時間は多少飛び、JOJOがアクターをブッ飛ばしたその週の土曜日になる。
昼。この日、JOJO、亜希、アクターの3人は近所の公園――亜希がスタンドを見せたところだ――に来ていた。
昼。この日、JOJO、亜希、アクターの3人は近所の公園――亜希がスタンドを見せたところだ――に来ていた。
「んで―― あんだけ派手にやり合った俺に何の用だ?あん時はよォー、流石に俺もやりすぎたなあって、
俺なりに反省はしてるんだぜ、一応だがよォ―――。」
俺なりに反省はしてるんだぜ、一応だがよォ―――。」
チラリ、とベンチの方を横目で見るアクター。別に何があるわけでもない。視線の先には
浮浪者がいる。ベンチに横になっている浮浪者。ニット帽にマスク、サングラスをしているため顔は窺えないが。
浮浪者がいる。ベンチに横になっている浮浪者。ニット帽にマスク、サングラスをしているため顔は窺えないが。
「違う違う、私(たち)が君を呼んだのはそういうことじゃあないの。あなた、『スタンド使い』でしょ?」
「たりめーだ。で、それがどーしたっていうんだ?」
アクターに一応の確認を取る。当然肯定。亜希はこれにほっと一安心し、さらに続ける。
「『スタンド』に目覚めた経緯を教えてほしいの。」
「『目覚めた経緯』ィ?」
「そう。たとえば今年に入って急にスタンドを使えるようになったとか………………、」
「『目覚めた経緯』ィ?」
「そう。たとえば今年に入って急にスタンドを使えるようになったとか………………、」
そう言いJOJOをチラリと見て、さらに言葉を続ける。
「はたまた誰かに『目覚めさせられた』とかさ。」
その亜希の言葉に、アクターはしばし沈黙する。何か話す内容を考えている様子だ。
「……結論から言うと、俺は『射抜かれて』目覚めた。お前の言うところの『目覚めさせられた』タイプのスタンド使いだぜ。
スタンドってのはみんなそーなったもんだと思ってたから言わなかったが……どーやらそーじゃない人間もいるみたいだしな。」
スタンドってのはみんなそーなったもんだと思ってたから言わなかったが……どーやらそーじゃない人間もいるみたいだしな。」
アクターもJOJOの方を見る。JOJOはきまずそうな顔をする。
「『そいつ』の話をしてやるぜ。たぶん亜希、お前の言ってる『目覚めさせた奴』ってのも
俺のいう『そいつ』と同じ奴だろーしなあ……(スタンドを目覚めさせる奴がたくさんいてもなんかきもちわりーしな)。」
俺のいう『そいつ』と同じ奴だろーしなあ……(スタンドを目覚めさせる奴がたくさんいてもなんかきもちわりーしな)。」
- ・・・・・・………
―――ありゃあ、2月くらいだったかな。中学卒業を間近に控えてるってことで、俺もちったあおとなしく過ごしてた時期だ。
あの日は雨でよォー、俺は雨宿りするために暗い感じの路地裏に逃げ込んでたんだ。
したらよォ、『そいつ』に会ったんだよ。
あの日は雨でよォー、俺は雨宿りするために暗い感じの路地裏に逃げ込んでたんだ。
したらよォ、『そいつ』に会ったんだよ。
いやぁー、今思い返しても、ツマんねー顔だったぜ。
自分に自信ってもんが何一つねーっていうのかな。いまひとつ覇気がない男だった。
短髪でよ、俺よりも少しばかり小さかった。180cmくらいだったかな?目測だが。
『そいつ』がよ、俺のこの髪型を見て、鼻で笑いやがったんだ。「なんだそのセンス、マジありえねー。」って感じの目で蔑みやがってよ。
俺はもう「こいつ俺のことナメてやがるな」って思ってよォ―――ッ。思ったまんまのこと言って『そいつ』の胸倉つかんでやったんだ。
自分に自信ってもんが何一つねーっていうのかな。いまひとつ覇気がない男だった。
短髪でよ、俺よりも少しばかり小さかった。180cmくらいだったかな?目測だが。
『そいつ』がよ、俺のこの髪型を見て、鼻で笑いやがったんだ。「なんだそのセンス、マジありえねー。」って感じの目で蔑みやがってよ。
俺はもう「こいつ俺のことナメてやがるな」って思ってよォ―――ッ。思ったまんまのこと言って『そいつ』の胸倉つかんでやったんだ。
そしたら『そいつ』なんていったと思う?
