Jobsterm derir lufia vi Jupitor(ロフィルナ語) (共立英語) (共立エスペラント語) 
		国の標語:羽ばたく未来へ!  
		基本情報  
		主な言語 
		ロフィルナ語 共立英語  
		首都 
		サー・フォス  
		最大の都市 
		同上  
		政府 
		学生理事会  
		国家元首の称号 
		代表理事(会長)  
		国家元首の名前 
		エレイナ・フィルトヴァール (ロフィルナ人) 
		行政長官の称号 
		連合体首相  
		行政長官の名前 
		セレス・ヴィ・レベラソール (ツォルマリア人) 
		建国 
		共立公暦100年4月8日  
		主な宗教 
		エルドラーム星教  
		通貨 
		ユピトリー・ルム  
		総人口 
		252億4425万人  
 
 ユピトル学園主権連合体 (
ロフィルナ語 :
Jobsterm derir lufia vi Jupitor/ヨブステルム・デリル・ルフィア・ヴィ・ユピトル 、共立英語:
Academies' Autonomous society of Yupitor/アカデミーズ・オートノモス・ソサエティ・オブ・ユピトル 、共立エスペラント語:
Lerneja aŭtonoma kolektivo de Jupitor/レルネーヤ・アウトノーマ・コレクティーヴォ・デ・ユピトール )は、戦後、
セトルラーム連邦 から独立し、復興を進めた3星系の
ブラッドコミュニティ を母体として発足した。
文明共立機構 加盟国。学生理事会を代表とする学園都市の連合体。本学園の理念は、時代に即した自己実現の場を広く提供することである。世界中から多くの移民を受け入れ、教育サービスを提供し、公正かつ持続可能な共立社会の実現を促すために推進された。壮大な社会実験の場としても機能するため、多くの学園が提携各国の投資を受けているのが現状とされる。
 
歴史 
 かつてこの宙域は、セトルラーム連邦に属する植民地として編入されていた。しかし、
セクター・イドゥニア大戦 の勃発から、帝国遠征軍が襲来すると、無差別な爆撃を受け、以降は人の住めぬ不毛の領域として捨て置かれた経緯がある。大戦後期に連邦主力がイドゥニア方面に進出すると、その空白を埋めるかのように漂流難民が集結し、巨大な
ブラッドコミュニティ としての復興を遂げていった。この時点ではまだ学園構想すら存在しなかったわけであるが、宇宙新暦4525年、セトルラーム艦隊が再編入の動きを見せ始めると多くの市民が武器を取って立ち上がり、30年もの長きに渡る闘争を続けたのである。その時、抵抗軍を率いたのがルドラトリス大学出身のレベラソールで、この女性は様々な理由によって国を追われた暴徒を糾合し、軍事化した。
 一人の英雄によって導かれた漂流難民は、やがて忠誠を誓うようになり、エールミトナにおいて一つの星系国家〈ユピトリー王国〉が成立した。時の女王となったレベラソールは、当時独裁者であった本国の長
ヴァンス・フリートン を説得。独自の教育構想を訴え、新時代における学園国家の建設を認めさせたという。やがてセトルラームも民主化し、国際社会の支援が本格化すると、ユピトリー王国は更に領域を拡張。共立公暦100年に至っては、現在の3星系に跨る学園主権連合体としての変貌を遂げた。教育こそが世界平和の要となることを確信するレベラソールは、初代学生理事会代表として活躍。世界中に散らばる数多の人材を発掘し、以後、急速な発展へと繋げたのである。
国民 
 教育を国是とするユピトルの性質上、構成国民の9割が学園関係者で占められる。また、極端に多国籍であり、多文化であることから必然的に自由な気風が形成された。晴れて学園を卒業した大人達には引き続きユピトルのために働く選択肢を与えられ、母国に帰還することも可能である。何らかの事情により、残留を希望した場合は教職者としての道を歩むか、その他、指定産業の労働者として採用されなければならない。受け入れ先が見つからない場合は治安維持アライアンス(見守り隊)への入隊を勧められ、国の給付を受けながらの様々なボランティアに貢献する道が用意される。過酷な競争社会でありながら国民の生活水準は高く、福利厚生が充実するなどユピトルでの生活を夢見る者は非常に多い。戦後、長きにわたる復興の過程から、転移者を含む多くの移民を受け入れ、発展の原動力としてきた歴史を持つ。
転移者星間戦争 を起点に世界中の特異難民(転移者)を受け入れてきた経緯があり、今日までに総人口の4割を占めた。共立公暦700年から、
共立英語 を必修科目として普及させ、
ロフィルナ語 に次ぐ事実上の公用語として広く話されている。
民族構成 
 近年、セトルラームからの移民が増加傾向にあり、イドゥニア系が最多となった。
