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  • 被験体の進化における考察:覇王編

真贋バトルロワイヤル

被験体の進化における考察:覇王編

最終更新:2025年10月22日 00:16

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だれでも歓迎! 編集
 凶星病理のコルファウスメットにとって、参加者は大別して3つに分けられる。

 茅場やクルーゼが手づから選び、中核を担うことが期待されている主人公(メインプレイヤー)。キリトやキラ・ヤマト、一ノ瀬宝太郎にルルーシュ・ランペルージなどが該当する部分だ。
 もう1つがこの殺し合いを殺し合いとして成立させる殺戮者(マーダー)。クルーゼが選んだ特級のバケモノどもを初め、真人やグリオンなども該当する。

 最後の1つは……これらに該当しない面子全て。
 最低限のドラマが期待されている者から関係者の1人も用意されていないものも含め、その一切が数合わせの端役(モブ)どもだ。
 五道化もNPCである以上抹殺する参加者に例外はないが優劣はある。参加者の人数を減らすにあたり数合わせたちはさっさと始末して、危機感を煽るとともにゲームを進行しくというのが共通認識である。

 それが自身の行動指針だ。そう再認識するにつれコルファウスメットの頭にわずかな疑問が浮かび上がる。

(なぜ俺の体は、星野愛久愛海のものなんだ?)
 コルファウスメットを形作る最大の素体。その肉体が縁を持つ参加者双子の妹である星野瑠美衣ただ一人だ。

 輝かんばかりの美貌。アイドルとしての素質。胸に宿す狂気。転生者としての特異な出生。
 赤い星を宿した少女はなるほど凡百の存在と切り捨てるには”惜しい”駒ではある。この物語が愛や成長を謳う者であれば主役(メイン)を張ることさえできただろう。
 だが殺し合いにおいてはそれらの才は輝かない。
 星野愛久愛海に非ざる凶星病理のコルファウスメットにとって星野瑠美衣は、内々に宿す憎悪を加味して肉体的な贔屓目を持ってなお数合わせの端役の域を出ない。
 同じ五道化の素体である古波蔵エレンや錠前サオリと比較しても、縁ある参加者の数や質が群を抜いて劣っていることに反論の余地はない。

 故に思う。故に考える。なぜ――この体は星野愛久愛海のものなのか。
 男の五道化が欲しいのならより良い素材はいくらでもある。シュナイゼル・エル・ブリタニアでも、オルフェ・ラム・タオでも、九堂風雅でもいい。
 より多くの参加者に衝撃と恐怖を与え、より強大な力を持つ素体の算定など、この殺し合いの運営であればいかようにでも用意できたはずなのだ。
 それらの力と因縁に溢れた者たちを差し置いて星野愛久愛海を素体にした主たちは――何を期待しているのだろうかと。

 コルファウスメットには分からない。
 しばし考え。結論は出ず。――コルファウスメットはその問いを、結論を出す必要のない結論の出す必要のないと切り捨てた。

「まあ、いっか。どうせさりなちゃんをおちょくったら殺すんだしさ。」
 だってほら、偉大なるゲームマスターたちが生み出した凶星病理のコルファウスメットは、迷うことなくその決断ができるのだから。
 あの方々が星野瑠美衣の生存と活躍を望むなら、他の五道化はまだしもコルファウスメットがその決断に至ることなど許されるはずがないのだから。

 まあつまりだ星野瑠美衣(てんどうじさりな)。
 紅色の星が輝く事は、この場の誰も望んでないんだ。
 だからその無駄にキレ―な顔を、無様に歪めて派手に死んでくれ。

 端役のお前ができることは、それだけしかないんだから。

 ◆◇◆

 ブラウン管の電源は誰が操作せずともプツリと落ち、ルルーシュの高笑いを映していたディスプレイに、覇王十代と星野瑠美衣の顔が映っている。
 凍り付いたような表情のまま顎に手を当て考え込んでいた覇王に対し、星野瑠美衣は眉間に皺をよせ今にも爆発寸前な苛立ちを浮かべていた。

 瑠美衣が映像の内容を理解できたかと問われれば、7割近くは理解できていないだろう。
 桐藤ナギサが長々と語った話はロボットだの学園だのをわざわざ正式名称で語られたせいか用語の大半が耳を通り抜けて、知らないドラマを熱烈に語られたような気分だ。
 それでもどうにか『自分たちがいるこの殺し合いの会場はキヴォトスである。』『そのキヴォトスは既にクルーゼらのせいで崩壊している。』くらいのことは理解している、これを「興味がないので聞き逃しました!」なんて言おうものなら苦労するのは瑠美衣本人だ。
 ここまでは良かった。桐藤ナギサなる少女が一体全体どこから現れたとか疑問点は山ほどあれ、瑠美衣がそれらに意識を向ける余裕は今はない。
 瑠美衣にとって問題だったのははキヴォトスの生き残りの少女ではなく、彼女と入れ替わりで姿を見せ己以外の全てを見下すかのような高笑いと共に語った皇帝の存在。
 その男がさも当然のように言い放った、たった一言だ。

『――私は最強になった。』
「めっちゃムカつくんだけどあの性悪男!!!」
 前提として、瑠美衣の中でルルーシュ・ランペルージという男の評価は最低である。
 人を見下し傲慢さを隠さない態度。他者の死を自分の都合で天秤にかけ平然と嘲笑う精神性。制約が無ければ生死さえ思いのままだろう支配の異能。
 無駄に整った顔立ちでさえこの男が持つ時点で神経を逆撫でする。母の死を侮辱し身勝手に正義を押し付ける連中を否が応でも思い出させる態度すべてが瑠美衣の地雷を踏みぬいている。
 そんな奴が闇檻だか何だか知らないが女の子(アンドロイドだが)を縛り上げるモラルの欠片もない能力を使ったのだから猶更だ。

「闇檻だかなんだか知らないけど、あんな変態みたいなことしなきゃイキれない奴が!!偉そうに!!!
 何が『最強になった』よ!!中二病卒業できないだけじゃないのよ!!ムカつく!!!」

 眉間に皺をよせ地団太を踏みながら、ゴミ箱をひっくり返すように苛立ちと嫌悪が言葉に乗って溢れ出る。
 他人の死を嗤い、他人の自由を奪って嗤い、なおこちらに隷従を強いる。
 そんなルルーシュの態度は同盟者であるキャルやイザーク・ジュールでさえ難色を示し危惧していたものだが、瑠美衣にとってその危惧はものの見事に的中していたと言っていい。

