◇
前回までのキョウリュウジャーは!
突如謎の呪詛師羂索の手によって殺し合いゲーム、バトルロワイヤルに巻き込まれてしまったソウジとウッチー!
何の因果かソウジはウッチーに支給された牙狼剣の本当の持ち主、道外流牙と!
魔導輪と契約した刀使の少女、柳瀬舞衣と行動を共にすることになる!
果たして彼らはこの惨劇を止められるのか?!
どうなるソウジ、どうなるウッチー!
どうなるキョウリュウジャー!?
前回までのキョウリュウジャーは!
突如謎の呪詛師羂索の手によって殺し合いゲーム、バトルロワイヤルに巻き込まれてしまったソウジとウッチー!
何の因果かソウジはウッチーに支給された牙狼剣の本当の持ち主、道外流牙と!
魔導輪と契約した刀使の少女、柳瀬舞衣と行動を共にすることになる!
果たして彼らはこの惨劇を止められるのか?!
どうなるソウジ、どうなるウッチー!
どうなるキョウリュウジャー!?
ぶつん!と音がしてテレビが沈黙を取り戻す。
舞衣、ソウジ、流牙の3人はクルーゼ、そして続けて流れたルルーシュの放送を雄英高校で視ることになった。
舞衣、ソウジ、流牙の3人はクルーゼ、そして続けて流れたルルーシュの放送を雄英高校で視ることになった。
「色々と新しい情報が出てきましたけど、お二人はどう思いましたか?」
「ルルーシュに関して言わせてもらえば、笑えないジョークだよ。
仮面ライダーが暴君の手下だなんて侮辱以外の何物でもない」
仮面ライダーが暴君の手下だなんて侮辱以外の何物でもない」
「ソウジは仮面ライダーについて知っているのか?」
「最初に羂索に叫んでたガッチャードってライダーとは会ったことないけど、ウィザードたち仮面ライダーとは他の戦隊のみんなとスペースショッカーっていう連中と戦ったことがあるんだ」
『つまりソウジからすると、ガッチャードは戦友の後輩なのですね』
カチカチと金属音を鳴らしながら舞衣の指に嵌ったイルヴァが言う。
「そういうこと」
「ではルルーシュの言ってることはでまかせ、というより、将来何らかの理由で邪魔になるガッチャードを排除するためのパフォーマンスなのか?」
「だと思う。舞衣ちゃんには何か分かったこととかあった?」
そうですね……と言いながら、イルヴァにも見せる様にホットラインを操作する。
「名簿の方では衛藤可奈美から柊篝までが私の関係者だと思います。
アンクという人と死んだはずの、それも結婚して姓が変わっているはずの柊篝さんはちょっとよく分からないですけどタギツヒメ以外とは協力できるはずです」
アンクという人と死んだはずの、それも結婚して姓が変わっているはずの柊篝さんはちょっとよく分からないですけどタギツヒメ以外とは協力できるはずです」
「タギツヒメって言うのは危険人物なの?」
「かつて紫様……刀使のトップに寄生して裏から管理局を操っていた大荒魂です。
……道外さん?」
……道外さん?」
「いや、気にしないでくれ。
少し嫌な思いをさせてくれた奴を思い出していただけだ。
地図の方には何かなかったか?」
少し嫌な思いをさせてくれた奴を思い出していただけだ。
地図の方には何かなかったか?」
「地図に表記されてる名前のある施設に私や可奈美ちゃんの通ってた美濃関学院があります。
流石にイミテーションだとは思いますけど、可奈美ちゃんたち刀使の参加者は目指すと思います。
あと、羂索……というより梔子ユメさん関連だとアビドス砂漠やアビドス高校ですね」
流石にイミテーションだとは思いますけど、可奈美ちゃんたち刀使の参加者は目指すと思います。
あと、羂索……というより梔子ユメさん関連だとアビドス砂漠やアビドス高校ですね」
「クルーゼは立ち入り禁止に指定するエリアは偽の鍵穴だと言っていたし、次の放送で指定されなければ確定で何か有るとみていいな」
「ですね。道外さんはどうですか?」
「地図や放送に関して特にない。
だが、このジンガという男は危険だ」
だが、このジンガという男は危険だ」
「どんな人なんですか?」
「一言で言えば闇に堕ちた魔戒騎士だ。
その上もう人じゃない」
その上もう人じゃない」
「人じゃない?」
「ああ。かつては神ノ牙とまで称えられ、手練れの魔戒騎士複数人が束になっても互角に戦えるほどの実力でホラーを狩る守りし者だった。
だがある時息子を助けようとした人々に殺されたのをきっかけに魔戒法師だった妻共々闇に堕ち、討たれた」
だがある時息子を助けようとした人々に殺されたのをきっかけに魔戒法師だった妻共々闇に堕ち、討たれた」
「討たれたって、死んだってことですか?
