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スーラ・ヴィ・レクサーニ

スーラ・ヴィ・レクサーニ
作:@Freeton2
生年月日 宇宙新暦2678年13月9日
年齢 16歳(書類上)
出生地 セトルラーム共立連邦
旧連邦管理区エールミトナ星系
旧軍管首都サー・フォス
(現.ユピトル学園主権連合体)
(現.エールミトナ連合管理区)
(現.連合直轄都市サー・フォス)
民族 スルマニエス系ロフィルナ人
所属 ユピトル学園主権連合体
リンベルーク・アカデミア
遊理部
階級 遊理部部長
序列:M.PriI.
渾名 灼光彩斬
怪人初号機
遊理部の大過
クソムーブ製造マシン
風紀委員の敵
懲罰独居房が実家の人
健常者を装えるプロ変人
痛の者
すべてを逸脱するもの
カイザーファック・スーラ
エアーハカイダー


概要

 スーラ・ヴィ・レクサーニは、リンベルーク大学付属サー・フォス・カレッジに在籍する女学生であり、遊理部の部長を務める。
学園屈指の問題児として知られ、通念的には理解しがたいアホの子と見なされている。

自己紹介

 さぁ~やってまいりました。今宵もサー・フォス・カレッジ名物レクサーニでショーの開幕だよ~っ……え?存在がやかましいって?うるさいよ。そして、そこのあなた!いたいとか言わないの!あとうるさくないから!くさくないからね!?ちゃんと毎日綺麗にしてるし!……どうせアーツで時短してるんだろ?してねえよ!このアホが!……はぁ~、なんでこういつもノリが悪いのかね?こういうときはさ、笑って返すものでしょ。ノリツッコミ大事ですよ~……誰が無理して陽キャだ?処すぞ。暗い過去を引きずってそう?うっせぇわ!あったまきたからパウ↓ワァ↑ーボールぶつけるね。……え?風紀委員が襲来?やっべ!バックレにゃ~!

↑ある目撃者による後日談『彼女は事象災害の如く登場し、矛盾を撒き散らすかのように去っていった。あれは一体なんだったんだ?』

来歴

 普段おちゃらけてはいるが、実は旧エールミトナ所属の世代船から救出された過去があり、旧暦の生まれであることが判明している。共立公暦985年。ウェトラム外縁の深宇宙において、旧世代の残骸を発見した平和維持軍は辛うじて物体としての形を保つ未確認船を収容。調査チームによる段階的な解析を開始し、後日の攻略に繋げた。記録によると、外部からの侵入に敵対的な旧代キメラの抵抗に直面し、やむなく調査の進行を遅らせたとある。船体の崩壊を避けたい調査チームは慎重に部隊を進め、それの発見へと至った。唯一の生存者と考えられる彼女の姿を。3000年以上もの長きにわたる遭難の状況下で、スリープ状態を保ち続けた幼子の救出劇は、後日、大々的に報道され、多くの市民の関心を誘った。それから10年後。共立機構による事前のセーフティ審査が終了し、同995年に覚醒へと至った彼女の記憶は、幼少期における僅かな情報(▓▓▓▓)を除いて空白となっていた。同996年。全ての検査を終え、複数の選択肢を示された彼女の取った道は、多くの難民が集うユピトルでの生活。あらゆる『自由』が約束された、学生としての『未来』だった。

人物

 数ある専攻科目の中でも現代神経学(異能分野の一種)を得意とし、教育区分(エデュクレート)においてはアドヴァンスド・クラスに分類される。学園序列の上ではM.I.取得(上級委員会への最低参加要件)の有力候補生でもあるのだが、日頃の行いが行いなだけに、その事実を忘れている学生も多い。本人も抗えない謎の好奇心を持つことから巷の伝説となって久しく、風紀委員会と直属の審判機関高天原(タカマガハラ)によって下された結果責任とともに晒され続ける無情の学園ライフを確立させた。度々連行されるなどの憂き目にあっているが、当然、自業自得とされる。尤も、当のスーラいわく『懲罰独居房はマイホーム』などと触れ回っているため、反省のほどは窺えない。そのくせ、暴れた分の結果だけは誰より先に自分で背負いに行く。非常識には非常識なりの美学があるらしい。自ら災厄を被りに突き進んでいることを除けば誰も傷つけておらず、その一点を好意的に評する教授もいた。良くも悪くも多くの笑いを誘っているという状況の中で許されてる面もあり、一部の学生からはムードメーカーとして慕われている。風紀委員長も内心諦めているらしい。そしてスーラ自身がトップクラスを争う問題児であるために意図的に避けようとする者もいるわけだが、そんなことはお構いなしにクラスごと混乱の渦に引き込んでしまうほどのエネルギーを放出した。成績上位の異性にちょっかいをかけるなどしてフルパワーの鉄拳を食らうなどは日常茶飯事である(普通なら傷害罪を問うところだが)。挙句の果てには『未知への探求は遊びの中にこそある』を部是に掲げる謎サークル『遊理部』を発足させ、学園行事における新たな陰陽の道を切り開いた。……普通にしてる分には意外と常識人らしく、しんみりとした話題にもついてこれる柔軟性を持つらしいが。本当かよ?()日頃の言動が言動なだけに女性として見られない宿命を背負う。普通にしてれば可愛いのに……(とあるクラスメイトの談)

