跡》
【ペットボトル】
《スタンス: 危険人物》
《登場話数:3話》
《死亡話:028.
今、此処に目覚めた深紅の影を称えよう》
《最期の台詞:「ひひひ――」》
《解説》
ある意味序盤で最も目立った参加者かもしれない、意思を持ったペットボトル。
ゲーム開始早々、念力を使って限界まで移動していたもののすぐに力尽きてしまう。
そのまま身動きが取れずにいるところを
暗黒騎士に追われていた
白雲彩華に拾われる。
彩華共々暗黒騎士に追い詰められるも、彩鼻にペットボトルとして使ってもらったことで「奇跡」が起こる。
つくもがみとしての力が沸き上がったペットボトルは念動力によって暗黒騎士を殺害。
彩華を守り、他者を殺害したペットボトルは不気味な笑みを溢していた。
その後白雲彩華は親友の敵討ちに燃える
尾関夏実によって殺害され、ペットボトルもまた彼女の目に留まる。
自身が起こした「奇跡」を真っ向から否定されながらも嗤い続けたペットボトルは、夏実の手によって潰され死を迎えた。
《称号:存在自体が奇跡》
【初瀬ちどり】
《スタンス:対主催》
《登場話数:1話》
《死亡話:031.
Eyes Glazing Over》
《最期の台詞:「夏実さん、貴女の選んだ道を責める資格は私には……私にだけは絶対にない。
だけど自分の犯した罪と向き合って、ちゃんと償わなければ、
そうしなければ新しい道には進めないわ。
私も一緒に行くから――」》
《解説》
初恋の幼なじみを殺した
案山子を追い掛けている私立探偵。
初登場話でショットガンを用いて案山子を射殺し、彼女の復讐はあっさりと果たされることになる。
そんなちどりが出会ったのは同じく復讐を果たした
尾関夏実。
似たような境遇を持つ二人は打ち解け合い意気投合するかに思われたが、元刑事のちどりはあくまで自らの行いを「殺人」と定義。
復讐といえど殺人に変わりがないことを理解しているちどりは夏実を説得し、会場からの生還後に共に罪を償うことを持ちかけた。
だが、それが結果として夏実の逆鱗に触れることになる。
亡き親友を喜ばせる為に悪人を殺すことを決意していた夏実によって無惨にも斬殺されてしまった。
「大人」として夏実を諭そうとしたちどりだったが、暴走する彼女を止めることは出来なかったのだ。
《称号:『少女』を止められなかった『大人』》
【吉村宮子】
《スタンス:対主催》
《登場話数:2話》
《死亡話:040.
魔女特製惚れ薬を飲んだ俺の青春がハーレム化して大変なことになっている件について。》
《最期の台詞:「なんでポテトマッシャーが?」》
《解説》
「ユルティム・ソルシエール(究極の魔女)」の称号を持つ一流の魔法使い。
登場話で
三条谷錬次郎と遭遇。彼が自身の作った惚れ薬の服用者であることに気づく。
回想によると過去に出会った錬次郎の祖父に半ば悪ノリのような形で惚れ薬を渡していた模様。
宮子は錬次郎の体質を元に戻すための薬を調合することを約束し、彼と協力することに。
しかしそれから間もなくして錬次郎の「惚れ薬を抑制する薬」の効果が切れる。
宮子は制御の外れた惚れ薬の効果によって錬次郎に魅了されてしまい、その際に自分が惚れ薬を作ったことを漏らしてしまう。
そんなささやかな暴露は、惚れ薬によって運命を狂わされた錬次郎の怒りを買うには十分過ぎた。
惚れ薬の効果を利用した錬次郎によって背を向けた宮子はその隙を突かれる形で手榴弾によって爆殺された。
その強大な力から有力な対主催とも目されていたが、非常に呆気ない最期を迎える形になった。
宮子にとって「かつての自分が作った薬の服用者との対面」に過ぎなかった錬次郎との出会い。
しかし錬次郎にとっては「自分の人生を狂わせた根源との出会い」である。奇妙な因果は長い時を経て魔女に死を齎した。
《称号:奇妙な因果に殺された魔女》
【クロウ(朝霧舞歌)】
《スタンス:その他》
《登場話数:3話》
《死亡話:059.
