ジョルノ・ジョバーナは戸惑っていた。
他人の体に魂を押し込められた。異常事態だが、経験がないではない。
殺し合いに巻き込まれた。これも異常事態だが、悲しいことに殺し殺されに慣れなければやっていられない稼業だ。
一先ず状況を把握しよう、と所持品を検めだすとデイパックから二つのものが飛び出してきた。
一つは子供サイズの大きさのひまわり。ただし花の部分に顔があり、葉で身振り手振りのコミュニケーションができる生き物のようだ。鼻が長い。
もう一つは巨大なけん玉。サイズから類推するにフレイルのような武器になるだろうか。こちらも生きていてよく喋る。玉の部分に顔があり、そして鼻が長い。
二人…二人?が真っ先に喋りはじめ、その会話を小耳にはさむに双方知り合いらしい。
しゃべるひまわりとけん玉が親しい仲というのはさすがに困惑する。
殺し合いの最中という環境ではあるが、だからこそ頼れる存在と合流できたのは一抹の希望となるのだろう。手…手?を取り合い、ひまわりが期待するような視線をジョルノに向けた。
他人の体に魂を押し込められた。異常事態だが、経験がないではない。
殺し合いに巻き込まれた。これも異常事態だが、悲しいことに殺し殺されに慣れなければやっていられない稼業だ。
一先ず状況を把握しよう、と所持品を検めだすとデイパックから二つのものが飛び出してきた。
一つは子供サイズの大きさのひまわり。ただし花の部分に顔があり、葉で身振り手振りのコミュニケーションができる生き物のようだ。鼻が長い。
もう一つは巨大なけん玉。サイズから類推するにフレイルのような武器になるだろうか。こちらも生きていてよく喋る。玉の部分に顔があり、そして鼻が長い。
二人…二人?が真っ先に喋りはじめ、その会話を小耳にはさむに双方知り合いらしい。
しゃべるひまわりとけん玉が親しい仲というのはさすがに困惑する。
殺し合いの最中という環境ではあるが、だからこそ頼れる存在と合流できたのは一抹の希望となるのだろう。手…手?を取り合い、ひまわりが期待するような視線をジョルノに向けた。
「こうまで知り合いが集められているということは……もしかしてあなたはマイ・トリックスターではありませんか?」
期待を込めた目で問うひまわりに少年はむべなく答える。
「いえ、ぼくはギャング・スターですが」
そう答えるとひまわりは萎れたようにうなだれた。
「…………ええ、わかっています。期待しすぎた私が悪いのです。その若さで魔性の魅力と獅子のごとき胆力を持つ人物がトリックスター以外にそういるものでもないと思ったのですが……」
「一応言っておきますと、この見た目は本来のぼくのものではありませんからね」
「一応言っておきますと、この見た目は本来のぼくのものではありませんからね」
まあそれほど歳の差はなさそうですが、と取り出した手鏡を覗きながら呟く。
お二人もご覧になりますか?と差し出すと交互に自身の新たな姿を確かめ始めた。
お二人もご覧になりますか?と差し出すと交互に自身の新たな姿を確かめ始めた。
「ネコだのバスだのの次はけん玉かよ……」
「まあ、綺麗なひまわり。それに先ほどから視界になんとなく入っていましたがなんて長い鼻」
「まあ、綺麗なひまわり。それに先ほどから視界になんとなく入っていましたがなんて長い鼻」
悲喜こもごもの感想を漏らしながらもパニックに陥る様子はない二人を、ジョルノは修羅場をくぐり抜けた強者だろうとあたりをつける。
それこそ自分と同様に肉体が変化する経験まであるかもしれない。
それこそ自分と同様に肉体が変化する経験まであるかもしれない。
「さて。自己紹介させていただきます。ぼくはジョルノ…いや、この後名簿がダウンロードされると言っていましたね。初流乃・汐華といいますが、イタリア暮らしでして。地元風にジョルノ・ジョバーナと。覚えにくければジョジョ、と呼んでくれても構いませんよ」