生態(趣味)

 救出直後の幼い頃から変わったものが大好きで、担当職員を困惑させていた。エントランスホールの中央に設置された浮遊物体に興味を示し、それが共立世界のシンボルであることが伝えられると、周囲の制止を振り切ってソレに飛びかかり高速回転を楽しんだとある。たまたま通りかかったレクネール議長に救出され、事なきを得たが。この頃から既に『怪人』たる片鱗を見せており、幾度となく精神分析を強いられるなどスーラにとってはトラウマとも言える『罰ゲーム』が繰り返された。平和維持軍による厳重な警備体制のもと、手厚く保護されたスーラは自分の過去に日々思いを巡らせたという。ある場面を除いて、何も思い出せないのは容易に形容し難く、実に不愉快な感覚とされる。そうした鬱積から、気分転換のための読書に没頭し始めると、やがてラノベ的な世界観に強い憧れを抱くようになり、自分でも何かしらの創作活動を始める直接的なきっかけとなった。ちなみに最も得意とするのは絵を描くことである。日常レベルの趣味は、仲の良い友達とボードゲームに興じたり、歌って踊って発散したりすること。後年、特撮映画の魅力に取り憑かれると、周辺の警備兵を悪の組織の雑魚敵に見立てて攻撃し、困らせるなどのイタズラも繰り返した。そのような過程を経て、より強い刺激を求めるようになったスーラは、ユピトル留学以降においても厨二病的活動を繰り返し、皆が知る現在のイメージを確定させたのである。実は人が笑顔になると気持ちが良いらしく、皆が幸せでいてほしい気持ちの表れでもあったりするのだが。恥ずかしくて言えず表には出さない。悪党を見るとやっつけたくなり、ダークヒーローとして登場してみせる痛さ具合も発動した。

遊理部部長として

 まず、どのような理屈をもって、このサークルの設立が承認されたのか?通常であれば風紀委員会によって却下されるはずだが、当代代表を昂らせるほどの実力(謎の将来性)に期待され承認されたのが実情らしい。それも、変人と謳われるアケノミヤ市長()の横槍(というか、気まぐれの支持表明)によるもので、下々への説明を厭うた時の風紀委員長が学生理事会の許可を得る形で合意に至った説が濃厚とされる。通常のサークル申請がそれほどまでの大事に発展していることなど、予想だにできないスーラは意気揚々と人をスカウトし、そして、ついに完成させたという。ユピトル随一の掃き溜め……もとい、学園が誇る真の精鋭集団を。通称、勇者一行()の名で知られるこの組織は、時に爆発し、時に爆破され、新たな怪人を生み出すなど様々な実績(悪行)を積み重ねた。世に送り出したパワーボウリングや鉄血刺々野球、アポリアすごろくなどなど、通念的には危険とされる彩り豊かな狂気の数々も、その一部である。皆の悪ノリが有頂天となる中、全ての責任を背負いしスーラは次の一言をもって戒めたという。タカマガハラの堪忍袋が破れた時、それは災厄となって降り注ぐであろう。用心せよ、と。来たるべき強敵との決戦に勝利するため、自ら丹精を込めて鍛え上げた伝説の剣パルディ・ルスタリエ(おいやめろ)を振りかざし、闘争競技に参加してしまう。……だいたい負けて帰ってくるけど。怪人パルノス・モノンボ(変態)を相手に一度だけ奇跡の勝利を果たし、Bランクに上り詰めたがルスタス・ゴールバドを名乗る災害級の魔人(本物)と相対し、この世の終わりを見た。