「……まあたまにはこんなクソガキを射抜くのもおもしれーかもしんないな。」
「……やめろ?馬鹿言うなよ。俺が『やる』っつってんだぜッ?おめーは従ってるだけでいいんだよ。」
「……やめろ?馬鹿言うなよ。俺が『やる』っつってんだぜッ?おめーは従ってるだけでいいんだよ。」
こんなこといいやがったんだよ。俺は久々にブルったね……だって一人で『何か』と会話してるみたいな口ぶりで話すんだぜ?
「こいつはやべぇ奴を相手にしちまったみてーだ、さっさとブン殴って気絶させちまおう。」
そう思ってかるーくブン殴ってやろうとしたんだよ。だが、そう考えたときすでに俺の左胸あたりに『棒』が生えてることに気がついたんだ。
黒い、石造りの棒だったよ。
「こいつはやべぇ奴を相手にしちまったみてーだ、さっさとブン殴って気絶させちまおう。」
そう思ってかるーくブン殴ってやろうとしたんだよ。だが、そう考えたときすでに俺の左胸あたりに『棒』が生えてることに気がついたんだ。
黒い、石造りの棒だったよ。
『そいつ』がよォ――、『棒』を持ってるとこなんて俺は見てねえし、たぶん今思えばそれも
『そいつ』のスタンド能力だったんだろーけどよ……当時の俺は何されたかまったくわからんまま、突っ立ってたんだ。
そしたら『そいつ』は「ほおッ、面白い!こんな奴でも『素質』あるってのか!」つって、
俺に生えてた『棒』を引き抜いたのさ……。そのとき初めて気がついたんだよ……。
『棒』が生えてたんじゃあなく、『矢』が刺さってた、っつーことにさ……。
だが、奇妙なことに血は出てこねー。心臓ってさ……よく左胸にあるって言われるが……
本当はほとんどド真ん中にあるらしいから、左胸を刺されても心臓に刺さるとは限らないらしい。
けどよ……。それでも肺には間違いなく突き刺さってた。にも関わらず、噴水みてーに噴出すはずの血がねーんだよ。
それを見た後は、もう覚えてねー。目の前が真っ暗になって、気がついたら雨が上がってた。
『そいつ』のスタンド能力だったんだろーけどよ……当時の俺は何されたかまったくわからんまま、突っ立ってたんだ。
そしたら『そいつ』は「ほおッ、面白い!こんな奴でも『素質』あるってのか!」つって、
俺に生えてた『棒』を引き抜いたのさ……。そのとき初めて気がついたんだよ……。
『棒』が生えてたんじゃあなく、『矢』が刺さってた、っつーことにさ……。
だが、奇妙なことに血は出てこねー。心臓ってさ……よく左胸にあるって言われるが……
本当はほとんどド真ん中にあるらしいから、左胸を刺されても心臓に刺さるとは限らないらしい。
けどよ……。それでも肺には間違いなく突き刺さってた。にも関わらず、噴水みてーに噴出すはずの血がねーんだよ。
それを見た後は、もう覚えてねー。目の前が真っ暗になって、気がついたら雨が上がってた。
………・・・・・・・・・
「……そーいえば……私が会った人もそんな感じだったような……。印象には残っていないけど……。」
ボソリ、と亜希がつぶやく。つまり、アクターの話の男と亜希を目覚めさせた男が同一人物ということだ。
「で、それを聞くって事はつまり……「亜希」、お前そいつを探すってことだな。」
「うん……。もしかして「やめろ」なんて言うんじゃあないだろうね。私はやめないよ。」
「うん……。もしかして「やめろ」なんて言うんじゃあないだろうね。私はやめないよ。」
ギロリ、と亜希が睨み付ける。それをアクターは鼻で笑い、言い返す。
「まさかだろ。俺もそいつにナメられたまんまなんだぜ?ナメられっぱなしはしょうにあわねーからな……。俺も手伝うぜ。」
ニカリと笑う。亜希も仲間が増えてうれしいのか、顔をぱあっと明るくする。
「だが、手伝うっつってもお前が今言った情報以外に何があるっていうんだ?
