ヴェスト

初出:8.極悪王女は義弟に願う。

家族構成

養姉:ローザ
義兄:アルバート
姪:プライド
甥:ステイル
姪:ティアラ

妻:
息子:
娘:セシル

容姿

髪の色:青色
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瞳の色:青色
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目元が柔らかいが、身嗜みは着崩さずピシッと決めている
しっかりと七三分けされた青い髪*1

地位

階級:フリージア王国下級貴族→王族
職種:下級貴族→摂政

英名

Vest Royal Ivy
(ヴェスト叔父様はUncle Vest)

年齢

プライド8歳時点(8.極悪王女は義弟に願う)で20代後半。
  • プライドとの年齢差:
  • ローザとの年齢差:-2
  • アルバートとの年齢差:-5

特殊能力

記憶消去

国から摂政に選ばれローザが頼る程希少で強力。
記憶系統の特殊能力者はただでさえ珍しい。
そして記憶消去という特殊能力にもなれば、城に招き入れること自体に相当のリスクも存在する。
女王と従属の契約を結ぶヴェストだからこそ、可能な処置である。
ヴェストの特殊能力はあくまで消すだけで、相手の記憶を覗いたり読み取ることはできない。
記憶を消すときも細かに消すべきか否かを判別することはできない。できるのは消す記憶を指定することだけ。
また、あくまで自分が消した記憶しか戻せないが、消去した記憶を復元することも可能。

ステイルが必要以上特殊能力を隠しているのと同じように、ヴェストの特殊能力は極一部の人間にしか明かされていない。
記憶消去など、表沙汰になれば外交にも影響を及ぼしかねない。
特殊能力者の存在が理解されない他国に記憶消去ができる摂政など脅威でしかないためでもある。

本編では、奪還戦後にアシュトンなどのラジヤ帝国捕虜に使用した場面が明記されている。
またハナズオ連合王国での防衛戦でも、アダムの一年分の予定を聞き出した直後、彼らとの握手で記憶を消去している。*2
向こう一年分の予定をアダム陣営から聞き出したが、帰路についた時点でアダム一行は予定を聞かれたことを忘れていることや、
フリージア首脳とアダム一行との会談自体を無かったことにしようと進言していることからも明確(本文の傍点がついた台詞がそれを表している)。
"隠蔽"という言葉がヴェストの能力示唆かと思われる。特に使用したと思しき場面では、ヴェストが対象人物と握手したり、肩に手を置くことが多い。

このように、
  • 交渉自体をなかったことにして終わらせる
  • 情報を開示した側の記憶を消し、こちらが把握した情報を開示した本人の〝開示したこと自体〟の記憶ごと隠蔽する
    • 上記のように、敵方の予定を把握した後で敵方の記憶を消し、偶然を装い自分達との予定を〝合わないように〟工作したのはこれに該当
  • こちらから情報開示を行い相手の出方を確認し、その後に記憶を消して新たに対処を試みる
などといった用途に用いてきた。
全て、彼が女王の片腕として人知れず為してきた功績のほんの一部。
数多く暗躍してきた彼は、その手腕をもって一つの綻びすら生じさせたことはない。

奪還戦の奴隷被害者には、〝奴隷であった記憶〟と〝裏稼業に関わった間の記憶〟を消すという個人的な処置を行った。
これは、ローザとアルバート、そしてジルベールが知っていた。


作中での活躍


プライドたちの叔父

フルネームは「ヴェスト・ロイヤル・アイビー」
養子になった直後に過労で倒れたステイルの見舞いに訪れる。

他者にも己にも厳しく、相手が次期女王の姪であろうとも悪しきことは指摘をする。
11歳で女王不在時に騎士団に助力し、救うため予知をしたに対して女王に「王族が干渉しすぎでは?」と提言した。
結果、女王は捕らえた罪人を裁かせることを決めた。


厳格なるフリージア王国の現摂政

次期摂政であり女王の弟となったステイルの先達として、摂政としての知識を叩き込む。
アルバートローザよりも厳格で事務的。
そのためプライドらの行いを判断する際には、両親よりもヴェストが許すかが分水嶺となっている節がある。
摂政として非常に優秀であるうえ、その稀有な特殊能力を活用し、上記のような政治的工作のため暗躍している。

アルバートローザらにとってはステイルたちは可愛い子供という認識であるのに対し、
ヴェストはステイルの師として接している時間が長いためか、その能力から心情・立場に至るまでを深く理解している。
ステイルのプライドへの想いにも気づいており、それとなくステイルに有利に進むようにも考えている様子。