人間関係

 部長の交友関係は、ほぼそのまま被害者の名簿と重なる。本人に言わせれば、全員もれなく大切な仲間らしい。

遊理部の怪人たち

 学園祭の舞台で廃材の楽器を掻き鳴らす姿に一目惚れし、翌日には番号入りの名札を握りしめて会いに行った相手。互いの持ち物を見せ合っただけで話が通じてしまい、以来、部長の思いつきに誰より早く飛び込んでくる頼もしい共犯者となった。年上の大統領令嬢であろうと扱いは同級生のそれで、移動式スタジオ船の甲板を実験場として借りては、撤収の手間を倍にして返している。幼い頃に「石像の娘」とからかわれた古傷を打ち明けられた際には、「泣く石像の娘ってことは、イケメンの娘じゃん」と真顔で返し、本人を盛大に脱力させたという。客席で暴れすぎて舞台の袖へ隔離されたのも今や良い思い出で、機材番の席から公演を眺めるのが部長の特等席になった。歌の感想を口にする機会は滅多になく、代わりに次の遊びの図面を机に置いていく。……感想を言うのが照れくさいだけらしいのだが、そこは本人の名誉のために伏せておこう。(伏せてない)

 屋上から落ちてきたところを受け止めて以来、部長にとっては「拾った」副部長である。補佐役の指名も完全に部長の独断で、固辞する本人を三日三晩かけて口説き落とした(物理的な意味ではない、はず)。風紀委員にしばかれて戻った日も、懲罰独居房から出てきた日も、部長の打ち身は部室の長椅子で副部長の術式に癒やされるのが定番で、治療の間だけは部長も借りてきた猫のように大人しい。包丁の収集には一切ひるまず、むしろ一本に「スーラ」と名付けてほしいと頼み込んだところ、にこやかに頷かれたきり続報が途絶えた。どの刃に名前が付いたのかは、怖くて誰も聞けていない。企画書の誤字を直してもらうたびに予算の欄をこっそり書き足す癖も治らず、赤字と黒字の攻防は今日も続く。大勢の前では道化を貫く部長が、二人きりの部室でだけ静かな話に付き合った夜もあるらしい。何を話したのかは、部長のほうも決して口にしない。

お腹を撫でられた縁で入部させられた怪人No.7号
激烈なシーナのファンとしても知られている。*1
 新大坂の路上で腹を撫でたおっさんが、まさか一国の首相だったとは。……いや、知っていても撫でていた気はする。留学してきた初日に廊下で待ち伏せ、准怪人の名札を胸に貼り付けてから用件を説明したのは部長の側で、段取りの逆転を指摘されると「名札が先、説明は後。これ遊理部の常識ね」と胸を張った。以来、彼の腹は部長専用の昼寝枕として常用されており、本国の決裁書類が膝の上に広がっていようとお構いなしに頭を預ける。相手が元帥であろうと、部長の中の序列は「お腹の柔らかい新入り」で固定されたままで、危険遊戯の耐久役を割り当てる理由も「鎧が厚いから」の一言で済ませている。悪党からの取り立てに連れて行ったところ、黙って立っているだけで相手が財布を差し出したため、味を占めた部長は現場のたびに彼を引っ張り出すようになった。本人いわく「一番働いてないのに一番稼ぐ」。当の首相は溜息をつきながら、鎧の留め具を締め直している。

 部の仲間に手を出したいじめっ子の上級生で、部長が決闘で真正面から叩きのめし、服を剥いで泣かせた相手である。序列の上では格上だったはずなのだが、謎の情熱の前には序列など紙切れ同然だったらしい。普通ならそこで縁が切れるところを、部長は敗者をそのまま部へ引きずり込み、周囲の反対を押し切って戦闘部門の班長に据えてしまった。路上で鍛えた勘とサバイバルの腕を買っての抜擢だと本人は語るが、「あと、あいつが班長なら悪党がビビるじゃん」という本音もしっかり漏れている。企画を持ち込めば真っ先に出口を確かめてくれるため、部長にとっては生きた非常口案内板のようなもので、危ない企画ほど実行役の筆頭に指名される。独居房から戻る日には部室の入口で出迎えてくれるのだが、その顔色が妙に優しい日は、だいたい企画書の束が机に揃えられている。点数稼ぎなのは部長もとうに見抜いており、見抜いたうえで次の企画を渡している。

 部室では部長の命令で荷物を運ぶ部下、稽古場では部長に拳の握り方から叩き込む師匠。上下関係が場所ごとに裏返る、遊理部でも指折りのややこしい間柄である。鉄拳制裁を教えてほしいと押しかけたのは部長の側で、以来、稽古の日だけは「師匠!」と呼んで正座で説教を受けている。……説教の最中に次の企画書を師匠の膝へ置く癖は、何度叱られても治らない。本人は「怪人ではない、快人だ」と名乗り直すのが常だが、部長はその都度「はい、怪人No.13号さん」と満面の笑みで上書きしており、訂正が通った試しは一度もない。企画書の表紙に大和魂の一語を書き添えれば師匠の反対が弱まると気づいてからは、あらゆる書類に大和魂が乱舞するようになった。狂った企画に正面から反対しながら、決行となれば真っ先に前線へ立つ師匠の背中を、部長はわりと本気で尊敬しているらしい。本人の前では絶対に言わないけど。