じゃあ今は梔子ユメさんみたいに別の誰かが身体を?」
じゃあ今は梔子ユメさんみたいに別の誰かが身体を?」
『確かに陰我ホラーは人の肉体を乗っ取り人間の世界に出ずる存在です。
しかしジンガの場合は、人間に絶望した人格と陰我が溜まり溜まったことで生じたホラーの人格が混ざり合うという少々特殊な経緯で誕生しています』
しかしジンガの場合は、人間に絶望した人格と陰我が溜まり溜まったことで生じたホラーの人格が混ざり合うという少々特殊な経緯で誕生しています』
「だから魔戒剣を使えるし、殺したホラーを吸収して強くなることも出来る」
「まるで、ノロを取り込んだ刀使みたい……」
「ノロ?」
「私たち刀使が鎮める荒魂の……身体を構成する物で、負の神性です。
それを肉体に投与して力を底上げ出来るんですけど、もしその刀使が死んだ場合、体に残ったノロが荒魂になって……」
それを肉体に投与して力を底上げ出来るんですけど、もしその刀使が死んだ場合、体に残ったノロが荒魂になって……」
「ジンガのように肉体を乗っ取られる?」
「はい。道外さんとイルヴァの説明を聞く限り、厳密にはちょっと違ってそうですけど……」
私もちゃんと理解できているかと言われると微妙ですし。
と、少し自信なさげに言う舞衣。
と、少し自信なさげに言う舞衣。
『違いに関してはさしたる問題ではないでしょう。
所でソウジ、放送に関しては聞きましたが、名簿や地図に関しては何か見知った名前や場所はありましたか?』
所でソウジ、放送に関しては聞きましたが、名簿や地図に関しては何か見知った名前や場所はありましたか?』
「地図に関してはタイガーボーイだね。
本物には獣電戦隊の秘密基地への入り口の1つがあったけど、仮に羂索たちが俺たちの基地のイミテーションまで用意してたとしても日本に無い限り意味がないし、他のランドマークともまあまあの距離があるから行く意義は薄いかな?」
本物には獣電戦隊の秘密基地への入り口の1つがあったけど、仮に羂索たちが俺たちの基地のイミテーションまで用意してたとしても日本に無い限り意味がないし、他のランドマークともまあまあの距離があるから行く意義は薄いかな?」
「どうして日本でないといけないんだ?」
「獣電池のエナジーは恐竜たちのスピリットで、キョウリュウジャーは改造された恐竜である獣電竜から力を借りることでチェンジしてる。
一番効率的にパワーを貯めれるのが獣電竜が生まれた黄金の地が大陸移動の末に変形した日本なんだ」
一番効率的にパワーを貯めれるのが獣電竜が生まれた黄金の地が大陸移動の末に変形した日本なんだ」
竜の王の力を巡った一件が起こったことを考えると朝鮮半島、特に韓国の部分も黄金の地だったと思われるが、ソウジはその事を知らない。
「名簿の方はどうですか?」
「空蝉丸、ウッチーは俺と同じ獣電戦隊の一員で、間違いなくこの殺し合いに反する立場だと言える。
もう一人の知り合いのギラは王様戦隊のレッドで、かつて俺たちの星を滅ぼそうとした宇蟲王ギラと共に戦ったんだ」
もう一人の知り合いのギラは王様戦隊のレッドで、かつて俺たちの星を滅ぼそうとした宇蟲王ギラと共に戦ったんだ」
「同じ名前ですね」
「もしかして、何か深い関係があるのか?」
「流牙たちの言葉を借りるなら、ギラ・ハスティーが闇に堕ちなかった姿で、宇蟲王ギラが闇に堕ちた挙句ホラーをたらふく食ってその気になれば星を割れるぐらいの力を身に着けた存在、って感じ」
「星を、割る?」
あまりにスケールが滅茶苦茶の話に舞衣は一瞬理解を放棄しかけた。
流牙も少し理解に苦しむような顔をしている。
流牙も少し理解に苦しむような顔をしている。
「よく勝てたな?」
