アイテム番号:RSP‐106
スタンドクラス:safe
特別収容プロトコル:RSP‐106はその性質上、本体であるRSP‐106‐1から引き離すことは不可能です。
level2以上の戦闘型スタンドを有するセキュリティ職員が常に1人以上監視している状態で、サイト????の寄生型RSP収容区間に収められます。
RSP‐106の詳細な活性化条件は未だに不明であり、如何なる場合であっても担当職員によるRSP‐106‐1への叱責、悪口、反論、その他の粗暴な会話の試みは認められていません。彼女の問いかけを無視することなども同様です。
現在、SCP‐106‐1に対する実害を伴った敵対的な行動は????博士の指示により禁止されています。
これらに違反した職員は即時の当該プロジェクトからの除名、又はlevelの降格を含む懲戒処分がなされます。
説明:RSP‐106は鳥のような姿をした寄生型独り歩きスタンドです。
頭部には日輪のような環が形成されており、一般的な生物が持つ双眸の代わりに大きな一つ目の絵が描かれているのみとなっています。
発話能力は無く、各種実験結果からも明確な自我は認められませんでした。
活性化状態に入る直前にのみ、キジ科の鳥類に近似した甲高い鳴き声を発します。
RSP‐106は[データ削除済み]によって発現した可能性が高く、しかし初期に行われたRSP106‐1に対する聞き取り調査ではそれと断定できるまでの証言を得るには至っていません。
RSP‐106‐1は????才の、コーカソイドの女性です。身長は148cmで体重は????kgであり、希少な金髪碧眼の風貌である以外は一般的な児童のそれと変わりありません。
これまでの経緯から軽度の鬱病を発症しており、普段の職員とのコミュニケーションには消極的です。
財団の戸籍調査の結果、イタリアのラツィオ州??????の出身であることが分かっています。彼女の両親は離婚しており、同居していた母親は[編集済み]。
そのため、記憶処理を含めたあらゆる情報操作は必要としません。彼女はありふれた行方不明者の1人として公的機関に登録されています。
RSP‐106は何れかの生物がRSP‐106‐1に対して敵意ないし、敵対的な行動を取ることで活性化します(この敵対的な生物を以後、対象と記述)。
RSP‐106は対象に対して嘴を利用した攻撃を繰り返します。これは対象が意識を失うか死亡するまで継続して行われ、その後は非活性状態に戻ります。
対象が複数存在する場合は、より敵対的な個体を優先して攻撃する傾向にあるようです。また、優先対象を攻撃中に別の対象であった生物から敵意が消失した場合、それが対象から除外されることも分かっています。
RSP‐106を無力化する試みは全て失敗に終わりました(資料106‐25‐A参照)。この事例に於いてRSP‐106は自身を直接攻撃してきた職員には全く反応せず、偶発的に対象となった職員にのみ攻撃を繰り返していたことに留意してください。
第1回作戦行動時にRSP‐106‐1に部屋の隅で蹲ってるように指示を出したエージェント・????????が対象となり、[編集済み]。
他、計??人のエージェントと職員がRSP‐106によって頭部の骨折、四肢の裂傷などの重傷を負いました。
第3回作戦行動時、モニター越しにそれを観察していた研究職員1名が対象となった事例については現在調査中です。
RSP106は??????州????????で起きた小規模犯罪グループの壊滅事件が警察内部に潜入していた財団エージェントの注目を引いたことで発見、回収されました。
この事件唯一の生存者である[データ削除済み]に対して行われた財団による尋問では、????????駅のホームに1人でいたRSP106‐1を仲間と共謀して誘拐し隠れ家へと連れ帰った後、彼女に[編集済み]しようとした全員が突然"見えない何か”に襲われたと供述しています。
これを受けて事件の関係者全員に財団のエージェント・????によるスタンドを用いた記憶処理を行いました。その後に流布されたカバーストーリー「同業者との抗争」は現在まで有効です。
補遺1:以下は、財団の回収前に事件現場で放心していたRSP‐106‐1と警察官として任務に当たっていたエージェント・グラントンの会話記録の抜粋です。
〈録音開始〉
録音開始から数分間は何人かが水溜りを歩くような音と呼吸音のみが聞こえる。
その後にエージェント・グラントンと同僚の警察官との短い会話があるが、重要度の低い内容のため省略済み。
グラントン:ここは特に酷い有様だ……床が血で染まりきってやがる。[罵倒]、皆死んでいるようだな。[3秒間の沈黙]
グラントン:ちょっと待て、部屋の真ん中に女の子がいる……まだ生きてるぞ! ジョフリー、皆を呼んできてくれ! ああそうだ、早くしろ!