 差し入れに持ってきた焼き菓子の形があまりに面白く、部長が一目で笑い転げた結果、菓子一箱で正規怪人に昇格した後輩。審査の所要時間としては部史上最短の記録である。以来、部の収拾役に収まった彼女は、会議で部長が予算を上乗せしようとするたび、過去の上乗せ額を帳面から読み上げて牽制してくる。牽制が成功した例はほとんどないものの、読み上げの間だけ部長が大人しく聞いているのもまた事実で、会議の名物になった。部長にとって厄介なのは、人の顔色から内心を読む彼女の特技である。道化の仮面の内側で「みんな笑っててほしいな」などと考えている瞬間を、よりにもよって見抜かれてしまうのだ。見抜かれた部長は決まって大声で別の話題を叫び出し、セラニーヤは黙って菓子を差し出す。独居房に差し入れる菓子の形状を毎回風紀委員と相談して決めてくれるのも彼女で、格子越しに受け取った菓子が部長の笑いのツボを外したことは、今のところ一度もない。

 教室で一番目立たない席に座っていた彼を面白がり、本人の知らないうちに名簿へ名前を書き込んだのが部長である。翌日、扉の下から差し込まれた退部届への返答は、怪人No.46号の名札だった。抜き打ちの召集をかけると、彼は行き先も聞かずに非常口の位置を確かめ、携帯食を上着に詰め込んでからついてくる。部長はこの手際を大変気に入っており、危ない現場ほど彼の隣を陣取るようになった。天井が落ちた廃倉庫の夜も、無傷で済んだのは彼の荷袋を枕にしていたおかげだと本人は胸を張る。競技場で負けて機嫌が傾いた帰り道、氷嚢を差し出してくれるのも彼の役目である。暑い日には彼を驚かせて部室を涼しくしようと画策するものの、積み上がった白い塊で扉が塞がり、部員総出で掘り返す羽目になった。手帳の後ろに書き溜められた抗議文の存在には薄々気づいているが、部長いわく「いつか全部まとめて朗読会やろ」とのことで、反省の色は見られない。

部外の人々

 国の最高峰を煽り散らし、分からせの昂ぶりによる洗礼を誘った、部長の人生最大の誤算である。普段の標的は顔を赤くして怒るか、呆れて相手にしなくなるかのどちらかなのだが、この代表理事だけは煽るほど嬉しそうに身を乗り出してくる。何を言っても喜ばれるため勝った気がまるでせず、部室で「あの人、煽り甲斐がありすぎて逆に煽り甲斐がない」と謎の愚痴をこぼしている。部の設立を通してくれた恩人でもあるため、勧誘には人一倍熱が入り、話を持ちかけるたびに目を輝かせて食いついてくるのだが、入部届は毎回副官の手で闇に葬られる。幼い頃にメレザ議長に救われた者同士、恩師の話題になると二人揃って急に大人しくなるのも、周囲からすれば謎の光景らしい。煽る側と昂る側、互いに相手を最高の遊び相手と見なしている点では、妙に噛み合ってしまった。

 高嶺の花と目される生徒会長で、部長が議論を吹っかけては突き抜けた珍説で苦笑いを誘う相手である。礼節の塊のような公女様が相手でも部長の態度は一切変わらず、宇宙の成り立ちから購買の焼きそばパンの適正価格まで、あらゆる議題で話を明後日の方向へ飛ばしていく。真面目に受け止めてしまう相手なだけに、議論が子供じみた口喧嘩の領域へ突入すると、公女様の目にはみるみる涙が溜まり、その日のことは後々までしっかり根に持たれる。部長のほうも懲りずに翌日また話しかけに行くため、関係は一進一退のまま平行線を辿っている。レクネール家で侍従官として働く彼女とは、同じ議長に保護された縁でも繋がっており、部長は勝手に「メレザ議長の門下生仲間」を名乗っている。生活費の足しにと売りに出される怪しい私物の最大の顧客が部長だという噂もあり、部室の片隅に正体不明の品が増えるたび、部員たちは出所を察して黙り込む。

 競技の場で雷壁を正面から突き破り、その直後に容赦なく叩き伏せられた、部長の憧れ(自称)の先輩である。壁を抜いた瞬間の手応えは部長の自慢話の定番となっており、負けた部分は毎回きれいに省略される。……お察しの通り、自慢話を耳にした先輩本人からは冷めた目を向けられている。前代表理事の肩書きにも一切ひるまず「東雲先輩」と呼んで懐き、廊下で見かければ新たな奇策の構想を一方的に語り始めるのだが、返ってくるのは短い相槌ばかり。それでも部長にとっては、相槌が一つ返ってくるだけで立派な会話が成立しているらしい。奥の手を打ち明けた際に例の一言で斬り捨てられた一件も、部長の中では「先輩が私の技に感想をくれた日」として見事に美化された。師匠のもとで拳の型を学び始めたのも、次こそ先輩に一矢報いるための布石なのだとか。当の先輩は近況を耳にしても、やはり相槌一つで済ませたそうな。

