概要
共立公暦984年、内戦の激化する
ロフィルナ王国にて誕生。父親は
ラグニア軍閥の有力者で、将来的にはエリート指揮官としての地位を約束されていた。しかし、マキラスは父の期待とは裏腹に臆病な性格であり、幼少期から戦争に対する恐怖に苛まれていた。父が反政府勢力の一員とみなされたことにより、一家は国軍の迫害対象となる。マキラス自身も「野獣」と呼ばれる冷酷な兵士たちの標的にされ、嫌がらせや暴行を受けた。腐敗した地元警察により、彼は「恥ずべき性癖」をでっち上げられ、地元住民から嘲笑の的にされる。臆病でおとなしい振る舞いから、狂信的な戦闘集団に目をつけられ、素っ裸にされた挙げ句、木に吊るされるという屈辱を味わった。そのまま中油海の泥中に沈められる運命を覚悟していたが、幸運にも
セトルラーム共立連邦の特別治安維持部隊が突如として現れる。激しい銃撃戦の末に救出され、九死に一生を得た。その後、地元に戻ることを恐れたマキラスは、必死に連邦兵に助けを求め、亡命申請を行う。セトルラームでの移住は難しいと説明されると、彼は迷わず
ユピトルへの移住を希望し、学生として新生活を始めることとなった。平穏な日常を手に入れるため、必死に勉学に励んだマキラス。しかし、ある日、災厄のごとく現れた
スーラ・ヴィ・レクサーニに目をつけられ、次第に彼の平和な生活は崩れていくのだった。
――「マキラスに真の安寧は訪れるのだろうか……」(とある教師のメモより)
人物
大人しく繊細な感性の持ち主で、陰キャ寄りの常識人に見えるが、その実、非常識さを内包している。常に周囲の空気を読み、波風を立てないように振る舞う一方、心の奥底では他者に理解されない独自の思考を抱えており、時折その片鱗を見せることで周囲を驚かせることがある。幼少期から家庭環境の影響で「優等生」としての振る舞いを強要されてきたが、過剰な抑圧によって本人の中に静かな反抗心が芽生えることとなった。特に、理不尽な暴力や権威を前にしたときには、自分でも驚くような大胆な行動に出る傾向があり、その姿を見た者からは「普段の彼からは想像もつかない」と評されることが多い。幼少期の壮絶な経験が彼の人格形成に大きな影響を与えており、静寂と平穏を何よりも望む一方、平和な生活が脅かされることには過剰に敏感で、場合によっては突拍子もない手段でその状況を打開しようとする。内戦時代のロフィルナでの悲惨な記憶は、彼に「二度とあのような状況に戻りたくない」という強い願望を植え付けた。だが、その一方で、平穏を追い求めすぎるがゆえに不安定な状況に巻き込まれやすく、結果的に彼の望む日常からはどんどん遠ざかっていくという皮肉な運命を辿ることとなる。
彼の思考は理論的である一方、極限状況においては合理性を捨て感情に突き動かされる場面も多い。特に、自己の平和が脅かされる瞬間には、意識せずに強烈なパニック状態に陥り、その結果として謎の物質「スノータワー」を生成する能力が発現する。この能力は未解明の部分が多く、本人も意図的にコントロールできているわけではない。しかし、この能力が発動する際には、冷静な彼からは想像もつかないほどの破壊力を伴うため、周囲からの警戒心を生む要因ともなっている。とはいえ、本人としては目立つことを極端に嫌い、能力を制御しようと努力を重ねているが、その努力が報われることは少なく、しばしば「目立ちたくないのに、目立つ羽目になる」というジレンマを抱えている。突飛な発想と独特の価値観を持つ彼は、スーラ・ヴィ・レクサーニからの「遊理部」への誘いを受け、「怪人No.46号」の名を授かることとなる。
遊理部に所属してからは、当初こそ周囲の破天荒な面々に困惑し、彼らの行動に巻き込まれる形で非日常に引きずり込まれていく。しかし次第に、自身の「非常識さ」が周囲に受け入れられ、むしろその独自の視点が重宝されていることに気づくようになる。それでもなお、彼の中には平穏を求める気持ちが根強く残っており、何とかして非日常から逃れようとするものの、結局は運命に抗えず、波乱の中心に巻き込まれる形となる。普段は冷静な立ち振る舞いを心がけているが、内心では常に状況を悲観的に捉える傾向が強く、時折「俺の人生はいつになったら安定するんだ……」と嘆くことがある。遊理部内では、比較的理性的なポジションを維持しながらも、仲間たちに振り回されることが多く、「これ以上、何をさせる気なんだ……」と頭を抱える姿が日常茶飯事となっている。とはいえ、その困惑しながらも周囲に合わせてしまう柔軟さが、逆に彼を「遊理部には欠かせない存在」として定着させる一因となっている。遊理部員の誰もが「彼がいないと、何か物足りない」と感じる不思議な存在感を放っており、本人が望む以上に周囲から求められることが多い。
