「はぁ、はぁ……逃げないと、早く逃げないと!」
赤い長髪を揺らし、息を切らせながら走る少女の姿があった。
彼女はさっきゅん、淫魔仲間からそのあだ名で呼ばれている。
肉体は小悪魔と呼ばれる紅魔館で従事する種族であり
意図してか、さっきゅんと近しい存在の肉体であった。
現在、さっきゅんはある存在から逃げ切るために必死になって走り続けていた。
彼女はさっきゅん、淫魔仲間からそのあだ名で呼ばれている。
肉体は小悪魔と呼ばれる紅魔館で従事する種族であり
意図してか、さっきゅんと近しい存在の肉体であった。
現在、さっきゅんはある存在から逃げ切るために必死になって走り続けていた。
(どうして……どうして私はこんな目に遭ってるの?)
いきなり殺し合いを強要され、気付けば森の中で一人ぼっち。
遭遇した相手は有無を言わさず、私に襲いかかってくる。
遭遇した相手は有無を言わさず、私に襲いかかってくる。
(魔王城に帰りたいよ……助けて、誰か助けてよぉ)
心細くなったさっきゅんは魔王軍の仲間達を思い浮かべて涙が溢れた。
魔王様達なら、魔王様達ならきっと助けに来てくれる。
それに姫ならこの状況下でも打開してくれるはず。
私が人間達に捕らえられる前に救出してくれた時のように。
それでいつもの日常へ帰れるはずなんだ。
魔王様達なら、魔王様達ならきっと助けに来てくれる。
それに姫ならこの状況下でも打開してくれるはず。
私が人間達に捕らえられる前に救出してくれた時のように。
それでいつもの日常へ帰れるはずなんだ。
シュッ シュッ シュッ シュッ シュッ シュッ
蒸気の音が段々と近くなる。
それはさっきゅんを追跡する者が放つ音だった。
彼女を追跡する存在、それは……
それはさっきゅんを追跡する者が放つ音だった。
彼女を追跡する存在、それは……
~♪
(来る……!)
ドォンッ!
軽快なBGMを流しながら周囲の木々を薙ぎ倒して、さっきゅんを付け狙うそれは
3メートルほどのサイズで動き回る人面の機関車だった。
ぎょろりと動く巨大な双眼がさっきゅんの姿を捕らえ
張り付いたような笑顔で無言のまま追いかけてくる。
3メートルほどのサイズで動き回る人面の機関車だった。
ぎょろりと動く巨大な双眼がさっきゅんの姿を捕らえ
張り付いたような笑顔で無言のまま追いかけてくる。
「いや、いやぁぁぁぁぁっっ!!」
シュッ シュッ シュッ シュッ シュッ
シュッ シュッ シュッ シュッ シュッ
恐怖のあまり悲鳴を上げながら走るさっきゅんの後を追う機関車。
それに宿る人格の名はタイラント、アンブレラ社が開発した生物兵器であり。
自我という物は一切存在せず命令されたままに動く存在である。
この舞台では、主催者の命令に従い、全ての参加者を殺害する様に行動している。
それに宿る人格の名はタイラント、アンブレラ社が開発した生物兵器であり。
自我という物は一切存在せず命令されたままに動く存在である。
この舞台では、主催者の命令に従い、全ての参加者を殺害する様に行動している。
そのためにタイラントへの対話や交渉は不可能。
それと相対した参加者は戦うか逃げるかしか選択肢は無い。
そんな化け物に狙われたさっきゅんは必死に逃げていた。
しかし、その足取りは決して速くなく このままだと追いつかれるのは時間の問題だろう。
それと相対した参加者は戦うか逃げるかしか選択肢は無い。
そんな化け物に狙われたさっきゅんは必死に逃げていた。
しかし、その足取りは決して速くなく このままだと追いつかれるのは時間の問題だろう。
(戦わなきゃ、戦わなきゃ!)