「へえ、コードネームみたいでいいじゃねえか。にしても…ジョジョ、か。面白ぇ。ワガハイはモルガナだ、よろしくなジョジョ!モナと呼んでくれていいぜ」
「へえ、コードネームみたいでいいじゃねえか。にしても…ジョジョ、か。面白ぇ。ワガハイはモルガナだ、よろしくなジョジョ!モナと呼んでくれていいぜ」
こちらこそ、と返すジョルノにけん玉になったモルガナがひまわりを紹介する。
「こちらはラヴェンツァ殿。ワガハイの…上官というか産みの親というか、そんなお方だ」
「ラヴェンツァです。よろしく、ギャングスター」
「ラヴェンツァです。よろしく、ギャングスター」
首を垂れるひまわりことラヴェンツァ。もし人の身であればさぞ優雅な所作であったろう。
疑問は残るだろうが三者はじめましての挨拶を済ませ、改めて向かい合う。
現状への叛逆の意思を互いに共有し、生還のための協力を約束する。
疑問は残るだろうが三者はじめましての挨拶を済ませ、改めて向かい合う。
現状への叛逆の意思を互いに共有し、生還のための協力を約束する。
「取引ってわけだ、ジョジョ。ワガハイたちはこのふざけた催しをぶち壊すために全力を尽くす。その過程でオマエに知恵とできる限りの力を貸すぜ」
「私たちベルベットルームの住人は本来契約者に干渉できないルールですので、私にできることは多くありません。それでもモルガナは規約の外にいますし、降りかかる火の粉の火の元を消し去るくらいは主もお許しになるでしょう」
「私たちベルベットルームの住人は本来契約者に干渉できないルールですので、私にできることは多くありません。それでもモルガナは規約の外にいますし、降りかかる火の粉の火の元を消し去るくらいは主もお許しになるでしょう」
かつてその身を引き裂かれても自ら武器をとることを選ばなかったラヴェンツァだが、自衛の意思は当然ある。
加えて契約を果たしていない途上で身をくらますなどあってはならない事態だ。なんとしてもトリックスターのもとへ帰還せねばと戦意を示す。
加えて契約を果たしていない途上で身をくらますなどあってはならない事態だ。なんとしてもトリックスターのもとへ帰還せねばと戦意を示す。
「取引ですか。分かりやすくて好きですよ、そーいうの。ではひとまずぼくらの状況と情報を共有していきましょうか」
と再びデイパックにジョルノが手を伸ばし、目当てのタブレットを引っ張り出す。
自分の知る機器より発展した産物であり多少手こずりはするが若さゆえに適応は早い。
最初に確認した手鏡を小脇において付属の説明書を片手に、目当てのファイルをすぐに見つける。
その様子をひまわりとけん玉も後ろからのぞき込んでいた。
自分の知る機器より発展した産物であり多少手こずりはするが若さゆえに適応は早い。
最初に確認した手鏡を小脇において付属の説明書を片手に、目当てのファイルをすぐに見つける。
その様子をひまわりとけん玉も後ろからのぞき込んでいた。
「太陽少年ジャンゴ。この名前に覚えはありますか?」
二人、首を振る。
ジョルノも覚えのない名前で、みんな揃ってなんとなく流し読みをする。
世紀末世界。イモータル。太陽意志。銀河意志。戦いの中で父も伯母も母も兄も手にかけた悲しき戦士。
物語のような英雄にまず息を吞むが、ジョルノはその功績以上に出生に感じ入るものがある。
ジョルノも覚えのない名前で、みんな揃ってなんとなく流し読みをする。
世紀末世界。イモータル。太陽意志。銀河意志。戦いの中で父も伯母も母も兄も手にかけた悲しき戦士。
物語のような英雄にまず息を吞むが、ジョルノはその功績以上に出生に感じ入るものがある。
(ヴァンパイアハンターの父親と、不死種〈イモータル〉の母親の血を引く……か。吸血鬼との繋がり。あいつら、ぼくと父のことも知っているのか?)
