無知は罪なり、知は空虚なり、英知持つもの英雄なり。
そんなことを言っていたのはソクラテスだったか、どこかで読んだ本に書かれた一説を亀井美嘉は思い出していた。
そんなことを言っていたのはソクラテスだったか、どこかで読んだ本に書かれた一説を亀井美嘉は思い出していた。
この殺し合いに巻き込まれた半日弱で、美嘉は自分が知らなかった多くのことを知らされた。
力がない者は喰われる。人は容易く死ぬ。怨嗟や憎悪は人を変え、死んだ人間から託されたものも使い方を間違えれば呪いのようにその身を蝕む。
悪霊を取り込み、冥黒の力に染まり、一時は自我さえ失いかけた。
今こうして人としての自我と姿を持っていることさえ、奇跡としか言えないだろう。
力がない者は喰われる。人は容易く死ぬ。怨嗟や憎悪は人を変え、死んだ人間から託されたものも使い方を間違えれば呪いのようにその身を蝕む。
悪霊を取り込み、冥黒の力に染まり、一時は自我さえ失いかけた。
今こうして人としての自我と姿を持っていることさえ、奇跡としか言えないだろう。
「ソウジさん……誰かが近づいています。」
そんな美嘉だから、ある種の気配には酷く過敏になっていた。
ソウジに肩を借りる形で無人の都市部を進んでいた美嘉の足が、交差点を睨んでぴたりと止まったのも、角を曲がった先にある”何か”に気づいたからだ。
悪意を煮詰め死臭と共に漂わせたような言い知れぬ不快感。
美嘉がそのままの人生を歩んでいたら確実に関わることのなかっただろう凶悪な気配を発する男に、彼女は既に出会っている。
ソウジに肩を借りる形で無人の都市部を進んでいた美嘉の足が、交差点を睨んでぴたりと止まったのも、角を曲がった先にある”何か”に気づいたからだ。
悪意を煮詰め死臭と共に漂わせたような言い知れぬ不快感。
美嘉がそのままの人生を歩んでいたら確実に関わることのなかっただろう凶悪な気配を発する男に、彼女は既に出会っている。
「多分、グリオン。
あの男がこの先に居ます。」
「なんだって?」
あの男がこの先に居ます。」
「なんだって?」
告げられた名前にソウジはガブリボルバーを握りしめる。
ノノミなる存在を含めアビドスの生徒を傀儡として従え、シノンを殺害した冥黒の錬金術師。
美嘉の話が事実なら、話に聞くメラやジンガ同様この殺し合い有数の危険人物と言える男に違いない。
逃げるのが最善だ。だが美嘉が気づくとなると相当近くにいることだろう。
空気を張りつめ後ずさるが、充分な距離を取るよりも曲がり角から人影が出てくる方が速かった。
ソウジはガブリボルバーを向ける。突き付けられた影が「ひぃん!!」と小動物のような鳴き声を上げた。
ノノミなる存在を含めアビドスの生徒を傀儡として従え、シノンを殺害した冥黒の錬金術師。
美嘉の話が事実なら、話に聞くメラやジンガ同様この殺し合い有数の危険人物と言える男に違いない。
逃げるのが最善だ。だが美嘉が気づくとなると相当近くにいることだろう。
空気を張りつめ後ずさるが、充分な距離を取るよりも曲がり角から人影が出てくる方が速かった。
ソウジはガブリボルバーを向ける。突き付けられた影が「ひぃん!!」と小動物のような鳴き声を上げた。
「……君は。」
「えっ……ユメさん?」
「確か、美嘉ちゃん!無事だったんだ、よかったぁ。」
「えっ……ユメさん?」
「確か、美嘉ちゃん!無事だったんだ、よかったぁ。」
ユメと呼ばれた少女がへにゃりと顔を綻ばせ、力が抜けたようにへたりこんだ。
一度顔を合わせている美嘉もだが、立風館ソウジもその少女のことは知っている。
自分たちを殺し合いに巻き込んだ羂索が取ったものと瓜二つ。だが、ほんのわずかな反応だけでも目の前の少女がかの呪術師とは別人だと確信できた。
一度顔を合わせている美嘉もだが、立風館ソウジもその少女のことは知っている。
自分たちを殺し合いに巻き込んだ羂索が取ったものと瓜二つ。だが、ほんのわずかな反応だけでも目の前の少女がかの呪術師とは別人だと確信できた。
「だが……近づいていたのが梔子ユメなら、美嘉ちゃんの言っていたグリオンの気配ってのは何だ?」
一瞬、目の前の梔子ユメが柊うてなのようにグリオンの傀儡である可能性が頭をよぎる。
梔子ユメは既に死に、骸が冥黒人形になっているのではないか。
やりかねないとソウジは思う。口を一文字に結んだままの美嘉も同じ可能性に思い至っているように見えた。
梔子ユメは既に死に、骸が冥黒人形になっているのではないか。
やりかねないとソウジは思う。口を一文字に結んだままの美嘉も同じ可能性に思い至っているように見えた。
「その気配は梔子ユメではなく我のことだろう。」
張りつめていた空気に割って入るように、渋く黒々とした声が響いた。
曲がり角から姿を見せた存在にソウジも美嘉も一瞬たじろいだ。人間ではない。
黄金の布で織り上げた人形に魔法使いのローブを被った怪人。独特な仮装のようにも見える姿がただのこけおどしでないことを、全身から放たれる冷たい存在感が嫌というほど示している。
人の営みから温かさを丸ごと抜き取ったような。黒く冷たい……冥黒と形容するにふさわしい雰囲気は、成程確かにグリオンに似ていた。
曲がり角から姿を見せた存在にソウジも美嘉も一瞬たじろいだ。人間ではない。
黄金の布で織り上げた人形に魔法使いのローブを被った怪人。独特な仮装のようにも見える姿がただのこけおどしでないことを、全身から放たれる冷たい存在感が嫌というほど示している。
人の営みから温かさを丸ごと抜き取ったような。黒く冷たい……冥黒と形容するにふさわしい雰囲気は、成程確かにグリオンに似ていた。
「グリオン……じゃない?でもこの気配は……」
そう似ている。だが違う。目の前の存在はグリオンとは決定的に違っている。
グリオンに最も近づいた少女が首をかしげる。顔のない男と目が合った……値踏みされる様な感覚に、違和感は一層強まっていく。
グリオンのように近づくことさえ拒みたくなる、底のない冥黒とは明らかに違う。
目の前の存在はこちらを見て……理解しようとしている。
グリオンに最も近づいた少女が首をかしげる。顔のない男と目が合った……値踏みされる様な感覚に、違和感は一層強まっていく。
グリオンのように近づくことさえ拒みたくなる、底のない冥黒とは明らかに違う。
目の前の存在はこちらを見て……理解しようとしている。
その挙動はある意味当たり前のことだったかもしれない。初対面の人間が相手の容姿や雰囲気を探るように、言ってしまえば人間的な行いだ。
だがグリオンであれば決してしなかった。彼は自分以外を素材や駒としか認識していない、全てを蔑み否定する魔王の視座は人間のそれとはかけ離れている。
理を司る冥黒王も本来はその類のはずなのに、むしろ見た目だけならグリオンよりもよほど人からかけ離れているはずなのに。
目の前の存在はグリオンよりもよほど人間らしく見えた。
だがグリオンであれば決してしなかった。彼は自分以外を素材や駒としか認識していない、全てを蔑み否定する魔王の視座は人間のそれとはかけ離れている。
理を司る冥黒王も本来はその類のはずなのに、むしろ見た目だけならグリオンよりもよほど人からかけ離れているはずなのに。
目の前の存在はグリオンよりもよほど人間らしく見えた。
「成程。この殺し合いをここまで生き残るだけはあるということか。
そちらの男はもちろん、小娘のほうは断片とはいえ冥黒の力を宿している。やはりこの殺し合いは侮れん。」
そちらの男はもちろん、小娘のほうは断片とはいえ冥黒の力を宿している。やはりこの殺し合いは侮れん。」
理解するぞ。と、目の前の二人を前に冥黒王は頷いた。
その言葉の意味するところが、ステインややみのせんしを前にした時とわずかに異なっていることにギギストは気づいていなかった。
その言葉の意味するところが、ステインややみのせんしを前にした時とわずかに異なっていることにギギストは気づいていなかった。
そう名乗った存在は、逡巡のすえあっさりと言い放った。
「グリオンという人造人間(ホムンクルス)を生み出した錬金術師だ。」
「はぁっ?」
「えっ……」
「ちょ……ギギストくん!?どういうこと??」
「はぁっ?」
「えっ……」
「ちょ……ギギストくん!?どういうこと??」
3人が揃って絶句する。
同時に、近くに設置されたディスプレイが音を立てて映像を映し出す。
時刻は16時 ルルーシュの手で起こされた放送が各地で波紋を呼ぶ瞬間。
その横でギギストは小さく。「いい加減ギギストくんはやめろ。」と、毒づいた。
同時に、近くに設置されたディスプレイが音を立てて映像を映し出す。
時刻は16時 ルルーシュの手で起こされた放送が各地で波紋を呼ぶ瞬間。
その横でギギストは小さく。「いい加減ギギストくんはやめろ。」と、毒づいた。
◇◆◇
『このバトルロワイヤルに集められた皆さま、はじめまして。
私は桐藤ナギサと申します。
かつてトリニティ総合学園の生徒会長……ティーパーティーのホストという不相応な地位にあった者です』
私は桐藤ナギサと申します。
かつてトリニティ総合学園の生徒会長……ティーパーティーのホストという不相応な地位にあった者です』
――
『私はゼロ。参加者名簿には2代目ゼロと記載されている者だ。
元の世界では反ブリタニアを掲げる超合衆国直属の軍事組織・黒の騎士団のCEOを、そしてこの場においては参加者間で結成されたゲームの打破及び元の世界への帰還を目指すグループ、鉄華兵団の代表をさせてもらっている』
元の世界では反ブリタニアを掲げる超合衆国直属の軍事組織・黒の騎士団のCEOを、そしてこの場においては参加者間で結成されたゲームの打破及び元の世界への帰還を目指すグループ、鉄華兵団の代表をさせてもらっている』
――
『何度もお騒がせして申し訳ない。
ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアだ』
ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアだ』
◇◆◇
「ここがキヴォトスって……どういうこと?」
時刻は4時45分 3人と1体の姿は野比家と呼ばれるランドマークにあった。
安物の座布団に腰を下ろしていた彼らの前で、ルルーシュによる放送(締めたのはイザークと名乗った青年だったが)を映していたテレビがぷつんと音を立てて画面を途切れる。
静寂を取り戻した和室に、梔子ユメから飛び出したのはそんな言葉だった。
安物の座布団に腰を下ろしていた彼らの前で、ルルーシュによる放送(締めたのはイザークと名乗った青年だったが)を映していたテレビがぷつんと音を立てて画面を途切れる。
静寂を取り戻した和室に、梔子ユメから飛び出したのはそんな言葉だった。
放送の内容はとにかく多様だった。
二代目ゼロなる人物がひみつ道具博物館を掌握したこと。その施設には他のランドマークや運営に繋がる施設があること。
そしてルルーシュと縁があるらしき二代目ゼロが、ルルーシュを糾弾する内容を全参加者を前にぶちまけたこと。
対するルルーシュはこれまでの間に闇檻という力や巨大戦力を手に入れたことを高らかに語り。
二代目ゼロに反論演説したルルーシュの映像にはキャルやイザークなる人物が映り込んでしっちゃかめっちゃかになったが、ルルーシュにはルルーシュなりの考えがあっての行動であることははっきりと宣言されていた。
二代目ゼロなる人物がひみつ道具博物館を掌握したこと。その施設には他のランドマークや運営に繋がる施設があること。
そしてルルーシュと縁があるらしき二代目ゼロが、ルルーシュを糾弾する内容を全参加者を前にぶちまけたこと。
対するルルーシュはこれまでの間に闇檻という力や巨大戦力を手に入れたことを高らかに語り。
二代目ゼロに反論演説したルルーシュの映像にはキャルやイザークなる人物が映り込んでしっちゃかめっちゃかになったが、ルルーシュにはルルーシュなりの考えがあっての行動であることははっきりと宣言されていた。
だがそんな数多の内容よりもユメの心を狂わせるのは、一番初めに行われた放送にて告げられた、桐藤ナギサを名乗る少女の言葉だ。
この会場がキヴォトスであり。ラウ・ル・クルーゼの手によって既に滅亡しているという。耐えがたい事実。
ユメはホットラインに地図を広げ、覆いかぶさるように凝視する。
地形にはキヴォトスの面影など微塵も見受けられない。
アビドス自治区と隣接しているゲヘナ自治区は面影さえなく、海や川だってこんなに近くにあるはずがない。
学園の名前や際立って目立つランドマークにも、アビドス関係の物を除いて聞いたことあるものはまるでない。
ユメはホットラインに地図を広げ、覆いかぶさるように凝視する。
地形にはキヴォトスの面影など微塵も見受けられない。
アビドス自治区と隣接しているゲヘナ自治区は面影さえなく、海や川だってこんなに近くにあるはずがない。
学園の名前や際立って目立つランドマークにも、アビドス関係の物を除いて聞いたことあるものはまるでない。
「なんで?なんでクルーゼはキヴォトスを滅ぼしたの?なんでナギサって子を殺したの?
