アットウィキロゴ

『カスJK沙都子と梨花の牧場ものがたり①』




【♪BGM】


遠足。
みらい高一年生、ファーム牧場へ強制連行。

牧場主「みらい高の皆さん、こんにちはー!」
全員「……(スマホポチポチ)」

牧場主「当ファーム牧場はですね、広大な大地を生かして、羊さんや牛さん、ほかにもモルモットなど、たくさんの動物が――」
全員「……(TikTokスワイプ)」
全員「……(AirPods装着)」
女子「……チッ(充電残り12%で不機嫌)」

梨花「……ハァ。圏外じゃないのこの世のバグだろ」
沙都子「つーか、牧場選ぶセンスなんなん……?最低ディズニーでいいじゃん……?」
梨花「ここはそういう学校。夢は配らない、希望は在庫切れ、あるのは我慢と自己責任だけ」
沙都子「予算ねーだけだよ。もう~~~!!」

牧場主「また、花の大斜面、花の谷、ロウバイ園、あじさい園などもありまして!女の子には花の名所が――」
学年主任「あー、もうよろしいですか?」
牧場主「え?」
学年主任「ご挨拶は形式だけで結構ですので。……事前に打ち合わせしましたよね?」
牧場主「……ですが、せっかくなので子供たちに――」
学年主任「……よろしいですね?(圧)」

学年主任、腕時計トントン。
生徒共はホリエモンのAI動画見て爆笑。「うわ草www」「キモさは本人www」
太陽のみが虚しく草原を照らすのみ。

牧場主「……では、皆さん……ご自由に……」


こうして、バカ共は檻から解き放たれた。


モルモットコーナー
『ぼくはモルモット!おくびょうだから、やさしくエサちょうだい!!』

カス女子A「かわい~~♡(鼻つまみながら)」
カス女子B「これ絶対映えるやつじゃん~~!(鼻つまみ)」

係の人「……よかったら、抱っこしてみますか?」

カス女子A「え~~でも、この子たち死んだら普通に泣くかも……」(ガン無視)
カス女子B「わかる~」(ガン無視)
カス女子A「そういう映画、誰か撮ってほしいよね~~」
カス女子B「それな。今ちょっと泣きたい気分なんだよね~~」

係の人「……」



ソフトクリーム売り場
『牛さんから採れた新鮮な牛乳を使っています。200円』

低能A「うっま!!!チョコソフトうんまっ!!!!」
低能B「見た目うんちっちやんw」
低能A「いや食ってみろって。飛ぶぞ?w」
国枝「つか聞いて。俺さ、常識に縛られないタイプなんだよね」
国枝「いわゆるサイコパスってやつ?w」

チョコソフトを地面に叩きつける。

低能A・B「は?」

国枝、地面に落ちたチョコソフトをじっと見つめ、ためらいゼロでペロッ。

国枝「うんめぇええええwwwwww」ペロペロ
低能A・B「は?は?は?」
国枝「まぁみとけってw」

近くにいたガキ「あ!お兄さん、うんこ舐めてる~~!!」
国枝「黙れ義務教育勢。これは食い物だよ。ほら、舐めてみ」
ガキ「は?……」(恐る恐るペロッ)
ガキ「……!!あまっ!!!ほんとだ!!!」
国枝「な?なんでも見た目で判断すんなってことだよバーカ。これ、今日の授業な?」

その瞬間。

牛「も~~」
──ぶり、ぶり。

ガキ「あ!あそこにもチョコソフトある~~!!」(全力疾走)
低能A・B「あ……」

勢いよく駆け寄る。
直後、牧場に響き渡る絶叫。

国枝「はい、オチ回収~~www」
低能A「ひらめきの天才wwwww」
低能B「やおよろずの神様wwwwww」



その頃、我らが沙都子。
誰もいない広い草原。ソロプレイ。

沙都子「あ、栗ゲッツ」(しゃがんで拾う)

