「これは…!」
江戸川コナンは、自身に与えられた肉体のプロフィールを見ていた。
そこに書いてあるのは、ベロニカと呼ばれる少女の情報。
一通り目を通したコナンは、二つの驚きに見舞われた。
そこに書いてあるのは、ベロニカと呼ばれる少女の情報。
一通り目を通したコナンは、二つの驚きに見舞われた。
まず一つは、このベロニカという少女が、自分とは全く違う世界の住人だということ。
そこに書かれているのは魔法使いとして、僧侶である妹と共に、勇者と呼ばれる少年と共に旅をしたことが書かれていて。
とても自分たちの住む世界の話とは思えず、まるでゲームの世界の話のようだった。
そこに書かれているのは魔法使いとして、僧侶である妹と共に、勇者と呼ばれる少年と共に旅をしたことが書かれていて。
とても自分たちの住む世界の話とは思えず、まるでゲームの世界の話のようだった。
(この情報は…信じていいものなのか?どう見ても、創作としか思えないが…)
しかし彼、コナンは探偵である。
探偵に思い込みは禁物だ。
完全に信じる気もないが、有り得ないと切り捨てるのもよくない。
そもそもこの殺し合いという舞台自体が、他の人間の肉体に精神が宿っているという状況そのものが、既に常識からかけ離れているのだ。
勇者とか魔法とか、そういうものが存在する可能性も視野に入れておくべきだろう。
探偵に思い込みは禁物だ。
完全に信じる気もないが、有り得ないと切り捨てるのもよくない。
そもそもこの殺し合いという舞台自体が、他の人間の肉体に精神が宿っているという状況そのものが、既に常識からかけ離れているのだ。
勇者とか魔法とか、そういうものが存在する可能性も視野に入れておくべきだろう。
「とりあえず、このプロフィールに書いてあるベロニカが使える魔法と詠唱文…これを試してみたいとこだが…」
しかし、プロフィールを見てコナンは、もう一つ気になることがあった。
それは、このベロニカという少女が、元々はこんな子供ではなく、もっと大人な姿だったということだ。
そう、高校生工藤新一から小学生江戸川コナンになった自分と同じく。
魔物に魔力を吸い取られて、という経緯はやはり眉唾物だが、しかし今はそこが問題ではなくて。
このような経緯を持つ少女に、自分の精神を入れたということだ。
それは、このベロニカという少女が、元々はこんな子供ではなく、もっと大人な姿だったということだ。
そう、高校生工藤新一から小学生江戸川コナンになった自分と同じく。
魔物に魔力を吸い取られて、という経緯はやはり眉唾物だが、しかし今はそこが問題ではなくて。
このような経緯を持つ少女に、自分の精神を入れたということだ。
(間違いねえ…この殺し合いゲームの奴らは、俺が薬で身体が縮んじまったことを知ってやがる)
自分と同じく子供の姿に退化した経緯を持つ少女。
肉体として選ばれたのは、明らかに意図的なものだ。
奴らは、自分の正体を知っている。
肉体として選ばれたのは、明らかに意図的なものだ。
奴らは、自分の正体を知っている。
(こんな殺し合いなんてふざけたことを企画する奴に俺の正体が知られた…最悪じゃねえか)
自分の肉体がどうなっているのかもわからない。
先行きは非常に不透明、いや、かなりグレーであると言っていい。
先行きは非常に不透明、いや、かなりグレーであると言っていい。
「だからって…負けるかよ」
不敵な表情に少しばかりの怒りを込めて、コナンは呟く。
奴らは、人の命を、身体を、おもちゃのように弄び、蹂躙した。
到底許せることではない。
探偵として、この事件を解決し、奴らを捕らえる。
それが、今のコナンがやるべきことだ。
奴らは、人の命を、身体を、おもちゃのように弄び、蹂躙した。
到底許せることではない。
探偵として、この事件を解決し、奴らを捕らえる。
それが、今のコナンがやるべきことだ。
「とりあえず、このプロフィールにある魔法って奴を試してみるか」
コナンは、一番上にある【メラ】と呼ばれる呪文に挑戦してみることにした。
書いてある詠唱文を唱え、右手を突き出し、
書いてある詠唱文を唱え、右手を突き出し、
「メラ!」
魔法の名前を、叫ぶ。
が、何も起こらなかった。
が、何も起こらなかった。
「やっぱ魔法なんて、ガセ情報だったか?それとも、やり方がまずいのか?」
ちょっと気取ってそれっぽくポーズまで取って何も起きなかったことに気恥ずかしさを感じつつ、どうしたもんかと考えていると、