友のために/国のために》
《最期の台詞:(死にたくないな……)》
《解説》
悪人狩りの吸血鬼。
クロウは異名であり、本名は朝霧舞歌。
元々は高校生であり
尾関夏実、
ルピナス、
水芭ユキとは親友だった。
初登場話で殺し屋である
鴉を発見し早速攻撃を仕掛けるも、搦め手によって一度は手玉に取られてしまう。
何とか地力の差によって逆転するも「悪人殺しを楽しんでいる」ということを見抜かれてしまい、動揺している隙に逃げられてしまう。
その後偶然水芭ユキと再会。彼女と再会の喜びを分かち合った後、ユキの同行者である
ミロ・ゴドゴラスⅤ世を助けるべく
船坂弘と交戦。ユキ、ミロとの連携によって一度は大きなダメージを負わせるも、船坂の圧倒的な生命力を目の当たりにしたクロウはユキに夏実達のことを託す。
支給品である輸血パックによって吸血鬼としての能力を限界まで引き出し、たった一人で船坂と激突する。
真祖に匹敵する力を発揮したクロウは船坂との死闘を繰り広げるも、あと一歩の所で船坂の意地が勝った。
心臓を破壊されたクロウは致命傷を負う。しかし同時に船坂の刀を破壊したにより彼に『敗北』を痛感させ、「夏実達クラスメイトには手を出さない」という要求を飲ませることに成功する。
薄れ行く意識の中でクロウは『朝霧舞歌』として、親友達のことを想いながら息を引き取った。
『吸血鬼』としての高いスペックを保有し、場合によっては強力な対主催になることも有り得たクロウ。
惜しくも船坂には一歩及ばなかったが、彼に実力を認めさせ親友を護ることは出来た。
親友との約束は守れなかったが、報われた最期と言えるのかもしれない。
《称号:鉤爪は親友を護るために》
【ピーリィ・ポール】
《スタンス:その他(何もしない)》
《登場話数:2話》
《死亡話:041.
罪と罰》
《最期の台詞:「…………それが、彼の、望むモノ………なのかも、しれ……ない、ね」》
《解説》
抗いようのない殺人衝動を抱える探偵。
病院内で
初山実花子と遭遇。その頭脳によって実花子の「嘘を見抜く能力」の種を解明し、彼女を翻弄する。
尤も、ピーリィの推測が当たっていたのかどうかは明確にされていない。
同時に実花子へと忠告をしたピーリィはゲームへの反抗として「何もせずに篭城し続ける」というスタンスを取り、単独で病院内に残ることに。
しかし篭城する彼女をマーダーである
鴉が襲撃。拘束されてしまうも、ワールドオーダーの考察を持ちかけることで時間稼ぎを行う。
ワールドオーダーという名の意味。能力の規模と限界。ジョーカーに関する推測などを一頻り語る。
そしてピーリィは最後に鴉へと問う。「何故人を殺すのか?」と。
鴉は答える。「楽しいから、犯罪を犯すのが何よりも大好きだから」と。
その後ピーリィは拘束から逃れるも、鴉が仕込んでいた支給品の鉤爪によって致命傷を負わされる。
瀕死の重傷を負ったピーリィは鴉に向けて最期の言葉を振り絞る。
抗うことの出来ない殺人衝動を抱えており、幼い頃に幼馴染みを殺したこともあったピーリィは自分を悪だと定義していた。
故に彼女は自身に裁きが訪れることを望んでいた。しかし罪に対し必ず罰が訪れるということは間違いであり、社会に存在するのは法に則った罰のみである。人を殺してものうのうと生き延びる人間は必ず存在する、だからこそピーリィはそんな人間を憎み続ける。
自身を嘲笑うように見下す鴉の姿を網膜に焼き付け、薄れ行く意識の中でワールドオーダーの思惑に感づいたピーリィはそのまま失血によって息を引き取った。
彼女の遺体はその後鴉の手によって徹底的に破壊されることになる。
《称号:裁きを望んだ『悪』》
【茜ヶ久保一】
《スタンス:マーダー(無差別)》
《登場話数:2話》
《死亡話:042.