 ルルーシュ・ランペルージという男の全てが気に食わない。
 この瞬間の星野瑠美衣の感情はその一言で説明がつくくらい、頭に血が上っていた。
 垂れ流されている罵詈雑言はボキャブラリーの半分が「ムカつく」になっても止まらない。本来なら事務所の人なり協力者なりが止めてくれる誰かがいるはずだが、生憎この場に瑠美衣に仲間と呼べるものはいなかった。

 星野瑠美衣という人間は、はっきり言って頭がいい部類の人間ではない。
 少なくとも好悪で物事を判断するし、危機感や警戒心に特段優れた人間ではない。

 「おい……」
 だからこの瞬間、星野瑠美衣は失念していた。
 彼女の隣で凍り付いたような鉄面皮のまま思考に耽っていた男が、敵であるという事実をすっかり忘れ。
 男が『情報の宝庫ともいえる放送に、必要な考察さえ放り投げてギャーギャー喚く小娘』への評価が底の底まで落ちていることを。全く想像していなかった。

 「なに!!」
 癇癪を兄に窘められた時のように苛立たし気に振り向いた。
 逆切れした少女に向けられたのは、𠮟責でもなければ憐憫でもない。

 「耳障りだ。」
 そんな冷淡な言葉に合わせ、覇王はデインノモスを握り勢いよく水平に払う。
 「きゃっ!」という可愛らしい声と共にとっさにのけ反ることが出来たのは、瑠美衣自身奇跡だとしか言えなかった。
 反応するのが1秒遅ければ、覇王との距離が50㎝近ければ。瑠美衣はここで死んでいただろう。
 頭蓋に直撃しそうだった偽剣の刃は前髪をわずかに掠め、金色の絹糸のような髪がはらりと宙を舞った。

「なにすん……の……」
 ひらひらと落ちる金色の髪をはらいのけ、文句を言おうと覇王の顔を見上げた星野瑠美衣だが。その声に孕んだ怒気が急速に萎んでいく。
 蛍光色の暗がりにすっかり慣れた瑠美衣は、見てしまった。
 覇王十代の目を――見てしまった。

「あ……あ…………」
 怖い。
 分厚い心の闇が作り出す黄金の瞳は、命を奪い合う決闘(デュエル)が日常なモンスターたちさえひれ伏させ、歴戦の傭兵の精神でさえ恐怖に身をすくませる。
 視線を受けることに慣れ人を殺める覚悟を決めているとはいえ、戦場に縁遠いただのアイドルが受け止めるにはその闇はあまりに深すぎた。

 怖い。このままだと死ぬ。逃げなきゃ。逃げなきゃ。逃げなきゃ。
 ニューロンがアラートを鳴らしても、震える足は空っぽになったように力が入らない。

 そんな状況でも、瑠美衣は覇王を見上げていた。
 今すぐにでも目を背けたいほど怖いのに。今すぐにでも逃げなきゃいけないのに。
 王の威圧感に、圧倒的な恐怖を前に、どうしてか目が離せないでいた。

「何をも何もあるまい。元より俺とお前は仲間でも友人でもない。
 殺し合いの場で敵同士が出会えばすることは1つ。
 貴様を殺すよりルルーシュの放送のほうが遥かに重要度が高いから手を止めていただけのことだ。」
 デインノモスを構えなおすチャキリという音が酷くはっきりと鼓膜を鳴らし、たったそれだけのことに瑠美衣は「ひっ……」と弱弱しい悲鳴を上げ後ずさる。
 そんな瑠美衣に相も変わらず、これから掃う埃でも見るかのように無機質な目を覇王は向けていた。

 「そして桐藤ナギサの発言を考慮すれば、貴様を生かしておく理由は露ほどもない。
 この会場がキヴォトスというのなら、雄英や富良洲といった他の学園と異なり、このアビドスは”もともとこの会場に存在していた施設”である可能性が高い。
 そのような施設に『プレイヤー立ち入り禁止のエリア』がある。これで何もないと考えるのは無理があるだろう。」

 こともなげに語る覇王の言葉が耳を通り抜けている。
 「あっ、そっか。」という微かな気泡のように浮かび上がった納得さえ、喉を震わせるまで至らない。
 血が抜けたように力が入らない足をどうにか揺らし、震えた体を後ずさらせるのが精いっぱいだった。

「そして現状この場所の存在を知っているのは俺と貴様だけだ。
 先にアビドスを訪れた者たちが、この場所の入り口たる『梔子ユメのキャビネット』に手を付けていないことは確認している。」

 ああそうか。恐怖で真っ白になった頭がわずかな血を回して瑠美衣に訴えている。
 覇王の目的はこの謎のエリアの独占だ。
 この場所に何があるかは覇王自身も知らないのだろう。だが何かある。
『プレイヤー立ち入り禁止』のエリアの奥には、この殺し合いの根幹に繋がるだろう何かが眠っている。覇王はそのことに気づいていたのだ。
 マーヤを乗っ取った寄生生物が彼の仲間である以上覇王と瑠美衣が手を組む選択は存在しない。となると覇王ができることは1つだけだし、その1つが最善手であることは瑠美衣にだってわかっていた。

「だから殺すの?私がアンタの敵だから?」
「俺が貴様を殺すのは敵だからだが。貴様が死ぬのは別の理由だ。」
「何?」
「貴様が弱いからだ。それ以外に何がある。」

 短く下された覇王の勅命は憐憫も殺意も込められていなかった。既に決定したことをシステマチックに告げるだけの機械のように冷たい言葉に文句も反論も全て吹き飛んでいた。
 星野瑠美衣は気づいてしまったのだ。自分はもうおしまいなのだということに。
 これから差し迫る死はかつて彼女が経験したものと同様に、彼女の意思など介入する余地は何処にもないのだと。

 覇王がデインノモスを掲げる。鉛色の刀身に瑠美衣の顔が映り、そのあまりに情けない顔に瑠美衣は掠れた笑いを浮かべた。

(ははっ。馬鹿みたい。)
 真っ青な顔が笑顔のような歪みを浮かべているのは、恐怖で体が引きつっているからだろうか。
 喜怒哀楽の感情を失い魂の抜けた顔には、嘘の仮面も星の輝きも宿っていない。
 無様で不細工なただの小娘がいるだけだ。自分のことを不細工だと思ったのは二度目の生だと初めての経験かもしれない。