沙都子「……栗って生で食ったら当たるからヤなんだよねぇ~……」
沙都子「なんでこんなトラップ仕様なんだよ、木のくせに」
沙都子「マジきもいわ!このウニが!」

しばらく眺めてからポケットに入れる。

沙都子「……焼けば勝ちっしょ」
沙都子「だいたいのモノ火通せば食える」
沙都子「さーて……マッチかライター持ってそうな奴探しますかぁ!!」

嫌な予感しかしない。



うさぎコーナー。
『強い香水、柔軟剤、タバコ等の匂いは、うさぎにストレスを与えることがあります』
『(※服につく匂いについてはご了承ください)』

女子A「……本気で最悪」(香水シュッシュ)
女子B「服しまむら化したじゃんか!!」(香水貰ってシュッシュ)
女子A「このジャージ即捨てるわ。もうほんとに嫌……」(目うるうる※演技)

飼育員さん「……」

女子A「パンダとかいりゃまだ頑張った感あるのにさ~~」
女子A「ねぇーー!どうなってんすかー?あぁー?」
飼育員さん「……だ、抱っこ……してみます?」
女子A「はぁ?!話聞いてたん?!!」
女子B「野兎病とかになったらどうすんのって話。責任取れる?てか陰キャ?」
飼育員さん「……」
女子A「マジでそういうとこ。接客向いてないよ?」
女子B「それな。ねえ〜!梨花!」

梨花「ならこいつどうにかしろっや〜〜!!!ボケぇぇぇ!!!!」
羊「めーめー」

梨花、通りすがりの羊に異様に懐かれる。
ジャージをベロベロ舐めてくる。
腹に全力スリスリ。
毛、毛、毛。

女子A「え、かわい〜!!」
女子B「さすが慈愛精神の持ち主!人間には嫌われてるのにwww」
梨花「あ!?晒すぞ!?……て、纏わりつくなあぁもう〜〜〜!!!!」(必死に剥がそうとするが無駄)
羊「めーめー」




沙都子、路上をスタスタ。
栗ポーン。

沙都子「……あ?なにしてんの?」
男子「あ?暇だから虫眼鏡でアリに制裁してたw」
沙都子「んじゃリクエスト。ブタとかウシでやって。私お腹すいたし」
男子「あー、それがよ~。あいつらうっせんだわ」(指さす)

少し離れた場所。
飼育員2人。
完全に関わりたくない顔でヒソヒソ。

飼育員A「……」
飼育員B「……」

沙都子「ハハwおーい!!」(嫌な笑顔で手を振る)
飼育員2人「……ハハ……」(愛想笑い)

沙都子「猿の飼育費バカにならんってゆうてたよ」
男子「誰があいつらに飼育されてんだ殺すぞ」
沙都子「つかライターない?」
男子「悪ぃ、バス。吸うん?」
沙都子「ウザ。つか梨花知らね?」
男子「あー梨花?今、園内名物www」
沙都子「は?」

男子「羊引き連れて行進中www」
男子「動画回ってるwww」
男子「完全に牧場の一部www」
沙都子「なんそれ草。やっとアイツにも友達できたんやなって……」(しみじみ)

沙都子、背を向ける。

沙都子「バイビー」
男子「おう」

一拍遅れて。

男子「……いや待て。結局ライターで何すん?」
沙都子「……あ?愚問だね」

栗ポーン。
沙都子、落ちかけた栗を――パシッと掴む。

沙都子「食うため!」(ドヤッ)




うまコーナー
……なのか羊コーナーなのかもうわからん

羊A「めーめーめー」
羊B「めーめー」
羊C「んめぇ〜〜」
羊5頭「べええええええええええええ」

梨花「うっせぇ!!!!黙れ!!!!!!」
羊たち「……」(全員静寂)
梨花「ほんとに黙ってどうすんだよ??!」
友達A「うっはwww教祖誕生じゃんwwwwwwww」
友達B「聖なる母wwwwww」

