マヤニ人(マヤニ語:mayani miwi)とは、
ラヴァンジェ諸侯連合体の
マヤニ島を中心に居住しているヘウェカ系民族である。ヘウェカ人と近い系統の民族であるため、マヤニ・ヘウェカ人と呼ばれることもある。
ナツィアーロはアヴェアヘルであり、そのうちの0.004~0.006%を占めるのみの少数派である。ラヴァンジェの国内総人口に占める割合は0.001%である。
歴史
マヤニ人は、古典古代に惑星ベルディンを支配したアテオニア神聖王国の支配者層の末裔である。
古典古代の記録として重要なルカ文献の時代では、他のナツィアーロ(特にヘルーテオ)の伸長により、大陸東部に押し込まれたとされる。この際に沿岸部を通して外界に新天地を求めた幾らかのヘウェカ系民族がマヤニ人の由来であるとされる。
マヤニ島に到達すると信仰体系や支配者層の形式を継承し、古典古代後半に
最終戦争が起こると外界との接触が完全に絶たれたために独自の文化を発達させることになった。
島の環境から、産業的な発達が高度に進んだわけではなく、近代的な発達はラヴァンジェ諸侯連合体の接触以後となるため、マヤニ人の歴史は非常に長い間に渡ると考えられているが、過去の研究は考古学的分析によるものに頼っている状態である。これはマヤニ人は無文字民族であり、オーラルヒストリーを重要視するという点でも記録の面での残されたものが少数であるからである。
現代に至って諸侯連合体との接触後に高度で急進的な近代化が行われたが、マヤニ人文化を保全するラヴァンジェ側とマヤニ人の近代性を受け入れる姿が調和したため、安定して文化継承が行われた稀有な発展の姿を見せている。
言語
詳しくは「
マヤニ語」を参照のこと。
マヤニ人は島人口の殆どが、ヘウェカ諸語に属するマヤニ語をコミュニティの言語として話す。また、島の発展に伴って、同国の人間や外国人との交流のために
候式ヴァンジェ語と
共立英語も良く通用している。島内の標識では、
古典ツォルマ文字正書法によるマヤニ語表記を中心に候式ヴァンジェ語と共立英語が併記されている様子がよく見られている。
しかしながら、島外のマヤニ人の中には、マヤニ語を母語としない者も少なくはなく、独自の魔法伝統の消失による
ラヴァンジェへの同化も指摘されている。
島内と島外のマヤニ人では、言語文化の環境が大きく異なるため、注意が必要である。
最終更新:2025年05月31日 16:19