(終わっちゃうの?これで?)
 嘘を力にこの殺し合いに勝ちぬくと決めていた。
 何を利用してでも願いを叶えると決めていた。
 マーヤやたきなのように戦えなくても、彼女らを利用し生き延びていればチャンスは巡ってくるのだと思っていた。

 そんな未来は来ない。

 覇王十代が星野瑠美衣より強いから。
 覇王十代の闇が星野瑠美衣より深いから。
 ただそれだけの理由で星野瑠美衣は終わるのだ。

「……それは――嫌だ。」

 死ぬことへの実感は、放送を聞いたときはどこか他人事に思っていた。
 いざ自分の番となった時、星野瑠美衣の脳裏によぎった――天童寺さりな思い出したのは、死の恐怖。
 自分が何も為せなくなる覆しようのない喪失。

 せんせを殺した誰かを殺すことも――もうできない。
 ママを奪った誰かを殺すことも――もうできない。

 願いが叶わず死ぬということが、星野瑠美衣には認められない。
 ――天童寺さりなには耐えられない。

「嫌だ!!!」
 子供じみた我儘が瑠美衣の体を突き動かす。
 脳が何か指示を出す前に起動したランスロットの外装でデインノモスを払いのけ、覇王が怯んだ隙に元来た道を駆けだした。

 星野瑠美衣は馬鹿だ。だが愚鈍でもなければ短慮でもない。
 真正面から戦って覇王に勝てないことは分かっていた。虎の子のフレイヤも屋内で使っては自分も巻き添えになるのが目に見えている。

 だから逃げた。自分の命を守るにはそれしか方法が無かったから。
 自分がここから何かを為すためには、ここですべきは勇気ある特攻ではなく敗走だ。
 去り行く背中を捉えながら、しかし覇王は動かなかった。
 瑠美衣の抵抗に敬意を示して見逃したわけでもなく、はたまた距離が離れたから攻撃手段がないというわけでもない。

 「今の眼は……」
 覇王は思い出す。抵抗の刹那に見えた弱者の眼を。あの紅き瞳を。 
 ルルーシュへの恨み言を吐き散らす愚者の眼でもなければ、覇王を前に臆した弱者の眼でもない。
 迫る死を前に抵抗せんとその身を動かした少女の眼は――輝いていた。
 宝石のような緋色の中で、漆黒の星がはっきりと。闇の中でさえ際立つほどの輝きを星野瑠美衣は宿していた。
 覇王はそれを知っている。何よりも強いその『心の闇』を知っている。
 星野瑠美衣という少女に妖絶な魅力と大胆不敵な行動力を与えた狂気と覚悟を前に、覇王十代は少女の評価を改める。

「……侮っていたつもりは無かったが。一ノ瀬や華鳥とは別の意味で警戒すべきだろうな。」
 強さでは赤き覇王には遠く及ばず。
 悪辣さでは寄生生物に遠く及ばず。
 しかし星野瑠美衣は一ノ瀬宝太郎や華鳥蘭子とは違う闇側の存在。
 紅き宝石に宿る漆黒の星は未だ顕在なれば、 早々に潰さねば脅威となると決闘者としての勘が警鐘をならしていた。

「しかしこの場をむざむざ開けるというのも愚策か。
 それに――」

 そう覇王がひとりごちるのを遮るように、覇王のホットラインが振動を鳴らす。
 時刻は16時15分。
 ひとりでに映り込んだ映像の中、漆黒の仮面の人物がくぐもった声で語りだした。

 『私はゼロ。参加者名簿には2代目ゼロと記載されている者だ。』

 ルルーシュではない。しかし身に着けたレジスターはゼロと名乗った人物が参加者の1人であることを如実に示していた。
 最も誰の放送であれ聞かないという選択肢は覇王十代にはない。
 どのようなものであれ情報には変わらないのだ。決闘を制するには手札の数と質が何より重要になる。得られる情報は多いに越したことはない。

「なら、あの小娘を追うのはこいつにやらせるか。」

 ゼロの放送を流すホットラインをそのままに、覇王十代は王印を取り出し部屋の隅に足を運ぶ。
 パーフェクトゼクターのゼクター群だけを剝ぎ取られた仮面ライダーカブトハイパーフォームが中身のない着ぐるみのように倒れていることを確認すると、アナザーガッチャ―ドウォッチを起動して押印をカブトの中に押し込んで唱えた。

「融合召喚。
 今の俺ならNPCである貴様を素材に、新たな生命を生み出せる。」

 それはグリオンが。あるいはギギストが行うのと同様の変化だ。
 ゼロがルルーシュ同様に放送を行えたように、ある参加者が出来ることは同条件が整えば他の参加者でも行える。
 特に今回は素材が素材だ。その性能は並のNPCを優に超える。

「王印は時間と空間を司る。
 仮面ライダーカブトの時を司る力ならば、暴走しつつもその性能を発揮できるはずだ。」

 覇王十代の目の前でハイパーカブトは内側から膨張したように膨れ上がり、膨れ上がった体を覆う様に銀色の装甲が増えていく。
 そうして生み出されたのは、覇王の3倍ほどの体長を持つ巨大な銀色のカブトムシ。
 その怪物はぶうんと部屋中に響く羽音を1つ立てると、上に向かって飛び立つと天井をすり抜けて消えていった。

 再び一人になった守護領域の中で、覇王はホットラインに目を向けながらある事実を思い出す。

 『ケミー』とは錬金術で生まれた生命体のことを指すらしい。
 ならば今、覇王が生み出した生命体もまた『ケミー』ということになるのだろうか。

「さしずめE(イービル)ーケミー。といったところか。」

 そう呟く言葉には興奮も感慨もなく。
 覇王十代の意識はすぐさまゼロの放送へと移り変わった。

◆◇◆

 仮面ライダーザビーと仮面ライダートワイライトマジェード――今はトワイマイトマジェード。
 実のところ、カタログスペックだけの話をするならば両者の差は圧倒的だ。
 トワイマイトマジェードのパンチ力はザビーの約5.6倍、キック力も3倍を超える。
 ザビーの必殺技である『ライダースティング』とマジェードの通常のパンチの威力がほぼ同値といえば、その性能差が伝わるだろうか。