文化 
 移民を積極的に受け入れ、鼓舞する風潮から、旧ユピトリー王国にまつわる従来のイメージからは相当かけ離れて久しい。
政治 
 最高機関たる学生理事会を筆頭に、中央省庁にあたる複数の委員会(機関を参照)が国の行政を担う。連合議会は主に各学区の代表(学園総務)からなる学生会議(上院)と、その他、大人達によって開かれる教職会議(下院)の代議士などから構成された。学生会議に対する抑止力として、教職選挙における大人の参政権を明記し、バランスを取るが、立候補の際に
序列 の有資格者(ミッテル相当)でなければならない制約がある。教職議員に対する投票自体は資格を問わず広く認められた。その他、憲法上の規定により、学生の身分にあたる者は教職選挙に関与できない仕組みとなっている。司法権についても聖職裁判所の管轄となるため、法曹資格を持つ教職員の中から任命する制度を構築した。以上の構造から名目上の三権分立体制を成立させているが、学生理事会の権限が強く、一定層の不満を抱えているのが現状とされる。学生理事会の長たる代表理事は任期5年の二期制で、立候補の最低要件はラボラトリー在籍相当の資格を持つこと。慣例上では、
G.M.(グランド・マスター) 相当の実力を示さなければならない。以上の条件を満たす学生の中から、学区ごとに選出された選挙人団の投票をもって任命される。一方の首相は、学生を除く全国民の投票を経て成立した最大与党(下院最大政党)の総裁が務める。主な役割としては、代表理事の職務を支える(または必要に応じて牽制する)ことであり、こちらは主にラボラトリー所属の大人が担う。各学園には強い自治権が与えられており、地域主権が機能することから最低限必要とされる役割分担を進めた。このような仕組みを取るのは初代レベラソールの意向によるところが大きく、幼少の頃から
Jumir Alia(ユミル・アリア:最上の高貴さ=責任) の概念を学ばせ、未来への投資に繋げるためである。
学生理事会 ( アウトリータ ) 
 連合の長たる代表理事を筆頭に、閣僚相当の理事が列席する。下から上がってきた議題の最終決定権を持ち、独自の企画案を布告する権限も有した。
 画像右の丸いシンボルマークは、独立の象徴とされる航空要塞をモチーフにデザインされた。
現フィルトヴァール政権の方針として、第二言語となって久しい
共立英語 によるラテン文字転写を採用する。ユピトルを
旧来のロフィルナ文化圏 として分類した旧支配国(セトルラーム)に対抗する意図があるものと見られる。
中央行政機関(上級委員会) 
 本項では学生理事会のもとに統制される各委員会について纏める。
軍事委員会 ( アルメ ) 
 主に国家の安全保障に関わる事項を所管する。必要に応じて、各学区の紛争に介入する権限も与えられた。
風紀委員会 ( モラーレ ) 
 警察業務全般に関わる事項を所管する。隷下の審判機関として
「高天原」 を擁することでも有名となった。
文化委員会 ( クルトゥーラ ) 
 環境、文化、全国行事に関わる事項を所管する。最も神聖な任務として、教育の独立自治を祝う中央大学祭の運営も委ねられた。
保健委員会 ( イジエーネ ) 
 労働監督の他、社会保障全般に関わる事項を所管する。経済政策との兼ね合いから、序列制度の弊害と向き合う厳しい任務を課せられた。
放送委員会 ( テレグランマ ) 
 主要政策などの広報をはじめ、多くの宣伝事項を所管する。イメージ戦略の花形となって久しく、様々な流行の火付け役となった。
商工委員会 ( エコノーミア ) 
 建設、生産、貿易など、国家経済に関わる広範な事業を所管する。新規ビジネスモデルの企画立案等も兼ねており、発展の原動力となった。
公的役職の分類 
 学生が政治の中心となっている性質上、ユピトル独自の指揮系統等として以下の区分が設けられる。
これらの要職に付く者は、概ね本項の指揮系統に従うが、
序列制度 や地域主権(大学自治権等)との兼ね合いで業務上の権限移行が生じるケースも想定された。
転移学区等の一部特殊な地域については、その特異性を考慮し、別段の合意による分類法が制定(本項では省略)されている。
学園業務中央区分 (上級委員会・意思決定会議所属要件)
 下記の区分は、法律上、意思決定に関わることを認められた身分であり、実務担当の者は必ずしもこれに含まない。
		【役職名】 
		【備考】  
		代表理事 最高指導者:学生理事会の長。広範な決定事項を覆す力を持ち、責任も大きい。  
		理事 閣僚相当:学生理事会の構成員。学園序列におけるA.G.持ちを基本として、最低でもS.M.相当の資格が求められる。  
		委員長 長官相当:委員会の長。概ねS.M.相当の人材で占めており、企画立案の花形とされる。委員の意見が割れた際の決定権を持つ。  