「キングの、獣電戦隊のリーダー、牙の勇者キョウリュウレッドの機転でどうにか宇蟲王からギラを分離した上でキョウリュウジャーとキングオージャ―全員で束になって漸く勝てたんだ」
流牙で言う所の蛇崩猛竜たちボルシティで出会った仲間たちに加え秋月たちラインシティで出会った仲間やアゴラの三剣士たちと共同戦線を張った上で大掛かりな法術を行って弱体化させたうえで勝ったと言っているようなものである。
「ジンガと同等かそれ以上と見積もっていいな」
「ああ。だからクルーゼやルルーシュの言葉を信じて仮面ライダー狩り、みたいな殺し合いの加速が起こる前に合流を……」
そんな風に話していると、道外たちは異様な気配を感じた。
この中で一番その手のことに疎いはずの舞衣もすぐさま御刀を引き抜き臨戦態勢に移っている。
この中で一番その手のことに疎いはずの舞衣もすぐさま御刀を引き抜き臨戦態勢に移っている。
「イルヴァ、これって?」
『ホラーではなさそうですが……十分注意してください。
闇に魅入られた騎士でもこんなにまがまがしい気配を発することは稀です』
闇に魅入られた騎士でもこんなにまがまがしい気配を発することは稀です』
イルヴァの警告から一拍空いてドアが開く。
入ってきたのは、顔の傷と険しい表情さえなければ、探せばいそうな青年だった。
入ってきたのは、顔の傷と険しい表情さえなければ、探せばいそうな青年だった。
「あなたは?」
「……名簿にはキズナブラックと記されてる」
「キズナ、ブラック?」
思わず視線がソウジを向く。
だがソウジはそんな戦隊は知らないと首を横に振った。
だがソウジはそんな戦隊は知らないと首を横に振った。
「その様子なら無いとは思うけど、黒と青の装甲に狐の面を付けた奴が来なかった?」
「いいや。
俺たちは今までNPCモンスターにしか会ってないが……」
俺たちは今までNPCモンスターにしか会ってないが……」
「ならメラという男に気を付けて。
俺が必ず奴を倒すが、もしそれより先に出会ってしまったら逃げてくれ」
俺が必ず奴を倒すが、もしそれより先に出会ってしまったら逃げてくれ」
「それは良いが……一人で勝てる相手なのか?」
「勝てる勝てないじゃない。
アイツはこの殺し合いを本気でゲームとして楽しむ気でいる。
速く倒さないと取り返しのつかない事態になる」
アイツはこの殺し合いを本気でゲームとして楽しむ気でいる。
速く倒さないと取り返しのつかない事態になる」
「ジンガと似たタイプか」
「ジンガ?」
流牙の呟きを聴き逃さなかったキズナブラックが問いかける。
少しどころではない不安を感じながらもいきなり遭遇して死なれては申訳がないと詳細を教えることにした。
少しどころではない不安を感じながらもいきなり遭遇して死なれては申訳がないと詳細を教えることにした。
「奴は一見人と変わらない姿をしているが、人を喰らう魔獣ホラーだ。
ソウルメタルの武器で斬るか、レジスターを破壊するかしなければ恐らく倒せない。
他にも宇蟲ギラやタギツヒメも、同等の脅威だ」
ソウルメタルの武器で斬るか、レジスターを破壊するかしなければ恐らく倒せない。
他にも宇蟲ギラやタギツヒメも、同等の脅威だ」
「合流して欲しい、ってとこですか?」
「ああ。頼──」
「断る」
全員の視線が、立風館ソウジに集まる。
キズナブラックが入室してきてから沈黙を貫いていた彼の顔は、酷く冷めている。
まるで金曜日の仕事帰りに大好物の入った熱々の弁当を買って冷めないうちに帰ってきたのに玄関先に酔っ払いのゲロがぶちまけられていた時のようだ。
キズナブラックが入室してきてから沈黙を貫いていた彼の顔は、酷く冷めている。
まるで金曜日の仕事帰りに大好物の入った熱々の弁当を買って冷めないうちに帰ってきたのに玄関先に酔っ払いのゲロがぶちまけられていた時のようだ。
「一人で行く気なんだろ?