 重ねて言えば、この場の両者については変身環境の時点で同等とは言い難い。
 トワイマイトマジェードに変貌した九堂りんねは、この場の彼女が至らなかった力とは言え仮面ライダーマジェードの正規変身者。使用するアイテムも支給品として用意されたものと五道化級のNPCが手渡した秘蔵の品だ。その品質も変身者との相性も折り紙付きだ。
 半面、仮面ライダーザビーを操るマーヤ・ガーフィールド……もといセレブロは、仮面ライダーなど知らない世界の住人。その上変身した仮面ライダーはNPCを強引に従えたいわばイレギュラーなもの。
 ハイパーカブトほどではないにせよ出力は下がっているだろうし、不慣れな装備で戦うというビハインドを抱えていることは否めない。

 総合的に言えばセレブロが仮面ライダーザビーである限り、この戦いは九堂りんねが圧倒的に有利といえる。
 セレブロは暗躍が主とはいえ寄生しての交戦経験は少なくない。マーヤ・ガーフィールドの身体能力を差し引いても、仮面ライダーとしての戦いでは九堂りんねに分があることは肌で感じていた。

「……解せねえな。」
 だからこそ納得がいかないと、セレブロはマーヤの声で毒づく。
 目前に迫る手刀を躱したセレブロは、伸びきったマジェードの腕の合間を抜けてがら空きになった胴体を前に拳を構えた。
 ザビーゼクターは反転し、機械の蜂はバチバチと音を立て針を相手へと向けている。

「なんでお前はそれほどまでに弱い?」
『RIDER STING』

 ノイズかかった機械音が響き、反転したザビーゼクターの針が拳と共にマジェードの腹部に直撃する。
 ミチミチと筋肉が断裂するような音が小さく響き、元が少女の細腕とは思えないほど豪快に叩きつけられた一撃がりんねの体がを浮き上がらせ、アビドス高校の設備を砕きながらマジェードの体は吹き飛んでい
く。
 ガラスを粉々にして空き教室に転がりながら、りんねは込みあがってくる血と内容物を必死に飲み込んで立ち上がる。

「まだ……まだよ!」
 瓦礫となって積みあがった校舎や設備を退かし、苦悶の声を漏らしりんねは立ち上がる。
 既に全身に傷とヒビが入りマントは砂埃でドロドロになっている。
 満身創痍のりんねを前に、片についた砂を払いのけながらセレブロは呆れたように肩をすくめた。

「まだよ。なんて粋がってんじゃねえよ。お前ホントに仮面ライダーなのかよ。
 善戦してるみてえな面はこっちに攻撃の1つでもあててから言えよ。」
「なん……ですって!!」

 声に自然と怒気が籠る。否定しようがない事実なのが一番りんねの心を逆撫でしていた。
 交戦して10分を超え、仮面ライダーザビーの攻撃は10発以上りんねに無視できないダメージを与えているにも関わらず。りんねからザビーへの攻撃は未だ一度成功していない。
 ガードしたものや掠ったものを除けば、ザビーの装甲はほとんど無傷と言える状態だ。

(おかしい……絶対におかしい。
 マーヤの身体能力が高いのは分かる。寄生した謎の存在の戦闘技術だって低くないのもわかる。
 それでも……ここまで一方的にやられる様な差じゃないはず。)
「なら……今の私ができるとっておきを!!
 ”象徴”としてこのゲームを終わらせるために……全力で!!」

 そう言って取り出したのは、2枚のコイン。
 ダークマイトより受け継いだ錬金術師に非ざる錬金の個性を持って、りんねの左右に2体の怪物が生成される。
 マジェードマルガムの姿を模した2体の怪物が仮面ライダーザビーへと角を向け、りんねはその隙を抑えるように直線的に殴りこむ。

「うおっ!!」という声を上げ錬金兵の刺突をジャンプで躱す仮面ライダーザビー。
 空中という身動きが取れなくなる一瞬の隙を、りんねの眼が捉えた。

『『ブライトネスリンク!』』 『『ダークネスリンク!』』
『『トワイライトノヴァ!』』

 ベルトから響く声に合わせ両足が黄昏色の焔に染まる。
 きりもみ回転で加速するトライマイトマジェードの一撃は、この場のりんねとは別の未来で冥黒王の1人を撃ち滅ぼした絆の一撃。 
 マーヤの強さ。セレブロの強さ。仮面ライダーザビーの強さ。どれを加味しても耐えることは不可能なはずの一撃は、仮面ライダーザビーの急所を捉えた。――はずだった。

「ほらそれだ。
 言っとくが俺が強いんじゃねえ。お前が弱すぎるんだぞ。」
 必殺の一撃を前にしたとは思えない落胆の声。
 その声がりんねの耳に届くより早く、ガンという衝撃がりんねの足に響き、バランスを崩した体が重力に従って落下を始める。

 空ぶった両足から黄昏色のエネルギーが霧散する中、りんねは理解する。
 先制した錬金兵の攻撃を飛び上がって避けたザビーは、錬金兵の一体を踏み台にするともう一体の錬金兵を体を思いっきり蹴り上げたのだ。
 りんねの必殺の一撃は蹴り上げられた錬金兵のせいで目標を反らし空を切る。
 りんねの体が落下の衝撃を伝える頃には、蹴り上げられた錬金兵はトワイライトノヴァの余波で塵へと返り、足蹴にされた錬金兵もまたザビーの手で粉微塵に砕かれていた。

「嘘……こんなあっさりと……」

 泣き言が漏れる。
 ダークマイト様から引き継いだ力も、アトロポスから貰った力も、あっさりと見切られ処理された。
 どうしてこうも上手くいかないのか、泥のように重い体を寝そべらせるりんねの耳にじゃりじゃりと擦り削れる音が響く。
 それがザビーの足音だと気づいたのは、すぐそばまで迫ったザビーの足が自分の胸部を荒々しく踏みつけにした時だった。

「あっさり……あっさりねぇ。」
 足にありったけの力を込めつつセレブロは顎に手を当てる。投げかけた言葉にはあえて言えば憐憫に近いものが混じっていた。
 もしこの場のりんねが精神的に万全であれば、セレブロVS九堂りんねはまだしも仮面ライダーザビーVS仮面ライダートワイマイトマジェードの戦いはりんねの勝利という形で決していただろう。
 仮面ライダーの性能の差は本来よりもさらに大きく、その上でライダーとしての戦闘経験も天地の差。
 それでも土を着けられているのはりんねの方だ。そんな大番狂わせが起きた理由はセレブロにしてみれば明らかだ。