		委員 次官相当:各自の専門分野における指揮権を持ち、履行のための人員を監督する。最低でもM.I.相当の資格が求められる。  
学園業務地方区分 
 同上。基本的には中央区分と同じ認識となる。また、地方自治の観点から、上級委員会との間に必ずしも上下関係を認めるわけではない。
		【役職名】 
		【備考】  
		学園総務 本部長相当:学園学区の代表または長(アケノミヤ では市長がこれにあたる)  
		生徒会長 部長相当:殆どが大学付属のカレッジに所属。企画運用の他に、教職議員との交渉など高レベルの政治力が問われる。  
		生徒会役員 課長相当:各自の専門分野に従事。生徒会長による指揮のもと様々な企画案の作成に従事する。  
		教区代表 係長相当:エデュクレート代表とも。各自の教育区分に適した現場レベルの総指揮を担う。  
		学級代表 主任相当:クラス単位の責任者。下々とのヒアリングに加えて、上からの仕様書に則った最小企画の調整も担う。  
		班長 社員相当:学校にもよるが、概ね5~10名程度の管理を担う。学生同士の小さなトラブルを収めるのも班長の役割とされる。  
主な政党 
学園社会党 
 学園ファーストを掲げる。現在の政権与党。独立以来、至高とされた武装中立路線を転換し、
共立同盟 への加盟を推し進めた。主張としては小諸国による多元外交戦略を基軸に軍事力の増強を掲げて久しく、学生と大人の両方から一定の支持を得てきた背景がある。党内にはレベラソール率いる右派共立グループを始め、階級テクノクラシー(理系)、学閥資本主義(文系)の3大派閥が存在し、政策調整など行う構造となった。メディア戦略に長ける一方、事あるごとに過激派組織(特に学生自治抵抗運動)の非合法化を訴えたり、治安維持を名目として学園自治権の縮小を狙ったりと雲行きが怪しい現状も指摘される。
共立連合党 
 学園の福祉政策に重きを置く、左派政党。消費者給付制度を始め、世代間格差を補うために必要な投票調整法を提唱し、導入させた。
福祉政策を重んじる傾向にあり、隣国
セトルラーム共立連邦 との関係も指摘されることから友党として一定の距離を置いて久しい。
党内では穏健ルドラス教派を筆頭に大小数多くの派閥が存在する。そのため、学園社会党と同じく一種の包括政党として見なされた。
学生自治抵抗運動とは社会問題の是正という観点で一致するものの、自立の在り方を巡る細かな相違を払拭できず対立している現状がある。
自由運動党 
 旧暦時代におけるセトルラームの抑圧から、自主独立の精神を重んじる。保守政党。国を挙げての競争を推奨しており、学園自治権の向上を図った。現在は外資系団体に対する抑止力としての側面を強めているが、実際に国外勢力の不当な干渉が見られた場合は適宜追求するなどして改善させた実績を持つ。
結党以来、学習意欲の向上を目的とする
序列規定 を導入。数世紀にわたる強固な政権運営のもとで一強を保ち続けたが、978年、ベルリン戦争に端を発する対応の悪さが露呈し、政権交代を迎えた。
学生自治抵抗運動 
 ユピトルの学生運動グループが連合して、設立した政治部門。学生による自決を最重要視しており、自由運動党とは政策上では似るが、政治的には左派を自認しているため、対立が耐えない。
市民学術自由連盟 
 序列 ( アビリティオーダー ) 教育区分 ( エデュクレート ) 決闘 ( チャータ ) 
教育 
 ユピトルの教育制度は、序列システムに従って立てられた
教育区分 ( エデュクレート ) ごとに学校が存在しており、旧来の年齢によって上位の教育機関に繰り上がるというシステムにはなっていない。能力がある者は上級のクレートの学校に昇り続ける一方で、適切な道を選ばない人間は同じクレートで淀み続ける。このようなシステムは諸外国(特に
オクシレイン率いる黒丘同盟諸国 )から教育の民主化の障害になっているとの批判があるが、ユピトルの歴史的背景からユピトル市民からは寧ろ実力主義を歓迎する背景がある。また、国内に点在する大学の6割がUniversity(総合大学)となっており、その他、独自の体制を取るカレッジ(単科大学)との差別化が進んだ。全国共通とされる、主な教育方針として従来の創造神話に一定の説得力を持たせた当時代独自の新生論を採用。この世界の成り立ちに関する豊富な知見を積み重ねている。
序列 
エデュクレート 
 以下は標準的なエデュクレートの一覧である。課程や専門によってはこれに限らないが、殆どのユピトル学生が通う学校はこれらのエデュクレートで管理されている。
ラボラトリー(Lab./マスター相当)アブソリュート(A.Lab./G.M.のみ) 
ベーシック(B.Lab./A.G.及びS.M.)  