石仮面によって吸血鬼になったDIOの血がジョルノには流れている。
ジョルノはそっと自らの首筋に手を伸ばす。
今そこに父から受け継いだ星形の痣はないことをすぐに思い出し、肉体を奪った主催への怒りを増す。
ジョルノはそっと自らの首筋に手を伸ばす。
今そこに父から受け継いだ星形の痣はないことをすぐに思い出し、肉体を奪った主催への怒りを増す。
その怒り、興奮にジャンゴの肉体が呼応した。
彼の体は吸血鬼へと堕ちた父リンゴとの戦いで半吸血鬼となってしまっている。それを母から継いだ守りの血で完全な怪物になることをとどめ、戦闘手段へと転じていたのだ。
しかしその肉体に不慣れなジョルノでは制御しきれるものではない。
ダークジャンゴと称される吸血鬼の姿へトランスし、爪と牙を露に吸血衝動がその身を苛む。
幸いだったのは二つ。
一つは同行するモルガナもラヴェンツァも、物理的な意味で血も涙もなさそうな体になっていてこと。
そしてジョルノのスタンド能力がその衝動を解決できるものだったこと。
彼の体は吸血鬼へと堕ちた父リンゴとの戦いで半吸血鬼となってしまっている。それを母から継いだ守りの血で完全な怪物になることをとどめ、戦闘手段へと転じていたのだ。
しかしその肉体に不慣れなジョルノでは制御しきれるものではない。
ダークジャンゴと称される吸血鬼の姿へトランスし、爪と牙を露に吸血衝動がその身を苛む。
幸いだったのは二つ。
一つは同行するモルガナもラヴェンツァも、物理的な意味で血も涙もなさそうな体になっていてこと。
そしてジョルノのスタンド能力がその衝動を解決できるものだったこと。
「ゴールド・エクスペリエンス!」
ジョルノの傍らに立つもの。彼の持つ超能力。スタンドと呼称されるパワーあるヴィジョンが拳を大地に振るった。
その能力は物質に生命を与えること。植物や小動物はもちろんのこと、人体のパーツを作って傷の治療をすることもできる。
彼はその力で土や砂を掌に掬って命を与え、血液にして嚥下する。
その能力は物質に生命を与えること。植物や小動物はもちろんのこと、人体のパーツを作って傷の治療をすることもできる。
彼はその力で土や砂を掌に掬って命を与え、血液にして嚥下する。
「お、オマエ、それ……!」
「失礼、驚かせてしまいましたね。ぼくもかなり驚いてるんですが」
「失礼、驚かせてしまいましたね。ぼくもかなり驚いてるんですが」
ジョルノが己の口元を汚す血をぬぐう。
正気は取り戻したが、同行者に警戒心を抱かせてはいけないと考える。
この吸血鬼の姿についてはプロフィールに記載があった、リスクはあるようだが自分なら抑えられると言葉を紡ごうとする。
しかしモルガナたちの注目は別にあった。
正気は取り戻したが、同行者に警戒心を抱かせてはいけないと考える。
この吸血鬼の姿についてはプロフィールに記載があった、リスクはあるようだが自分なら抑えられると言葉を紡ごうとする。
しかしモルガナたちの注目は別にあった。
「驚きました。あなたもペルソナ使いだったのですね」
「ペルソナ?」
「ペルソナ?」
モルガナの言葉を継いだラヴェンツァの言及に戸惑う。
「はい。かくいう私たちもペルソナ使いなのですよ」
そんな風に自慢げに胸をそらすラヴェンツァに並んでモルガナも並ぶ。
「見せてやるよ。威を示せ、メルクリウス!」
モルガナのもう一人の自分。叛逆の仮面。ペルソナという力を顕現させんとする。
しかし高らかな呼び声に彼の相棒は応えない。
しかし高らかな呼び声に彼の相棒は応えない。
「…なんでだ!?我が決意の証を見よ!!!」
必死に叫ぶモルガナの声が空しく響く。
それを優しくラヴェンツァが眺めて言う。
それを優しくラヴェンツァが眺めて言う。
「モルガナ。どうやら我々はペルソナを行使できないようです。あくまで主たる参加者ではない支給品が出しゃばるなということでしょう」
