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アヴェアヘル
Afeaxel
ユン・アッシュロータ(Yun acculôta)
アシャンセ・アウィジア・リマフテ・テア(aCcansse aWisia lImëfte tea)
総人口 約66億人
国家人口に対する比率 22%(第2位)
魔法技術 属性魔法(アトリビュート)
種族 人類(スウェンドセーム)人獣(スウェンドヴァンド)
耳族(シュリントヴァット)及びルピルが多数)
民族 ヘウェカ人(xeweka)、アフ・アグリム人(asimf ah ²[ag]⁴[lim])、マヤニ人(mayani)など
言語 ヘウェカ語(fu axeweka)、帝国語(ah ²[ulh]⁴[at])、マヤニ語(mayani)など
宗教 フィラン多神教体系 、精霊信仰
アヴェアヘル現代ヘウェカ語:Afeaxel, 帝国語:amsъfi)とは、ラヴァンジェ諸侯連合体のナツィアーロの一つ。基幹民族としてはヘウェカ語を話すヘウェカ人と帝国語を話すアフ・アグリム人に大別できる。
 属性魔法(アトリビュート)を魔法技術として持ち、体内の魔法石やアーティファクトに基づく魔法を発展させている。


名称

 アヴェアヘルという名称は、古典ヘウェカ語のフェハヘル(fehaxel)の属格形に由来し、これは「神から与えられた祝福の」という意味を持つ。
 帝国語でのアムサフィ(amsъfi)は、「人間らしく生きる」という意味の語幹√samifの第33語幹形式([2,3,1,5,4])である名詞派生形・場所形の変化語である。
 かつてヴァンジェ語においてはフオン(huóng/市民語)またはヴァンド(候式語/vand)と呼ばれていたが、これは「獣」の意味であり、現在では差別的とされ使われない。

概要

 人型であることが多いが、獣耳や尻尾、翼を持つ者も居るため、これら特徴が亜人的であるとして差別の対象になってきた。諸侯連合体成立後は、差別撤廃運動を受けて、差別的な扱いはされなくなったが、依然社会的な階層としては貴族が少なく、市民階級の経済的な困窮も他のナツィアーロに比べると非常に厳しいものとなっている。
 このことから、地上のヴラッドがその人口の大半を占める。

魔法技術

 アヴェアヘルは、属性魔法(アトリビュート)と呼ばれる魔法技術を有する。
 ルピル種族は体内に三半規管に耳石と共に「魔法石」と呼ばれる組織を有しており、呪文はこの三半規管内部の魔法石に共鳴し、この共鳴によって活性化した魔法石が体内の魔力を利用して魔法を発動する。魔法石を体内に持たない人類(スウェンドセーム)は、魔族から摘出される魔法石を凝縮したアーティファクトを利用して魔法を発動する。
 魔法により活性化された属性が現実に影響を与えることによって、魔法が実現される。属性には、それぞれの神が当てはめられており、呪文には神や精霊への祈りが介在している。

歴史

 最も古い時代より、記録が存在している。魔法文化を形成し、ある時代には惑星全体を「王国」「帝国」「部族連合」の三勢力で群雄割拠した*1。しかし、古典古代の記録として重要なルカ文献の時代では、他のナツィアーロ(特にヘルーテオ)の伸長により、大陸東部に押し込まれた。
 この時代、アヴェアヘルを代表する国家としては、アテオニア神聖王国が成立しており、盟約派として同盟の盟主として立った。
 他国からは魔法石の摘出やアーティファクトの利用から、「魔女の国家」と恐れられ、かつ近世以降の差別感情の基盤となった。
 古くから多様な転移者の影響を受けてきた側面があり、言語や地名に一定の影響を残している。

言語

 現代では、一般的に大半がヘウェカ語を用いる。一部のアフ・アグリム人は魔法石の共鳴を言葉と同時に乗せる帝国語を用いるが、現代におけるヘウェカ語のプレゼンスに影響され、若い話者は魔法石共鳴声調を聞き取ることが出来なくなっているとされている。
 公的な場では、候式ヴァンジェ語を用いるものも多い。

宗教

 癒やしの女神フィランと戦車を司る男神カルディを中心として多くの神々を信仰する フィラン多神教体系 を社会的信仰として持つが、地域や氏族に関係する土着の精霊信仰なども多様であり、これといった共通の信仰は存在しない。

人物

  • ユン・アッシュロータ(Yun acculôta)……ヴィヤンタート公領所属ヴラッド、ヴラッツァート統制長官
  • アシャンセ・アウィジア・リマフテ・テア(aCcansse aWisia lImëfte tea)……始祖シャンセ・ウィジア領主たるイマフテ家の子女

地名

  • ウィジア(Wisia)……現代の◯◯◯◯、領邦(王国)の古名に由来
  • アシュナイ(Acnai)……現代の◯◯◯◯、村(王国)の古名に由来
  • プラディナ(pratina, përatina)……現代の◯◯◯◯、村?(王国)の古名に由来
  • ルイシャ(ruyca)……現代の◯◯◯◯、村?(王国南部)の古名に由来
  • ブラハーヴァルタ(blauháfaltë)……現代の◯◯◯◯、街?(王国)の古名に由来
  • カラグラード(qëlëgrád)……現代の◯◯◯◯、街?(王国)の古名に由来
  • アハスタン(ëxëstan)……現代の◯◯◯◯、街?(王国)の古名に由来
  • カルディブルク(kaltipruk)……現代の◯◯◯◯、街?(王国)の古名に由来

関係作品


関連項目

最終更新:2025年07月04日 03:29