カレッジ(Col./ミッテル相当)アドヴァンスド(A.Col./M.PriM.及びM.I.) 
リセ(L.Col./M.PriI.及びM.A.、M.F.)  
スクール(Sch./リーズ相当)ハイ(H.Sch./P.L.及びGo.L.) 
ミドル(M.Sch./S.L.及びI.L.) 
エレメンタリー(E.Sch/Gr.Lのみ)  決闘 ( チャータ ) 
 学生であることを証明する特殊端末を掲げ、「構えよ ( オン・ガード ) 「学術的闘争競技」 である。
ブラッドコミュニティ 公衆防犯CCTVシステム「誓約」 ( うけい )  を通じて風紀委員会直属審判機関「高天原」 ( タカマガハラ )  に然るべきジャッジを委ね、本競技の対戦に臨む流れとなる。勝敗は学生理事会に報告され、本人の序列評価に強く影響する。特に下の序列の人間との決闘で負けた者は自らの序列を譲らなければならず、将来の進路に影響することから、通念上、容易に開催してはならないものと戒められた(勝った生徒は上位に、負けた生徒は下位に評価変更される)。また、下位序列の者が運良く上位の序列に食い込んだとしても、多くのケースにおいて実力不足が露呈し、元の階級(悪ければそれ以下の階級)に逆戻りするため、上位の学生に挑むだけでも通念的には無謀な行いと見なされる。
経済 
主な出資国(参入順) 
テクノロジー 
 ユピトルにおいて主に利用される汎用技術は次の通りである。→
令咏術 ・
現象魔法 
科学力の面では既にセトルラームと同等の水準となって久しく、一部の異能分野においては世界最高峰を争う先進国の一つとして数えられた。
転移者人口の増大に伴って外来技術に対する大規模な投資が進んでおり、ユピトル社会の更なる発展に期待する声も聞かれた。
治安 
 学業などの不振から
序列規定 に基づく差別が横行しており、
ウォールムレジスタンス を始めとするテロ組織の拡大を招いてしまった。
これに対し、学生理事会は軍事委員会による封じ込めを試みているものの、強大な学園自治権が足かせとなり最小限の隔離に留まっているのが現状とされる。
現在、最も危険視されているのが治安の悪い
ウォールム・エリア で、改善の見込みがない同大学に対し、学園助成金を打ち切るなどの制裁措置を講じた。
ウォールム・サイドは、そうした学生理事会の決定を批判しているが、同代表理事はガルグ紛争の未解決を理由に隔離制裁を継続。
内政不干渉の原則を盾に国際社会(
平和維持軍 )の圧力をやり過ごしているのが現状である。
地方行政区分 
国際関係 
 共立公暦1000年現在。ユピトルの価値観を端的に表すなら、セトルラームの庭先で蠢く『改革主義の典型』と言えるだろう。学生理事会は共立同盟における平和維持活動と同時に、独立戦争史観を主軸とする反大国主義的政策を取るからだ。基本的には投資の受益に応じたビジネスライクな共有外交を取るものの、それ以上に三大国の躍動を警戒しており、小諸国の間で燻る様々な不満を代弁した。
セトルラーム共立連邦 政府は
テロリスト勢力 の封じ込めに消極的なユピトル政府の態度を批判。各国に投資契約の縮小(または凍結・停止)を働きかけるなど、学園社会に対して一時強硬的な圧力を試みた時期もあった。ユピトルへの投資を打ち切ることは、それ即ち、対立勢力による政治的コミットのリスクが増すことを意味する。不穏な取引が繰り返されると必然的にユピトルが国際紛争の火種となりかねず、世界経済への影響も懸念されることから重度の制裁には至らなかった。ユピトル自体が高度な武力を持っていることに加えて、多くの移民(棄民、政治犯、その他の転移者)の受け皿となっているために全面制裁を課した場合の最悪のシナリオが想定されたのである。ゆえに造反の口実を与えるのではなく、逆説的な大規模投資を促して三頭体制への反目を抑えようとする試みもあった。しかし、これに関してはユピトル国内における一定の法整備をもって阻止されているのが現状とされる。多くの共有戦略を含む、柔軟な外交姿勢がユピトルを『独立国』たらしめる最大の抑止力と見る向きが強いからだ。当学園において、序列の資格を得た一定の卒業生が母国(または新規移住国)での就職を希望し、誇りある精鋭としての道を歩んだ。