なんでキヴォトスで、こんな殺し合いを始めたの?」
なんでキヴォトスで、こんな殺し合いを始めたの?」
だがそれでも、ユメにはナギサの言葉を嘘だと断じることができなかった。
光を失いボロボロになった少女の訴えを、認められないという理由だけで切り捨てることは、梔子ユメにはできやしない。
光を失いボロボロになった少女の訴えを、認められないという理由だけで切り捨てることは、梔子ユメにはできやしない。
どうして。どうして。どうして。どうして。
時間がたつほどに、ユメの中で憤懣と困惑が砂嵐のように湧き上がる。
ぽろぽろと流れる大粒の涙が座卓をを濡らす中、キヴォトスの生き残りは隣に座る冥黒王に縋りつくように顔を向ける。
時間がたつほどに、ユメの中で憤懣と困惑が砂嵐のように湧き上がる。
ぽろぽろと流れる大粒の涙が座卓をを濡らす中、キヴォトスの生き残りは隣に座る冥黒王に縋りつくように顔を向ける。
「ギギストくんはどう思う!?
ここは本当にキヴォトスだと思う?アビドスどころかキヴォトス全体がクルーゼに滅ぼされちゃったってホントなの!?」
「落ち着け。我に聞かれても知らんものは答えられん。
ガエリヤならまだしも我に星読みの才はない。確証の無い憶測を語る余裕は今の我らには……」
「それでも教えて。
ギギストくん頭いいんだから、私より分かってることがあるんでしょ。」
「「ギギストくん!?」」
ここは本当にキヴォトスだと思う?アビドスどころかキヴォトス全体がクルーゼに滅ぼされちゃったってホントなの!?」
「落ち着け。我に聞かれても知らんものは答えられん。
ガエリヤならまだしも我に星読みの才はない。確証の無い憶測を語る余裕は今の我らには……」
「それでも教えて。
ギギストくん頭いいんだから、私より分かってることがあるんでしょ。」
「「ギギストくん!?」」
グリオンを生み出した錬金術の開祖。仮面ライダーたちの大敵である冥黒王を友達扱いとは。
あまりの態度に目を丸くする二人を前に、顔をグシャグシャにして詰め寄るユメをギギストは引き剥がす。
梔子ユメは馬鹿ではあるが、馬鹿である以上に強情だ。こうなってははぐらかす方がギギストにとって手間だった。
「とりあえずギギストくんはやめろ。 これで4度目だ。」意味がないだろう言葉を呆れたように返し、ギギストは肩をすくめた。
あまりの態度に目を丸くする二人を前に、顔をグシャグシャにして詰め寄るユメをギギストは引き剥がす。
梔子ユメは馬鹿ではあるが、馬鹿である以上に強情だ。こうなってははぐらかす方がギギストにとって手間だった。
「とりあえずギギストくんはやめろ。 これで4度目だ。」意味がないだろう言葉を呆れたように返し、ギギストは肩をすくめた。
「ひとまず桐藤ナギサの言葉が全て真実である前提で話を進める。」
「まあ、ルルーシュのことだ。裏取りの1つも終えているだろうね。」
「それもあるが、2代目ゼロの言葉が正しければ奴は運営の『お気に入り』だ。
放送施設を独占できる立場を用意された参加者だ。『公開したら面白くなる情報』を与えるにはうってつけだろう。」
「桐藤ナギサをルルーシュが見つけたことさえも、運営の仕込みってわけか。
理解はできるが受け入れがたいな。」
「まあ、ルルーシュのことだ。裏取りの1つも終えているだろうね。」
「それもあるが、2代目ゼロの言葉が正しければ奴は運営の『お気に入り』だ。
放送施設を独占できる立場を用意された参加者だ。『公開したら面白くなる情報』を与えるにはうってつけだろう。」
「桐藤ナギサをルルーシュが見つけたことさえも、運営の仕込みってわけか。
理解はできるが受け入れがたいな。」
誰もがチャンスのある殺し合い。そう標榜していた事実に反して参加者には明確な格差がある。
糾弾されたルルーシュはあっさりと開き直って見せたが、”じゃないほう”の者たちにしてみればたまったものではない。
糾弾されたルルーシュはあっさりと開き直って見せたが、”じゃないほう”の者たちにしてみればたまったものではない。
「我が抱いた疑問は二つ。
1つは、キヴォトスを利用しているにも拘わらず、キヴォトスを風土を残している土地が少なすぎる事。
2代目ゼロの言葉に準じるなら、固有名詞のないランドマークにもキヴォトスに属する施設はあるかもしれんが、それでも全体の7割以上はキヴォトスとは無関係の立地だろう。」
「うん……少なくとも、租界なんてものは私は知らない。」
1つは、キヴォトスを利用しているにも拘わらず、キヴォトスを風土を残している土地が少なすぎる事。
2代目ゼロの言葉に準じるなら、固有名詞のないランドマークにもキヴォトスに属する施設はあるかもしれんが、それでも全体の7割以上はキヴォトスとは無関係の立地だろう。」
「うん……少なくとも、租界なんてものは私は知らない。」
知らないはずの租界エリアは、ホットラインを見る限り全体の3割近くを占めている。占有率ならアビドス砂漠よりずっと上だ。
立地も施設も環境も何もかもが違うのにここがキヴォトスだというのは何かの詐欺にあっている気分だ。
そんな感覚はよく知ってる。その度にユメを助けてくれる頼れる後輩にはまだ出会えていない。
立地も施設も環境も何もかもが違うのにここがキヴォトスだというのは何かの詐欺にあっている気分だ。
そんな感覚はよく知ってる。その度にユメを助けてくれる頼れる後輩にはまだ出会えていない。
「もう1つは、桐藤ナギサをはじめとするキヴォトスの生徒を殺し合いに招き入れず。それよりも弱いものを幾人も招き入れている点だ。」
そう言ってギギストは向かいに座る美嘉に一瞬だけ目を向けた。
美嘉自身話を聞いて疑問に思ったところだ。
ユメやセリカがそうであるようにキヴォトス人間は頑強だ。銃弾を受けても致命傷にはならず大人の男より力が強い。
美嘉自身話を聞いて疑問に思ったところだ。
ユメやセリカがそうであるようにキヴォトス人間は頑強だ。銃弾を受けても致命傷にはならず大人の男より力が強い。
「不謹慎ですけど、仮面ライダーや起動キーを配るよりもキヴォトスの生徒を選んだほうが話は早いはずですよね。」
「我も同意だ。
ここまで込み入った殺し合いを構築する運営がそのことに気づかぬわけもなし。
しかし実際はキヴォトスを滅ぼしているのは運営一派のクルーゼだ。
”殺し合いのためにクルーゼを中心にキヴォトスを滅ぼした”のか、”クルーゼが独自の理由で滅ぼしたキヴォトスを羂索とヒースクリフが利用しているのか”さえ不明だが。そこには間違いなく理由があるはず。」
「我も同意だ。
ここまで込み入った殺し合いを構築する運営がそのことに気づかぬわけもなし。
しかし実際はキヴォトスを滅ぼしているのは運営一派のクルーゼだ。
”殺し合いのためにクルーゼを中心にキヴォトスを滅ぼした”のか、”クルーゼが独自の理由で滅ぼしたキヴォトスを羂索とヒースクリフが利用しているのか”さえ不明だが。そこには間違いなく理由があるはず。」
ギギストを除く三人の目つきが険しくなり、眉間に青筋が浮かんだ。
言葉にすれば短いが、実査は何万何十万の命がクルーゼの手で失われているのだ。
お人好しなユメをもってしても、許せる許せないの次元はとっくに通り過ぎている。
言葉にすれば短いが、実査は何万何十万の命がクルーゼの手で失われているのだ。
お人好しなユメをもってしても、許せる許せないの次元はとっくに通り過ぎている。
「その理由って……。」
「分からん。情報の欠片さえない今の我らには、予測することさえ不可能だ。
アビドスを残したということはアビドスにある”何か”を目的にしているのか。
キヴォトスの者たちが持つ『神秘』とやらに食指が動いたのか。
どこでもよかったのがたまたまキヴォトスであったのか。」
「分からん。情報の欠片さえない今の我らには、予測することさえ不可能だ。
アビドスを残したということはアビドスにある”何か”を目的にしているのか。
キヴォトスの者たちが持つ『神秘』とやらに食指が動いたのか。
どこでもよかったのがたまたまキヴォトスであったのか。」
結局のところどれをとっても想像の域を出んがな。
ピースの足りないパズルを前にしたような諦観を、ギギストは静かに口にした。
ピースの足りないパズルを前にしたような諦観を、ギギストは静かに口にした。
「じゃあ……その理由を知るには、どうしたらいいの?」
「ここから先のことは運営側に聞かねば分かるまい。
羂索か、クルーゼか、ヒースクリフか。誰であろうと貴様にとって都合のいい結末にはならんだろう。」
「分かってる。それでも私は知りたいの。
クルーゼがキヴォトスを滅ぼしたことも、羂索が私の体を使ってることも。
理由があるというのならちゃんと聞きたい。聞いたうえで殺し合いを止める。」
「ここから先のことは運営側に聞かねば分かるまい。
羂索か、クルーゼか、ヒースクリフか。誰であろうと貴様にとって都合のいい結末にはならんだろう。」
「分かってる。それでも私は知りたいの。
クルーゼがキヴォトスを滅ぼしたことも、羂索が私の体を使ってることも。
理由があるというのならちゃんと聞きたい。聞いたうえで殺し合いを止める。」
だからこそユメはその理由を知りたいと思った。
はっきりと響いた言葉に、ギギストは小さく体を揺らした。
呆れられていることがはっきりわかった。金色のお面のような表情は、眉間に皺をよせ「貴方は馬鹿なんですか!」なんて窘める後輩とそっくりだ。
はっきりと響いた言葉に、ギギストは小さく体を揺らした。
呆れられていることがはっきりわかった。金色のお面のような表情は、眉間に皺をよせ「貴方は馬鹿なんですか!」なんて窘める後輩とそっくりだ。
「やはり貴様は理解できぬ。
ルルーシュと2代目ゼロような並行世界(パラレル)の可能性を考慮すれば、このキヴォトスが貴様の知る世界であるかどうかさえ不明なのだぞ。」
「そっか。
それでも、私の答えは変わらないよ。
なにも理解できてない私だけど、考えることは止めたくないの。」
ルルーシュと2代目ゼロような並行世界(パラレル)の可能性を考慮すれば、このキヴォトスが貴様の知る世界であるかどうかさえ不明なのだぞ。」
「そっか。
それでも、私の答えは変わらないよ。
なにも理解できてない私だけど、考えることは止めたくないの。」
――理解するのに時間が掛かったり、理解したら凄くつらくなるかもしれないけど
――沢山考えて理解出来たなら、あなたにとってもきっと意味があることだって思うの
――沢山考えて理解出来たなら、あなたにとってもきっと意味があることだって思うの
ギギストが理解できなかった太陽のような言葉。
今の梔子ユメは、まさしくその言葉の通りに生きていた。
今の梔子ユメは、まさしくその言葉の通りに生きていた。
「理解の及ばぬものの中に、わざわざ飛び込もうというのか?」
梔子ユメは馬鹿だ。馬鹿でお人好しな彼女は、どこまでも周りをよく見ている。
顔色を伺っているわけではない。周りに合わせるためでもない。
その底のない善性を向け以外の生き方を彼女は知らないし変えるつもりもないだけで。