私もペルソナ全書を持っていませんし、とあくまで笑顔でつぶやく。
その笑顔にモルガナは空恐ろしいものを覚えつつ、すがるようにジョルノの方を見た。
大丈夫ですよ、というようにジョルノは頷きでそれに答えて話を戻す。
その笑顔にモルガナは空恐ろしいものを覚えつつ、すがるようにジョルノの方を見た。
大丈夫ですよ、というようにジョルノは頷きでそれに答えて話を戻す。
「ペルソナ、というのはいったん置いておきます。それでこの体ですが、プロフィールによると吸血鬼に変身するようです。リスクはありますが……」
じっ、と掌に目を落とす。
その手に再び砂を掬い、血へと転じて口へ運んだ。
その手に再び砂を掬い、血へと転じて口へ運んだ。
「抑える術がぼくにはある。それにコントロールもどうにかできそうだ」
息を吸って吐くように。HBの鉛筆をへし折るように。できて当然と思えばできるようになる。
知ってか知らずか父に送られた言葉をジョルノは再現していた。
ヘビがパンを食うはずないが、美味そうなパンなら食うのだ。ウイルスまみれのレンガから生まれたヘビからは血清が作れるのだ。ピラニアは人の肉を齧って体内を進むのだ。
―――吸血鬼の血を引くジョルノ・ジョバーナならば、半吸血鬼のダークジャンゴを制御できるはずだ。
そんな思いが通じたのか、ジョルノの肉体は人間……太陽少年ジャンゴのそれに戻る。
知ってか知らずか父に送られた言葉をジョルノは再現していた。
ヘビがパンを食うはずないが、美味そうなパンなら食うのだ。ウイルスまみれのレンガから生まれたヘビからは血清が作れるのだ。ピラニアは人の肉を齧って体内を進むのだ。
―――吸血鬼の血を引くジョルノ・ジョバーナならば、半吸血鬼のダークジャンゴを制御できるはずだ。
そんな思いが通じたのか、ジョルノの肉体は人間……太陽少年ジャンゴのそれに戻る。
「…これでいい。それでは改めてペルソナについてですが……見えているんですね?ぼくのゴールド・エクスペリエンスが」
「いい名前ですね、ゴールド・エクスペリエンス。それがあなたのペルソナの名ですか」
「いい名前ですね、ゴールド・エクスペリエンス。それがあなたのペルソナの名ですか」
ラヴェンツァの感想にジョルノは複雑な顔をして頷く。
スタンドという名称はブチャラティに教わったが、その成り立ちや意味まで詳しく聞いたわけではない。
能力のことをペルソナ、と呼称する集団があってもおかしくはないだろうと互いの認識をすり合わせる。
スタンドという名称はブチャラティに教わったが、その成り立ちや意味まで詳しく聞いたわけではない。
能力のことをペルソナ、と呼称する集団があってもおかしくはないだろうと互いの認識をすり合わせる。
ジョルノ自身の能力や他にもスタンド使いが知り合いにいることなどは共有する。さすがに仲間の能力までは明かせない。
ラヴェンツァたちもペルソナ能力について多くを明かす。ワイルドという才能や、シャドウという歪んだ心との関係など。
互いの近似点と差異をある程度把握するが、それが100%同一のものかは断言しかねた。
ラヴェンツァたちもペルソナ能力について多くを明かす。ワイルドという才能や、シャドウという歪んだ心との関係など。
互いの近似点と差異をある程度把握するが、それが100%同一のものかは断言しかねた。
「あなたのスタンドは私の知るシャドウやペルソナと比して個性的ですね。命を産みだす規模となるとよほど強力なペルソナでも難しいでしょう」
「似てはいるようですが、ペルソナの方が体系的な知識が確立している気がしますね。ぼくの知識不足もあるでしょうが。それにしても、仮面〈ペルソナ〉ですか……」
「似てはいるようですが、ペルソナの方が体系的な知識が確立している気がしますね。ぼくの知識不足もあるでしょうが。それにしても、仮面〈ペルソナ〉ですか……」