軍事 
 対外的には概ね
平和維持軍 に防衛を委ねているが、年に一度、エンジニア部の技術力を競うための親善試合が開かれており、軍事委員会や風紀委員会をも巻き込んだ壮大な模擬戦闘が繰り広げられる。また、
闘争競技 の舞台としても指定されることから必然的に多くの腕利きが集まった。毎年暴走する不良学生らの
ブラッドレース において、風紀委員会が取り締まりに躍起となっているのは、もはや風物詩となって久しい。強大な平和維持軍を相手に軍事委員会指揮下の学徒防衛隊が挑戦状を叩きつける伝統も人気を博した。通念上、ユピトルでの軍事成績を認められた卒業生は並みの兵士よりも強く、練度不足に悩まされる多くの国から引く手あまたとなっている現状がある。この国で最も勇猛と見なされる
治安維持アライアンス (見守り隊)の活動は、多くの学生に安心感を与え、あらゆる暴徒に恐怖を植え付けた。
学徒防衛隊 
 ユピトル連合軍の補強を名目として発足した。
序列体系 (アビリティオーダー) においてM.PriM.以上の資格を持つ学生から構成される。
この内、S.M.相当の下士官と、一握り(A.G.以上)の高級将校が指揮を取る構造で、ユピトル独自の上流意識を高めた。
その実態は、学生理事会による現行体制の維持を目的とし、軍事委員会直下の抑止力(カウンターバート)として機能する。
実際の部隊運用においては、陸,海,空と全ての戦闘に対応する電撃戦闘教義を採用。精鋭部隊としての発展を遂げた。
具体的な戦力に関しては非公開となっているものの、おおよその稼働状況から35万~50万人規模の運用に留まるものと推測される。
ユピトル連合軍 
 ユピトル連合軍は、陸、海、空(航空宇宙軍)の三軍から構成される学生理事会の実力組織である。志願制を取っているが、主に軍大学校の卒業生で構成され、中途採用の軍人は予備役を除いて殆ど存在しない。航空宇宙軍においては機動空母を主体とする7個の打撃群を有しており、そのうち3個打撃群が星系内の防衛に、中央艦隊を含む4個打撃群が対外遠征に充てられる。その他、民間の大人達で構成される治安維持アライアンスが存在し、体制の補強支援を担った。現状では最も実戦経験が豊富であり、その実力は他国の正規軍にも引けを取らないという。航空宇宙軍において採用される推進機関はルーゼリック・ドライブで、その他の兵装は純国産を含む複数企業のシリーズが混在した。独立戦争の歴史から、設立当初はユピトル周辺を覆う
セトルラーム共立連邦 を仮想敵国に定めていた。この方針は、998年.
ジェルビア星間条約同盟 (通称.共立同盟)への加盟をもって緩和されたが、政治的対立状況の解決には至っておらず、今もなお一定の問題を抱える。連邦の対外遠征部隊1000万に対し、約1500万相当の正規戦力を保有。
学園序列 においては最低でも
M.F.(ミッテル・ファウンダー) の資格が必須となり、
同M.PriI.(ミッテル・プリインターメディエーター) を含む精鋭部隊の存在も確認された。その他、リーズ相当(または無印・無資格)の予備役として2億を超える数の武装民兵を擁し、必要に応じて動員可能な体制を整えている。
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最終更新:2025年06月09日 20:20