意を決したさっきゅんはデイバッグから杖を取り出して機関車へと向けた。
この杖は『魔道士の杖』と呼ばれ非力な魔法使いでも装備出来る杖である。
しかもこの杖は道具として使っても効果があった。
この杖は『魔道士の杖』と呼ばれ非力な魔法使いでも装備出来る杖である。
しかもこの杖は道具として使っても効果があった。
「これでぇ!」
『…………』
『…………』
杖の先端にある赤い宝石から火の玉が出現し、タイラントの大きな顔面に直撃する。
火の玉をまともにくらってもタイラントの不気味な笑みは一切変わらず。
怯むことも無いままさっきゅんの元へと前進していき……。
火の玉をまともにくらってもタイラントの不気味な笑みは一切変わらず。
怯むことも無いままさっきゅんの元へと前進していき……。
『ポッポ~♪』
「きゃああああああ!!」
「きゃああああああ!!」
タイラントは汽笛を鳴らしながら巨体を生かした体当たりを仕掛けてくる。
とっさに右横に飛んだことで直撃を避け、彼女の真後ろにあった木々をへし折った。
とっさに右横に飛んだことで直撃を避け、彼女の真後ろにあった木々をへし折った。
「あ、危なかった……」
もし避けなかったら自分の体が木々みたく破壊されていた。
そう思うだけで背筋が凍りつく。
だけど、今は怖気づいてる場合じゃない。
ここで立ち止まったらあの怪物に追い付かれてしまう。
そう思うだけで背筋が凍りつく。
だけど、今は怖気づいてる場合じゃない。
ここで立ち止まったらあの怪物に追い付かれてしまう。
「こうなったら!」
さっきゅんはもう一つの支給品に手を伸ばした。
手にしたのは石の欠片だった。
それは『爆弾石』と呼ばれる攻撃アイテムであり
投げると大きな爆発を起こす効果がある。
手にしたのは石の欠片だった。
それは『爆弾石』と呼ばれる攻撃アイテムであり
投げると大きな爆発を起こす効果がある。
「これであっち行ってぇぇ!!」
投げられた爆弾石はタイラントの額へコツンと当たると一瞬、爆弾石が光だし――
轟音と共に爆風がタイラントの体を包み込んだ。
轟音と共に爆風がタイラントの体を包み込んだ。
(今のうちに!)
これで倒せるとは思えないさっきゅんは走り出した。
少しでも距離を稼ぐために。
さっきゅんは脇目も振らずに息の続く限り走った。
少しでも距離を稼ぐために。
さっきゅんは脇目も振らずに息の続く限り走った。
(ここなら……休めるかも……)
森の中でロッジを発見したさっきゅんはそこで休息を取ることにした。
そこで身を隠せば、機関車の追跡から撒けるかもしれない。
それにこれ以上、走るのはさっきゅんの体力的にも限界に来ていた。
そこで身を隠せば、機関車の追跡から撒けるかもしれない。
それにこれ以上、走るのはさっきゅんの体力的にも限界に来ていた。
シュッ シュッ シュッ シュッ シュッ シュッ
「ひっ!?」
「ひっ!?」
距離を離したはずなのにタイラントはもうすぐそこまで近づいていた。
機関車の肉体を得ているタイラントの体力はほぼ無尽蔵であり
移動速度もさっきゅんより上であった。
機関車の肉体を得ているタイラントの体力はほぼ無尽蔵であり
移動速度もさっきゅんより上であった。
(どうかお願い……見つかりませんように……)
扉の鍵を閉めたさっきゅんは部屋の隅で縮こまり、ひたすら祈り続けた。
歯はガタガタと震わせ、涙もさっきから止まることなく
ポタポタと頬を伝って床にこぼれ落ちていた。
歯はガタガタと震わせ、涙もさっきから止まることなく
ポタポタと頬を伝って床にこぼれ落ちていた。
シュッ シュッ シュッ シュッ シュッ シュッ
ガチャガチャガチャ!!
(……!?)