「あー!私の身体!?」
背後からの声に、振り向く。
そこにいたのは、茶色の髪に緑の瞳。
ピンクのワンピースに赤いカーディガンを羽織った美しい少女だった。
その肉体の人物の名はエアリス・ゲインズブール。
そしてその中身の精神は…今コナンが纏っている肉体の人物、ベロニカその人であった。
そこにいたのは、茶色の髪に緑の瞳。
ピンクのワンピースに赤いカーディガンを羽織った美しい少女だった。
その肉体の人物の名はエアリス・ゲインズブール。
そしてその中身の精神は…今コナンが纏っている肉体の人物、ベロニカその人であった。
〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇
「お姉さんが、この身体の持ち主の…ベロニカさん?」
「ベロニカ、でいいわよ。はあ、それにしても…自分の肉体をこんな早く見つけるなんて、幸運と思うべきなのか、肉体まで参加させられてる不運を嘆くべきなのか…微妙なところね」
「ベロニカ、でいいわよ。はあ、それにしても…自分の肉体をこんな早く見つけるなんて、幸運と思うべきなのか、肉体まで参加させられてる不運を嘆くべきなのか…微妙なところね」
そういってベロニカは溜息をつく。
とりあえずコナンは、気になっていたことを聞いてみることにした。
口調は…主催連中にも正体ばれてるし、相手はおそらくは異世界の人間。
今更コナンの演技をする必要はないだろう。
おおっぴらに正体を喧伝する気もないが、工藤新一としての喋りでいかせてもらおう。
とりあえずコナンは、気になっていたことを聞いてみることにした。
口調は…主催連中にも正体ばれてるし、相手はおそらくは異世界の人間。
今更コナンの演技をする必要はないだろう。
おおっぴらに正体を喧伝する気もないが、工藤新一としての喋りでいかせてもらおう。
「なあベロニカ、この身体、魔法ってやつが使えるらしいが、本当なのか?さっきメラって魔法を唱えてみたけど、何にも起きなかったんだが」
「ええ、私こそ偉大なる大魔法使い、ベロニカ様よ!その口ぶりだと…あなた魔法について全然知らないでしょう?」
「そりゃあ、まあ」
「魔法ってのはただ詠唱文唱えるだけで発動できるほど簡単なものじゃないのよ。それが本当に私の肉体なら体内に魔力は蓄積されてるだろうけど…魔力を外に放出するにもコツがいるの」
「それって俺でも出来るのか?」
「まああんたのセンス次第ではあるけど…任せなさい!将来は、魔法を教える先生になるのが夢なんだから!あなたを、立派な魔法使いにしてあげるわ」
「分かった、頼んだぜベロニカ」
「…ただ、その前に、それ見せてほしいんだけど」
「ええ、私こそ偉大なる大魔法使い、ベロニカ様よ!その口ぶりだと…あなた魔法について全然知らないでしょう?」
「そりゃあ、まあ」
「魔法ってのはただ詠唱文唱えるだけで発動できるほど簡単なものじゃないのよ。それが本当に私の肉体なら体内に魔力は蓄積されてるだろうけど…魔力を外に放出するにもコツがいるの」
「それって俺でも出来るのか?」
「まああんたのセンス次第ではあるけど…任せなさい!将来は、魔法を教える先生になるのが夢なんだから!あなたを、立派な魔法使いにしてあげるわ」
「分かった、頼んだぜベロニカ」
「…ただ、その前に、それ見せてほしいんだけど」
そういってベロニカは、コナンが持っているタブレットを指さした。
「それ、私のプロフィールが載ってるんでしょう?変なことが書いてないか確認する」
そういってコナンからタブレットを奪い取ったベロニカは、自分のプロフィールを読む。
そして数分後、その表情は恐ろしいものをみたかのように固まっていた。
そして数分後、その表情は恐ろしいものをみたかのように固まっていた。
「どうしたんだ、ベロニカ」
「…なんなのこれ」
「…何か気になることでも書いてあったのか?」
「ありまくりよ!」
「…なんなのこれ」
「…何か気になることでも書いてあったのか?」
「ありまくりよ!」
コナンは横からベロニカのプロフィールをのぞく。
そこに書いてあるのは、魔法使いとして勇者と共に旅をしたということが書かれている。
本人が魔法を使えると明言したこともあり、ここに書かれてあることは真実だろうと思っていたのだが、どこかに虚偽情報でも混ざっていたのか?