戦闘能力
マキラスの戦闘スタイルは一見すると「戦闘向きではない」と思わせるが、その実、極限状態において驚異的な適応力を発揮するのが特徴である。平穏を強く求める彼は、争いを極力避けようとするものの、追い詰められるほど「静寂を手にするためなら、あらゆる手段を辞さない」という思考に切り替わる。普段の穏やかな性格からは想像もつかない過激な行動を取ることもあり、いざというときには徹底的な戦術を編み出す。敵の意表を突く奇策や、限られたリソースを最大限に活用する才能に長けており、「目的のためなら手段を問わない」という実利的な姿勢を見せることが多い。
マキラスは物理的な武器を好まないが、持ち歩くものは実用性を重視する。普段は防寒用のマフラーや、簡易的な護身具(小型のスタンロッドや投擲用の小型石など)を携帯している。また、戦闘中にはスノータワーの素材を活用して、その場で簡易的な武器やバリケードを作り出すことも可能だ。彼の戦闘スタイルは臨機応変であり、状況に応じて道具を活用し、限られた資源で最大限の効果を狙う戦術家としての一面がある。マキラスの戦闘能力は、純粋な戦士タイプとは異なり、「静かなる脅威」としての性質が強い。彼は自ら戦いを挑むことは少ないが、平穏を乱されることでその本性が引き出される。「スノータワー」という謎の能力が最大の特徴だが、彼の真の強みは極限状態での柔軟な思考力と、手段を問わず目的を達成しようとする覚悟にある。「常識人」としての外面を持ちながら、その内に秘めた異質な感性が、戦場においても独自の存在感を放つゆえ、仲間たちからも一目置かれる存在となっている。
特殊能力:スノータワー
マキラスが最も警戒し、同時に周囲からも恐れられているのが、無意識に発動する異能「スノータワー」である。この能力は、彼が強い感情を抱いたときに発現し、瞬時に白い雪のような物質を積み上げて塔状の構造物を形成するものだ。スノータワーはただの氷や雪ではなく、驚異的な速度で成長し、物理的な衝撃を防ぐ盾としても機能するほか、敵の進路を遮断し、封じ込める障害物にもなる。その物質は非常に脆く見えるが、分子構造が特殊で、破壊しようとすると再生する特性を持つため、容易に除去することができない。この能力は一見「防御的な現象」に見えるが、成長の仕方によっては爆発的な破壊力をもたらす。大量のスノータワーが積み上がることで圧力が高まり、一定の限界に達すると一気に崩壊し、周囲に広範囲な被害をもたらす。特に閉所ではその威力が増し、空間全体を白い塔が埋め尽くしてしまうため、目撃者からは「雪崩のごとき恐怖」と表現されることが多い。本人としては、この能力の制御に苦労しており、できれば発動させたくないと考えているが、皮肉にも、ピンチの際に無意識にスノータワーを生成してしまうケースが頻発する。
戦闘時の精神状態
通常時のマキラスは争いを嫌い、平穏を優先するあまり、周囲に迎合するような態度を取る。しかし、戦闘状態に入ると、彼の内に眠る「非常識さ」が露わになり、意外なまでの胆力を見せる。特に「静寂を得る」という目的のためならば、周囲の倫理観を完全に無視した行動に出ることもあり、周囲を驚かせることがある。たとえば、敵を欺くために自ら囮となる、危険な地形に飛び込んで奇襲を仕掛ける、相手の心理を巧妙に突くといった行為が、彼にとっては「必要な手段」として割り切られている。極限状態での判断力に優れ、感情が爆発すると異様な集中力を発揮する。その際には、普段の控えめな性格が一変し、冷徹さすら感じさせる「静寂の狂気」に包まれることがある。この状態のマキラスは、敵味方を問わず「平穏を乱すものすべてを排除しよう」とする無意識的な衝動に駆られるため、仲間からも恐れられることがある。
語録
「すみません。いいですか。俺は平和に、何事もなく過ごしたいだけです……」
哀愁に満ちた人生の微笑みを浮かべながら。きみ、高校生だよね?
「没個性で何が悪い!当たり障りなく過ごすことの何がいけないと言うんだァー!」
怒りのあまり無意識にスノータワーを大量生成し、大学施設ごと豪快に破壊、後に厳重注意を受ける。
「おお、神よ……これ以上、俺にどのような試練を乗り越えろというのですか?」
日々の波乱を嘆きつつ、諦観の中にかすかな希望を滲ませている。
対峙中の悪い奴に。邪な計画の一環として
ロフィルナ王国への高跳びを宣言されたことに対して。
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最終更新:2025年01月15日 20:50