RSP‐106‐1:わたしのせいだわたしのせいだわたしのせいだわたしのせいだ……[6秒間、譫言のように繰り返している]
グラントン:大丈夫か!? 怪我は……無いようだが。落ち着いて深呼吸して……ああ、私達は君を助けに来たんだ。この家の人間から通報があってな。君はここの家族の身内か?
RSP‐106‐1:近付かないで、近付かないで近付かないで貴方も襲われる『アイツ』に襲われちゃう!
[15秒間、エージェント・グラントンがRSP‐106‐1の言葉を受けて部屋の隅々を探ったと思われる雑音が記録されている]
グラントン:いや、少なくともこの部屋に犯人はいないようだ。俺の仲間もこの家を見回ってるし安心していい。それで……『アイツ』ってのは、君達を襲った犯人のことか? まだどこかに隠れているのか? 何か知っているなら詳しく教えてくれ。
RSP‐106‐1:違うんです、わたしのせいなんですごめんなさいごめんなさい……わたしが怖がったから皆殺されたんですごめんなさいごめんなさい……。
グラントン:おい、わたしのせいってのは、どういう意味───
RSP106‐1:ああああ! やっぱり、わたしのせいだ……ああああああああ……。
以降の記録はハンドガンの発砲音と駆け付けた警察官による怒声と悲鳴、少女の啜り泣く声が大半を占めており、個々の発言は殆ど判別できないか意味の無いものになっています。
????博士は彼がRSP‐106‐1を敵性スタンド使いと認識したことで対象になったと結論付けています。
エージェント・グラントンはlevel1の装備型スタンド使いであったためにRSP‐106を視認できたと考えられますが、他の警察官は非スタンド使いの一般人であり、どういった経緯で対象となったのかは不明です。
補遺2:
・事例記録106‐E‐1 2????/????/??
対象:[データ削除済み] 21歳 男性 RSP‐106の教育係として新規雇用されていた。
事例内容:食事中、RSP‐106‐1の生活態度に対し冗談交じりに苦言を呈する。また、対象は事例発生の1ヶ月前から彼女との交流を図っており2人の関係は比較的良好であった。
結果:RSP106は活性化、[データ削除済み]は上半身に13箇所の刺し傷と脳の一部に損傷を受けた。
植物状態になるも一命は取り留め、現在は財団の療養施設にて治療中。
メモ:同じ失敗を繰り返してはならない。私達の保護下にある限り、彼女はこのような悲劇から常に守られねばならないのだ ―????博士
・事例記録106‐E‐2 2????/????/??
対象:[データ削除済み] 32歳 男性 RSP‐106が壊滅させた犯罪グループの生き残り 財団での治療後、警察機関には引き渡さずlevel0職員として採用していた。
事例内容:[編集済み]
結果:[編集済み]
メモ:[罵倒]、1週間の休暇を申請する。―????博士
補遺3:2????/????/??現在、RSP‐106‐1の精神状態は概ね安定しておりRSP‐106の活性化事例もおよそ????週間に於いて発生していません。
しかしながら、これ以上のRSP‐106の活性化及びそれに伴う事例の発生はRSP‐106‐1の破滅的な精神崩壊を引き起こす可能性が指摘されています。
RSP‐106担当職員は引き続き特別収容プロトコルに則り、また彼女のメンタルケアに万全を期すことが望まれます。
彼女を甘やかすのではなく、全てを受け入れてください。注意や叱責するのではなく、より良い大人へと成長できるように導いてください。それが今の私達にできる彼女への精一杯です。―????博士
使用させていただいたスタンド
No.8114 | |
【スタンド名】 | ディフェンダー・オブ・ザ・フェイス |
【本体】 | 自分のスタンドから逃げるための旅を続ける少女 |
【能力】 | 「本体の敵」とスタンドが判断した相手を嘴で攻撃し続ける |
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