梨花は完全に羊に包囲されている。
髪を舐められ、匂いを嗅がれ、草を捧げられる。
全方位モッフモフ。完全に仲間扱い。
友達A・Bは、一歩も助けに行かず、背景素材として消費開始。

友達A「『君もおいでよ、めー達の村へ。#ファーム牧場 #梨花ちゃま #焼きたてのジンギスはいかが〜』」
友達B「傑作wwwwてか普通にかわいすぎ♡♡ww」
友達A「梨花もあのバカ共もモコモコだから、皮肉抜きでエモいよね~」
友達B「あーね~」
梨花「ざっけんな!!!!おい助けろ!!!頭北海道かテメェら!!!!」


そこに、救いの一舟(※泥舟)が。

沙都子「うわ!?……え、え?え、うひゃ〜〜w」
梨花「あ!!沙都子!!!お前……おまっ、マジで助けてって!!!」
羊「めーー」

沙都子「え、なに?演出っスか?」
女子A「違う違う。自然の摂理w」
女子B「こいつら全員、女の魔力にメッロメロwww」
飼育員「……え、えーと、どうすればいいんでしょうかね~~……。みんな、悪気があってやってるわけじゃないし~~……」
沙都子「スルーでいいっスよ。梨花、あったかそうだし」

梨花「あぁ??!!ぶち殺──」
羊「めぇ~~~~」
梨花「──ぞっ?!……てめッ、放送禁止用語みたいに被せんなボケ!!!」
友達A「大草原のホワイトシープwwwwwwwww」

沙都子「つーかさ〜、栗、食べたくない?」
友達B「は?唐突すぎ」
女子A「縁側で夕日見てるジジババの食い物じゃん」
沙都子「おいおい、栗ナメんなよ〜?マジで美味いからさ!!」
沙都子「ねえ、マッチとかライター持ってない〜〜?マジペコペコなんだってば〜〜」
飼育員「あ、あの……園内で可燃物は……」
沙都子「ほんと頼むって〜〜!!」(完全ガン無視)
飼育員「……」

羊「めー」
羊「めーめーめー」
羊の群れ「めーーーーーーー」
梨花「あぁああああ!!!もう〜〜〜〜!!!」


──その瞬間、名探偵沙都子の脳裏にこれまでの出来事がよぎる。

羊の毛。大群。
さっき見た虫眼鏡。アリを燃やしていた光景。
可燃物。──頭の中を埋め尽くす単語。

『肉』・『肉』・『肉』
テロリーン!(脳内SE)

沙都子「あ!」
友達A・B「…………さーて、どっか行こっか〜」(何かを察してフェードアウト)
沙都子「……名案〜〜www」


このとき、バカの脳裏に一筋の光が走った!



女子A「ちょ!!マジ見てって!!」
バカソフトクリーム男子A・B、国枝「あ?」

女子B「絶対後悔しないから!!マジディズニー!!」
モルモット陰険女子A・B「マジ?」

女子A「ほら、やばくない?!すごくね?!」
女子B「エモすぎw」
虫眼鏡外道、主任「うお?!」
牧場主、飼育員たち「……こ、これは……!」
客「……す、すごい……!!」

全員「おおおおおおおおおおおおお!!」

数十人の視線は、ただ一つへ。




 ダダダダダ……
ダダダダダダダ……


羊「「「めええええええええええええ」」」

梨花「マッジふざけんな!!!!!マッジ不運!!!!ああああああああああああああああ!!!!」

草原を駆ける梨花。
背後には、何百頭という羊の群れ。
立ちこめる獣の匂い、汗、のどかな太陽。
地獄史上、あまりにも平和な惨劇が、そこにはあった。

沙都子「これオドループ流したら100万再生いくやつやんwww」
沙都子「ほら梨花、走れ走れ~~!!恥を知れ~~!!」(なぜか羊に乗っている)
羊「めーーー」

梨花「マジ!!!マジで死ねやああああああ!!!!」




前回 次回
カスJK沙都子と梨花vsカラオケ カスJK沙都子と梨花の牧場ものがたり②
最終更新:2026年01月23日 22:56