「こっちからしたらお前が変な動きしてるだけだけどな。
 無駄に大ぶりで隙だらけの攻撃に、一撃必殺を狙いすぎて仮面越しにも視線が分かる雑な挙動。
 さっきの攻撃だって、雑魚どもの武器で突き刺してでもこの体を封じてから必殺技を叩き込めばお前の勝ちだったろ。」
「えっ……。」
「なんだよその声。自覚ないのか?
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 派手好きな誰かの真似をしてるみたいな動きをずっとしてただろお前。」

 その言葉に、りんねが思い浮かべた顔はたった1つ。
 りんねの精神を支配し、凌辱し、屈服させ、破壊した。けたたましい笑いを浮かべる漆黒の象徴。
 既に敗北し魂ごと呪霊に弄ばれた男は既にないにせよ、九堂りんねは”象徴”としてその力を受け継いでいる。

「そう……私は”象徴”を受け継いだ。」
 確かめるように、あるいはうわごとにように。九堂りんねはその存在を思い出す。
 信用も、信頼も、尊敬もしていない。彼に抱いている好意的な感情はすべて22世紀の道具が生み出したまやかしだ。
 それでも、九堂りんねは確かにその在り方を受け継いだ。壊れた心が無意識にその戦い方を真似ていたという不名誉な事実だって、その使命を前にりんねはあっさりと受け入れられた。

「そうだ、私は……勝たなくちゃいけないんだ!
 このゲームを終わらせる象徴となる女!!」

 そのケツイがりんねの体に力を張り巡らせる。
 グリオンを倒す。アイツのせいで奪われたいくつもの命のためにも。
 このゲームを終わらせる。殺し合いと惨劇の坩堝を破壊するために私は戦う。
 ケツイする。ケツイする。ケツイする。ケツイする。
 ダークマイトの声と顔が頭に何度も響く中、自身を押さえつけるザビーの足を振り払い立ち上がろうとりんねが足掻く。

「”象徴”……”象徴”ねぇ。」

 ――ただ一つ。九堂りんねに落ち度があるとするならば。
 ――己の歪みに気づいた頃には。そのケツイを取り戻したころには。

 ――彼女は既に敗北していたということだ。


「お前が成れるわけねえだろ雑魚。」

 不快感を露に吐き捨てられるその刹那、起き上がりかけていたりんねの体が再びアビドスの床に沈む。
 何が起きたかと問われれば答えは単純。りんねを踏みつけにしていた足が『重くなった』のだ。
 先ほどまで仮面ライダーザビーの物だった足――マーヤ・ガーフィールドの肉体は、今は黄金色の装甲に足部を覆われた巨大な白い足へと変化していた。

『Disel Access Granted.』
『Pedanium Zetton.』

 足だけではない。りんねを足蹴にした存在はもはや仮面ライダーなどではなく。各部に橙に発光するパーツをもつ黒い甲虫のような怪物が、赤い角と黄金の装甲を身に着けたような異形の怪獣。
 ベリアル融合獣 ペダニウムゼットン。
 りんねはその名を知らない。怪獣の存在も知らない。
 だが倍増したかのようにのしかかるその重量が、締め付けられる圧迫感越しに伝わる殺意が。先ほどまでの仮面ライダー同士の戦いなど、マーヤにとって――彼女を乗っ取った何者かにとってただの『お遊び』でしかなかったことをはっきりと知らしめていた。

「教えてやるよ九堂りんね。
 ”象徴”ってのは目的や理想のために力を求めた者が、『手にした力をどう使うか』の次元に達して初めて視野に入るもの。
 力もない小娘がほざいてもただの寝言だ。耳障りも甚だしい。」
 ミシミシと黄昏の仮面ライダーの装甲が音を立てる中、異星人は吐き捨てる。

「”力の象徴!””統一の象徴!””護国の象徴!””平和の象徴!”
 そう呼ばれる連中を俺が何度見てきたと思う?」
「何……を……言って……」
「俺が誘い込んだ滅亡を前に原住民どもが力を合わせ生み出した超人!超兵器!
 それ1つを生み出すために原住民どもはあらゆる知恵を絞り、あらゆる争いを行い、あらゆる非道に手を染める!
 屍と闘争と破滅か積み重なった上で、怯え竦むだけの雑魚どもを安堵し奮い立たせるもの!それをどの星でも”象徴”と呼ぶんだよ!」

 復讐の少女に宿る意識は文明に溶け込みその滅亡を遊戯として消費する生粋の外道だ。
 『文明自滅ゲーム』と呼称されるその享楽に巻き込まれた文明は、セレブロの手で持ち込まれた怪獣や宇宙人を前に、文明を脅かす暴力を一掃するための特異点を超えた兵器を生み出すのだ。
 そうして生まれた圧倒的な暴力は、最終的にセレブロの手に落ち文明そのものの滅亡を奏でる終末兵器と成り果てる。
 だがそれらも元は侵略や破壊に対する切り札として文明に平和と勇気を与える存在になるはずなのだ。
 それはまさしく、ダークマイトの語る/騙る”象徴”の在り方そのもので。
 それらを自作自演とはいえ”ラスボス”と評価するセレブロは、敬意や愛着を抱く精神性こそないにせよ、”象徴”が生まれる偉大さと険しさはともすればりんね以上に理解していた。

「成りたい成りたいだけほざいて、挙句果てに”象徴”を受け継いで弱くなったぁ?
 手段と目的どころか理想と成果まで入れ替わってる奴がそんな言葉を吐くんじゃねえよ!俺の楽しんでるゲームの『格』ってもんが落ちるだろうがよ!!」

 故にセレブロは断言する。身勝手で独善的な価値基準をもって九堂りんねに最低評価を叩きつける。
 目の前の自称”象徴”は、ラスボスどころか中ボスを張ることさえできない。
 信望を受けるにはその黄金は鈍すぎる。
 安心をもたらすにはその黄昏は淡すぎる。