自分が石『仮面』と因縁あるのはもちろんのこと、厭夢に続いて現れた仮面の男の存在まで意味深に思えてくる。
確証など何もないが、仮面にも意味があるのではと疑問に思うが……
一先ず本来の能力についての共有はそのくらいにとどまり、新たに得た能力を互いに知っていくことにする。
特にジョルノの体とラヴェンツァの体について知るのは重要になりそうだった。
確証など何もないが、仮面にも意味があるのではと疑問に思うが……
一先ず本来の能力についての共有はそのくらいにとどまり、新たに得た能力を互いに知っていくことにする。
特にジョルノの体とラヴェンツァの体について知るのは重要になりそうだった。
「プロフィールと、こちらの支給品を見るにぼくたちの協力は大きな意味があるようですよラヴェンツァ」
支給された喋るひまわり、その名はおてんこさまという超越存在だった。
ジャンゴやその父リンゴを助けた知恵袋で歴戦の戦士。
結界や武器の召還などもできるようだが彼にはさらに特筆する能力があった。
ジャンゴやその父リンゴを助けた知恵袋で歴戦の戦士。
結界や武器の召還などもできるようだが彼にはさらに特筆する能力があった。
「どうやらジャンゴとおてんこさまは合体して強力な力を発揮するようです」
「合体、ですか」
「合体、ですか」
一歩間違えばセクハラになりそうな発言だが、ひまわりにそれを言うものもそうはいない。
そして合体などと言われて簡単にどうすればいいのか分かるものもそうはいない。
そして合体などと言われて簡単にどうすればいいのか分かるものもそうはいない。
「なるほど。そのためにあなたに私を支給したのですね。方法は書いて……いないようですね」
「ええ。ですので今はそういうものがあると頭の片隅にでも留めておいて―――」
「ではギロチンを探しましょう。合体にはそれが必要不可欠です」
「ええ。ですので今はそういうものがあると頭の片隅にでも留めておいて―――」
「ではギロチンを探しましょう。合体にはそれが必要不可欠です」
突如飛び出した物騒な単語にジョルノが目を丸くする。
この人正気ですかとモルガナに視線をやると、マジなお人だぜと彼も視線で答えた。
この人正気ですかとモルガナに視線をやると、マジなお人だぜと彼も視線で答えた。
「……ではギロチンのことも覚えておくとして」
「はい。絞首台や電気椅子があればスタンドの強化もできるかもしれませんよ」
「そうですか。それじゃあモナ。君の体の話に移りたいんだが」
「はい。絞首台や電気椅子があればスタンドの強化もできるかもしれませんよ」
「そうですか。それじゃあモナ。君の体の話に移りたいんだが」
これがプロフィールらしい、と支給品の説明書をデイパックから引っ張り出すジョルノ。
「おう、見せてくれ。にしてもなんで紙なんだ、さっきのタブレットに纏めりゃあいいのに」
「こうした協力者とのやり取りを想定しているのでしょう。タブレットのデータに纏めてしまうと道具はともかくその説明書の貸し借りや贈与がしにくくなります。かといって肉体のプロフィールが入ったタブレットを交換するのは妙な誤解を生むかもしれませんし、手放したいものではありませんしね」
「こうした協力者とのやり取りを想定しているのでしょう。タブレットのデータに纏めてしまうと道具はともかくその説明書の貸し借りや贈与がしにくくなります。かといって肉体のプロフィールが入ったタブレットを交換するのは妙な誤解を生むかもしれませんし、手放したいものではありませんしね」
なるほどな、ともらすモルガナと共に目を落とす。
彼の体、けん玉の名はバッボというらしい。
魔法の国カルデアで作られたマジックアイテムで、様々な能力と可能性を秘める強力な武装だ。
彼の体、けん玉の名はバッボというらしい。