転交生》
《最期の台詞:「だ ず げ で」》
《解説》
悪党商会幹部の一人、通称「悪の最終兵器」。
悪党商会の理念を知らない彼はあくまで『悪党』として動き、同メンバー以外の全ての参加者を殺戮するべく行動。
開幕直後に
スケアクロウを襲撃しサイコキネシスを駆使して圧倒するも、
麻生時音の妨害に会い逃走。
失態を犯した口直しとして更なる獲物を探していた茜ヶ久保は全身に火傷を負った
オデットを発見。
その容貌から彼女を「ブレイカーズの怪人」と判断し、攻撃を仕掛けたのだが…オデットは既に『怪物』として覚醒していた。
あらゆる攻撃を回避された挙げ句、手足を引き千切られ補食される等の残忍極まりない蹂躙を受ける。
その後生かさず殺さずの状態で廃倉庫で磔にされるも、テレパシーを送ったことで部下の
鵜院千斗の助けを呼ぶことに成功する。
しかし既に『怪物』は鵜院の存在に気付いていた。
直後に鵜院目掛けて放たれた魔法の巻き添えを喰らい、茜ヶ久保は地獄のような恐怖に飲まれながら全身を切断され死亡した。
「結構な数のヒーローを殺害している」という実績と殺戮を楽しむ残虐性によって有力な無差別マーダーと目されていた茜ヶ久保。
しかしそんな悪の最終兵器も殺し合いが生んだ怪物によって容赦なく蹂躙されるという結末を迎えた。
因みに上司の
森茂のよると「他の幹部に比べて弱い、何度も死にかけで回収したことか……」とのことであり、どっちにせよ早期退場していたかもしれない。
《称号:ついに回収されなくなった最終兵器》
【初山実花子】
《スタンス:生存優先》
《登場話数:3話》
《死亡話:044.
Yes-No》
《最期の台詞:「ありがとうございます!」》
《解説》
他人の言葉の真偽を見抜く能力を持つ少女。
その能力故に始まりの会場で
ワールドオーダーが幾つか嘘をついていた事も見抜いていた。
病院にてゲームスタートとなった実花子はひとまず生存優先のスタンスで動くことに。
因みにとある一室にて別の場所から瞬間移動してきた
イヴァン・デ・ベルナルディの呻き声を聞いているが、実花子は得体の知れない声に対する恐怖で逃げており正体に気付いていない。
その後病院内で
ピーリィ・ポールと遭遇。彼女の言動によって翻弄され、能力を過信しないように忠告を言い渡される。
病院に留まる事にしたピーリィと別れた後、屋外にて魔王
ディウスと邂逅。その能力を以て彼に付け入ろうとする。
自身の能力さえあれば生き残れると確信していた実花子はディウスへの協力を託つけることに成功した。
直後に実花子はディウスの一撃でいとも容易く命を落とす。そう、ディウスの言う「協力」とは首輪を提供して貰うことだった。
ピーリィの言った通り、能力を過信し相手の言葉の真意を読み取れなかったことが死因となったのだ。
《称号:バトロワで常識に囚われてはいけない》
【裏松双葉】
《スタンス:不明》
《登場話数:3話》
《死亡話:051.