機関車の体でどうやっているのか。
タイラントがドアノブを掴んで開けようとしていた。
内側から鍵を閉めなければ侵入されていただろう。
タイラントがドアノブを掴んで開けようとしていた。
内側から鍵を閉めなければ侵入されていただろう。
(~~~ッ!!)
悲鳴を上げない様に両手で口元を押さえつけるさっきゅん。
必死に恐怖を押し殺して耐えていた。
何度も扉のドアノブを回し続けるタイラントだったが
入れないと理解するや諦めて扉から去っていった。
必死に恐怖を押し殺して耐えていた。
何度も扉のドアノブを回し続けるタイラントだったが
入れないと理解するや諦めて扉から去っていった。
シュッ シュッ シュッ シュッ シュッ シュツ ……
(良かった……離れていった……助かった!)
蒸気の音が徐々に小さくなり聞こえなくなった。
聞き耳を立てていたさっきゅんはホッと胸を撫で下ろす。
だけど、まだ安心できない。
タイラントはまだ近くに居るかも知れないからだ。
だから、さっきゅんはロッジの中でじっとしていた。
絶対にタイラントに見つからぬようにと身を隠していた。
それが今のさっきゅんが出来る最善の行動と考えた。
聞き耳を立てていたさっきゅんはホッと胸を撫で下ろす。
だけど、まだ安心できない。
タイラントはまだ近くに居るかも知れないからだ。
だから、さっきゅんはロッジの中でじっとしていた。
絶対にタイラントに見つからぬようにと身を隠していた。
それが今のさっきゅんが出来る最善の行動と考えた。
(このまま朝になるまで隠れてから、それから……)
協力者を探して脱出しよう、と決めたその時だった
シュツ シュツ シュッ シュッ シュッ シュッ シュッ
ドゴォン!!
~♪
「え……?なんで……?」
タイラントがロッジの壁をブチ破って中へと侵入し、軽快なBGMが流れ出す。
突然の出来事に、すっかり安心していたさっきゅんは思考することもままならず
迫りくるタイラントへの脅威に対して対応が遅れる結果となった。
突然の出来事に、すっかり安心していたさっきゅんは思考することもままならず
迫りくるタイラントへの脅威に対して対応が遅れる結果となった。
『ポッポ~♪』
タイラントは汽笛を鳴らしながら巨体を左右に振り回し
まるでラリアットを当てるかのように、機関車のボディをさっきゅんに叩きつけた。
まるでラリアットを当てるかのように、機関車のボディをさっきゅんに叩きつけた。
「うがぁ……」
巨大な重量の塊をぶつけられたさっきゅんは壁に激突して倒れる。
「痛いよ……動けないよぉ……」
頭に鈍い痛みが響き渡り、意識が朦朧としてくる。
自身の後頭部を撫でてみると、手のひらが血でベットリと濡れていた。
自身の後頭部を撫でてみると、手のひらが血でベットリと濡れていた。
「ああ……、私、酷い怪我してる……」
『ポッポポ~♪』
『ポッポポ~♪』
未だ起き上がれないさっきゅんをタイラントは見下ろすと
後輪だけでバランスを取るように前輪を高く持ち上げると
さっきゅんの倒れている方向へ向けて勢いよく前輪を振り下ろした。
後輪だけでバランスを取るように前輪を高く持ち上げると
さっきゅんの倒れている方向へ向けて勢いよく前輪を振り下ろした。
ズドン!!
「んぎっ……んぎゃあああああああああああああ!!!!!!!」
数百キロはあるだろう機関車の重量がさっきゅんの腰を押し潰す。
骨は粉々に打ち砕かれ、ぶちゅぶちゅと肉が潰れる音を立てながら前輪を押し込んだ。
骨は粉々に打ち砕かれ、ぶちゅぶちゅと肉が潰れる音を立てながら前輪を押し込んだ。
「やめでっ!!やめでぇぇぇぇっ!!ごぼぉっ!!」
ごぼごぼと血を吐きながらひたすら懇願するさっきゅんに
タイラントは一切反応せず、無慈悲に破壊を続ける。
殺戮兵器は完全に命を奪うまで攻撃の手を辞めることはない。
タイラントは一切反応せず、無慈悲に破壊を続ける。
殺戮兵器は完全に命を奪うまで攻撃の手を辞めることはない。
ブヂブヂブヂブヂッッッ!!!