「下らねえ。
 覇王の奴が『仮面ライダーには警戒しろ』だの言ってたからどんなもんかと思ったら。無害なだけの勘違い野郎か。」

 仮面ライダーガッチャ―ドの力を奪ってもなお覇王に一矢報いた一ノ瀬宝太郎。
 覇王は彼のことを高く評価していたが、セレブロの前に現れた仮面ライダーは制約まみれでポンコツ同然のマスクドライダーに偽りの象徴の呪縛をあろうことか受け入れた中身のない金メッキ。
 セレブロは別段戦いを楽しむタイプではない。何もせず利益が得られるのならそれに越したことはないが、だからと言ってつまらないものを笑って流せるほど立派な精神を持っているわけでもない。

 バキンという鈍い音とともに、りんねの装甲がわずかに砕ける。
 このまま装甲を砕く。それより早く変身解除まで追い込んで踏み潰す方が速いだろうか。
 どちらにしても下手に攻撃をして隙を晒すよりこのまま追い込んだほうが確実だろうとセレブロは判断し、りんねは必死に足を退かそうともがくもベルトには手が届かず抵抗する力は削がれていた。
 差し迫った死。その一瞬が迫る中。――時刻が16時15分を迎えた。

『私はゼロ。参加者名簿には2代目ゼロと記載されている者だ。』

 全ての参加者のホットラインから流れる、影を潜めていたもう一人の騎士団の首魁が語る宣戦布告。
 九堂りんねもセレブロも例外ではなく、2人のホットラインも同じように映像を映し、その声を垂れ流している。

 だが両者が今この時点でその放送の内情を知ることはできなかった。
 状況を変えたのは放送が開始されるのと時を同じくした、気だるげな青年の言葉。

「警察戦隊(パトカイザー) 弾丸ストライク!」

 その言葉が終わるや否や、校舎の外から放たれた巨大な銃撃がアビドスの外壁を吹き飛ばし、なおも衰えない閃光が校舎の中にいたペダニウムゼットンに直撃し爆ぜた。
 黒煙と粉塵が立ち上る中、よろめいたセレブロと重圧から解放されたりんねの前に吹き飛んだ外壁を潜って男が姿を見せる。

「何やら面白そうな話してんなテメエら。
 令状は特にねえけど実力を行使しに来たぜ。」

 学生服を着た男がこともなげに嘯く。
 その男は魔性の美貌を誇っていた。九堂りんねはもとより異星人であるセレブロでさえ、人を惹きつける美とはこのようなものかと納得できるほどの煌めきを宿していた。
 さらさらと靡く黄金の髪、宝石のように煌めく眼、顔のパーツはどれをとっても均整がとれていて顔だけで一生分稼げると言っても過言でないだろう。
 しかしその男が浮かべるニヤリとした笑みは、同じく魔性の美貌を持つ星野瑠美衣を知る者たちからすると、奇妙な違和感を拭えない。
 例えるなら、悪魔がその男の皮を被っているかのような不自然さ。
 人を喰らう肉食獣がその姿をかたどっているかのような怖気が走り。その後すぐさまこの不快感が事実であると知ることになる。

「俺も混ぜてくれよ、端役(モブキャラ)諸君。
 とりあえず全員死刑で良いな。」

 凶星病理のコルファウスメット。
 蒼い瞳をきらめかせた道化がアビドスの戦場に入り込んだ。

◆◇◆

 脱出を果たした瑠美衣が荒い息を整えながら最初に考えたことは、梔子ユメのキャビネットを破壊することだった。
 覇王は未だにキャビネットから入り込んだSF的空間にいる、もし閉じ込めることができればこれ以上安心できることはない。
 そんな単純な考えのまま、ランスロットの武装でアビドス生徒会室を滅茶苦茶にした瑠美衣は今、ボロボロになった部屋の中で茫然と佇んでいた。

「ぜっっっっんぜん壊れないんだけどこれ!!!!」

 生徒会室に積みあがっていたアビドス高校の保管資料はほぼすべてが燃え上がったり、壁も天井も大穴が空いたせいで部屋としての機能を失った。
 ひしゃげたドアや真っ二つになった机が無雑作に積みあがり、吹き込んだ風が砂を運んで瓦礫が砂に埋もれていく。
 廃墟とか形容できない状況になった生徒会室だが、その中においても梔子ユメと小鳥遊ホシノのキャビネットだけは傷1つなく元ある場所に鎮座していた。

「なんで!!なんで!!!壊れなさいよ!!
 覇王がこっちに来ちゃうじゃないの!!!」
 どんどんとランスロットの姿のまま何度もキャビネットを蹴りつけるも、傷どころか揺れることさえない。
 少しでも冷静になれば『運営側が用意したエリアに繋がる物体がそう簡単に破壊できない』ことくらい気づけたかもしれないが。
 覇王十代の恐怖を受けて間もない瑠美衣の頭は冷静な思考力を失っていた。

 『私はゼロ。参加者名簿には2代目ゼロと記載されている者だ。』
 そんな恐怖に狂い血が上った頭が冷えたのも、やはり16時15分のことだ。
 突然起動したホットラインと流れ出る映像にビクンと体が揺れたが、起動キーを解除して恐る恐るホットラインの映像に目を向ける。
 真っ先に抱いたのは不快感。
 またルルーシュか、さっきの今で何を言うつもりだと苛立たし気に画面を向けたが。そこに映る光景はルルーシュの物とはまるで別物だ。
 顔を隠し声を変える名簿の時点で本名出ない参加者とはいえここまでプライバシーを隠すのは、自分を中心にゲームを動かしたいという思いを隠しもしないルルーシュのものでは万が一にもあり得ない。

「でもこの人、ルルーシュの知り合いだよね。それも多分仲間。」
 ――黒の騎士団。――神聖ブリタニア帝国。――ナイトメアフレーム。――イレブン。
 黒の騎士団に属するマーヤから聞いた言葉が、2代目ゼロの長々とした身の上話にはいくつも織り込まれている。
 とはいえ瑠美衣がその言葉の意味を詳細に知っているわけではない。ここで大事なのはルルーシュ以外の黒の騎士団の人間が『放送』を行う手段を持ち合わせているということだ。
 マーヤとて戦闘に考察と瑠美衣から見たらとても優秀な人物なのに、自力で情報を発信する手段を手に入れているルルーシュや2代目ゼロはそれ以上ということではないだろうか。