魔法の国カルデアで作られたマジックアイテムで、様々な能力と可能性を秘める強力な武装だ。
「平時は鈍器として使えそうですね。ちなみにジャンゴの肉体は槌や斧を振るった経験もあるようです」
「いやいや、お前ワガハイを振り回して武器にする気かよ!?」
「大丈夫ですよ。結構頑丈ですし」
「ええ、大丈夫ですよモルガナ。バスになってシャドウを跳ね飛ばしたこともあるでしょう?」
「いやいや、お前ワガハイを振り回して武器にする気かよ!?」
「大丈夫ですよ。結構頑丈ですし」
「ええ、大丈夫ですよモルガナ。バスになってシャドウを跳ね飛ばしたこともあるでしょう?」
ジョジョ~、ラヴェンツァ殿まで~と嘆くモルガナの声を二人そろって黙殺し、バッボの能力を読み進める。
そこにある、これはこの殺し合い打破に重要であろう一文を咀嚼して。
そこにある、これはこの殺し合い打破に重要であろう一文を咀嚼して。
「ただ振り回すのは拳銃で殴ったり刀で殴ったりするような、できなくはないが効率的ではない手法のようです。本来の力は別にある……ぼくたちにそれは使いこなせなそうですが」
バッボの真価はマジックストーンをはめ込むことで能力を想像し、創造できること。
現在は先代の使い手が創造した、一度だけ使える人格の統合能力がはめ込まれているらしい。
ただし、発動には協力なイマジネーションと魔力を要するとのことで、能力の希少さも相まって今の一行では手を出しにくい。
現在は先代の使い手が創造した、一度だけ使える人格の統合能力がはめ込まれているらしい。
ただし、発動には協力なイマジネーションと魔力を要するとのことで、能力の希少さも相まって今の一行では手を出しにくい。
「モナ。もしもマジックストーンが他の誰かに支給されていて、加えてマジックアイテムの使用に秀でた人物の協力を得られれば。主催の想像の上をいく何かを創造してこの事態を解決できるかもしれない」
過程にあまりにも希望的観測が多すぎるとはジョルノ自身思うが、このバッボというアイテムをみて想像するなという方がカルデアの魔法使いには失礼であろう。
事態の打破までは至らずとも、体を戻せる可能性のあるアイテムは多くの人物にとって魅力的だろう。
事態の打破までは至らずとも、体を戻せる可能性のあるアイテムは多くの人物にとって魅力的だろう。
「つまり、ふふ。ワガハイがカギというわけか!」
意気込むモルガナにジョルノは期待を込めた頷きで答えた。
その答えでモルガナの体に武者震いが沸き上がった。
その答えでモルガナの体に武者震いが沸き上がった。
「ではこれからの戦いに向けて士気高揚のため……歌いましょう、モルガナ」
そんな緊張交じりのモルガナにヴェンツァが一つ提案をする。
その提案はモルガナの震えの質を変えて、恐る恐るの返答をさせた。
その提案はモルガナの震えの質を変えて、恐る恐るの返答をさせた。
「歌う…とは?」
「言わずとも分るでしょう。肉体の入れ替えというのは少々腹立たしいですが、あなたも私も強そうなよい体です。特にこの鼻が」
「言わずとも分るでしょう。肉体の入れ替えというのは少々腹立たしいですが、あなたも私も強そうなよい体です。特にこの鼻が」
あぁやっぱり、とモルガナ納得。
では、と大きく息を吸うラヴェンツァに小さくため息をついてモルガナが従う。
では、と大きく息を吸うラヴェンツァに小さくため息をついてモルガナが従う。
「ではご清聴を、ギャングスター。『長い鼻の歌』」
そして歌い始めた二人を前にジョルノは再び戸惑いの渦に放り込まれる。
大丈夫なんだろうか、この二人と組んで……大丈夫と信じたい。
大丈夫なんだろうか、この二人と組んで……大丈夫と信じたい。
【ジョルノ・ジョバーナ@ジョジョの奇妙な冒険】
[身体]:ジャンゴ@新・ボクらの太陽 逆襲のサバタ
[状態]:健康、満腹感
[装備]:なし