顔色を伺っているわけではない。周りに合わせるためでもない。
その底のない善性を向け以外の生き方を彼女は知らないし変えるつもりもないだけで。
「許せないなら許せないなりに、ちゃんと向き合いたいだけだよ。」
だからこそ、人を知るのはユメにとって当たり前のことであり。必要なことでもある。
故郷を滅ぼした大罪人だろうと。自分の骸を辱める呪いだろうと。その生き方は変わらない。
故郷を滅ぼした大罪人だろうと。自分の骸を辱める呪いだろうと。その生き方は変わらない。
そう言い切る少女に対し、理解できぬという思いを抱いたのは何度目だったか。もはや数えることさえおこがましい。
ただ、この娘が一度決めたことを早々に覆さない女であることをギギストは理解している。
梔子ユメの行動には明確な指針が出来た。
キヴォトス滅亡の真相――ひいては、運営の目的を探る。苦難の道が。
ただ、この娘が一度決めたことを早々に覆さない女であることをギギストは理解している。
梔子ユメの行動には明確な指針が出来た。
キヴォトス滅亡の真相――ひいては、運営の目的を探る。苦難の道が。
「まあいい、我にも貴様と行動を共にして知りたいことがある。」
その言葉を同行の意思だと理解したのか、泣きはらしていたユメの顔が明るい笑顔に変わる。
ギギストにそんないばらの道を同行する理由はないはずない。そもそも殺し合いに乗らないと決めたわけでもないはずなのに。
なぜこの娘についていこうとしているのか。ギギストには理解できない。
理解できないが……悪い気はしなかった。霧の中を歩くというより、見たことのない街へと歩を進めるような気分に近いかもしれない。
ギギストにそんないばらの道を同行する理由はないはずない。そもそも殺し合いに乗らないと決めたわけでもないはずなのに。
なぜこの娘についていこうとしているのか。ギギストには理解できない。
理解できないが……悪い気はしなかった。霧の中を歩くというより、見たことのない街へと歩を進めるような気分に近いかもしれない。
「だが、貴様の郷愁にこいつらが付き従う理由はない。
貴様も組織の長だというのなら、筋の1つも通してみせよ。」
「えっ……あっ!」
貴様も組織の長だというのなら、筋の1つも通してみせよ。」
「えっ……あっ!」
思い出したように、ユメは向かいに座る美嘉とソウジに向き直った。
一緒に放送を見て情報も交換している。殺し合いに乗らない参加者として信頼できる者たちだが、同行を決定したわけじゃない。
クルーゼや羂索と戦うというのは参加者たちの総意だろうが、その目的までわざわざ知りたいというのはユメの我儘だ。
一緒に放送を見て情報も交換している。殺し合いに乗らない参加者として信頼できる者たちだが、同行を決定したわけじゃない。
クルーゼや羂索と戦うというのは参加者たちの総意だろうが、その目的までわざわざ知りたいというのはユメの我儘だ。
「えーっと。そのぉ……」
「ユメさん。
私もソウジさんも……」
「待って美嘉ちゃん。」
「ユメさん。
私もソウジさんも……」
「待って美嘉ちゃん。」
口ごもるユメに応えようとする美嘉を、ソウジは制止する。
向ける眼差しは穏やかだ。
梔子ユメが言うべき言葉を待っている。言わなければいけないことを、待ってくれている。
向ける眼差しは穏やかだ。
梔子ユメが言うべき言葉を待っている。言わなければいけないことを、待ってくれている。
「出会ったばっかりで、2人のことも全然知らないんだけど。
……私に力を貸してください。」
……私に力を貸してください。」
呼吸を整えたはずなのに、出てきた声はちょっとだけ上ずっていた。
ギギストを除いて羂索に間違えられてばかりだったことで、思ったより自信というものが欠落していたのかもしれない。
ギギストを除いて羂索に間違えられてばかりだったことで、思ったより自信というものが欠落していたのかもしれない。
「ああ。」
「勿論です。」
「ありがとぉ~~~!!」
「勿論です。」
「ありがとぉ~~~!!」
堰を切るように泣き出したユメを、少女と青年は窘める。
その様を眺める冥黒王の眼差しが、僅かな温かさを帯びていることに気づいた者は、冥黒王本人も含めていなかった。
その様を眺める冥黒王の眼差しが、僅かな温かさを帯びていることに気づいた者は、冥黒王本人も含めていなかった。
◆
「どういう形で動くにせよ、最優先はひみつ道具博物館に向かうことだろう。
鉄華兵団と協力関係を築く。可能ならばそこに集った参加者とも協力体制を取れれば最高だ。」
鉄華兵団と協力関係を築く。可能ならばそこに集った参加者とも協力体制を取れれば最高だ。」
正式な協力関係になるやいなや、そう言ったのはギギストだった。
ソウジの仲間や美嘉の友人、ユメの後輩たちは出会い次第助けることを優先するし、グリオンもギギストやELSスパナに対処することは譲れない。
そうした個々人の目的は別として、全体の方針は運営打倒の過程で運営の目的を探ること。
その方針に近づくためには、運営に最も近づいた組織である鉄華兵団にコンタクトを取ることが最善だ。ともすれば東ゆうや小鳥遊ホシノたちが鉄華兵団の門戸を叩くことも期待できるだろう。
そうした個々人の目的は別として、全体の方針は運営打倒の過程で運営の目的を探ること。
その方針に近づくためには、運営に最も近づいた組織である鉄華兵団にコンタクトを取ることが最善だ。ともすれば東ゆうや小鳥遊ホシノたちが鉄華兵団の門戸を叩くことも期待できるだろう。
「その点には賛成だが……信用できなければどうする?」
無論リスクもある。
ルルーシュが独占していた放送網に鳴り物入りで姿を見せた、2代目ゼロ。
その人物から語られた危険思想を持つ参加者、総司令官。
無条件で信じるには不穏な点がある者たちだ。誰彼構わず挑発と侮辱を繰り返し、挙句の果て身内からの説教のような放送事故を経てようやく真意を曝した悪逆皇帝よりはマシであるが。
ルルーシュが独占していた放送網に鳴り物入りで姿を見せた、2代目ゼロ。
その人物から語られた危険思想を持つ参加者、総司令官。
無条件で信じるには不穏な点がある者たちだ。誰彼構わず挑発と侮辱を繰り返し、挙句の果て身内からの説教のような放送事故を経てようやく真意を曝した悪逆皇帝よりはマシであるが。
「どちらにせよ、梔子ユメの願い通り『キヴォトス滅亡の原因と理由』を探るには運営に近づく他ないのだ。
ひみつ道具博物館かクルーゼの言う『運営に繋がる施設』かは不明だが、鉄華兵団と協力関係を結ぶ必要はどこかであるはずだ。
グリオンがシノンや柊うてななどという戦力を整えている以上、味方が多いに越したことはない。」
「シノン……」
「うてなちゃん……」
ひみつ道具博物館かクルーゼの言う『運営に繋がる施設』かは不明だが、鉄華兵団と協力関係を結ぶ必要はどこかであるはずだ。
グリオンがシノンや柊うてななどという戦力を整えている以上、味方が多いに越したことはない。」
「シノン……」
「うてなちゃん……」
既に死んだはずの参加者の名に、少女たちはか細い声で呟いた。
決して知らない存在ではない人たちが、殺され魔王の傀儡にされている。
魔王に尊厳を狂わされたものは2人だけではないのだろう。ノノミと共に生み出されたアビドス生を模した者たちを含めればどれだけいるのか分かったものではない。
なお実のところ、グリオンの配下は既にほとんどが撃ち滅ぼされているのだが、この場の者たちに知るすべは無い。
決して知らない存在ではない人たちが、殺され魔王の傀儡にされている。
魔王に尊厳を狂わされたものは2人だけではないのだろう。ノノミと共に生み出されたアビドス生を模した者たちを含めればどれだけいるのか分かったものではない。
なお実のところ、グリオンの配下は既にほとんどが撃ち滅ぼされているのだが、この場の者たちに知るすべは無い。
「そういう意味では、戦力としては鉄華兵団には懸念があるがな。」
「どういう意味だ?」
「2代目ゼロやその仲間は、口ぶりからしてほとんど他の参加者と出会っていないようだ。
ややもすればグリオンやノワルといった警戒すべき参加者の存在を知らず、この殺し合いの危険性を見誤っているやもしれん。」
「そんなことは……」
「どういう意味だ?」
「2代目ゼロやその仲間は、口ぶりからしてほとんど他の参加者と出会っていないようだ。
ややもすればグリオンやノワルといった警戒すべき参加者の存在を知らず、この殺し合いの危険性を見誤っているやもしれん。」
「そんなことは……」
流石にないだろう。そう言いかけるソウジの口が止まる。
キヴォトスにしては狭いだけでこの会場は広い。
『私などよりもよほど奮闘してきたであろう参加者』などという言葉を口走るほど2代目ゼロやその仲間たちには目立った事態が起きていないのならば。
キヴォトスにしては狭いだけでこの会場は広い。
『私などよりもよほど奮闘してきたであろう参加者』などという言葉を口走るほど2代目ゼロやその仲間たちには目立った事態が起きていないのならば。
「……不味いな。
万が一その予想が当たっていれば、鉄華兵団は見た目より脆い組織かもしれない。」
「杞憂である可能性もある上に、合流した参加者によって情報の共有が行われる可能性も高いがな。」
万が一その予想が当たっていれば、鉄華兵団は見た目より脆い組織かもしれない。」
「杞憂である可能性もある上に、合流した参加者によって情報の共有が行われる可能性も高いがな。」
それでも、鉄華兵団のみを頼り切るのは難しかろう。
そんなギギストの言葉に、彼らは自分たちがどんな場所にいるのかを改めて理解させられた。
冥黒王でさえ喰われる側に回る悪鬼羅刹が蠢く殺し合いだ。
一度でも危機に陥れば油断することは二度とない。この会場において油断や慢心は死に直結する――例外は4凶にその名を刻む道化がごとき神殺しくらいのものだ。
そんなギギストの言葉に、彼らは自分たちがどんな場所にいるのかを改めて理解させられた。
冥黒王でさえ喰われる側に回る悪鬼羅刹が蠢く殺し合いだ。
一度でも危機に陥れば油断することは二度とない。この会場において油断や慢心は死に直結する――例外は4凶にその名を刻む道化がごとき神殺しくらいのものだ。
事実として鉄華兵団に油断がないかと問われれば。――現時点において言えば、忌憚のない言い方をしてしまえばあるだろう。
彼らの殺し合いに対する意識は大半の参加者を下回ると言っていい。
ルルーシュが打ち破った闇檻の魔女も、黒き統合神性も、その神を喰らう神殺しも、蹂躙と支配を続ける赤き蟲の王も、その王にただ一人対等に戦える英雄も。鉄華兵団は知らないのだ。
彼らの殺し合いに対する意識は大半の参加者を下回ると言っていい。
ルルーシュが打ち破った闇檻の魔女も、黒き統合神性も、その神を喰らう神殺しも、蹂躙と支配を続ける赤き蟲の王も、その王にただ一人対等に戦える英雄も。鉄華兵団は知らないのだ。
とはいえ鉄華兵団と手を組むことが、この状況において最善の策であることに疑いようはなく。