 例の高速回転事件で助け出してくれた、部長にとっての命の恩人(二度目)である。一度目はもちろん、世代船から拾い上げてくれた平和維持軍の皆さん。良識人として知られる議長の前では、さしもの部長も背筋が伸び、恩師の話題が出るだけで借りてきた猫のように大人しくなる。……もっとも、回転事件の話を蒸し返されると、今でも床を転げ回って悶絶するあたり、恩と黒歴史が同じ引き出しに仕舞われているらしい。議長の胃痛の原因として、部長の素行報告が何割を占めているのかは誰も計算したがらない。学園での近況は議長の耳にも届いているようで、代表理事経由で伝わってくるのは、たいてい溜息の気配だけである。それでも部長は懲りずに、いつか議長を部の見学に招く日を夢見ている。土下座外交局の総力を挙げても、実現の見込みは今のところ立っていない。議長の屋敷に遊びに行きたいと口にするたび、代表理事と生徒会長が揃って首を横に振る理由を、部長だけがまだ理解していない。

 海沿いで小さな診療所を営む内科医で、エリカの素行矯正用ナノデバイスを処方してもらうため、部長が頼み込んだ相手である。セ連大統領の専属医という大物と一体どういう伝手で知り合ったのか、部員の誰も知らないし、部長に聞いてもはぐらかされる。「癒やされたくないTOP3」の悪名を知ってか知らずか、部長は彼女をやたらと気に入っており、副部長の術式でも手に負えない怪我を負った日には、わざわざ遠路はるばる診療所まで担ぎ込まれる。……いや、運ぶ側の部員の身にもなってほしい。口の悪さと手荒さも込みで部長には妙に合うらしく、診察台の上で二人して罵り合う声が待合室まで響いてくる。ナノデバイスの件でも「警告音の音色を選べるようにしてほしい」と注文を付けており、選択肢に部長の声が紛れ込んでいたかどうかは、エリカの頭の中だけが知っている。医師の側がこの患者をどう思っているかは不明だが、診療費の請求書だけは毎回きっちり部費宛てに届く。

 闘争競技で部長がただ一度だけ土をつけることに成功した、記念すべき怪人である。遊理部の名簿には載っていないのだが、部長の中では勝手に「部外怪人No.0号」として登録されている。代表理事の恋人()という肩書きを持つおじさんで、執務室へ凸するたびに議長の屋敷の周辺だけ大回りしていく小心ぶりも含め、部長にとっては観察しがいのある逸材らしい。勝利の後も再戦の申し込みを繰り返しているものの、代表理事が横で昂り始めるため、話が毎回まとまらずに終わる。セクハラ発言満載のわりに中身は純朴という噂を聞きつけ、一度だけ真剣に人生相談を持ちかけたこともあったが、返ってきた助言が予想以上にまともで、部長はしばらく立ち直れなかった。勝利の瞬間を描いた記念のイラストは部室の壁に大事に飾られていたものの、爆発後処理班の消火活動で見事に水浸しとなった。部長はこれを「奇跡は二度も残らない」と謎の格言に変換し、心の支えにしている。……なお、それ以来一度も勝てていない。

 アケノミヤ学区を拠点にする賞金稼ぎで、悪党からの取り立て現場で何度も鉢合わせている同業者(?)である。部長が制裁金の領収書を切っている横で、竜崎が手配書と獲物の顔を黙々と見比べていた、というのが初対面の構図らしい。霧島師匠のかつての同業者と聞いて以来、部長は彼を「師匠の先輩」と呼んで勝手に懐いており、会うたびに怪人への勧誘を仕掛けている。返ってくるのは決まって意味の分からないミームで、特撮好きの部長はそれを必殺技の詠唱か何かだと思い込み、次の対戦で叫ぼうと密かに練習している。……本人いわく、元ネタは教えてもらえなかったとのこと。獲物の取り合いは早い者勝ちが暗黙の了解で、部長が先着した日は、分け前の半分を焼きそばパンで支払う謎の慣例まで生まれた。報酬の目減りした竜崎が何を思っているかは、彼の沈黙が物語っている。それでも取り立ての現場で部長の姿を見つけると、黙って獲物の逃げ道を塞いでくれるあたり、案外付き合いは良いらしい。