俺だけでもこのまま君について行くよ。
負けるって分かってる奴を送り出すほど非道にはなれない」
俺だけでもこのまま君について行くよ。
負けるって分かってる奴を送り出すほど非道にはなれない」
「何?」
明らかに、キズナブラックの纏う雰囲気が、鉄みたいな冷たい物から確かに熱のある感情に変わった。
怒気?戦意?いや、どれも違う。
少なくとも舞衣にはひどく悲しい感情のように思えた。
怒気?戦意?いや、どれも違う。
少なくとも舞衣にはひどく悲しい感情のように思えた。
「ソウジ……お前、こいつの何がそんなに気に入らないんだ?」
「ブラックは、弾丸の勇者の色は最悪自分が死ぬまで戦えばなんとかなる、いや、自分だけでどうにかする気しかないブレイブをはき違えた奴が名乗っていい色じゃない」
「……そっか、ごめんなさい」
『舞衣!』
そう言ってキズナブラックはりんねにやったように絆創拘束(バンソウバインド)で3人を拘束し、自分一人でメラ、そしてジンガら凶悪で強力なマーダーの元に向おうとした。
このような事態も想定していなかったわけではないのでメラの行先は告げていない。
このような事態も想定していなかったわけではないのでメラの行先は告げていない。
「謝るぐらいならこんなことしないでほしいな」
「なっ!」
いつの間にか、キズナブラックの喉元にはガブリカリバーの切っ先が突きつけられていた。
どうやら、対応が遅れたのは舞衣だけの様で、そんな彼女すらイルヴァの忠告に素早く反応して抜刀しながら飛びのき、それでも引っ掛かった部分は御刀で斬り裂いて脱出している。
流牙は言わずもがな。
ソウジ同様いつの間にか抜刀した魔戒剣を納刀している。
どうやら、対応が遅れたのは舞衣だけの様で、そんな彼女すらイルヴァの忠告に素早く反応して抜刀しながら飛びのき、それでも引っ掛かった部分は御刀で斬り裂いて脱出している。
流牙は言わずもがな。
ソウジ同様いつの間にか抜刀した魔戒剣を納刀している。
「どうする?
嫌って言うんなら首に鎖引っ掛けてでもついて行くけど」
嫌って言うんなら首に鎖引っ掛けてでもついて行くけど」
剣を納めながらそう問うソウジにキズナブラックは苦い、というより苦しそうな顔をしながら問う。
「どうしても守らないといけない絆を、仲間や友達を呼ばれてないんですか?」
「弱い奴なら心配するよ。
けどウッチーやギラは……雷鳴の勇者に邪悪の王はそんな軟じゃない。
……ウチのレッドの、牙の勇者の受け売りだけどね。
君の仲間はそんなに心配?」
けどウッチーやギラは……雷鳴の勇者に邪悪の王はそんな軟じゃない。
……ウチのレッドの、牙の勇者の受け売りだけどね。
君の仲間はそんなに心配?」
ソウジの言葉にたっぷり一分は悩んだだろうか?