ファーストプランはこれで確定。
しかし梔子ユメの目的が運営の打倒に加え原因の究明であるのならば、もう1つくらいサブプランが欲しいものだ。
ファーストプランはこれで確定。
しかし梔子ユメの目的が運営の打倒に加え原因の究明であるのならば、もう1つくらいサブプランが欲しいものだ。
「えっと、1つだけ。思いついたものがあります。
ユメさんが知りたい情報を知っていて、鉄華兵団とは別のアプローチで出会える人に。」
ユメさんが知りたい情報を知っていて、鉄華兵団とは別のアプローチで出会える人に。」
そんな空気を察してか、美嘉が小さく手を上げる。
全員の視線が一気に向く中、少女はこの場で出会ったある人物の名を呼んだ。
全員の視線が一気に向く中、少女はこの場で出会ったある人物の名を呼んだ。
「砂狼シロコ。
彼女は滅亡したキヴォトスの住人のはずです。」
「シロコちゃん……」
彼女は滅亡したキヴォトスの住人のはずです。」
「シロコちゃん……」
冥黒の五道化。運営が用意した最強のNPC。
その一人である怒りの戦騎の鎧を纏っていた者こそが、滅亡した学園都市の砂狼シロコその人だという。
その一人である怒りの戦騎の鎧を纏っていた者こそが、滅亡した学園都市の砂狼シロコその人だという。
「とはいえ彼女は冥黒の五道化です。情報を持っているとはいえどこまで話せるかは私にも分かりません。」
「だとしてもだ、キヴォトスの滅亡を肌で知る者は貴重だ。
ルルーシュの庇護下にある桐藤ナギサに話を聞くよりは、一考の余地があるだろうな。」
「あっ……そういえばその手もあるんですね。」
「桐藤ナギサが知る情報は放送で出尽くしている気がするけどね。
それに、これ以上彼女に辛いことを語らせるのも忍びない。
何かの手違いでルルーシュと協力できることがあれば話を聞く、くらいにすべきだろう。」
「だとしてもだ、キヴォトスの滅亡を肌で知る者は貴重だ。
ルルーシュの庇護下にある桐藤ナギサに話を聞くよりは、一考の余地があるだろうな。」
「あっ……そういえばその手もあるんですね。」
「桐藤ナギサが知る情報は放送で出尽くしている気がするけどね。
それに、これ以上彼女に辛いことを語らせるのも忍びない。
何かの手違いでルルーシュと協力できることがあれば話を聞く、くらいにすべきだろう。」
荒い映像越しで悲痛に叫ぶ桐藤ナギサの姿は放送を見た全員が知っている。
滅亡をの一部始終を見た美嘉とソウジ以外でも、彼女の存在だけでクルーゼが犯した罪の重さは嫌でも知らしめられたことだろう。
滅亡をの一部始終を見た美嘉とソウジ以外でも、彼女の存在だけでクルーゼが犯した罪の重さは嫌でも知らしめられたことだろう。
この会場にいる参加者を除くキヴォトスの住民は、ともすれば例外なく傷を負っている。
トリニティの三巨頭の1人は光を失い。もう一人は尊厳を喰らいつくさたうえで魔戒騎士の手の中で息絶えた。
砂狼シロコはその中で最も運営に近く、最も精強に存在を確認されている生き残りだ。
トリニティの三巨頭の1人は光を失い。もう一人は尊厳を喰らいつくさたうえで魔戒騎士の手の中で息絶えた。
砂狼シロコはその中で最も運営に近く、最も精強に存在を確認されている生き残りだ。
「私。シロコちゃんに会ってみたい。」
生き残った少女の先輩があったことのない後輩を思い瞳を潤ませながら、その願いを口にする。
「そうだな。ルルーシュが桐藤ナギサと出会えたのが運営の仕込みである可能性がある以上、それ以外の手で滅亡したキヴォトスの情報を持つ砂狼シロコに干渉するのは有意義な……」
「そういうのじゃないんだ。
シロコちゃんって、多分アビドスの子なんだよ。だからその……ね。一度会ってみたいんだ。」
「そういうのじゃないんだ。
シロコちゃんって、多分アビドスの子なんだよ。だからその……ね。一度会ってみたいんだ。」
梔子ユメは頬を赤らめる。
彼女は砂狼シロコを知らない。シロコが入学する前にアビドス高校生徒会長の命は砂漠の中に掻き消えている。
それでも黒見セリカのようにいい子であることは確信を持っていた。
なぜなら小鳥遊ホシノの後輩で、自分の後輩だからだ。なんだかんだ言ってこの女は後輩には甘いのだ。
とはいえそれは、砂狼シロコが本物であればの話だ。
彼女は砂狼シロコを知らない。シロコが入学する前にアビドス高校生徒会長の命は砂漠の中に掻き消えている。
それでも黒見セリカのようにいい子であることは確信を持っていた。
なぜなら小鳥遊ホシノの後輩で、自分の後輩だからだ。なんだかんだ言ってこの女は後輩には甘いのだ。
とはいえそれは、砂狼シロコが本物であればの話だ。
「亀井美嘉の提案に一考の余地があるのは事実だが、それはあくまで『滅亡したキヴォトスを知る者』としてだ。
冥黒を名乗る者たちだ。ドゴルドはまだしも貴様の後輩の人格や魂が本人の者である保証はないぞ。」
冥黒を名乗る者たちだ。ドゴルドはまだしも貴様の後輩の人格や魂が本人の者である保証はないぞ。」
いみじくも冥黒を名乗るならば、悪しき心に身を焦がしていてもおかしくないだろう。他ならぬ冥黒王がその点を指摘する。
現にグリオンに支配されたシノンやうてなの人格は、オリジナルのそれとはかけ離れていたではないか。
ドゴルドこそソウジの知る者と酷似していたが他の五道化がそうであるという保証はなく。
現にグリオンに支配されたシノンやうてなの人格は、オリジナルのそれとはかけ離れていたではないか。
ドゴルドこそソウジの知る者と酷似していたが他の五道化がそうであるという保証はなく。
「そこは多分、大丈夫だと思う……よ。」
そんな疑念を、自信なさげに梔子ユメは否定する。
理解できない存在とは重々思っているが、願望と憶測をはき違えたか?
眉を顰めるギギストを前に、ユメは美嘉とソウジに視線を向けた。
理解できない存在とは重々思っているが、願望と憶測をはき違えたか?
眉を顰めるギギストを前に、ユメは美嘉とソウジに視線を向けた。
「ソウジくんと美嘉ちゃんは『キヴォトスが滅ぶ光景を見た』んだよね。
それってさ、五道化のシロコちゃんの中に、シロコちゃんの記憶は残っているってことだよね。」
「成程……」
それってさ、五道化のシロコちゃんの中に、シロコちゃんの記憶は残っているってことだよね。」
「成程……」
誰知らずそう呟いた。
砂狼シロコが桐藤ナギサと同じ滅亡したキヴォトスの存在であるということは証明されている。
グリオンの配下となったことでうてなが手にした宝具(スキル)『開演の刻は来たれり、此処に万雷の喝采を(ファースト・フォリオ)』
他人の記憶を再演する異能が見せたキヴォトスの滅亡の光景を、美嘉とソウジは桐藤ナギサの歎願より先に見ていた。
砂狼シロコが桐藤ナギサと同じ滅亡したキヴォトスの存在であるということは証明されている。
グリオンの配下となったことでうてなが手にした宝具(スキル)『開演の刻は来たれり、此処に万雷の喝采を(ファースト・フォリオ)』
他人の記憶を再演する異能が見せたキヴォトスの滅亡の光景を、美嘉とソウジは桐藤ナギサの歎願より先に見ていた。
「砂狼シロコがその魂さえ失い破綻した存在であるのならば、運営はその記憶ごと消しているはず。そう言いたいのだな?」
「あっ、うん。そういうこと!」
「あっ、うん。そういうこと!」
神も王も呼び寄せ、怒りの戦騎に呪いも聖文字も付与できる運営だ。その程度の措置は虫を潰すより容易いだろう。
だが少なくとも、砂狼シロコに対してそんな措置は取らなかった。
桐藤ナギサ同様情報を与えるためなのか、はたまた何かしらの不具合が生じているのか。
どちらにせよ魔王グリオンの采配で垣間見た破滅の記憶が、奇妙な形で少女に希望をもたらしていた。
だが少なくとも、砂狼シロコに対してそんな措置は取らなかった。
桐藤ナギサ同様情報を与えるためなのか、はたまた何かしらの不具合が生じているのか。
どちらにせよ魔王グリオンの采配で垣間見た破滅の記憶が、奇妙な形で少女に希望をもたらしていた。
「となれば決まりかな。
鉄華兵団に合流して、その後可能なら五道化の砂狼シロコを探す。
ドゴルドを無視するわけにもいかないし。俺も賛成だ。」
鉄華兵団に合流して、その後可能なら五道化の砂狼シロコを探す。
ドゴルドを無視するわけにもいかないし。俺も賛成だ。」
ソウジの言葉に、美嘉もユメもギギストも頷き。穴だらけのパズルをくみ上げるような真相究明はセカンドプランまで制定された。
思いのほか有意義な会話になったことはギギストにもいい意味で誤算だった。
思いのほか有意義な会話になったことはギギストにもいい意味で誤算だった。
「なればこそ、話を次の段階へ進めよう。」
「次の段階?」
「砂狼シロコが五道化である以上、ドゴルド並みの戦力である前提で動くべきだ。
グリオンやジンガのこともある、戦力の結集は急務だ。
無論、鉄華兵団と合流後その場の者たちと改めて話し合うべきことではあるが、今の我らだけでも手持ちの武装を整えておくべきだろう。」
「次の段階?」
「砂狼シロコが五道化である以上、ドゴルド並みの戦力である前提で動くべきだ。
グリオンやジンガのこともある、戦力の結集は急務だ。
無論、鉄華兵団と合流後その場の者たちと改めて話し合うべきことではあるが、今の我らだけでも手持ちの武装を整えておくべきだろう。」
楽しい設計図づくりの後は、材料を揃える時間である。
幸か不幸か戦うためのアイテムは運営側が潤沢に渡してきている。相対的弱者はいても無力な人形は1人もいない。
そんな環境において最も剣術に長けたブレイブな男、立風館ソウジはギギストの提案に思い出したように「あっ」と声を上げた。
幸か不幸か戦うためのアイテムは運営側が潤沢に渡してきている。相対的弱者はいても無力な人形は1人もいない。
そんな環境において最も剣術に長けたブレイブな男、立風館ソウジはギギストの提案に思い出したように「あっ」と声を上げた。
「ああそうだ。なら錬金術師であるアンタに相談したいんだが……」
彼の手元にはブレイブの源たる獣電池が6つあるが、うち3つは消耗している。
それを復元するための手段を、ひょっとしたらギギストは知っているかもしれない。
それを復元するための手段を、ひょっとしたらギギストは知っているかもしれない。
そう考えてデイバックを開いたソウジだが、言い切るより早く口を閉ざし耳をそばだてる。
和室の中では誰も言葉を発していないのに、ギシギシと足音のような音が響いていた。
和室の中では誰も言葉を発していないのに、ギシギシと足音のような音が響いていた。
「……誰か入ってきてた?」
「いえ、誰も入ってません。
ドアが開けば光が入るので分かるはずですし、音だってするはずです。」
「いえ、誰も入ってません。
ドアが開けば光が入るので分かるはずですし、音だってするはずです。」
ひそひそ声のユメに、美嘉もまた顔を近づけひそひそと答える。
彼女たちの後ろで音はどんどん遠ざかる。
奥ではなく上に。
彼女たちの後ろで音はどんどん遠ざかる。
奥ではなく上に。
「二階に行ったのか?