[道具]:基本支給品、ランダム支給品0~1(バッボのマジックストーンではない)
[思考・状況]基本方針:元の体を取り戻すが、殺し合いに乗りはしない。
0:……まあ僕らのチームもダンスとかしてましたしね。
1:殺し合いを打破する仲間を集める。
2:魔力、ÄRMに秀でた人物を探す。
3:肉体の入れ替わり……ポルナレフさんは関係しているのだろうか。
[備考]
※参戦時期は五部終了後、石仮面とDIOのことを知って以降(恥知らずのパープルヘイズで描写あり)です。
※トランス・ダーク(吸血鬼への変身)を不安定ですが発動できるようになりました。ゴールド・エクスペリエンスで血液を作り飲むことで吸血衝動を抑えるほか回復・食事ができます。
※ペルソナをスタンドと近似するものとして認識しました。
※おてんこさまの体と合身することはまだ上手くできません。ギロチンを使ってまで合体したくはないなと本人は考えています。
[身体]:ジャンゴ@新・ボクらの太陽 逆襲のサバタ
[状態]:健康、満腹感
[装備]:なし
[道具]:基本支給品、ランダム支給品0~1(バッボのマジックストーンではない)
[思考・状況]基本方針:元の体を取り戻すが、殺し合いに乗りはしない。
0:……まあ僕らのチームもダンスとかしてましたしね。
1:殺し合いを打破する仲間を集める。
2:魔力、ÄRMに秀でた人物を探す。
3:肉体の入れ替わり……ポルナレフさんは関係しているのだろうか。
[備考]
※参戦時期は五部終了後、石仮面とDIOのことを知って以降(恥知らずのパープルヘイズで描写あり)です。
※トランス・ダーク(吸血鬼への変身)を不安定ですが発動できるようになりました。ゴールド・エクスペリエンスで血液を作り飲むことで吸血衝動を抑えるほか回復・食事ができます。
※ペルソナをスタンドと近似するものとして認識しました。
※おてんこさまの体と合身することはまだ上手くできません。ギロチンを使ってまで合体したくはないなと本人は考えています。
[意思持ち支給品状態表]
【モルガナ@ペルソナ5】
[身体]:バッボ@MÄR-メルヘヴン-
[状態]:正常
[思考・状況]基本方針:殺し合いに叛逆する。
0:ええ……べ、ベールベルベル、ベルベット~💦
1:ペルソナを使えるようになりたい。
2:新たな怪盗団結成だ。よろしくな、ジョジョ。
【モルガナ@ペルソナ5】
[身体]:バッボ@MÄR-メルヘヴン-
[状態]:正常
[思考・状況]基本方針:殺し合いに叛逆する。
0:ええ……べ、ベールベルベル、ベルベット~💦
1:ペルソナを使えるようになりたい。
2:新たな怪盗団結成だ。よろしくな、ジョジョ。
[備考]
※参戦時期は統制の神撃破以降です。
※制限によりペルソナは使えません。肉体が変われば使えるようになると本人たちは考えています。
※スタンドをペルソナと近似するものとして認識しました。
※参戦時期は統制の神撃破以降です。
※制限によりペルソナは使えません。肉体が変われば使えるようになると本人たちは考えています。
※スタンドをペルソナと近似するものとして認識しました。
【ラヴェンツァ@ペルソナ5】
[身体]:おてんこさま@新・ボクらの太陽 逆襲のサバタ
[状態]:正常
[思考・状況]基本方針:契約を果たすためトリックスターの元へ帰還する。
0:我ーがあるじ ながいはなー♪……完璧です。
1:ペルソナおよび処刑器具を扱えるようになりたい。
2:新たな取引の始まりですね。コープ結成、応援していますよギャングスター。
[身体]:おてんこさま@新・ボクらの太陽 逆襲のサバタ
[状態]:正常
[思考・状況]基本方針:契約を果たすためトリックスターの元へ帰還する。
0:我ーがあるじ ながいはなー♪……完璧です。
1:ペルソナおよび処刑器具を扱えるようになりたい。