戦闘能力

 タクトアーツにおいて分類されるサマースクリプト(夏属性魔法)を使いこなし、それなりに優秀ではあるものの、決して強い部類ではなく平均*2に毛が生えた程度の実力と評される。ただし、それを補って余りある謎の情熱を抱いており、少年漫画さながらの逆転劇に転じる場面も見られた。闘争競技ではAランク相当の成績を収めているが、地力で勝ち取ったというより、この謎の情熱で強引に押し上げた数字と見る向きが強い。そうしたメンタルの強さを活かすかのように激しい剣技を繰り出し、対戦相手となった東雲楓の雷壁を突き破るなどの非常識さを発揮した。尤も、その後すぐに反撃され敗北を喫することになったが。基本的には目が眩むほどの強烈な光のドームを形成し、任意に操作。実体なき炎の剣閃をもって追い詰めていく戦法を得意とする。また、中・長距離での戦闘にも対応でき、炎の弾丸(核融合.気化弾頭)による狙撃も可能とした。その威力は、ウィンタースクリプト(冬属性)による氷の壁や、水の球体をも四散させるほどである。しかし、対戦相手の力量次第で無力化される場合もあり、必ずしも通用するわけではない。最近の動向では、部員の霧島兵一郎(怪人No.13号、本人は断固拒否)に師事し、光り輝く鉄拳制裁シリーズを習得した。

 スーラ本人いわく、カルマゲージが極限値に達するとブレイブハートが発動し、内なる精神ごと全てを焼き尽くすことができるという。『それ自滅してるだけやん……』(東雲先輩の談)
ぶっちゃけ致命的な弱点らしく、異様に硬い能力者であったり、凄まじく粘るタイプのタフガイとは極力衝突しないように努めているのだとか。そんな器用なことがスーラにできるのかって?
星の地軸が傾く程度の確率で努力しているのだろう。さもなくば自分自身が焼けて死ぬだけさ。(筆者の談)

主なスキル

THE.ヤマト魂!光り輝く正義の鉄拳!
 最近習得した。異世界由来のスキル。文字通り拳に光を纏わせ、ぶん殴る。対戦相手の高すぎる矜持をへし折りたい時に使うらしい。地味に痛い(

秘技!ブッコロコロスケスラッシュ!
 ふざけたネーミングに反して、限りなく亜光速に近い連撃を繰り出す。だいたい炎を纏わせており、平均に毛が生えた程度の一般人であれば容易に転がすことができるだろう。

ちなみに秘技でもなんでもない。

メンタルヘルス星砕き
 実体なき炎の剣に更なる灼光を纏わせ内部の密度も増大。激情のままに振りかぶり重たい一撃を食らわせる。相手がプロでなければ大惨事となろう。
完全に成功すれば心をスッキリさせることができ、微妙なダメージを与えるだけなら微量の精神的ダメージを負う。失敗するとSAN値が低下し、苦しむことに。

S・フレアバースト
 核融合し、更に凝縮させた炎の弾丸を形成し、最大0.1cの速度で解き放つ。使い方を誤ると運動エネルギー的な意味での大惨事となりますが。(

ネビュラ・エクスプロージョン
 S・フレアバーストの応用系。主に複数人を相手にする場合の使用を想定している。凝縮した炎の弾丸を気化させ一気に拡散させる。(危ねえ

ブリッツ・クラッシュ
 S・フレアバーストの応用系。弾を極限まで凝縮させた後に臨界突破させ、一気に放出する。理系でなくとも無茶であることが想像できるでしょう(

究極奥義!ケツ確プレイアブル土下座!
 やべえと感じた時に心からの敬意を込めて繰り出す渾身の降参ムーブ。一定時間、対戦相手の操り人形となることを誓い、許しを請う。
なお、自らの熱に蒸されつつ高速度で詰めていくため、相手によっては戦意を喪失させる効果も期待できるらしい。断じて究極奥義などではないし、ついでに言うと、この時のスーラは汗臭い。(とある部員の談)

語録

「どうも~。スーラでぇ~っす。へい、焼きそばパンをちょろまかしたのは私ですが。何か問題でも?」
 楽しみにしていた食事を盗まれ、へそを曲げている学園代表に。普通に買いに走らされたが。

「ちっ……うるせぇなぁ。反省して~~……ませんし。うっせぇんだわ?」
 狂った言動を咎める風紀委員に。この後、フルパワーでしばかれましたが。

「何この人?丸くて柔らかそうで、その上、ジューシーときた。ウケる~!お腹めでさせて?」
 アケノミヤ学区新大坂市のオタロードを、随行員付きで練り歩いていた謎の中年男性に。……狂ってんのか?