いやそもそも……ドアが開いてないのにどこから入ってきた?」
いやそもそも……ドアが開いてないのにどこから入ってきた?」
玄関のドアも和室のドアも閉じたままだ。
裏口はあるかもしれないが、それでも開けば音の1つも響くだろう。
裏口はあるかもしれないが、それでも開けば音の1つも響くだろう。
「ならば答えは1つだ。
この野比家なるランドマークには、我らの他に何者かがいた。」
この野比家なるランドマークには、我らの他に何者かがいた。」
ひそひそ声で冥黒王は答えた。
囁くような声量なのに渋く威圧感さえ感じさせるのが妙におかしくて。
ユメは小さく噴き出し、無作法を嗜めるようにギギストは睨んだ。
囁くような声量なのに渋く威圧感さえ感じさせるのが妙におかしくて。
ユメは小さく噴き出し、無作法を嗜めるようにギギストは睨んだ。
◇◆◇
話し合いの結果、親睦を深める意味も込めてソウジとユメが2階に向かった何者かを追う担当になった。
和室に残る美嘉の向かいには、冥黒王ギギストが表情の読めない(そもそも顔がない)ままピンとした正座で座っている。
グリオンに似た気配ということで警戒していた美嘉だったが、ユメの紹介やギギストが想像より『話せる』(会話が成り立つという意味である。)相手だったこともあって緊張はわずかにほぐれつつあったが。そうなると目の前の光景の異質さが目に付いて仕方がない。
グリオンに似た気配ということで警戒していた美嘉だったが、ユメの紹介やギギストが想像より『話せる』(会話が成り立つという意味である。)相手だったこともあって緊張はわずかにほぐれつつあったが。そうなると目の前の光景の異質さが目に付いて仕方がない。
(こういうのは失礼だけど……シュールね。)
「貴様、失礼なことを考えていないか?」
「貴様、失礼なことを考えていないか?」
図星だった。訝し気な声に美嘉は体を震わせる。
ばつが悪そうに会釈して、美嘉がギギストへと向き直る。美嘉が座するのを待ってギギストは問いかけた。
ばつが悪そうに会釈して、美嘉がギギストへと向き直る。美嘉が座するのを待ってギギストは問いかけた。
「それで、我に何か話があるのではないのか?」
「……どうしてそう思うの?」
「そうでなければ我と2人でこの場に残るものか。
そもそも、手分けして行動しようと言い出したのは貴様だろう。」
「……どうしてそう思うの?」
「そうでなければ我と2人でこの場に残るものか。
そもそも、手分けして行動しようと言い出したのは貴様だろう。」
ギギストの言う通り、2人ずつに分かれようと提案したのは美嘉だった。
2階は4人で動くには狭いとか、誰かが入ってきたときに素早く対処できるようにとか、またルルーシュの放送があるかもしれないとか。
それらしい理由はいくつもあったし誰かが提案していたことではあっただろうが、やはりそうした提案をするにはそれなりの理由があるものだ。
美嘉はわずかに息を整え、意を決して尋ねる。
2階は4人で動くには狭いとか、誰かが入ってきたときに素早く対処できるようにとか、またルルーシュの放送があるかもしれないとか。
それらしい理由はいくつもあったし誰かが提案していたことではあっただろうが、やはりそうした提案をするにはそれなりの理由があるものだ。
美嘉はわずかに息を整え、意を決して尋ねる。
「貴方、本当に冥黒王なの?」
「……どういう意味だ?」
「いえ、疑っているってわけじゃないんです。
でも、今の貴方は私が知ってるグリオンとあまりにも雰囲気が違うから。」
「……どういう意味だ?」
「いえ、疑っているってわけじゃないんです。
でも、今の貴方は私が知ってるグリオンとあまりにも雰囲気が違うから。」
グリオンと直接対面し冥黒錬金術を取り込んだ美嘉だからこそ、目の前の存在がグリオンと酷似した者であることは疑いの余地はない。
その上で、ギギストはグリオンとは違う。亀井美嘉はそう断じた。
梔子ユメへの態度もだが、目の前の男は冥黒の王を名乗るにはあまりに穏当で話が分かる存在だ。
人間臭いと言ってよかった。流石にそこまで言い切るほど美嘉は無謀ではなかったが。
その上で、ギギストはグリオンとは違う。亀井美嘉はそう断じた。
梔子ユメへの態度もだが、目の前の男は冥黒の王を名乗るにはあまりに穏当で話が分かる存在だ。
人間臭いと言ってよかった。流石にそこまで言い切るほど美嘉は無謀ではなかったが。
「ふむ……
それほどまでに違うのか。我とグリオンは。」
それほどまでに違うのか。我とグリオンは。」
面と向かって言われると、ギギストとしては怒りよりも興味が勝る。
実際にグリオンと出会い、一時は配下に収まった少女の言葉だ。彼女の言葉には説得力があった。
実際にグリオンと出会い、一時は配下に収まった少女の言葉だ。彼女の言葉には説得力があった。
「我も一度この会場のグリオンと出会っている。
だが奴は我の知るグリオンではなかった。
奴が持つ黄金への執着、根源ともいえるはずのそれがあのグリオンには感じられん。」
「それってどういう……。」
「おそらくだが、この会場のグリオンは我の知るグリオンとは別の世界線の存在だ。」
だが奴は我の知るグリオンではなかった。
奴が持つ黄金への執着、根源ともいえるはずのそれがあのグリオンには感じられん。」
「それってどういう……。」
「おそらくだが、この会場のグリオンは我の知るグリオンとは別の世界線の存在だ。」
ルルーシュと2代目ゼロのようにな。そう付け加えられたこともあって美嘉はすんなりとその言葉を飲み込めた。
「ということは、グリオンとの雰囲気の違いは別の世界線だから……ですか?」
「違う。むしろ逆だ。
2代目ゼロとルルーシュの世界の差異が『ルルーシュの死』であるように、我とこの会場のグリオンの世界を分かつ転換点があったはずだし。そのような事態は限られる。」
「違う。むしろ逆だ。
2代目ゼロとルルーシュの世界の差異が『ルルーシュの死』であるように、我とこの会場のグリオンの世界を分かつ転換点があったはずだし。そのような事態は限られる。」
グリオンが黄金への執着――黄金郷(エルドラド)という理想を捨てるのは容易い事ではないとギギストは知っている。
捨て去るほどの何かが起きたとすれば思い当たる節は2つに1つだ。
グリオンが魔王に至るにあたって人格から思想にいたす全てが何者かの手で狂わされたか、そもそも魔王グリオンの中身はグリオンでない別の者か。
捨て去るほどの何かが起きたとすれば思い当たる節は2つに1つだ。
グリオンが魔王に至るにあたって人格から思想にいたす全てが何者かの手で狂わされたか、そもそも魔王グリオンの中身はグリオンでない別の者か。
「そして我の予想が正しければ、この会場のグリオンは我の世界のグリオンより我ら冥黒王に近いはずなのだ。」
どちらにしても、グリオン程の存在に不可逆的な干渉が出来るのは冥黒王しかありえない。
なにせギギストの世界で、グリオンは自身を喰らった冥黒王ジェルマンの体を奪い復活を遂げている。
冥黒王でさえ喰らいつくせなかった渇望をグリオンが捨てたとならば、あの世界のグリオンにはジェルマンに取り込まれる以上の事態が起きたとしか思えない。
なにせギギストの世界で、グリオンは自身を喰らった冥黒王ジェルマンの体を奪い復活を遂げている。
冥黒王でさえ喰らいつくせなかった渇望をグリオンが捨てたとならば、あの世界のグリオンにはジェルマンに取り込まれる以上の事態が起きたとしか思えない。
とはいえ、ギギストにとってその仔細にはさほどの興味はない。
彼は梔子ユメとは違う。この場の自分が関わらぬ歴史に深入りする趣味はなかった。
彼は梔子ユメとは違う。この場の自分が関わらぬ歴史に深入りする趣味はなかった。
「その上で逆に我が問おう。
亀井美嘉よ。冥黒王でないのならば、貴様には我が何に見える。」
「えっ……と、怒らないでくださいね。」
「確約はしかねる。」
亀井美嘉よ。冥黒王でないのならば、貴様には我が何に見える。」
「えっ……と、怒らないでくださいね。」
「確約はしかねる。」
明らかに怒られる様な事を言う前振りだ。
美嘉はわずかに目を泳がせて、声を落とした。
美嘉はわずかに目を泳がせて、声を落とした。
「……ユメさんの保護者。」
「……理解…………………………できなくはない…………か。」
「……理解…………………………できなくはない…………か。」
腕を組み絞り出すような声で呻ったのは、理解できないからではない。
美嘉やソウジの前で取った態度を振り返れば、その表現は想像以上に的確だったと言わざるを得なかったからだ。
尋ねられるがままに質問に答え、ついていかなくていいはずの茨の道への動向を逡巡さえなく受け入れる。
保護者という表現さえ言葉を選んでのものだろう。
美嘉やソウジの前で取った態度を振り返れば、その表現は想像以上に的確だったと言わざるを得なかったからだ。
尋ねられるがままに質問に答え、ついていかなくていいはずの茨の道への動向を逡巡さえなく受け入れる。
保護者という表現さえ言葉を選んでのものだろう。
ギギストは小さく喉を鳴らす。それが苦笑とはいえ笑い声だと向かいの少女が気づくのに数秒の時間を要した。
「成程。
理解の及ばぬものを理解するにあたって、我自身にも変化が生じつつあるという事か。」
理解の及ばぬものを理解するにあたって、我自身にも変化が生じつつあるという事か。」
例えるならば、泥の器に水を入れるために熱を加えて固めるように。
あるいは、人であることを捨てた怪物に人の道を説くように。
黒鋼スパナを喪い梔子ユメに出会ったことによる影響は、理の冥黒王に理解を与えるよりずっと早いのかもしれない。
あるいは、人であることを捨てた怪物に人の道を説くように。
黒鋼スパナを喪い梔子ユメに出会ったことによる影響は、理の冥黒王に理解を与えるよりずっと早いのかもしれない。
「理解できぬ。」
だが悪い気はせん。
その言葉を口には出さず、代わりにギギストが取り出したのは3つの電池だ。
獣電池。そう呼ばれるガジェット群はソウジが部屋を出る前に預かっていたものだ。
その言葉を口には出さず、代わりにギギストが取り出したのは3つの電池だ。
獣電池。そう呼ばれるガジェット群はソウジが部屋を出る前に預かっていたものだ。