キズナブラックは右手で頭を抱えながら
キズナブラックは右手で頭を抱えながら
「……分かった。
けど絶対に命が危ないと思ったら俺のことなんて気にしないで一目散に逃げてくれ。
貴方にとって一番大事なのは、その雷鳴の勇者と邪悪の王との絆の筈だ」
けど絶対に命が危ないと思ったら俺のことなんて気にしないで一目散に逃げてくれ。
貴方にとって一番大事なのは、その雷鳴の勇者と邪悪の王との絆の筈だ」
ここで戦っても無為と思えるだけの理性は有ったのだろう。
今にも吐きそうな顔をしながら絞り出すように答えた。
今にも吐きそうな顔をしながら絞り出すように答えた。
「分かった。
そう言う訳で流牙、舞衣ちゃん、イルヴァ。
悪いんだけど……」
そう言う訳で流牙、舞衣ちゃん、イルヴァ。
悪いんだけど……」
「皆まで言うな。
りんねって人のことは任せろ。
舞衣、君はどうする?」
りんねって人のことは任せろ。
舞衣、君はどうする?」
「私は道外さんと一緒に行かせてもらいます。
魔導輪は魔戒騎士の側に居た方がいいでしょうし」
魔導輪は魔戒騎士の側に居た方がいいでしょうし」
そう言って舞衣は指にはめたイルヴァを撫でた。
「では、俺たちは北に向かう。
また生きて会おう、斬撃の勇者」
また生きて会おう、斬撃の勇者」
「今度一緒に戦う時はご自慢の鎧を見せてよ、黄金騎士・牙狼」
グータッチを交わす二人の背中を見つめていると、紅白の学生服がキズナブラックの眼に入る。
「キズナブラックさん」
「舞衣、でいいんだったけ?」
「はい。これ、良かったらどうぞ」
「これは?」
「ここに着いた時、放送まで時間があったんでクッキー焼いたんです。
こんな状態だといつちゃんとが反食べれるかもわからないですし、これなら摘まめるから、いいかなって」
こんな状態だといつちゃんとが反食べれるかもわからないですし、これなら摘まめるから、いいかなって」
払持ちもいいですよ、と言って可愛らしいラッピングに包まれたクッキーを差し出す舞衣。
「悪いけど……」
「もしかして……小麦粉だめでした?」
「あ、ああ。そんなところ。
ソウジさん」
ソウジさん」
「ああ。じゃあ、またね」
『ソウジ、キズナブラック、どうかご武運を』
近づいて来たソウジの意図を察して舞衣はソウジに二つ分のクッキーを差し出した。
遠ざかる二人の背中を見送り、二人の剣士と魔導輪も道を急ぐ。
遠ざかる二人の背中を見送り、二人の剣士と魔導輪も道を急ぐ。
「キズナブラックさんは女性が……その、怖いんでしょうか?」
「多分、本人にとってはジンガのように慣れてしまった方が楽だったろうと思わずにはいられないようなことが起こったんだろう。
後はソウジに任せるしかない」
後はソウジに任せるしかない」
そうは言われても舞衣は歳の割に気遣いが出来て世話焼き、そして洞察力に優れた少女だ。
彼の抱える哀しみの一端はここまでのやり取りで簡単に想像できてしまう。
彼の抱える哀しみの一端はここまでのやり取りで簡単に想像できてしまう。
「……」
もし、可奈美や沙耶香を失ったら自分もああなるのだろうか?