ゲームでのヴェスト

幼くして王座に就いた姪を諫め続けていた為、ある日プライドに幽閉されてしまう。
幽閉された時点で自身の特殊能力で自身の弱みとなる妻子の記憶を消し、一身に拷問を受けることとなる。
ステイル17歳の誕生日に牢内でステイルに斬られ、プライド断罪後ステイルによって助けられる。
10年もの長い間幽閉されていた為、既に働けない身体になっていたヴェストはもう以前のように特殊能力を使うことはできなくなっていた。
だが、ラジヤ帝国との戦争で保護した奴隷の記憶を記憶全て消し去るまでには至らず、洗脳は解けても洗脳中の記憶全て消してやることはできなかった。

経歴

(年代はプライドの誕生を0年とする)
年次 日付 年齢 ラス為軸内容 キミヒカ軸内容
前04年 14 ローザの予知能力覚醒と共に王族に養子入りする
ローザアルバートの婚約が発表される
10日後 摂政業務を学ぶため前摂政付きとなる
ジルベールが宰相となる
ローザアルバートの婚姻で正式に摂政となる
20 妻と婚約する*3
ローザ女王即位後、法案協議会を作り上げる
00年 6月14日 プライド誕生
02年 2月14日 22 ティアラ誕生
ローザが全くプライドの元に通わなくなる
09年 1月 アルバートが馬車事故に遭わず助かる アルバートが馬車事故により死亡
プライドが予知能力に目覚めたため、王位継承者となったことを国中に伝える
2週間後(1月下旬から2月頭) ステイルプライドの補佐にするため養子に迎える
4日後 発熱したステイルを見舞う 発熱したステイルを気にしつつも訪問しない
2月14日 ティアラの6歳誕生祭に参加
女王ローザが死に、プライドが女王となりステイルが摂政となる
幼い女王プライドを諫め続けたため牢に幽閉される
11年 10月23日 ローザと王配アルバートアネモネ王国に新兵合同演習の観覧
10月26日 29 プライドに次期女王として罪人を裁かせる
12年 3月 叙任式の行使者がローザからプライドへ変更
13年 3月 叙任式後の祝会に参加する
14年 法案協議会で大量の法案と近衛制度が可決
15年 王族専属の配達人制度ヴァル,セフェク,ケメトを承諾する
アネモネ王国にプライドの婚約者の打診をし、
ローザアルバートレオン王子を選ぶ
16年 6月14日 プライドの婚約者としてレオン王子を紹介する
6月17日 プライドにアネモネ王国の衰退を予知され、極秘訪問を許す
女王業をこなしながらも日々プライドへの申し訳なさで憔悴していくローザを支える
6月23日 プライドが婚約破棄をして帰国し、これまでの行いを懺悔し過去の予知を告白するローザを見守る
ステイルを次期摂政として教育を始める
17年 16日前 プライドからハナズオ連合国の第二王子が来訪する報告を受ける
11日前 セドリックが来訪し、会談する
8日前 セドリックから同盟の真実が語られ、真偽の確認に3日要する
防衛戦当日 フリージア王国にラジヤ帝国からアダム皇太子が来訪し和平を結ぶ
防衛戦勝利の報告を受ける
4日後 プライドらがステイルによりフリージア王国へ帰国
5日後 防衛戦について報告されラジヤ帝国との和平成立を話す
プライドとティアラが婚約者候補3名を決定する
18年 6月14日 プライド18歳誕生祭
ローザから婚約者選定方法の変更が発表される
7月25日 ステイル17歳誕生祭に参加 牢内でステイルにより斬られる
12月 ハナズオ連合王国との合同国際郵便機関が可決
19年 2月14日 ティアラ16歳誕生祭に参加
プライドが国際郵便機関と学校制度の発表のため前に出る
プライドが何かが頭に触れ悲鳴をあげながら狂ったように頭を抱えて膝から崩れ落ちる
2月15日 狂人化したプライドが目を覚ます
周囲の人々を傷つけ嘲笑うプライドと話す
2月16日
近衛騎士、専属侍女、近衛兵、配達人制度、学校制度、国際郵便機関の凍結
プライドに自室軟禁を言い渡す
2月17日 プライドがアダムと会談する
2月20日 セドリックをフリージア王国に引き止め
2月21日 配達人業務のため城を訪れたヴァルを救助したステイルの報告によりプライドを離れの塔へ軟禁
3月 ジルベールを傷つけるためにプライドが自分に刃を向ける
3月25日 プライドが病人と判断され塔内のベッドに拘束される
4月11日 セドリックとティアラがプライドの女王継承を望む
4月20日 アダムが来国する
4月21日 プライドが協力者により拘束具を外し脱走を開始
プライドを捕らえに向かったステイルにより直談判
4月22日 何度も脱走するプライドをステイルが止める
プライドがステイルに従属の契約の効力を発揮し彼の行動を縛る
再び脱走したプライドを止め手首を捻り気絶させたアーサーに処罰を下すローザを見守る
4月23日
4月25日
4月26日
プライドがアダムらと共に玉座の間を訪れる
アダムとティペットの特殊能力で無力化される
ジルベールの部屋へ移動
医師らにより延命措置をとられる
4月29日 病を癒す特殊能力者により意識を取り戻す
ジルベールから話を聞き本陣を玉座の間へ移動
拷問塔での一部始終を玉座の間から見守る
プライドがステイルの能力で本陣へやってくる プライド死後ステイルにより救出される
プライドと再会する 影から元摂政としてティアラの王政を支える
セドリックに頭を下げる
5月2日 気絶し自室に強制送還されたプライドを心配する
5月3日 自室で目を覚ましたプライドに安堵する
5月6日 検討会に参加
ティアラの王妹確立がセドリックにより提案される
プライドに隠し通路についてヴァルへ依頼するよう伝える
セドリックのハナズオ連合王国帰還を見届ける
地下牢のラジヤ帝国捕虜のもとへ向かう
5月29日 ラジヤ帝国皇帝が来国し条約を締結する
5月30日 マリアンヌの妊娠を知る
5月31日 祝勝会に招かれたランス、ヨアン、セドリックを迎える
6月1日 奪還戦公式発表と奪還戦功労者紹介の場に参加
アーサー表彰式に参加
祝勝会に参加
ティアラ王妹確立の公式発表
6月2日 プライドがローザに婚約者候補3名の変更なしと伝える
6月8日 ヴェスト指示下でヴァル協力のもと隠し通路を改築
6月14日 プライド19歳誕生祭
自室でジルベールからの資料に目を通し顔色の変わったプライドを心配する
6月15日 ランス、ヨアン、セドリックの帰国を見送る
プライドがローザに第二作目の話を予知として話しプラデスト学校への極秘潜入の許可を得る
7月4日 フリージア王国に移住するセドリックを迎える
セドリックに学校潜入の協力を申し出られる
7月25日 ステイル18歳誕生祭に参加
8月2日 プライドからレイの予知を聞く
8月3日 アンカーソンの処罰を決定する
8月6日 客間でプライドに自身の特殊能力について話す
プライドに力を貸すためジルベールの屋敷に行く
ジルベールにより15歳の青年アンドリューの姿になる
プライドと合流しライアーを訪ねる