分かったのは「身体的特徴」……。スタンドを目覚めさせるほどの人間だし、それだけで尻尾掴めるとは思わないがなぁ。」
分かったのは「身体的特徴」……。スタンドを目覚めさせるほどの人間だし、それだけで尻尾掴めるとは思わないがなぁ。」
「フッ…………。」
今まで黙って二人のやり取りを見ていたJOJOの言葉に、アクターは余裕げな笑みを浮かべ…………
「…………そこなんだよなあ。マジにどうしよう?」
「オーマイ……。」
「ま、まあまあ!それは歩きながら考えるってことで!」
「オーマイ……。」
「ま、まあまあ!それは歩きながら考えるってことで!」
アクターの頼りない言葉に、JOJOはこめかみに手をやり呟く。そんな二人の背中を亜が押し、一行は公園から出た。
三人がいなくなったあとに残るのは、ベンチに昼寝コいている浮浪者風の男だけである。
三人の気配がなくなったあと、この浮浪者風の男はむくりと体を起こす。
そしてニット帽、マスク、サングラス……。彼の怪しさを助長させていたそれらを全て取り払う。
そこにいるのは短髪の青年。どこにでもいそうな、それでいて少し自信なさげな顔。狼狽している表情がそれを引き立たせる。
浮浪者らしい無精ひげのないその顔には、薄汚い浮浪者然とした雰囲気は感じられない。
三人の気配がなくなったあと、この浮浪者風の男はむくりと体を起こす。
そしてニット帽、マスク、サングラス……。彼の怪しさを助長させていたそれらを全て取り払う。
そこにいるのは短髪の青年。どこにでもいそうな、それでいて少し自信なさげな顔。狼狽している表情がそれを引き立たせる。
浮浪者らしい無精ひげのないその顔には、薄汚い浮浪者然とした雰囲気は感じられない。
「おいおいおいおいおいおいよォォオオオオオ~~~~~~~ッ!
何だ?この展開……悪い冗談だろ?もしくは夢か?ええ?
偶然公園のベンチで横になってたらよォ―――ッ!あいつら『矢』だとッ!?」
何だ?この展開……悪い冗談だろ?もしくは夢か?ええ?
偶然公園のベンチで横になってたらよォ―――ッ!あいつら『矢』だとッ!?」
男が興奮気味に呟く。否、呟くというよりは悲鳴に近い。弱弱しい顔をさらに弱弱しく歪めさせ、頭を抱える。
「間違いねえ…………奴ら……『矢を知っている……』…………………。
『この俺を探している 』ッ!クソが……「アクター」……あの時俺に絡んできやがった
頭のワルそーなクソガキか……。あのとき酔狂で『矢』を使わねーでシッカリキッカリ始末しておけば良かった…………。
そして「亜希」とかいうアマ!前に俺が目覚めさせた奴の一人か……?俺のことをかぎまわるような真似を……。」
『
頭のワルそーなクソガキか……。あのとき酔狂で『矢』を使わねーでシッカリキッカリ始末しておけば良かった…………。
そして「亜希」とかいうアマ!前に俺が目覚めさせた奴の一人か……?俺のことをかぎまわるような真似を……。」
と、冷や汗をかき、頭を抱える男の顔が影で覆われる。
男が見上げると、そこには中世の西洋騎士の鎧をそのまま持ってきたような人が佇んでいる。
両肩に盾、口と目に当たる部分は深く窪んでおり、そこに何本かの線が張っているため、表情はうかがい知れない。
が、その身が纏う雰囲気には、「呆れ」の色がありありと見えた。
奇妙な緊張感……いるだけで場の雰囲気が緊迫するこの感じは、彼が『スタンド』であることを伝えるには十分だった。
男が見上げると、そこには中世の西洋騎士の鎧をそのまま持ってきたような人が佇んでいる。
両肩に盾、口と目に当たる部分は深く窪んでおり、そこに何本かの線が張っているため、表情はうかがい知れない。
が、その身が纏う雰囲気には、「呆れ」の色がありありと見えた。
奇妙な緊張感……いるだけで場の雰囲気が緊迫するこの感じは、彼が『スタンド』であることを伝えるには十分だった。
『ダカラ 言ッタトオリニ ナッタロウ?『矢』ハ君ニトッテ 確実ニ 利益ニナルトキダケ、使ウンダ……。
何も切羽詰ッタ状態デモ ナイノニ『矢』ヲ使ウノハ 賢イ人間ノスルコト ジャアナイ…………。
『矢』ハ言ウナレバ「やったーまん」デイウ「めかノ素」ナノダ。
『ココゾ!トイウ時』ニ ツカウカラコソ最大ノぱわー――運命ヲ味方ニ ツケラレルンダヨ…………。』
何も切羽詰ッタ状態デモ ナイノニ『矢』ヲ使ウノハ 賢イ人間ノスルコト ジャアナイ…………。
『矢』ハ言ウナレバ「やったーまん」デイウ「めかノ素」ナノダ。
『ココゾ!トイウ時』ニ ツカウカラコソ最大ノぱわー――運命ヲ味方ニ ツケラレルンダヨ…………。』
そういって西洋騎士のスタンドは男を見る。男は黙って自らのものらしいスタンドをにらみつける。
『正彦クン……。』
「うるせえェエ――――ッ! んなこたァ最初ッから分かってんだッ!