言いようのない不安を感じながらも、今出来るのは刀使として少しでも困っている誰かの力になる事だけだろう。
言いようのない不安を感じながらも、今出来るのは刀使として少しでも困っている誰かの力になる事だけだろう。
「行きましょう」
「ああ」
二人の剣士は北を、北を目指した。
【エリアC-8/雄英高校本校舎/9月2日午前6時】
【道外流牙@牙狼<GARO> ハガネを継ぐ者】
状態:健康
服装:魔法衣
装備:イグスの魔戒剣@牙狼<GARO> ハガネを継ぐ者
令呪:残り三画
道具:ランダムアイテム×0~2、ホットライン、舞衣の手作りクッキー
思考
基本:守りし者としての使命を全うする。
01:舞衣たちと行動する。まずはりんねを助けに行く。
02:現状力は1から3割ぐらい削がれてるか。
03:イグス、もう少し力を貸してくれ。
04:羂索、人を纏う怪人たるお前はホラーも同然。
お前とその一味の企てを打ち砕き、牙狼剣を取り戻す。
05:ソウジ、キズナブラックの事は頼んだぞ。
06:ジンガたち悪しき魂を警戒
参戦時期:ハガネを継ぐ者終了後
備考
※ハガネの鎧は令呪無しでも召喚出来ますが、牙狼の鎧は牙狼剣が手元にある状態で令呪を使わなければ召喚できません。
状態:健康
服装:魔法衣
装備:イグスの魔戒剣@牙狼<GARO> ハガネを継ぐ者
令呪:残り三画
道具:ランダムアイテム×0~2、ホットライン、舞衣の手作りクッキー
思考
基本:守りし者としての使命を全うする。
01:舞衣たちと行動する。まずはりんねを助けに行く。
02:現状力は1から3割ぐらい削がれてるか。
03:イグス、もう少し力を貸してくれ。
04:羂索、人を纏う怪人たるお前はホラーも同然。
お前とその一味の企てを打ち砕き、牙狼剣を取り戻す。
05:ソウジ、キズナブラックの事は頼んだぞ。
06:ジンガたち悪しき魂を警戒
参戦時期:ハガネを継ぐ者終了後
備考
※ハガネの鎧は令呪無しでも召喚出来ますが、牙狼の鎧は牙狼剣が手元にある状態で令呪を使わなければ召喚できません。
【柳瀬舞衣@刀使ノ巫女】
状態:健康
服装:美濃関学院の制服(女子用)
装備:越前康継@刀使ノ巫女
魔導輪イルヴァ@牙狼<GARO> ハガネを継ぐ者
令呪:残り三画
道具:ランダムアイテム×0~1、ホットライン、舞衣の手作りクッキー
思考
基本:刀使として戦う。
01:道外さんたちと行動する。
02:よろしくね、イルヴァ。
03:可奈美ちゃんたちや、空蝉丸さんたちを探す。
まずは九堂りんねさんを助けに行く。
04:道外さんたちの剣、可奈美ちゃんが見たら何て言うだろう?
05:ジンガや宇蟲王ギラたちには注意する。
06:キズナブラックさん……
参戦時期:少なくともアニメ本編12話~タギツヒメの改心を知る前のどこか
備考
※魔導輪イルヴァと契約しました。
状態:健康
服装:美濃関学院の制服(女子用)
装備:越前康継@刀使ノ巫女
魔導輪イルヴァ@牙狼<GARO> ハガネを継ぐ者
令呪:残り三画
道具:ランダムアイテム×0~1、ホットライン、舞衣の手作りクッキー
思考
基本:刀使として戦う。
01:道外さんたちと行動する。
02:よろしくね、イルヴァ。
03:可奈美ちゃんたちや、空蝉丸さんたちを探す。
まずは九堂りんねさんを助けに行く。
04:道外さんたちの剣、可奈美ちゃんが見たら何て言うだろう?
05:ジンガや宇蟲王ギラたちには注意する。
06:キズナブラックさん……
参戦時期:少なくともアニメ本編12話~タギツヒメの改心を知る前のどこか
備考
※魔導輪イルヴァと契約しました。
◇
ある呪術師は言った。
「新しい自分になりたいなら北へ」
「昔の自分に戻りたいなら南へ行きなさい」
と。
ある呪術師は言った。
「新しい自分になりたいなら北へ」
「昔の自分に戻りたいなら南へ行きなさい」
と。
全ては今度こそ絆を失わない為。
それはキズナブラックにとってなりたいじぶんの筈だ。
だが彼が向かう先は、南。
輝かしく二度と手に出来ないモノが待つ場所だ。
それはキズナブラックにとってなりたいじぶんの筈だ。
だが彼が向かう先は、南。
輝かしく二度と手に出来ないモノが待つ場所だ。