2:新たな取引の始まりですね。コープ結成、応援していますよギャングスター。
[備考]
※参戦時期は統制の神撃破以降です。
※制限によりペルソナは使えません。肉体が変われば使えるようになると本人たちは考えています。
※スタンドをペルソナと近似するものとして認識しました。
※ジャンゴの体と合身することはまだ上手くできません。ギロチンがあればできるだろうと本人は考えています。
※参戦時期は統制の神撃破以降です。
※制限によりペルソナは使えません。肉体が変われば使えるようになると本人たちは考えています。
※スタンドをペルソナと近似するものとして認識しました。
※ジャンゴの体と合身することはまだ上手くできません。ギロチンがあればできるだろうと本人は考えています。
[支給品紹介]
【バッボ@MÄR-メルヘヴン-】
ジョルノ・ジョバーナに支給された。
魔法の国カルデアで作られたマジックアイテムÄRMの一つ。
主な機能は3つ。
一つ目は大きさの変化で、手ごろな鈍器から一帯を押しつぶす巨大なサイズまで使い手の自由自在である。
二つ目は人格をダウンロードすることで、本来はカルデアの長老の人格が入っていたが現在はモルガナの人格が入っている。バッボに触れることで人格をダウンロードできる。制限により最大で2つまでしか人格を保存できない。
三つ目はマジックストーンをはめ込むことで所有者が新たな能力を付与できること。最大で8つのマジックストーンをはめて能力を創造できる。
現在はまっているマジックストーンは1つ。能力は先代の使い手である虎水ギン太が創造した「結合」。バッボの中の人格を1つ別の体に移すことができる。ただし発動できるのは1度だけで、それ以降マジックストーンは力を失う。改めて使いたければ別のマジックストーンで能力を創造しなければならない。
ジョルノ・ジョバーナに支給された。
魔法の国カルデアで作られたマジックアイテムÄRMの一つ。
主な機能は3つ。
一つ目は大きさの変化で、手ごろな鈍器から一帯を押しつぶす巨大なサイズまで使い手の自由自在である。
二つ目は人格をダウンロードすることで、本来はカルデアの長老の人格が入っていたが現在はモルガナの人格が入っている。バッボに触れることで人格をダウンロードできる。制限により最大で2つまでしか人格を保存できない。
三つ目はマジックストーンをはめ込むことで所有者が新たな能力を付与できること。最大で8つのマジックストーンをはめて能力を創造できる。
現在はまっているマジックストーンは1つ。能力は先代の使い手である虎水ギン太が創造した「結合」。バッボの中の人格を1つ別の体に移すことができる。ただし発動できるのは1度だけで、それ以降マジックストーンは力を失う。改めて使いたければ別のマジックストーンで能力を創造しなければならない。
【おてんこさま@新・ボクらの太陽 逆襲のサバタ】
ジョルノ・ジョバーナに支給された。
太陽意思ソルが地上に降臨したもの。地球上の全生命体を根絶やしにせんとする銀河意思ダークに対抗するため、地上の人々の祈りを受けて現れた超越存在。
基本的に戦う力はなく、吸血種を縛る結界や完全に浄化する魔法機械パイルドライバーを召喚するなどサポートに徹する。
ただしジャンゴと合身してソルジャンゴになることで強力な力を持つ戦士となる。
ジョルノ・ジョバーナに支給された。
太陽意思ソルが地上に降臨したもの。地球上の全生命体を根絶やしにせんとする銀河意思ダークに対抗するため、地上の人々の祈りを受けて現れた超越存在。
基本的に戦う力はなく、吸血種を縛る結界や完全に浄化する魔法機械パイルドライバーを召喚するなどサポートに徹する。
ただしジャンゴと合身してソルジャンゴになることで強力な力を持つ戦士となる。
| 249:こいつらヤバい | 投下順に読む | 251:乗る側と乗られる側 |