「……すごい世界だね。」
 テロリストだの属国だの物々しいイメージしかなかったマーヤの世界。
 マーヤが称賛していたルルーシュという男への個人的な忌避感も相まっていい印象のない世界だったが、殺伐とした環境はその世界で国家や支配に抗う者たちが確かな強さを持っていることの証明にほかならない。
 現に放送を行っている参加者はルルーシュと2代目ゼロの二人だけ。
 どちらにも協力者はいるのだろうが、この閉鎖環境でイニシアチブを握るという意味ではこれ以上ない成果を、同じ世界の人間が上げているということは瑠美衣をしても素直に称賛したくなるものだ。

 『皇帝ルルーシュ。お前は先ほどの放送以外にも二度放送を行ったが、その際2つ虚偽を述べたな。』
「虚偽――」
 身の上話を終えゼロの放送はルルーシュへの糾弾へと移行していた。
 とはいっても、ゼロが言っている虚偽の内容――ルルーシュの世界に仮面ライダーがいないことは既に瑠美衣も知っている。
 ビスマルク・ヴァルトシュタインや松阪さとうをルルーシュがボロクソにこき下ろしたことは同じ世界の二代目ゼロにしてみても憤慨ものの案件だと分かったことは少し安心したし。
 マリヤ・ミハイロヴナ・九条の件も聞いた限りでは全面的にルルーシュが悪い。マリヤと同行していたことを差し引いても、二代目ゼロはマーヤほどルルーシュのことを肯定する立場じゃないということだろう。

 とはいえ瑠美衣にとって大事なことはそこではない。
 ・・・・・・・・・・・・
 ルルーシュだって嘘をつく。それは考えてみれば当たり前で、だからこそ瑠美衣を立ち止まらせるきっかけになった。
 ヒートアップしたゼロの弾劾を経て、ひみつ道具博物館というド級の重要地点の全体開示を経て放送は終わる。
 大半の参加者は鉄華兵団やひみつ道具博物館について考察をするであろうタイミングで、瑠美衣は全く別のことを考えていた。

「……あー。これ、思ったよりヤバいかも。」
 キャビネットにもたれ掛かり、珍しく真剣な顔で項垂れる。
 自分が後れを取っていたという自覚はあったが、事態は瑠美衣が思っていたよりどうしようもないものだった。

 嘘をもって殺し合いを生き延びる。というのが瑠美衣の基本指針だ。
 穏健な参加者に紛れつつ、必要があれば殺し合いも辞さない。そのために瑠美衣が取れる手段は実のところかなり少ない。

 星に願いを。経験値を代償に願望を叶える超位魔法。一度しか使えないことが瑠美衣には不満だが、元来のコストを考えれば『瑠美衣程度でも1回は無償で使える』という方が正しいような気がする。
 フレイヤ。令呪を2画消費する新型核兵器。マーヤにもその存在を隠しているから破壊規模を尋ねることも出来ないが、コストに見合った威力はあると信じたい。

 そして、嘘。
 芸能界を生き抜いて、復讐を果たすための武器。
 信頼を積み重ね、他人を動かし、自分を危機から遠ざけて、理想の結果を得るため。
 ママのように、アクアのように。その嘘を上手く使えばどうにか乗りこなせると瑠美衣は信じていた。――今はもう信じていない。

 「私ごときが嘘ついてどうすんだって話だよね……笑えてくる。」
 星野瑠美衣は嘘つきだ。
 だが少なくとも『意味のない嘘』をつく類ではないし、中身の伴わない虚勢を積み上げるタイプでもない。
 アイドルとして一世を風靡したママがそうだったように。喧嘩別れした兄がそうであるように。
 得られるメリットや誘導したい結論あるから他人を騙し、隠したい真実があるから嘘の仮面を纏う。

 その方針を殺し合いの場で継続するには、2つの問題があるのだと瑠美衣は知った。

 1つは、間違いなくルルーシュ・ランペルージも同じ類の嘘つきだという事。もしかしたら2代目ゼロもそうかもしれない。
 よりはっきり言ってしまえば、今の瑠美衣は両者の完全下位互換にも等しかった。
 マーヤと同じ黒の騎士団である2人のこと、軍略も戦闘能力も瑠美衣を数段超えているはず。
 その上、2人は放送という情報イニシアチブを総なめにする手段を獲得している。
 情報というのは何処まで行っても『誰が言うのか』は大きな要素を締めている。彼らが扱う嘘は瑠美衣よりも数段広く遥かに強い。

 もう1つは、瑠美衣があまりにも弱すぎるという事。
 レジィ・スターが引き起こし混迷を極めた闘争の中から薄々疑念は抱いていたが、この会場の戦いのハードルは瑠美衣の想定をはるかに超えて規模が大きい。
 仮面ライダーや起動キーで得られるレベルの戦闘力が無ければこの会場で発言権は無いに等しい。その上であの虹色の女やダークマイト、覇王十代といったバケモノと渡り合わなければならない。
 瑠美衣の手札の中でそのレベルの怪物に有効なのはフレイヤだけだ。
 一度使えば令呪を2画も失う一回こっきりの切り札。これがあるから何とかなるというには、フレイヤが無ければ話にならない状況があまりにも多すぎる。

 だますのは良い。殺そうとするのは良い。
 だがそのためについた嘘は他者を殺せるだけの手段があって初めて輝きを宿すもの。
 煙をどれだけ焚いたところで何も焦がすことができないように、今の瑠美衣の嘘には力がない。
 嘘に力を与えるだけの『真実』がない。

 ――貴様が弱いからだ。

 覇王の言葉が脳裏にフラッシュバックして、思わずえづきそうになる。
 年は自分とそう変わらない。実際に戦うところを見ていないから本当に強いのかどうかも分からない。
 ただそれでも、覇王十代という男に抱いた恐怖は紛れもない本物だ。 
 ルルーシュや自分とは真逆で、覇王の闇には何一つの嘘もない。
 嘘をつかないでも、つけないでもないだろう。覇王十代は嘘をつく必要がない。

 嘘の仮面を被らずとも輝ける自分を偽らずとも、誰もが目を奪われその心を恐怖で染める闇の星。
 それだけの力を覇王十代は持っている。
 瑠美衣が喉から手が出るほど求める『真実』を覇王十代は持っている。そう理解した瑠美衣はもう一人の男のことを思い出す。

「もしかしてルルーシュも同じことを思ったのかな。」

 ――私は最強になった。

 ムカつくドヤ顔の演説だったが、今にしてみれば妙な話だ。
『なった。』とはまるで、今の今までは最強でなかったかのような言いぐさじゃないか。
 高慢に足が生えたようなあの男なら、もっと最初から最強を自負していそうなものなのに。

 そもそもだ ルルーシュが初めから闇を操る力を持っているのであればなぜ羂索にその力を使わなかった?
 なぜ最初の放送でその力を示さなかった?
 なぜマーヤの口から『闇檻』という単語が一度も出てこなかった?