先ほどソウジが言いかけた質問は、使用済みの獣電池を復活させる方法はないかというものだった。
曰く、スピリットベースとやらに赴いてスピリットを集めなければ一度使った獣電池は復元しないらしい。
曰く、スピリットベースとやらに赴いてスピリットを集めなければ一度使った獣電池は復元しないらしい。
話を聞いた時点でギギストに思い浮かんだものはあるが、全く知らない道具に関して確証を語れるほど、錬金術師の祖の口は安くない。
解析と理解のため1つを消費することは、既にソウジに許可を取っていた。
解析と理解のため1つを消費することは、既にソウジに許可を取っていた。
「何をするんですか?」
「我が梔子ユメの保護者というのなら。それらしいことの1つでもしてやろうと思ったまでだ。
余興のようなものだがな、真似事とはいえ錬金術を得た貴様なら見る意義もあろう。」
「我が梔子ユメの保護者というのなら。それらしいことの1つでもしてやろうと思ったまでだ。
余興のようなものだがな、真似事とはいえ錬金術を得た貴様なら見る意義もあろう。」
そう言って空っぽの獣電池とともに取り出したのは、翡翠のような小さな宝石だ。
マナメタルと呼ばれる未知のエネルギーを放つ宝石は、シノンを打ち破ったユメとギギストのわずかばかりの成果物だ。
拾い上げていたそれを空っぽの獣電池と混ぜ合わせ、軽く指を振るう。たったそれだけで錬成は完了した。
マナメタルと呼ばれる未知のエネルギーを放つ宝石は、シノンを打ち破ったユメとギギストのわずかばかりの成果物だ。
拾い上げていたそれを空っぽの獣電池と混ぜ合わせ、軽く指を振るう。たったそれだけで錬成は完了した。
「こんなところか。」
素人目にはただ指を振っただけにしか見えないだろう。
だがここにいるは錬金術の始祖が1人。もはや芸術の域にも達する鮮やかな錬成を経て、恐竜の勇気と絆の宝石は一枚のメダルを形作る。
一度生み出したアイテムと理屈は同じだ。冥黒王にとって生み出すことは容易かった。
名付けるなら、キョウリュウレリーフグリフバッジ。
剣の名を冠するライダーの力に続き、あり得ざる太陽の守り人の力が目覚める光景に。ソードスキルによる模造とはいえ冥黒の力を得た少女がその手際に感嘆の声を漏らした。
だがここにいるは錬金術の始祖が1人。もはや芸術の域にも達する鮮やかな錬成を経て、恐竜の勇気と絆の宝石は一枚のメダルを形作る。
一度生み出したアイテムと理屈は同じだ。冥黒王にとって生み出すことは容易かった。
名付けるなら、キョウリュウレリーフグリフバッジ。
剣の名を冠するライダーの力に続き、あり得ざる太陽の守り人の力が目覚める光景に。ソードスキルによる模造とはいえ冥黒の力を得た少女がその手際に感嘆の声を漏らした。
「すごい……でもそのアイテムって。使えるんですか?」
「問題ない。他のアイテムをメダル型にすれば梔子ユメが持つガジェットで起動できることは証明済みだ。」
「そうじゃなくて……ソウジさんが言うには、その電池はもう使い切ってるみたいなんです。」
「問題ない。他のアイテムをメダル型にすれば梔子ユメが持つガジェットで起動できることは証明済みだ。」
「そうじゃなくて……ソウジさんが言うには、その電池はもう使い切ってるみたいなんです。」
メダル型に再錬成したとはいえ、錬成に使った獣電池は使用済みのものだ。
本来ならスピリットベースでキョウリュウスピリットを集めなければ再度の仕様は不可能だ。
そう聞いていた美嘉に対し、ギギストは呆れたように「馬鹿なことを」と返した。
本来ならスピリットベースでキョウリュウスピリットを集めなければ再度の仕様は不可能だ。
そう聞いていた美嘉に対し、ギギストは呆れたように「馬鹿なことを」と返した。
「この殺し合いにおいて他の力を取り込むことは難しくない。
そしてライダーや起動キーが当たり前のように散らばり無秩序に闘争をもたらす中、なぜこの獣電池なるものにだけオリジナルさながらの制約があると考えている?」
そしてライダーや起動キーが当たり前のように散らばり無秩序に闘争をもたらす中、なぜこの獣電池なるものにだけオリジナルさながらの制約があると考えている?」
ルルーシュが闇檻を手にしたように。ギギストが目の前でやってみせたように。その言葉を証明するものはいくらでもある。
なんなら亀井美嘉という人間が、多様な力を取り込んだ坩堝のような状態なのだ。
美嘉には否定しようのない言葉を、目の前の存在は淡々と理屈を含んで突き付ける。
学校の先生のようだ、などと。アカデミーの錬金術師が聞けば憤慨しそうなことを美嘉は考えていた。
なんなら亀井美嘉という人間が、多様な力を取り込んだ坩堝のような状態なのだ。
美嘉には否定しようのない言葉を、目の前の存在は淡々と理屈を含んで突き付ける。
学校の先生のようだ、などと。アカデミーの錬金術師が聞けば憤慨しそうなことを美嘉は考えていた。
「立風館ソウジは勘違いをしている。その獣電池は支給品だ。
支給品であれば、使用のための制約や制限は緩和されているはずだ。」
支給品であれば、使用のための制約や制限は緩和されているはずだ。」
訓練を受けずとも起動兵器を乗りこなせるのに。
資質がなくとも仮面ライダーや魔法少女に成れるのに。
強き竜の者だけが、厳格な資格を要求するだろうか。ありえない。
資質がなくとも仮面ライダーや魔法少女に成れるのに。
強き竜の者だけが、厳格な資格を要求するだろうか。ありえない。
「仮説はあったが先の錬成で確信できた。獣電池は生きている。
スピリットベースなぞ行く必要はない。ブレイブの再注入などこの場で可能だ。」
スピリットベースなぞ行く必要はない。ブレイブの再注入などこの場で可能だ。」
ギギストは獣電池の1つを拾い上げ、美嘉に向かって軽く投げた。
突然のことに取り損ねた電池は畳の上を転がる、美嘉が拾い上げるのを待ってギギストは口を開く。
突然のことに取り損ねた電池は畳の上を転がる、美嘉が拾い上げるのを待ってギギストは口を開く。
「亀井美嘉。
立風館ソウジの動きを真似てその電池を起動してみせろ。」
「……えっ!?」
「我の見立てが正しければ、出来るはずだ。」
立風館ソウジの動きを真似てその電池を起動してみせろ。」
「……えっ!?」
「我の見立てが正しければ、出来るはずだ。」
自分の考えを微塵も疑っていない。言葉に言い返すことも出来ず、手のひらに置かれた緑色の電池を見る。
スピリットを使い果たしているはずの小さな筒は、僅かに熱を帯びていた。恐竜の遠吠えのようなものが、美嘉には一瞬聞こえた気がした。
スピリットを使い果たしているはずの小さな筒は、僅かに熱を帯びていた。恐竜の遠吠えのようなものが、美嘉には一瞬聞こえた気がした。
「……ブレイブイン。」
人差し指で電池の突起を押し込むと。真っ白にくすんでいた竜が生き生きとした緑色の鱗を煌めかせる。
猛々しい遠吠えが、今度ははっきりと聞こえた。
猛々しい遠吠えが、今度ははっきりと聞こえた。
「……できた。」
「やはりな。
恐らくだが一度使用した者のブレイブとやらでは起動しないだけで、他の支給品同様起動のための基準は緩い。
理解するぞ。それ相応の闘志や勇気を宿していれば、キョウリュウジャーとやらでなくとも目覚めさせることは可能だろう。」
「勇気……」
「やはりな。
恐らくだが一度使用した者のブレイブとやらでは起動しないだけで、他の支給品同様起動のための基準は緩い。
理解するぞ。それ相応の闘志や勇気を宿していれば、キョウリュウジャーとやらでなくとも目覚めさせることは可能だろう。」
「勇気……」
そんなものが今の自分にあるのだろうか。
ノノミの甘言に乗った。殺意に呑まれグリオンに与した。かけがえのない友を一度は殺しかけた。
藤乃代葉を死なせた。シノンを死なせた。浅垣灯悟を死なせた。
守られてばかりで。失ってばかりで。力がまるで足りない少女の存在を、手元で光る強き竜が肯定してくれているように思えて。
ノノミの甘言に乗った。殺意に呑まれグリオンに与した。かけがえのない友を一度は殺しかけた。
藤乃代葉を死なせた。シノンを死なせた。浅垣灯悟を死なせた。
守られてばかりで。失ってばかりで。力がまるで足りない少女の存在を、手元で光る強き竜が肯定してくれているように思えて。
「私にもまだそんなものがあるって、貴方は言ってくれるのね。」
慈しむような救われたような目を緑色の獣電池に向けた。その目から伝う涙が頬を濡らした。
涙をぬぐう美嘉に、ギギストは残る一本の獣電池を投げた。今度はしっかりとキャッチして、美嘉の手元に収まる。
涙をぬぐう美嘉に、ギギストは残る一本の獣電池を投げた。今度はしっかりとキャッチして、美嘉の手元に収まる。
「何時この場が戦場になるかは分からん。
1つが出来たのなら2つ目もできるだろう、立風館ソウジが戻る前にチャージしておくことを勧める。」
「ギギストさんはやらないんですか?」
「貴様は梔子ユメよりは利口だと思っていたが、思い違いか?
我にブレイブなるものがあるわけがなかろう。」
1つが出来たのなら2つ目もできるだろう、立風館ソウジが戻る前にチャージしておくことを勧める。」
「ギギストさんはやらないんですか?」
「貴様は梔子ユメよりは利口だと思っていたが、思い違いか?
我にブレイブなるものがあるわけがなかろう。」
獣電池はブレイブを宿す者にのみ門戸を開く。
本来のように獣電竜に打ち勝ち手なづける必要こそないものの、冥黒王がその資質を満たすわけもない。
立風館ソウジがこの場に居たら、美嘉やユメはまだしもギギストに出来るとは言わないだろう。
闇の存在にブレイブはない。例外は億年の時を悪に挑み続けた翼を持った賢人だけだ。
少し考えれば分かる理屈だろうと憐れみの目を向けるギギストに、美嘉は小首をかしげた。
本来のように獣電竜に打ち勝ち手なづける必要こそないものの、冥黒王がその資質を満たすわけもない。
立風館ソウジがこの場に居たら、美嘉やユメはまだしもギギストに出来るとは言わないだろう。
闇の存在にブレイブはない。例外は億年の時を悪に挑み続けた翼を持った賢人だけだ。
少し考えれば分かる理屈だろうと憐れみの目を向けるギギストに、美嘉は小首をかしげた。
「……やってみないと分からないんじゃないですか?