Hyde and Seek》
《最期の台詞:「ごろ……ざ………な…………で」》
《解説》
男性に触れることで肉体が一時的に性転換してしまうという特異体質を持った女子中学生。
ゲーム開始直後にあろうことか入れ替わり体質の
天高星と衝突してしまい、性転換した状態で肉体が入れ替わってしまう。
因みに男体化した双葉の肉体は射精することで元の女性に戻ることが出来るのだが、羞恥心が勝ってそれを言うことは出来なかった。
その後は目的も無く、二人は取り敢えず夜明けまでショッピングモール内の奥の部屋に隠れることに。
そんな中で天高がふと尿意を訴え、一人でトイレまで移動する。…ある意味この行動が後の不運に繋がった。
双葉は一人で彼を待ち続けたのだが一向に帰って来ず、天高が何かに巻き込まれたのかもしれないと思った双葉は「元の肉体に戻れなくなるかもしれない」という恐怖心に駆られてトイレへ急行。そこで双葉の肉体を持つ天高…ではなく、
尾関裕司と遭遇。
しかし双葉は彼が天高でないことに気付かぬまま(元の女性の身体に戻す為に)射精を促してしまい、変態と誤解されたことで殴られ気絶する。
漸く目を覚ました頃には既に天高(裕司)の姿は無く、一刻も早く天高を探そうしたのだが時既に遅し。
姿を現したのはマーダーである
スケアクロウ。彼の手でトイレ内に投げ込まれた焼夷手榴弾が、双葉の身体を容赦なく焼き尽くす。
瀕死の状態で助けを求めるも当然聞く耳を持たれることもなく、手斧でトドメを刺された。
振り返ってみると彼女自身にさほど非は無いのだが、「予期せぬ事故で天高と身体が入れ替わってしまう」「更に本来の身体が別の参加者に入れ替わってしまう」「誤解から裕司に殴られて気絶してしまう」「終いには気絶中にマーダーの接近を許してしまう」…等、何かと不運な出来事に振り回されていた感が否めなかった。さりげなくかなり不憫な立ち位置である。
《称号:“不運”と“踊”っちまった》
【天高星】
《スタンス:対主催》
《登場話数:3話》
《死亡話:053.
MI・XY》
《最期の台詞:厭だ。》
《解説》
頭をぶつけることで他人と精神が入れ替わってしまう体質の高校生。
そんな彼はしょっぱなから
裏松双葉と頭をぶつけてしまい、男性状態の双葉の肉体と入れ替わってしまう。
元の肉体に戻る事も出来ぬまま二人は一先ず夜明けまでショッピングモールで身を潜める事に。
しかし唐突に尿意を催してしまった天高はトイレへ向かう。ある意味この行動が二人の後の運命を決めることになる。
天高はトイレから出てきた
尾関裕司と不慮の事故で頭をぶつけてしまい、再び肉体が入れ替わってしまう。
その後裕司と共に暫く気絶していたのだが、目を覚ました時には
鵜院千斗に背負われていた。
鵜院は裕司の肉体に入れ替わった天高を同行者である『本物の尾関裕司』と間違えて連れてしまったのだ。
背中に背負われたまま必死に走る鵜院。天高の言葉は届かず、彼は己の体質に関する出来事を追憶する。
そんな中で自身を背負う鵜院の『頭』(=入れ替わりの引き金)を目の当たりにしたことで混乱。そのまま事故で彼の背中から転落してしまう。この時点では生死は曖昧だったのだが…少し前に上司の死を目の当たりにした鵜院は確実に精神を蝕まれていた。
幻覚に囚われ錯乱した鵜院は衝動的に天高の首を折ってしまう。
不慮の事故から死へと転がり落ちていった双葉と同様、彼もまた事故によって殺害されてしまったのだ。
尚、死亡話では天高星が命を落とした瞬間が明確に描写されていない。
ただ一つ解る事は『鵜院の行動で確実に取り返しがつかなくなった』ということだけである。
《称号:こっちまで“不運”と“踊”っちまった》
【ロバート・キャンベル】
《スタンス:対主催》
《登場話数:2話》
《死亡話:058.