「おめっとございまぁ~っす!!今日から貴方も仲間だね!さよなら社会通念!文学の世界へようこそ~」
 ビビる下級生(もとい新入部員)に。文学とは一体……

「どうしたの?分からないところがあるなら何度でも聞いてね。それと、ハイこれ。約束のラノベだよ~」
 普段の言動に反して非の打ち所がないチュートリアルお姉さんぶりを発動し、皆の腹を捩れさせる。

「……なに泣いてんのさ。そんなことで落ち込んでさ、私を見なさいよ」
 落ち込んでいる部員(怪人No.18号)に。説得力がありすぎて皆の腹を爆発させる。

「ナイスキャッチ私!……って、あんたは全然ナイスな顔してないね。いいよ、泣き止むまで離さないから。落とし物は拾った人のもんって決まってんの。つまり、あんたの明日の予定は私が決めます」
 屋上から身を投げた女子生徒(現:遊理部副部長)を、下から爆走してきて受け止めた時に。泣き止むまで本当に離さなかったのは良い話だが、受け止めた勢いで花壇を一つ轢き潰している。(怒られ)

「……は?常識ない?何をもって常識なんですか?貴方の好みですか?ケツ確すればいいんですかぁ~~?」
 バイト先にて。クビになりましたが。

「ウンチブリブリブチュチュリチュチュチュブリリリリリ!!!おめぇがあたしに説法なんかする資格ね~しさっさと引っ越しどっか行けぇ!!!」
 教授の的確すぎた説教に堪えられず、キレ始める。ガニ股シブ顔ダブルピースを決め散らかし、教授の腹を爆発させた。ついでに渾身のアヘ顔とオホ声も披露したらしい。この世の終わりです。

「はいはい、いつもの独居房ね。あ、今日は角部屋でお願いしまーす。前回のとこ、壁の落書きがまだ途中なの」
 連行に来た風紀委員へ、自分から両手を差し出して。落書きは翌週の連行で無事完成したらしい。(消された)

「取り調べ?いいよいいよ。カツ丼は大盛りつゆだく、食後にプリン、あと独居房のWi-Fiのパスワードも教えて」
 風紀委員長の事情聴取にて。出てきたのは水一杯だった。パスワードは今も交渉中らしい。

「ただいま~!実家から帰ってきました~。お土産は反省文です!三行しかないけど、うち二行はポエムです!」
 懲罰独居房から釈放された当日、部室の扉を蹴り開けて。その日の夕方には再び実家へ帰省した。

「企画したのは私。止めなかったのも私。爆発したのも……まあ私ってことで。ほら部員は帰った帰った、始末書は部長が書くもんでしょ」
 爆心地で立ち尽くす部員たちを背に、駆けつけた風紀委員の前へ一歩出て。格好良く決めたはずが、書き上げた始末書は誤字だらけで三回差し戻された。

「消火器はいらない!この炎は私の情熱だから!……あ、ごめん、普通に熱い。やっぱ消して。早く。お願い」
 自分の技で自分の髪に火が付いた時に。爆発後処理班の出動記録に、また一行増えた。

「常識?ああ、あれね。入部届と一緒に回収して、今は部室の暖房の燃料にしてるよ。よく燃えるんだ、これが」
 常識について尋ねてきた准怪人に。部室の暖房設備は存在しないことが、後に判明した。

「本日の対戦相手の方~、遺書と始末書、どっちが書き慣れてます?私は後者です!」
 闘争競技の入場口にて。試合後、始末書を書いたのは本人だった。

「私の仮説はこうです。宇宙は最初、でっかい焼きそばパンだった。以上!質問は受け付けません!反論は購買で受け付けます!」
 学術決闘の冒頭陳述にて。高天原の審判が、判定用の端末を静かに置いた。

「異議あり!!……理由?今から考えます!!」
 同じ決闘の後半にて。考えた結果、さらに負けた。

「泣いた?今泣いたよね?はい、議論は私の勝ち~。……え、ちょ、ハンカチ貸すから根に持たないで!三日後に仕返しとかほんとやめて!」
 生徒会長との議論の終盤にて。仕返しは一週間後に来た。

「首相お借りしてまーす!お腹は後で返しまーす!」
 ヨークの膝の上から、本国の閣議の中継画面へ手を振って。この一言は、閣議の議事録にそのまま記載された。

「師匠!大和魂って、殴ってから考えるってことですよね!?……え、違う?じゃあ考えながら殴ります!」
 稽古初日、霧島兵一郎に。拳の握り方より先に、正座の仕方から叩き直された。

「覚えてないもんは覚えてないの。だったらさ、今日を思い出す側に回ればいいじゃん。忘れらんない一日、今から作りに行こ?……手始めに屋上の給水塔からね!」
 過去を尋ねてきた新入部員に。いい話で終わるかと思いきや、その日のうちに給水塔が一基減り、始末書量産工房に新しい語彙が一つ増えた。