そんなことより重要なのは『奴らをどう始末するか』ッ!
見たところ奴ら世間の都合もシラねーませたクソガキどもだった…………。
奴らがくだらねーチッポケな好奇心でこの俺の正体を突き止めちまったら……
「この街の異常な行方不明者数の原因」に気づいちまう……。
俺が『矢』で射抜いて、『目覚めなかった』ものたちの末路に気がついちまうッ!
そうなったら俺は奴らに追われる!十中八九!そんな顔をしていたッ!それは避けなければならないッ!
(追われたら捕まる!俺は人殺し!死刑!そんなのはいやだァアア――――ッ!)
それを解決する案を出すんだッ!……『ディープ・フォレスト』ォオオオ――――ッ!!」
「うるせえェエ――――ッ! んなこたァ最初ッから分かってんだッ!
そんなことより重要なのは『奴らをどう始末するか』ッ!
見たところ奴ら世間の都合もシラねーませたクソガキどもだった…………。
奴らがくだらねーチッポケな好奇心でこの俺の正体を突き止めちまったら……
「この街の異常な行方不明者数の原因」に気づいちまう……。
俺が『矢』で射抜いて、『目覚めなかった』ものたちの末路に気がついちまうッ!
そうなったら俺は奴らに追われる!十中八九!そんな顔をしていたッ!それは避けなければならないッ!
(追われたら捕まる!俺は人殺し!死刑!そんなのはいやだァアア――――ッ!)
それを解決する案を出すんだッ!……『ディープ・フォレスト』ォオオオ――――ッ!!」
絶叫する『正彦』と呼ばれた男。それを宥める様に『ディープ・フォレスト』と呼ばれたスタンドは立つ。
『(ウルサイナ……。コノ臆病者 メ。)』
その心の内で、『ディープ・フォレスト』は彼に蔑みの言葉を投げかける。
『(サッキカラ言ワセテオケバ、『川尻』……貴様ノみすデ コウナッタコトヲ 棚ニアゲテ…………、
ワタシハ 貴様ノ体ノイイ 参謀役ジャア ナインダゾ…………。
貴様ハ便所ノ ごみむしニサエ 及バナイ…………一人デハ本当ニ 何モデキナイ
真ノ『くず』ダ……。貴様ノ行方知レズノ 叔父ト同ジヨウニ、ナンノ面白ミモナイ人間…………。)』
ワタシハ 貴様ノ体ノイイ 参謀役ジャア ナインダゾ…………。
貴様ハ便所ノ ごみむしニサエ 及バナイ…………一人デハ本当ニ 何モデキナイ
真ノ『くず』ダ……。貴様ノ行方知レズノ 叔父ト同ジヨウニ、ナンノ面白ミモナイ人間…………。)』
心の中で一通り毒づいた『ディープ・フォレスト』は速やかに、目の前の本体を落ち着けさせる言葉を選ぶ。
『落チ着クンダ、正彦君。サッキモ言ッタロウ?『矢』ハ「ココゾトイウトキノ切リ札」ナノダ……。
イマコソ「絶体絶命ノぴんち!」ッテ奴ジャアナイカナ?コウイウトキコソ『矢』ハ 君ニ必要ナぱわーヲ 与エテクレル ハズダ……。
コノ『矢』ヲ テニイレテ数ヶ月……バレソウニナッタトキモ ソウヤッテ乗リ切ッテキタ。
違ウカイ?正彦君。アワテルコトハ ナインダヨ……落チツクンダ……。』
イマコソ「絶体絶命ノぴんち!」ッテ奴ジャアナイカナ?コウイウトキコソ『矢』ハ 君ニ必要ナぱわーヲ 与エテクレル ハズダ……。
コノ『矢』ヲ テニイレテ数ヶ月……バレソウニナッタトキモ ソウヤッテ乗リ切ッテキタ。