作者コメント

2022年 05月04日 〝ラス為〟累計3億PV達成記念質問コーナー回答
Q.ヴェストは何を「取り返しのつかない間違い」だと思っているのでしょうか。
A.プライドを育て間違えた、という意味の間違いです。アルバートとローザ亡き後、自分がもっと彼女を正しい王女として教え育てられたらとずっと悔いてました。
余談になりますが、自分がプライドを矯正できなかったことを悔いたヴェストは投獄された後もプライドを死ぬまで嗜めそして屈しない為に、特殊能力の枷に繋がれる前に自分の弱味になる大事な妻と子ども達の記憶を自ら自分の頭から消しました。その為、プライドはヴェストを満足に脅迫することも叶いませんでした。

2022年 05月04日 〝ラス為〟累計3億PV達成記念質問コーナー回答
Q.ヴェストの奥様とローザは公式の場以外で交流はありますか?
A.あります。仲は良好ですが、マリアンヌほど親密ではありません。プライド達も何度も会っています。


コメント

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  • ヴェストの特殊能力は価 (2020-12-21 03:34:29)
    • 情報提供ありがとうございます!特殊能力の名前とか能力が出てきた話数とかわかられますか?? (2020-12-21 18:43:58)
最終更新:2023年07月22日 23:35

*1 8.極悪王女は義弟に願う。

*2 313.女王は不敵に笑う。

*3 (173-2)そして夜が更ける。