其(それ)は、人の形をした暗黒そのもの。
神聖さすら感じ取れる荘厳な黒鎧を纏った、中高生ほどの背丈。
その佇まいと風格は正しく覇者の証。
悪を倒さんが為に悪を選ぶもの。弱肉強食の掟を掲げ抗うもの全て斃し支配せんが為。
神聖さすら感じ取れる荘厳な黒鎧を纏った、中高生ほどの背丈。
その佇まいと風格は正しく覇者の証。
悪を倒さんが為に悪を選ぶもの。弱肉強食の掟を掲げ抗うもの全て斃し支配せんが為。
「羂索め、やってくれたな」
どのような手種を使ったかは知らないが、自分を巻き込むという暴挙を行った羂索を名乗る女は己以上の実力者ということか。
名前だけ知ったクルーゼ、茅場なる者の実力明らかではない。
名前だけ知ったクルーゼ、茅場なる者の実力明らかではない。
「……超融合も奪われているか。そう都合よくは行かせてくれんようだ」
リュックの中身は既に調べ、本来なら手元にあるべき超融合のカードは存在しない。
別の誰かに支給されたか、そもそも支給されていないと考えるべきか。
最も、誰かが超融合を所持したとして、自分以外にあれをまともに扱える者などいないだろう。
相応の資格を持つ決闘者(デュエリスト)がいるのならば別の話。
別の誰かに支給されたか、そもそも支給されていないと考えるべきか。
最も、誰かが超融合を所持したとして、自分以外にあれをまともに扱える者などいないだろう。
相応の資格を持つ決闘者(デュエリスト)がいるのならば別の話。
「だが羂索。俺がこの程度で怖気づくとでも?」
それがどうした?
覇王にとって立ち塞がるものは全て戦士であり敵である。
倒し、屈服させ、服従させ、支配する。
力こそ正義、力なき者に価値はない。
覇王にとって立ち塞がるものは全て戦士であり敵である。
倒し、屈服させ、服従させ、支配する。
力こそ正義、力なき者に価値はない。
「最も、奴らはそれがお望みのようだがな」
強者への制約、弱者救済措置としての側面である武装や異能の支給。
この場において、戦う覚悟さえあれば弱者も強者へと変わる。
戦う力を与え、殺し合いを加速させる。その意図に異論はない。
弱者であろうと下駄を履かせれば多少はマシにはなる。
この場において、戦う覚悟さえあれば弱者も強者へと変わる。
戦う力を与え、殺し合いを加速させる。その意図に異論はない。
弱者であろうと下駄を履かせれば多少はマシにはなる。
「貴様もそう思うだろう?」
「……ふん」
「……ふん」
覇王の前に、巌の如き大男の姿があった。
いや、文字通りの巨大な男。筋骨隆々、赤き鎧を纏う強者という概念の体現者。
この男もまた、覇王。日ノ本より生まれ、強き国を望む、烈界の武帝。
常人ならば恐れひれ伏すであろう眼光と覇気。
黒の覇王と赤の覇王。価値観の違う2つの世界の絶対強者が火花を散らす。
いや、文字通りの巨大な男。筋骨隆々、赤き鎧を纏う強者という概念の体現者。
この男もまた、覇王。日ノ本より生まれ、強き国を望む、烈界の武帝。
常人ならば恐れひれ伏すであろう眼光と覇気。
黒の覇王と赤の覇王。価値観の違う2つの世界の絶対強者が火花を散らす。
「弱者がどうなろうと構わんのは我も同じだ。しかし、犬小屋の見世物というのは気に入らん。逆を言えば、我らをそう扱える程の強者である、ということか」
赤の覇王が語るのは羂索たち元凶への不満。
闘犬にも似た見世物扱い。それは反面「自分たちをどうにかできる手段」がある。
腕に付けられたレジスターが無くとも、屈服させられる手段はいくらでもあると言わんばかりに。
自分たちが理不尽の体現者と言わんばかりの態度が、気に食わない。
闘犬にも似た見世物扱い。それは反面「自分たちをどうにかできる手段」がある。
腕に付けられたレジスターが無くとも、屈服させられる手段はいくらでもあると言わんばかりに。
自分たちが理不尽の体現者と言わんばかりの態度が、気に食わない。
「だが、貴様のように異界から集められた者たちは興味深くはある。できれば我が豊臣の一員に加えても損はない」
逆に。眼前の黒の覇王のような異界の強者のように、それこそ武力だけでなく知略にも隔てた人材があるだろう。
『豊臣』は優秀なものは逆らえさえしなければ歓迎する。例えそれが仇敵であろうとも。
『豊臣』は優秀なものは逆らえさえしなければ歓迎する。例えそれが仇敵であろうとも。
「まさか、この我が井の中の蛙となろうとは。世界は我が思う以上に広すぎるものだ」
異界の人員、異界の技術、異界の兵器。
赤の覇王にとっての未知の産物。高すぎる山岳のような知らない世界が連続して広がっていることを。
この殺し合いを経て知ってしまった。
赤の覇王にとっての未知の産物。高すぎる山岳のような知らない世界が連続して広がっていることを。
この殺し合いを経て知ってしまった。