「ごっ!!あがっ!!ごぶぉおおおお!!」
腰から上の上半身へ攻撃を加えるタイラント。
肉体が破壊される度に口から血が溢れ、口周りは真っ赤に染め上がっていく。
肉体が破壊される度に口から血が溢れ、口周りは真っ赤に染め上がっていく。
(助けてぇ……魔王様、姫ぇぇ……)
ヒュウ、ヒュウと微かな息を吸いながら彼女が思うのは
魔族の長である魔王タソガレの姿と
魔王軍の人質であるスヤリス姫の姿だった。
魔族の長である魔王タソガレの姿と
魔王軍の人質であるスヤリス姫の姿だった。
彼らが救ってくれると信じながら涙を流し
そして、タイラントの前輪がさっきゅんの頭部を踏み潰して脳漿をぶちまけた。
そして、タイラントの前輪がさっきゅんの頭部を踏み潰して脳漿をぶちまけた。
シュッ シュッ シュッ シュッ シュッ シュッ
さっきゅんの息の根を完全に仕留めたタイラントはロッジを後にしていった。
次なる殺害対象を見つけるために……。
次なる殺害対象を見つけるために……。
もしトーマスのBGMが聞こえた注意をしよう。
すぐそこに死神が迫ってきている合図なのだから
じこがほら、おきるよ。
いきなりくる。
君たちの目の前に突然やってくる。
すぐそこに死神が迫ってきている合図なのだから
じこがほら、おきるよ。
いきなりくる。
君たちの目の前に突然やってくる。
じこはおこるさ。
【さっきゅん@魔王城でおやすみ(身体:小悪魔@東方Project) 死亡】
【タイラント@バイオハザードRE:2】
[身体]:トーマス@きかんしゃトーマス
[状態]:健康、返り血が付いている
[装備]:無し
[道具]:基本支給品、ランダム支給品1~3
[思考・状況]基本方針:全ての参加者の殺害
1:次の殺害対象を探す
[備考]
※トーマスのサイズは3メートルほどに縮小されています
※タイラントに補足された参加者は、きかんしゃトーマスのBGMが聞こえるようになります
※線路以外のあらゆる道で走ることが出来ます
※階段の上り下りや扉の開閉も出来ます
※デイバッグはトーマスの中に入っています
[身体]:トーマス@きかんしゃトーマス
[状態]:健康、返り血が付いている
[装備]:無し
[道具]:基本支給品、ランダム支給品1~3
[思考・状況]基本方針:全ての参加者の殺害
1:次の殺害対象を探す
[備考]
※トーマスのサイズは3メートルほどに縮小されています
※タイラントに補足された参加者は、きかんしゃトーマスのBGMが聞こえるようになります
※線路以外のあらゆる道で走ることが出来ます
※階段の上り下りや扉の開閉も出来ます
※デイバッグはトーマスの中に入っています
※さっきゅんの圧殺死体はデイバッグ共々、ロッジの中で放置されています。
【魔道士の杖@ドラゴンクエスト3 そして伝説へ】
先端の赤い宝玉を手で掴んだ形状の、魔法の杖。
道具として使用するとメラの効果がある。
先端の赤い宝玉を手で掴んだ形状の、魔法の杖。
道具として使用するとメラの効果がある。
【爆弾石ドラゴンクエスト5 天空の花嫁】
自爆したばくだん岩が残していったカケラ。
敵に投げつけて衝撃を加えると爆発を起こす。
自爆したばくだん岩が残していったカケラ。
敵に投げつけて衝撃を加えると爆発を起こす。
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