だって、私でも出来たんですよ。」
「……。」
だって、私でも出来たんですよ。」
「……。」
その言葉にギギストはわずかにたじろいだ。向かいに立つ美嘉にさえ分からないほど小さく、しかし確実に。
冥黒王ギギストは、人の理解者だ。
ガッチャ―ドやヴァルバラドに言わせれば独善的で押しつけのようなものではあれ、錬金術師の始祖としての頭脳と人の心を解する能力は文字通り人知を超えている。
冥黒王ギギストは、人の理解者だ。
ガッチャ―ドやヴァルバラドに言わせれば独善的で押しつけのようなものではあれ、錬金術師の始祖としての頭脳と人の心を解する能力は文字通り人知を超えている。
そんなギギストにとって、亀井美嘉は理解しやすい存在だ。
人並に悩み。人並に力を求め。人並に苦しみ。人並に足掻き。人並に人を思う。殺し合いの会場で後天的に得た力を除けば、何千何万と理解した凡人の1人に過ぎない。
だがそんな彼女の言葉だからこそ、その言葉にどれほどの感情が込められているかはっきりと伝わっている。
人並に悩み。人並に力を求め。人並に苦しみ。人並に足掻き。人並に人を思う。殺し合いの会場で後天的に得た力を除けば、何千何万と理解した凡人の1人に過ぎない。
だがそんな彼女の言葉だからこそ、その言葉にどれほどの感情が込められているかはっきりと伝わっている。
理解する。オリジナルの勇者に比べればか細い種火のようなものだとして、古の守護獣に認められるような炎が己の中に残っていることが、少女にはたまらなく嬉しく誇らしいのだと。
ギギストの中にあるのは光を吞み込む冥黒の炎だけだ。――本当に?
ギギストの中にあるのは光を吞み込む冥黒の炎だけだ。――本当に?
「……我らに博打を打つ余裕はない。
さっさとブレイブインしろ。」
さっさとブレイブインしろ。」
そう言ってギギストは美嘉から顔を背ける。
今までのギギストならば「理解するぞ。」と一言で切り捨てていたはずの感情が、ギギストの胸をざわつかせる。
黒鋼スパナを喪って空いた孔が。梔子ユメによって表出させられた理解できないなにかが。わずかにくすぶっているような気がした。
今までのギギストならば「理解するぞ。」と一言で切り捨てていたはずの感情が、ギギストの胸をざわつかせる。
黒鋼スパナを喪って空いた孔が。梔子ユメによって表出させられた理解できないなにかが。わずかにくすぶっているような気がした。
(あるいは本当に……)
出来るのだろうか?できてしまうのだろうか。
この殺し合いにおいて、他者の異能を奪うことも持ちえない性質を持つこともいくらでも前例がある。
だがもし自分に冥黒ではない勇気の炎が宿ったとして――その時に自分は冥黒王でいられるのだろうか。
この殺し合いにおいて、他者の異能を奪うことも持ちえない性質を持つこともいくらでも前例がある。
だがもし自分に冥黒ではない勇気の炎が宿ったとして――その時に自分は冥黒王でいられるのだろうか。
――貴方、本当に冥黒王なの?
ここで初めて、ギギストはその質問に答えていないことに気づく。
『そうだ。』というたった三文字を、ギギストは口にすることが出来なかった。
◇◆◇
野比家の2階は、短い廊下と部屋が1つだけのシンプルな構造だ。
ソウジとユメがただ一つある扉を開くと、中はまさしく子供部屋と言った風体だ。
漫画や絵本がぎっしり詰まった本棚に大人が使うには手狭な勉強机。棚にかけられたランドセルが、部屋の主が小学生であることを示している。
ソウジとユメがただ一つある扉を開くと、中はまさしく子供部屋と言った風体だ。
漫画や絵本がぎっしり詰まった本棚に大人が使うには手狭な勉強机。棚にかけられたランドセルが、部屋の主が小学生であることを示している。
「あら、貴方達。」
その中心で座布団を片付けていたメガネの女がソウジとユメに気づいて会釈しする。
つられてぺこりと頭を下げるユメの横で、ソウジは女の腕を見ていた。レジスターがない。
つられてぺこりと頭を下げるユメの横で、ソウジは女の腕を見ていた。レジスターがない。
「NPCか。」
「そうよ。私は野比玉子。
この場所にやってきた参加者に”資格”があれば渡すものがあるのだけど……」
「そうよ。私は野比玉子。
この場所にやってきた参加者に”資格”があれば渡すものがあるのだけど……」
そのまま玉子はじろじろと2人に目を向けると、ユメの肩を両手で掴んで顔をほころばせた。
「貴方には”資格”がありそうね。
よかったわぁ。ようやく役目が果たせられる。」
「念のため聞くが、資格がなければどうなってたんだ?」
「追い払うだけよ。
さっきの子たちは資格がなかったから追い払おうとしたのだけど、逆に捕まっちゃって大変だったのよ!」
よかったわぁ。ようやく役目が果たせられる。」
「念のため聞くが、資格がなければどうなってたんだ?」
「追い払うだけよ。
さっきの子たちは資格がなかったから追い払おうとしたのだけど、逆に捕まっちゃって大変だったのよ!」
部屋の中でモビルスーツを出されるわ、制圧されてぐるぐる巻きにされるわ。トイレに閉じ込められるわ。大変だったんだから。
とめどなく語られる苦労話は弾切れの無いマシンガンのように終わりが見えない。
役目とはいえ包丁を抜いて参加者を襲った玉子側に非があるだろうとユメもソウジも思ったが、口に出すと絶対にこじれるので言わない程度の分別が2人にもあった。
とめどなく語られる苦労話は弾切れの無いマシンガンのように終わりが見えない。
役目とはいえ包丁を抜いて参加者を襲った玉子側に非があるだろうとユメもソウジも思ったが、口に出すと絶対にこじれるので言わない程度の分別が2人にもあった。
「それで、私は何をすればいいの?」
「あっ、そうそう。忘れるところだった。」
「あっ、そうそう。忘れるところだった。」
そういうと玉子は子供部屋の真ん中にある空間を小さく叩く。
何度か空を切った拳だが、次第にコンコンとノックの音が部屋に響く。
いつの間にか何もなかったはずの空間にはピンク色のドアが置かれていた。幻覚かもとペタペタと触ってみると木製のドアの冷たい質感が伝わってくる。
何度か空を切った拳だが、次第にコンコンとノックの音が部屋に響く。
いつの間にか何もなかったはずの空間にはピンク色のドアが置かれていた。幻覚かもとペタペタと触ってみると木製のドアの冷たい質感が伝わってくる。
「これは”運営のいる場所に繋がる施設”への直通ルートよ。
私の役目はこのルートの番人みたいなものね。”資格”のある参加者に存在を教えるようにヒースクリフに言われてる。」
「それって、ひみつ道具博物館!?」
「あら知ってるの。
そうよ。ひみつ道具博物館の全施設には全部の施設に繋がるドアがあるのだけど。野比家にあるドアは唯一、こちら側からそのドアを開けることができるのよ。」
「すごーい!!」
私の役目はこのルートの番人みたいなものね。”資格”のある参加者に存在を教えるようにヒースクリフに言われてる。」
「それって、ひみつ道具博物館!?」
「あら知ってるの。
そうよ。ひみつ道具博物館の全施設には全部の施設に繋がるドアがあるのだけど。野比家にあるドアは唯一、こちら側からそのドアを開けることができるのよ。」
「すごーい!!」
ユメは目を輝かせ、ソウジも思わず感嘆をあげる。
地図上にある全てのランドマークに直接アクセスできる設備。2代目ゼロが放送で言った言葉は眉唾ではなかったようだ。
地図上にある全てのランドマークに直接アクセスできる設備。2代目ゼロが放送で言った言葉は眉唾ではなかったようだ。
「ところでだ。アンタの言い分では”資格”があるのはユメだけのようだが。ユメ以外もこの扉は使えるのか?」
「そこは大丈夫よ。”資格”がある参加者に同行する形なら移動に制限はないわ。」
「悪いがもう1つだけ。さっきから言っている”資格”ってのはなんだ?」
「クルーゼとヒースクリフが特別目をかけている参加者という意味よ。」
「……ふざけているのか?」
「そこは大丈夫よ。”資格”がある参加者に同行する形なら移動に制限はないわ。」
「悪いがもう1つだけ。さっきから言っている”資格”ってのはなんだ?」
「クルーゼとヒースクリフが特別目をかけている参加者という意味よ。」
「……ふざけているのか?」
あっさりと身勝手な依怙贔屓があると言われたが、玉子の何の含みもない顔は彼女の言葉が真実だと印象付けていた。
あまりにも身勝手な言い分に怒りさえ湧いてこず肩を落とすソウジの頭に、二代目ゼロが放送で言った言葉が思い出される。
あまりにも身勝手な言い分に怒りさえ湧いてこず肩を落とすソウジの頭に、二代目ゼロが放送で言った言葉が思い出される。
(ルルーシュは呆れるほどに優遇されているのに対し、殺し合いを円滑に進めるために殺人者(マーダー)の犠牲者役で配置されたものもいる。だったか。
少なくとも、参加者に格差があるのは確定だな。)
少なくとも、参加者に格差があるのは確定だな。)
ギギストは『ルルーシュが桐藤ナギサに出会えたことも含め運営の仕込み』だと言っていた。
目の前で突き付けられる露骨な差を見ると、ソウジには邪推とは思えなかった。
目の前で突き付けられる露骨な差を見ると、ソウジには邪推とは思えなかった。
ルルーシュ。あるいはヒースクリフやクルーゼと縁深い参加者がここにきても、おそらく同じイベントが起こるだろう。ソウジはそう予想していた。
ソウジは知らぬことだが既に野比家を訪れていた参加者では一ノ瀬宝太郎も玉子の言う”資格”を満たしている。
もっともその時は、玉子は縛り上げられてトイレに閉じ込められていたのだが。
ソウジは知らぬことだが既に野比家を訪れていた参加者では一ノ瀬宝太郎も玉子の言う”資格”を満たしている。
もっともその時は、玉子は縛り上げられてトイレに閉じ込められていたのだが。
「いわば野比家は、この殺し合いの『主役』たちが最後に体を休めるための施設。といったところか。」
皮肉を込めて口にしたが、今のソウジたちにとって都合がいいことも事実だ。
もともとひみつ道具博物館に向かうつもりだったのだ。ショートカットができるのならそれに越したことはない。
もともとひみつ道具博物館に向かうつもりだったのだ。ショートカットができるのならそれに越したことはない。
「まあいい。下の二人も呼んでくるよ。
もうすぐ放送だし、放送を聞いて落ち着き次第、ドアを使って出発しよう。」
「ああ、その前に。
梔子ユメちゃん。この中にも手を入れてもらえる?」
もうすぐ放送だし、放送を聞いて落ち着き次第、ドアを使って出発しよう。」
「ああ、その前に。
梔子ユメちゃん。この中にも手を入れてもらえる?」
そう玉子が差し出したのは、子供部屋に会ったゴミ箱だ。
中をのぞくと底の代わりに虹色の空間が広がって波打つようにうねうねと動いている。
明らかに正常な備品ではないことに、流石のユメを顔をしかめてソウジに尋ねた。
中をのぞくと底の代わりに虹色の空間が広がって波打つようにうねうねと動いている。
明らかに正常な備品ではないことに、流石のユメを顔をしかめてソウジに尋ねた。
「……どう思う?」
「流石にここから君に罠をかけるようなものはないだろうし……手を入れてみていいんじゃないか?」
「罠じゃないわよ。
この中には”資格”ある参加者が必要とするものがあるの。」
「流石にここから君に罠をかけるようなものはないだろうし……手を入れてみていいんじゃないか?」
「罠じゃないわよ。
この中には”資格”ある参加者が必要とするものがあるの。」
といっても、破損しているものか失われた支給品くらいしか取り出せないけど。
おほほほと楽し気に言い放つ玉子の笑顔に安堵したのか、ユメはくずかごに向けて手を突っ込んだ。
おほほほと楽し気に言い放つ玉子の笑顔に安堵したのか、ユメはくずかごに向けて手を突っ込んだ。
2人は知らないことだが、同じく運営に期待された参加者である一ノ瀬宝太郎は破損したヴァルバラドライバーをこのくずかごから回収している。
仮面ライダーの力を失い戦うための力が必要だった――あるいは、戦う力がないままだと都合が悪いと判断した何者かが錬金術師に黒炎のドライバーを与えたのだろうか。
仮面ライダーの力を失い戦うための力が必要だった――あるいは、戦う力がないままだと都合が悪いと判断した何者かが錬金術師に黒炎のドライバーを与えたのだろうか。
「さあユメちゃん。貴方は何が欲しいの?」
玉子自身も気づかぬうちに、NPCの女はニヤリと笑みを浮かべる。
4次元くずかごからアイテムを手に出来るのは、ヒースクリフやクルーゼが『主役』と期待する者たちのみ。
優遇される者たちに手渡されるアイテムには、まず間違いなく何かしらの意図が込められてしかるべき。
4次元くずかごからアイテムを手に出来るのは、ヒースクリフやクルーゼが『主役』と期待する者たちのみ。
優遇される者たちに手渡されるアイテムには、まず間違いなく何かしらの意図が込められてしかるべき。
「えっ……と。なにこれ。」
そんな思惑に気づいているのかいないのか。梔子ユメは取り出したモノを前に頓狂な声を上げた。
梔子ユメが手にした、喪失した支給品。
梔子ユメが手にした、喪失した支給品。
名をイノセンス。
闇檻の魔女を討ち果たすための希望であり。使用者ともども神殺しによって失われた、自由を取り戻す者の魔法(ソードスキル)。
既に仇敵はこの世に無く。希望を託された偶像ごと破壊された魔法を彼女が取り出したことに、何の意味があるのか。何か意味があるのか。
闇檻の魔女を討ち果たすための希望であり。使用者ともども神殺しによって失われた、自由を取り戻す者の魔法(ソードスキル)。
既に仇敵はこの世に無く。希望を託された偶像ごと破壊された魔法を彼女が取り出したことに、何の意味があるのか。何か意味があるのか。
その意図に梔子ユメが気づくのか。その意図が意味を持つ時が訪れるのか。
それは誰にもーー運営でさえ分からない。
それは誰にもーー運営でさえ分からない。
【エリアG-10/野比家/9月2日午後5時10分】
【梔子ユメ@ブルーアーカイブ】
状態:ダメージ(大)、疲労(大)、黒見セリカへの興味(大)、魔王グリオンへの怒り(大)
服装:アビドス高校の制服
装備:アメンバッグル&レリーフグリフバッジ(9種)@戦隊レッド 異世界で冒険者になる、ブレイドレリーフグリフバッジ@本ロワオリジナル キョウリュウレリーフグリフバッジ@本ロワオリジナル
令呪:残り二画
道具:お助けカード@Fate/Grand Order、おにぎり×3@戦国BASARAシリーズ、ランダムアイテム×0~1、ホットライン
イノセンス@魔法少女ルナの災難
思考
基本:羂索・クルーゼの目的を知る キヴォトスが滅んだ理由を知る
00:分からないかもしれないけれど……知らなきゃいけないことだと思うから
01:私の姿をした。羂索……
02:ジークくんと協力 殺し合いに乗り気でない参加者を探す
03:ホシノちゃんもいるんだ……
04:皆はどこまで飛ばされたのかな……
05:ノワルとアルジュナ・オルタは要警戒。
06:セリカちゃんアビドスの後輩なんだ!嬉しいな!