「同意だな。世界の大きさは個人の物差しでは測れん。だから俺はもっと大きなを欲した。……そのための手段は、今は奪われたままだがな」
「力を欲す、か。我の始まりもそうであった。弱ければ何も出来ない、我はそれをこの身で知っている」
「……そうだ、弱ければ何も出来ない。弱い者に価値はない」
「力を欲す、か。我の始まりもそうであった。弱ければ何も出来ない、我はそれをこの身で知っている」
「……そうだ、弱ければ何も出来ない。弱い者に価値はない」
赤も、黒も。かつては己の弱さによって道を間違えた。
黒の覇王は友に縛られ、友を失った。
赤の覇王は無知ゆえに致命的な敗北を喫した。
弱者に価値はなく、強さこそが全て。
強さの形は多々あれど、弱者に見向きもしないのはどちらの覇王も同じこと。
黒の覇王は友に縛られ、友を失った。
赤の覇王は無知ゆえに致命的な敗北を喫した。
弱者に価値はなく、強さこそが全て。
強さの形は多々あれど、弱者に見向きもしないのはどちらの覇王も同じこと。
「……貴様に勧誘は無意味か。我と同じ覇道を唱えし者よ」
「そのようだな」
「そのようだな」
通ずるものがあった。かつて純粋な願いを抱いた二人の青年の成れ果て。
心の弱さを切り捨てて、覇王へと生まれ変わった二人の強者。
だが、お互いが素直に誰かの軍門に降るなど、あり得ないのだ。
心の弱さを切り捨てて、覇王へと生まれ変わった二人の強者。
だが、お互いが素直に誰かの軍門に降るなど、あり得ないのだ。
「此度は素直に引くとしよう。……お互いの武を交えるのは次の機会だ」
「我はここで貴様を屈服させても良いと思ったのだがな。運が良い、我も同じことを考えていた」
「我はここで貴様を屈服させても良いと思ったのだがな。運が良い、我も同じことを考えていた」
両者とも背を向ける。
ここで争う気はない。いや、期待していたからだろうか。
同じ瞳を、似た願いを持つもの同士の同調(シンクロニティ)。
ここで争う気はない。いや、期待していたからだろうか。
同じ瞳を、似た願いを持つもの同士の同調(シンクロニティ)。
「手合わせは、次の機会だ。覇王よ」
「我と貴様、雌雄を決すまで精々足元を掬われぬようにな、覇王よ」
「我と貴様、雌雄を決すまで精々足元を掬われぬようにな、覇王よ」
覇王たちは別れ、別の道をゆく。
富国強兵、弱肉強食、弱さという弱さを捨て、圧倒的な力を持って世界を統べようとするもの。
殺し合いの舞台であろうと、彼らの覇道は何ら変わらない。
強さを得て、敵に勝利し、時に支配し屈服させ、果てに世界を手中に収める。
願いを叶えるなど、その通過点でしかない。
黒き覇王の名は遊城十代。
赤き覇王の名は豊臣秀吉。
富国強兵、弱肉強食、弱さという弱さを捨て、圧倒的な力を持って世界を統べようとするもの。
殺し合いの舞台であろうと、彼らの覇道は何ら変わらない。
強さを得て、敵に勝利し、時に支配し屈服させ、果てに世界を手中に収める。
願いを叶えるなど、その通過点でしかない。
黒き覇王の名は遊城十代。
赤き覇王の名は豊臣秀吉。
真実と贋作入り交じるこの残酷な世界に、二人の覇王が君臨する。
【遊城十代@遊☆戯☆王デュエルモンスターズGX】
状態:覇王
服装:覇王の装束
装備:
令呪:残り三画
道具:ランダムアイテム×0~3、ホットライン
思考
基本:ただ勝利し、支配する
01:超融合は必ず取り返す
02:あの赤き覇王とは何れ雌雄を決する
参戦時期:ジムに勝利した後
備考
状態:覇王
服装:覇王の装束
装備:
令呪:残り三画
道具:ランダムアイテム×0~3、ホットライン
思考
基本:ただ勝利し、支配する
01:超融合は必ず取り返す
02:あの赤き覇王とは何れ雌雄を決する
参戦時期:ジムに勝利した後
備考
【豊臣秀吉@戦国BASARA2】
状態:健康
服装:いつもの服装
装備:
令呪:残り三画
道具:ランダムアイテム×0~3、ホットライン
思考
基本:天下統一の邪魔はさせぬ
01:異界の人材や技術、兵器は出来ることならこの手に収める
02:あの黒き覇王とは何れ雌雄を決する
参戦時期:姉川蹂躙戦の後
備考
状態:健康
服装:いつもの服装
装備:
令呪:残り三画
道具:ランダムアイテム×0~3、ホットライン
思考
基本:天下統一の邪魔はさせぬ
01:異界の人材や技術、兵器は出来ることならこの手に収める
02:あの黒き覇王とは何れ雌雄を決する
参戦時期:姉川蹂躙戦の後
備考
候補作119:アタシは命を諦めない | 投下順 | 候補作137:既製品(レディメイド)な今日を脱ぎ捨てて |
時系列順 | ||
GAME START | 覇王十代 | 019:Reweave |
豊臣秀吉 | 003Reverse Position Magician |