「誕生日?書類上はあるんだけどさ、三千年くらい寝坊してるから、ケーキのろうそくが全然足りないんだよね。……だから毎年一本ずつ足してんの。残り三千本弱、みんな気長に付き合ってよ」
 誕生日会の席で、ろうそくの少なさを突っ込まれて。しんみりした空気は、部員が冗談で三千本を一度に立てたケーキが火災報知器を鳴らしたことで吹き飛んだ。

「別に私が何言われようと構わないんだけどさ。でも、仲間にケチつける奴は許さないよ。冗談に聞こえる?すぐに分からせてあげるね」
 いじめを得意とする上級生(エリカ・キリシマ)に。文字通り、服を引っ剥がし分からせました。

エピソード

  • 自称、『相手が拒まない限り誰とでも仲良くできるし』。直後に総ツッコミが入った。
  • セトルラーム旅行の際にヴァンス・フリートンの肖像画を見て、一言。『泣く人の石像の方がイケメンじゃん』
  • 『うっせぇうっせぇうっせぇわ~。名曲だよね。君も歌いな?』。怖気づく後輩に。
  • 自分をナンパしてきたチャラ男とホテルに。その後、鼻水涙目の形相となったチャラ男がホテルの窓から逃走を図っているところを目撃される。
  • 大坂のオタロードにおいてメイド喫茶の店員をしてるところを目撃される。『おかえりなさいませ!ご主人様~♪』
  • 京橋グランサトー周辺にて、新大坂市警に追い回されてる姿を拡散された。一体、なにをやらかしたんや(
  • ゲーセンのパンチングマシンを相手に、風船ガムを膨らませながらの光り輝く一撃。すごい得点だ……
  • 休日の記念公園において地元のおっさん達に凸し、麻雀仲間となる。ごめん。あんたのキャラが分からない。(チャラ男の談)
  • 学園祭の迷子センターに駆け込み、自分自身の呼び出し放送を依頼。迎えに来たのは風紀委員だった。自首の新しい形である。
  • 期末試験の答案の余白に四コマ漫画を描き込み、教授から漫画のほうへ赤ペンで講評を入れられる。答案の本体は満点だったため、余計に腹が立ったらしい(教授が)
  • 学生証の顔写真撮影で白目を剥き、撮り直すこと三回。四回目の白目が正式採用された。担当職員は翌月に転職している。
  • 精神分析の定期面談にて、開始十分で分析官のほうが自分の悩みを語り始め、そのまま時間切れとなる。どっちが患者なんや(
  • 部室の机の引き出しから、懲罰独居房の合鍵が発見される。本人の供述は『実家の鍵を持ってて何が悪いの?』
  • 誕生日の風紀委員長に、リボン付きの手錠を贈る。『いつもお世話になってるので、マイ手錠です』。受け取りは丁重に拒否された。
  • 新入生オリエンテーションに無断で登壇し、校則の説明を代行する。読み上げたのは全て自分が破った校則の一覧で、要点が分かりやすいと新入生からは好評だった。
  • エールミトナの宇宙港の出国審査で、職業欄に『怪人』と記入。別室で三時間ほど事情を聞かれた。
  • 特撮のヒーローショーに客として参加し、悪役側で舞台へ乱入する。着ぐるみの中の人と意気投合し、連絡先を交換して帰ってきた。
  • 部のボードゲーム大会で負けそうになり、盤をひっくり返して『ここからが第二部!』と宣言。盤の裏面には自作のすごろくが描き込まれていた。準備が良すぎる。
  • カラオケで歌って踊って発散していたところ、採点機が0点を叩き出す。故障を疑った店員が新品と交換したものの、新品も0点だった。
  • 絵画コンクールに風紀委員長の肖像画を出品し、佳作に入選する。モデル本人の許可は、もちろん取っていない。
  • 回るものを見ると飛び乗りたくなる癖が治っておらず、新大坂の回転寿司店でレーンへの乗車を試みる。店の出入り禁止リストに名前が一行増えた。
  • 自分の渾名を全て刷り込んだ名刺を自作したところ、裏面まで文字で埋まった。配った相手は全員、渾名を一つ書き足して返してきた。
  • 夜の校舎で包丁を携えて散歩中の副部長と鉢合わせ、『肝試しの下見?』と声をかける。そのまま二人で肝試しのルートを完成させてしまい、翌月の大会の犠牲者が確定した。
  • 幼少期の警備兵たちに毎年欠かさず年賀状を送っており、文面は決まって『今年もやられ役お疲れさまでした』。律儀に全員から返事が届く。

ギャラリー

作:kapahata#1016(Discord.acc)

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人物
最終更新:2025年09月04日 19:28

*1 作:ChatGPT

*2 ここで述べるところの平均とは、序列または闘争競技における平均であって一般的な指標に基づくものではない。