そこに書いてあるのは、魔法使いとして勇者と共に旅をしたということが書かれている。
本人が魔法を使えると明言したこともあり、ここに書かれてあることは真実だろうと思っていたのだが、どこかに虚偽情報でも混ざっていたのか?
「このプロフィールには、私がみんなと…仲間と共に、魔王や邪神を倒して世界に平和をもたらしたってあるけど…ありえないのよ」
「ありえない?」
「ええ、だって私は…」
「ありえない?」
「ええ、だって私は…」
「私は…旅の途中で死んだはずなんだもの」
【江戸川コナン@名探偵コナン】
[身体]:ベロニカ@ドラゴンクエストⅪ
[状態]:健康
[装備]:なし
[道具]:基本支給品、ランダム支給品1~3
[思考・状況]基本方針:殺し合いを止めて主催陣営を捕らえる。
1:ベロニカの話を聞いてみる。
2:ベロニカから魔法の使い方を教わる。
[備考]
※主催陣営に自分の正体はばれていると考えています。
※肉体のベロニカは時渡り後、真ED後のものです。
[身体]:ベロニカ@ドラゴンクエストⅪ
[状態]:健康
[装備]:なし
[道具]:基本支給品、ランダム支給品1~3
[思考・状況]基本方針:殺し合いを止めて主催陣営を捕らえる。
1:ベロニカの話を聞いてみる。
2:ベロニカから魔法の使い方を教わる。
[備考]
※主催陣営に自分の正体はばれていると考えています。
※肉体のベロニカは時渡り後、真ED後のものです。
【ベロニカ@ドラゴンクエストⅪ】
[身体]:エアリス・ゲインズブール@ファイナルファンタジーⅦ
[状態]:健康、動揺
[装備]:マテリア「ほのお」@ファイナルファンタジーⅦ
[道具]:基本支給品、ランダム支給品0~2
[思考・状況]基本方針:殺し合いをする気はない
1:私は死んだはずなのに…この私は…何?
2:コナンに魔法の使い方を教える。
[備考]
※参戦時期は時渡り前の世界線、死亡後です。
[身体]:エアリス・ゲインズブール@ファイナルファンタジーⅦ
[状態]:健康、動揺
[装備]:マテリア「ほのお」@ファイナルファンタジーⅦ
[道具]:基本支給品、ランダム支給品0~2
[思考・状況]基本方針:殺し合いをする気はない
1:私は死んだはずなのに…この私は…何?
2:コナンに魔法の使い方を教える。
[備考]
※参戦時期は時渡り前の世界線、死亡後です。
【マテリア「ほのお」@ファイナルファンタジーⅦ】
その名の通り炎の魔法を使えるようになるアイテム。
APはMASTERまで成長済みで、「ファイア」「ファイラ」「ファイガ」が使える。
その名の通り炎の魔法を使えるようになるアイテム。
APはMASTERまで成長済みで、「ファイア」「ファイラ」「ファイガ」が使える。
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