正義と悪党と――(Justice Act)》
《最期の台詞:「頼……む…………正義……を…………」》
《解説》
殺し屋達の所属する『組織』を追うFBIの捜査官。参加者内では珍しくロワ開始前から
ワールドオーダーの情報を掴んでいた人物。
ロワでは因縁の相手
ヴァイザーを始めとする犯罪者の逮捕、一般市民の保護を目的に行動を始める。
支給品であるサバイバルナイフ・裂を使い自らの分身を作り出すも、洞窟へ向かった分身が遭遇したのは邪神
リヴェイラ。
分身は凄惨な拷問を受けた末にリヴェイラを巻き込み自爆を決行。リヴェイラに手傷を負わせたと認識した本体のロバートは移動を開始する(実際の所リヴェイラは殆どまともなダメージを受けていなかったが)。
軍事要塞を経由して探偵事務所へと向かい、支給されたノートにワールドオーダーを始めとした犯罪者に関する情報を書き記す。
その後事務所を後にしたロバートは
水芭ユキ、
ミロ・ゴドゴラスⅤ世を発見。
彼が目にしたのは言い争いの末にミロがユキに暴力を加える光景。最悪のタイミングであった。
誤解したロバートはミロを攻撃。錯乱するミロに重傷を負わせるも、ユキが戦いを止めるべく凍結能力を使ったのが仇となった。
凍らされて身動きが取れぬ状態でミロの攻撃を喰らったことでロバートは致命傷を負ってしまう。
ただ只管に謝り続けるユキにロバートは邪神リヴェイラの、そしてユキの親代わりの存在である
森茂の危険性を伝える。
そのままロバートは『悪党商会』の一員であるユキに自らの『正義』を託し、静かに息を引き取った。
正義感からの行動だったとはいえ、結果的にミロとユキの亀裂にトドメを刺してしまった張本人とも言えるロバート。
しかし最悪の邪神であるリヴェイラの脅威を真っ先に認識し、犯罪者の情報と共にそれらをノートに記したという点は功績と言えるだろう。
一回限りとはいえ
首輪を解除出来る支給品を託したのもかなり大きい。
彼がユキに託した情報と正義の魂は果たして実りを見せるだろうか。今後が期待される。
《称号:最後に託した正義の魂》
【半田主水】
《スタンス:特殊》
《登場話数:2話》
《死亡話:063.
混沌ロボ!野獣と化したダルビッシュ》
《最期の台詞:「うおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」》
《解説》
残忍な知能犯の異名を持つ悪党商会幹部の一人。
ゲーム開始後に
サイクロップスSP-N1と遭遇、交戦。途中で割り込んできた
りんご飴を助けたことで戦闘は中断されるも、
悪党商会の理念に従って動く主水はサイクロップスを危険な存在として認識し追跡を開始する。
その後サイクロップスと交戦していたヒーローの
剣正一と合流し、呉越同舟のタッグで戦うことに。
ヒーローと悪党のコンビながら優れた連携と戦闘力で互角以上に渡り合うも、サイクロップスの思わぬ攻撃で形勢は逆転。
主水は全身を激しく焼き尽くされる。しかしそれでも決して屈しない主水は決死の攻撃でサイクロップスの片足を切断。
正一の勝利の布石を作った主水はそのまま全身の大火傷による壮絶な戦死を遂げた。
スタンスこそ
近藤・ジョーイ・恵理子と同じ「善悪のバランスを保つ」というものだったが、
りんご飴を助けたりサイクロップスと交戦したりと彼女と比較し比較的対主催寄りな印象が強い。
もし生存していたら彼もまた対主催勢力の主力に成り得ていたのかもしれない。
《称号:穢れた身体、不屈の意志》
【サイクロップスSP-N1】
《スタンス:マーダー》
《登場話数:3話》
《死亡話:063.
混沌ロボ!野獣と化したダルビッシュ》
《最期の台詞:『戊辰戦争......』》
《解説》
都市国家『アーク・シッド』の管理コンピューターによって生み出されたレジスタンス鎮圧用ロボット。
開始早々、悪党商会の幹部である
半田主水と交戦。途中で
りんご飴の乱入によって二人に逃げられてしまうが、
猛禽類の如し野獣の眼光によって再び新たなターゲットを探し始める。
移動を開始したサイクロップスは研究所を拠点とするミルファミリーの一人、
空谷葵によって存在を捕捉される。
その異様な風貌は研究所の屋上に終結した
ミリア、
剣正一、
ミルの三名を
ドン引き驚愕させた。
その後バイクに搭乗し接触を試みた剣と交戦。チェイスを繰り広げ、数々の兵器によって彼を苦しめる。
バイクの装甲に不利な地形も相俟ってサイクロップスは終始優勢に立ち回るも、再び彼の前に半田主水が立ちはだかった。
そのまま正義のヒーローである剣正一、悪の幹部である半田主水の急造タッグとの戦闘へともつれ込む。
片腕を切り落とされながらも変形機構や可燃性の液体などの武装で互角以上に渡り合い、半田主水を死に追いやる。
しかし死に際の半田の決死の攻撃、そして自らの命と引き換えに放った剣の突撃によってついにサイクロップスは大破。
クッソ汚い見かけによらず強マーダーと目されていた一角がついに墜ちたのである。
ホモビが元ネタというどう考えてもおかしいキャラではあったが、作中では普通に大真面目なマーダーだった。
ただし彼が登場する度に「野獣の眼光」「当たり前だよなぁ?」「はっきりわかんだね」等の語録が飛び出しており、
ある意味存在そのものがネタに近かったのかもしれない。兎に角彼は第一回放送前の『中ボス』としての役割を全うした。
《称号:なんで巨大ロボになる必要があるんですか(正論)》
【剣正一】
《スタンス:対主催》
《登場話数:3話》
《死亡話:063.