【エリアC-8/雄英高校本校舎/9月2日午前6時】
【浅垣灯悟(バッドエンド)@戦隊レッド 異世界で冒険者になる】
状態:正常
服装:いつもの服装
装備:キズナブレス@戦隊レッド 異世界で冒険者になる、ブラック絆装甲@戦隊レッド 異世界で冒険者になる
令呪:残り三画
道具:ホットライン
思考
基本:バッドエンドに導く存在は全て消す。自分自身も例外なく。
01:メラやジンガを探し出し殺す。
02:イドラと似た夢を持つりんねには生きていて欲しい。
03:自分の中の悪意を抑えきれなくなれば、誰かの絆を奪う前に自害する。
04:ソウジさんは……こうなった以上命に代えても守り抜く
05:舞衣、ごめん。俺に君と絆を紡ぐ資格はない……
参戦時期:ウラギリスの封印を破り、灯悟たちと対峙する前
備考
※キズナブラックの装備は採用時後続の書き手様にお任せしますが、最低限握手カリバー、縁結ビームガンは召喚可能です。
状態:正常
服装:いつもの服装
装備:キズナブレス@戦隊レッド 異世界で冒険者になる、ブラック絆装甲@戦隊レッド 異世界で冒険者になる
令呪:残り三画
道具:ホットライン
思考
基本:バッドエンドに導く存在は全て消す。自分自身も例外なく。
01:メラやジンガを探し出し殺す。
02:イドラと似た夢を持つりんねには生きていて欲しい。
03:自分の中の悪意を抑えきれなくなれば、誰かの絆を奪う前に自害する。
04:ソウジさんは……こうなった以上命に代えても守り抜く
05:舞衣、ごめん。俺に君と絆を紡ぐ資格はない……
参戦時期:ウラギリスの封印を破り、灯悟たちと対峙する前
備考
※キズナブラックの装備は採用時後続の書き手様にお任せしますが、最低限握手カリバー、縁結ビームガンは召喚可能です。
【立風館ソウジ@獣電戦隊キョウリュウジャー】
状態:健康、疲労(小)
服装:私服
装備:ガブリカリバー@獣電戦隊キョウリュウジャー
ガブリボルバー@獣電戦隊キョウリュウジャー
4番の獣電池×6@獣電戦隊キョウリュウジャー
令呪:残り三画
道具:ランダムアイテム×0~1、ホットライン、舞衣の手作りクッキー×2
思考
基本:この殺し合いを止める
01:キズナブラックと行動する。
02:レジスターに削がれた力は全体で1~3割減、ってところかな。
03:空蝉丸やギラ、流牙や舞衣ちゃんたちの仲間を探す。
戦えない人が来ているなら助ける。
04:羂索や名前だけ出たクルーゼや茅場に関して知ってる人も探す。
05:宇蟲王ギラやメラを警戒。
06:キズナブラック……ブラックはそんなブレイブを履き違えた者の色じゃない。
参戦時期:キングオージャ―VSキョウリュウジャー終了後
備考
※
状態:健康、疲労(小)
服装:私服
装備:ガブリカリバー@獣電戦隊キョウリュウジャー
ガブリボルバー@獣電戦隊キョウリュウジャー
4番の獣電池×6@獣電戦隊キョウリュウジャー
令呪:残り三画
道具:ランダムアイテム×0~1、ホットライン、舞衣の手作りクッキー×2
思考
基本:この殺し合いを止める
01:キズナブラックと行動する。
02:レジスターに削がれた力は全体で1~3割減、ってところかな。
03:空蝉丸やギラ、流牙や舞衣ちゃんたちの仲間を探す。
戦えない人が来ているなら助ける。
04:羂索や名前だけ出たクルーゼや茅場に関して知ってる人も探す。
05:宇蟲王ギラやメラを警戒。
06:キズナブラック……ブラックはそんなブレイブを履き違えた者の色じゃない。
参戦時期:キングオージャ―VSキョウリュウジャー終了後
備考
※
039:Brand New Wave Upper Ground | 投下順 | 041:ゼロ・フォース |
034:武器や防具を持っていても、装備していないと知ることが出来ない | 時系列順 | |
候補話079:企画主が牙狼書かなかったら誰も書かないよね | 柳瀬舞衣 | 054:あんなに一緒だったのに/傷は消えず、仄暗く深き悲しみと共に |
道外流牙 | ||
立風館ソウジ | 076:戦隊グリーンと闇落ちブラック | |
候補話073:それでも、ハッピーエンド/バッドエンドのその先で | キズナブラック |