 ルルーシュは嘘つきだ。言葉や結果で人を操り、望んだ成果を得られるように動く。
 だがそれでも、ルルーシュの言葉に瑠美衣の胸がかき乱されているのは事実。
 彼の言葉にはそれだけの力があって。誰もが彼の動きから目が離せない。
 そんな皇帝になるために、彼は足掻いたのでないだろうか。

 そのために必要なものもやはり嘘に力を与えるだけの『真実』――特記戦力に一矢報いるだけの魔女の凶刃。
 2度の尊大な放送の裏側でルルーシュはずっとその真実を探していたのではないだろうか?

「だとすると私がすべきことは……。」

 覇王十代。ルルーシュ・ランペルージ。
 瑠美衣より強い闇(しんじつ)を持つ者と、瑠美衣より巧みな嘘を扱う者。
 最悪の邂逅と2代目ゼロの放送でより鮮明になる2人の姿を前に、パチリパチリと頭の中で情報が繋がっていく。
 この殺し合いを嘘で生き抜くために必要なもの。それはきっと――



「手裏剣戦隊(シュリケンジンドラゴ)!ドラゴバーストォ!!」

 思考が纏まる瞬間を、戦場は待ってくれない。
 ・・・・・・・・
 聞き覚えのある声を脳が理解するより早く、青白い雷撃がわずかに残った部屋の壁を打ち砕き、吹き飛ばされた怪獣と仮面ライダーが瑠美衣の前に姿を見せた。

「がっ……テメェ……」 
「なんて強さ……」
「easyなんだよ!!テメエら程度ブチ殺すのはよぉ!!」

 どちらも変身が解け、全身が血だらけになった九堂りんねとマーヤ・ガーフィールド(に寄生した寄生生物)が睨む先。雷撃で校舎を粉砕した張本人は高笑いとともに足音を響かせる。
 その声が近づくたび瑠美衣の背筋に怖気がはしる。知っている。瑠美衣はその声を知っている。
 もはや廊下と教室の境になる壁は残っておらず、瑠美衣の眼にはその姿がはっきり映り込む。
 王殺しの道化。守護者の集合体。凶星病理。
 その姿は瑠美衣が知る声の主と違わない姿でそこにいる。

「……お兄ちゃん?」
「は?」
「え?」

 しん。とその一瞬、この場の全員の空気が凍った。
 星野瑠美衣の関係者は殺し合いの盤上にいない。九堂りんねもマーヤ・ガーフィールドもその前提で動いていた。
 しかし現実は2人を追い詰めるほどの実力を持つ瑠美衣の兄が、レジスターもない状態で堂々と姿を見せている。
 瑠美衣が嘘をついていたのか?そんな疑念が頭をよぎるが面食らったことを隠せない瑠美衣の表情が彼女にとっても想定外だと告げていた。

「アクア……なんで……こんなところにいるの?
 だって名簿に名前なかったよ。いるはずがないじゃん。ねえ!」
「ん~そうだなぁ。何から話したらいいか。」
「全部!!!」

 具体性など欠片もないが、今の瑠美衣にはそれ以外の言葉が見つからない。
 なぜマーヤやりんねと戦っているのか。
 なぜレジスターを着けていないのか。
 さっきのビームは何なのか。
 なぜ名簿に名前がないのか。
 疑問は無数にある。理解できないところは無限にある。

 糾弾するように睨む瑠美衣に対し、蒼星はへらへらと気の抜けた顔を浮かべわざとらしい動きで3人の少女に視線を向けた。
 黄昏に届かない錬金術師を見て。
 騎士団の異端たる復讐者を見て。
 蒼星と縁がある紅い偶像を見て。

「あー、ダメだ。めんどくせぇ。」
 はあと。わざとらしく失望を表情に浮かべた男は、下らない漫才でも見たように気だるげに顔を歪ませた。
 言葉の意味が理解できずに声を失う3人に、男は続ける。

「ジンガやグラファイトレベルならともかく、テメエら程度の質問に答えて何の意味があるんだよ。
 ボロッカスの錬金術師に人格分捕られてる狂犬とか、生かす価値がちょっとでも残ってると思ってんのか?」

 星野愛久愛海の顔で、星野愛久愛海の声で。絶対に彼がしないような嘲笑を浮かべる男を前に、瑠美衣の背筋に怖気が走る。
 この男は星野愛久愛海ではない。
 その皮を被った醜悪な道化であると、気づいた頃には遅すぎた。

「なあさりなちゃん。一片死んでるんだから身の程ってものをきちんと弁えろよな。
 お前らはスターになれねえ。輝きも命運も尽き果てた星はただの石ころだ。」

 なんでその名前を知っている。
 そんな問いが浮かぶより早く男の周囲に12の紋章が浮かび上がり、それぞれが異なる色であでやかに輝きを放つ。
 獅子。天蝎。狼。金牛。天秤。蛇遣。避役。鷲。旗魚。竜。子熊。鳳凰。
 一つ一つが極星たる輝きが三人の少女の眼を焼いて。その光にその熱に、端役たる少女たちは飲み込まれる。

「宇宙戦隊(キュータマジン) アルティメットメテオブレイク!」

 星の力を宿した12の宝珠。
 撃ちだされた一撃は、アビドスの校舎を粉々に砕き。
 そのついでのように、少女達の体を閃光と共に吹き飛ばした。



129:Bメロ 風車に挑む者は、狂人か英雄か 投下順 130:被験体の進化における考察:凶星編(蒼)]
127:百地希留耶の羨望的皇帝糾弾 時系列順
130:被験体の進化における考察:寄生編 覇王十代
セレブロ
九堂りんね
マーヤ・ガーフィールド
星野瑠美衣
105:真贋バトルロワイヤルZERO 凶星病理のコルファウスメット
113:二者択一 魔獣装甲のエケラレンキス

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