混沌ロボ!野獣と化したダルビッシュ》
《最期の台詞:「俺は……少し、無茶をし過ぎたのでな……………………しばらく…………ここで、眠る。
研究所、に、は…………自動操縦で、向かって…………く、れ」》
《解説》
日本初のヒーローチームであるジャパン・ガーディアン・オブ・イレブンのメンバー。
ヒーローとしての名前は『ナハト・リッター』。鍛え上げた肉体と様々な兵器を駆使して戦うバットマンタイプのヒーロー。
ゲーム開始直後に異世界人である
ミリア・ランファルトと遭遇、対主催として共に同行することに。
二人は情報収集の為に研究所へと向かったが、そこで待ち構えていたのは第二のジョーカーである
セスペェリア。
武装無しの交戦で苦戦を強いられるものの、支給品であるペットのチャメゴンを利用し対主催である
空谷葵、
ミルと合流。
状況を不利と見たセスペェリアを撤退させることに成功する。
その後対主催チームを結成した剣達は方針や考察について話し合っていたが、見張りを引き受けていた葵が
サイクロップスSP-N1を発見。
正一はシルバースレイヤー専用バイク『ブレイブスター』に跨がり接触を試みるも、無差別マーダーであるサイクロップスは無慈悲な攻撃を開始する。
そのまま交戦へと傾れ込んだ正一はブレイブスターを駆使して決死のチェイスを繰り広げる。
途中でサイクロップスを追ってきた悪党商会幹部の
半田主水と合流し、呉越同舟のタッグを組むことに。
連携を駆使してサイクロップスと互角に渡り合うも、サイクロップスの恐るべき反撃によって主水は死亡。
正一もまた致命傷を負うが、それでも彼は決して退かなかった。
ブレイブスターによる決死の攻撃でサイクロップスを撃破し、首輪を回収することに成功。
限界が訪れた正一はブレイブスターのAIに首輪を託し、眠る様に息を引き取った。
ヒーロー勢で最初の死亡者となったが、強大なマーダーを撃破し首輪を回収するという大きな功績を残したナハト・リッター。
彼の意志はミリア達に受け継がれるだろう。
《称号:宵闇の騎士は暁に眠る》
【月白氷】
《スタンス:なし》
《登場話数:2話》
《退場話:066.
内緒話》
《最期の台詞:「たしか、聞いた話ではその能力って書き換えられるのは人格だけって話じゃありませんでしたっけ?
私の不死を無くすとか、そんなことができるんですか?」》
《解説》
オリロワ2014における事実上初の生還者
かと思われた人物
穢れた魂を持つ
音ノ宮・亜理子に破滅の幸福を与えるべく姿を現す。
しかしかつて異世界にて対面した
一ノ瀬空夜に阻まれ、「話に納得出来たのならば手を引く」ことを条件に彼の考察を聞く。
主催者である
ワールドオーダーの力の本質や限界を語った後、『奇跡』という曖昧な言葉によって都合のいい定義を世界に押し付けてしまう月白をワールドオーダーと同等の存在として指摘。
彼の言い分に納得と愉快を感じた月白はゲームからの退場を承諾。
去り際に一ノ瀬へ「再び世界の放浪者へと逆戻りする」という奇跡の幸福を与え、粛々と殺し合いの会場から消滅した。
第一回放送前にしてまさかの脱出エンドかと思われた…のだが、会場の仕掛けにより彼は
主催者の元に辿り着く。
主催者の挑発とブラフに乗せられた月白は『不死殺しの拳銃』によって自ら命を絶つことになった。
《称号:最大の奇跡、第一回放送前に脱出→脱出した結果がこれだよ!》
最終更新:2015年03月29日 21:19