違ウカイ?正彦君。アワテルコトハ ナインダヨ……落チツクンダ……。』
「ああ、……そうだな……。ありがとう『ディープ・フォレスト』……。」
男――「川尻 正彦」は、そういうと一応の落ち着きを取り戻した。
『ディープ・フォレスト』は心中でやれやれ、と考える。
が、その瞬間『ディープ・フォレスト』は自身の体のうちに保管している『矢』が小さく動いたことに気がついた。
『ディープ・フォレスト』は心中でやれやれ、と考える。
が、その瞬間『ディープ・フォレスト』は自身の体のうちに保管している『矢』が小さく動いたことに気がついた。
『ホラ……、ドウヤラモウ『矢』ガ”獲物”ヲ見ツケタヨウダヨ。』
『ディープ・フォレスト』が指差す先には――――…………。
「……これが、俺に目覚めた『超能力』――スタンドってわけかあああ?」
……――男が一人。……痩せ細った男だ。間延びした声でつぶやく。
『アア……。ソウダ漱次郎君……。ドウダイ?君ノすたんどハ ドウイウモノカ 分カッタカイ?』
川尻の傍らに立つ『ディープ・フォレスト』が男――漱次郎に声をかける。
「ああ……大体な。本能……っつう~~~のかなあ~~………。
ケッコー、ショボいスタンドパワーだぜ……。ええ?こんなのが俺の精神だとは思いたくはねーがよおお~~~~ッ。
まー、いいぜ。俺のスタンドはそれを克服できる……のし上がるための『能力』があるしよぉおおお~~~~っ。
しょおおおがねえええけどさ~~~~ッ。アンタには目覚めさせてもらった『恩』があるからなぁぁぁ~~~。
『始末』…………手伝ってやるぜ?ええっと、確か標的は…………」
『イヤ、ワカッテイルナラ 言ワナイデモイイ。何度モイウガ クレグレモ『一人ノトキ』ヲ狙ッテクレヨ……。
イマドキ敵ガ集マッテイルトキニ 襲撃ナンテ ワカリヤスイノハ 流行ラナイカラナ…………。』
「わぁあ~~~ってるってばさあああああ~~~~~~。」
ケッコー、ショボいスタンドパワーだぜ……。ええ?こんなのが俺の精神だとは思いたくはねーがよおお~~~~ッ。
まー、いいぜ。俺のスタンドはそれを克服できる……のし上がるための『能力』があるしよぉおおお~~~~っ。
しょおおおがねえええけどさ~~~~ッ。アンタには目覚めさせてもらった『恩』があるからなぁぁぁ~~~。
『始末』…………手伝ってやるぜ?ええっと、確か標的は…………」
『イヤ、ワカッテイルナラ 言ワナイデモイイ。何度モイウガ クレグレモ『一人ノトキ』ヲ狙ッテクレヨ……。
イマドキ敵ガ集マッテイルトキニ 襲撃ナンテ ワカリヤスイノハ 流行ラナイカラナ…………。』
「わぁあ~~~ってるってばさあああああ~~~~~~。」
あくびが出るような間延びした会話のやり取りを追え、漱次郎は『ディープ・フォレスト』に背を向け歩き始める。
そして『ディープ・フォレスト』とその本体が完全に見えなくなるくらいまで離れた漱次郎は、誰に言うでもなくつぶやく。
「にしても、ムナクソ悪くなる話だよなああああ~~~~っ。まー俺は好きだけどさぁあ~~~っ。
女の子を始末するっていうのはさああああ~~~~~っ。」
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