07:ギギストくんの話をちゃんと聞きたい
08:シロコちゃん。会ってみたいな。
参戦時期:行方不明になった後
備考 ※ゲームに参加する前後の記憶が朧気です。 少なくとも自分が死んだような記憶はないです
※うてなからノワルについての情報を得ました。またノワルと対立した面々を信頼できる人物として認識しています
※お助けカードは残り2枚です
※ギギストの錬金術と複数の支給品、心意システムの影響でブレイドレリーフグリフバッジを入手しました。どのレリーフバッジを使ったかは後続の書き手に任せます。
状態:ダメージ(大)、疲労(大)、黒見セリカへの興味(大)、魔王グリオンへの怒り(大)
服装:アビドス高校の制服
装備:アメンバッグル&レリーフグリフバッジ(9種)@戦隊レッド 異世界で冒険者になる、ブレイドレリーフグリフバッジ@本ロワオリジナル キョウリュウレリーフグリフバッジ@本ロワオリジナル
令呪:残り二画
道具:お助けカード@Fate/Grand Order、おにぎり×3@戦国BASARAシリーズ、ランダムアイテム×0~1、ホットライン
イノセンス@魔法少女ルナの災難
思考
基本:羂索・クルーゼの目的を知る キヴォトスが滅んだ理由を知る
00:分からないかもしれないけれど……知らなきゃいけないことだと思うから
01:私の姿をした。羂索……
02:ジークくんと協力 殺し合いに乗り気でない参加者を探す
03:ホシノちゃんもいるんだ……
04:皆はどこまで飛ばされたのかな……
05:ノワルとアルジュナ・オルタは要警戒。
06:セリカちゃんアビドスの後輩なんだ!嬉しいな!
07:ギギストくんの話をちゃんと聞きたい
08:シロコちゃん。会ってみたいな。
参戦時期:行方不明になった後
備考 ※ゲームに参加する前後の記憶が朧気です。 少なくとも自分が死んだような記憶はないです
※うてなからノワルについての情報を得ました。またノワルと対立した面々を信頼できる人物として認識しています
※お助けカードは残り2枚です
※ギギストの錬金術と複数の支給品、心意システムの影響でブレイドレリーフグリフバッジを入手しました。どのレリーフバッジを使ったかは後続の書き手に任せます。
【冥黒王ギギスト@仮面ライダーガッチャード】
状態:ダメージ(中)、疲労(大)、賢者の石の49.5%を保有、スパナの死に言いようもない感情、ユメへの呆れ
服装:なし(多分あれで全裸)
装備:千本桜@BLEACH
令呪:残り三画
道具:ランダムアイテム×0~1(錬金術に関係する物)、ホットライン、ゴージャスカグヤファイル@仮面ライダーガッチャード、レジェンドライダーケミーカード(アギト、龍騎、ゴースト)、未来のコアメダル×2@仮面ライダーオーズ、ドロップアイテム×1 T2トリガーメモリ@仮面ライダーW
思考
基本:異世界の力をも取り込み真の王座を得る……と考えていたが、どうする?
00:我は羂索を理解した。このままでいい……と思っていたが…。
01:異界の能力…どれも興味深い物ばかりだ。我の力とするにふさわしき力を選定するには丁度いい。
02:梔子ユメ、この娘は理解に苦しむ、が――
03:魔王グリオン…我の知るグリオンとは違うようだが…とりあえず我を狙う事は間違いないだろう。
04:我が同胞、黒鋼スパナ……遺体を取り込んだ奴(ELSスパナ)は確保するとして──
05:キラ・ヤマトは今は関わらないでおきたい。理解した筈だったが…何故ああなった??
06:やみのせんしに我の力を与えてはみたが、やはり耐えてみせるか。さて……考えねばな。
07:我は……我自身が理解しているよりも何か変わりつつあるのかもしれんな。
参戦時期:ガエリヤの力を取り込んだ直後
備考
※羂索を本人なりに理解したと思っていましたが、理解し直す必要が出てきたと考えています。
※ゴージャスカグヤファイルにはブレイドと電王とゼロワンのカードも付属していましたが、マルガムのような異形へと変化させ撃破されました。
※制限などがどうされてるかは後続にお任せします。
※ELSスパナを追う方向に行きました。
状態:ダメージ(中)、疲労(大)、賢者の石の49.5%を保有、スパナの死に言いようもない感情、ユメへの呆れ
服装:なし(多分あれで全裸)
装備:千本桜@BLEACH
令呪:残り三画
道具:ランダムアイテム×0~1(錬金術に関係する物)、ホットライン、ゴージャスカグヤファイル@仮面ライダーガッチャード、レジェンドライダーケミーカード(アギト、龍騎、ゴースト)、未来のコアメダル×2@仮面ライダーオーズ、ドロップアイテム×1 T2トリガーメモリ@仮面ライダーW
思考
基本:異世界の力をも取り込み真の王座を得る……と考えていたが、どうする?
00:我は羂索を理解した。このままでいい……と思っていたが…。
01:異界の能力…どれも興味深い物ばかりだ。我の力とするにふさわしき力を選定するには丁度いい。
02:梔子ユメ、この娘は理解に苦しむ、が――
03:魔王グリオン…我の知るグリオンとは違うようだが…とりあえず我を狙う事は間違いないだろう。
04:我が同胞、黒鋼スパナ……遺体を取り込んだ奴(ELSスパナ)は確保するとして──
05:キラ・ヤマトは今は関わらないでおきたい。理解した筈だったが…何故ああなった??
06:やみのせんしに我の力を与えてはみたが、やはり耐えてみせるか。さて……考えねばな。
07:我は……我自身が理解しているよりも何か変わりつつあるのかもしれんな。
参戦時期:ガエリヤの力を取り込んだ直後
備考
※羂索を本人なりに理解したと思っていましたが、理解し直す必要が出てきたと考えています。
※ゴージャスカグヤファイルにはブレイドと電王とゼロワンのカードも付属していましたが、マルガムのような異形へと変化させ撃破されました。
※制限などがどうされてるかは後続にお任せします。
※ELSスパナを追う方向に行きました。
【亀井美嘉@トラペジウム】
状態:疲労(大)、ダメージ(大)キリトに対する殺意(小)左目損傷(眼帯装着)魔王グリオンへの怒り(大)、後悔(小)
服装:学生服
装備:ライオンのぬいぐるみとスケッチブック@ダークギャザリング
ソードスキル:星を継ぐもの(ベンジャミンバトン)@HUNTER×HUNTER
(継承スキル):幻妖と契約して力を得る能力@鵺の陰陽師
(継承スキル):冥黒錬金術@仮面ライダーガッチャ―ド
未来の宝太郎の眼帯@仮面ライダーガッチャ―ド
黒いキズナブレス&黒い絆装甲@オリジナル(戦隊レッド異世界で冒険者になる)
ケミーカード(エンジェリード、ドッキリマジーン、ジャマタノオロチ、ケスゾー)@仮面ライダーガッチャ―ド
令呪:残り二画
道具:香水@ダークギャザリング ドゥームズドライバーバックル&オムニフォースワンダーライドブック@仮面ライダーセイバー、ホットライン
思考
基本:生きて帰る。キリトをどうするかはもう一度出会ってから考える?
00:強くなりたい。私は…
01:黒い剣士がどんな人なのか、知ってから考える
02:ゆうちゃん・・・・
03:シノン……。マジアベーゼ……。貴女たちのこと、忘れない。
だって私のせいだから
04:グリオンみたいなやつらの好きには……
05:ごめん……灯悟さん。
06:冥黒王ギギスト……この人はグリオンとは違う。
07:私にも、まだ勇気があるって言ってくれるんだ。
参戦時期:東西南北解散後東ゆうと再会する前
備考
※究極メカ丸 絶対形態は破壊されました
※月蝕尽絶黒阿修羅は黒いキズナブレスへと再錬成されました
※左眼を開くことが出来ません。
失明したのか時間経過で回復すのかなど具体的な状態については後述の書き手様にお任せします。
※代葉を殺したキリトが贋者である可能性に行き着きました。
方針としてはもう一度キリトと出会ってから決定する予定です。
※冥黒うてなの影響で『獣電戦隊キョウリュウジャー』『終わりのセラフ 一瀬グレン、16歳の破滅』『戦隊レッド異世界で冒険者になる』『クルーゼらが侵攻したのキヴォトス』の知識を得ました
状態:疲労(大)、ダメージ(大)キリトに対する殺意(小)左目損傷(眼帯装着)魔王グリオンへの怒り(大)、後悔(小)
服装:学生服
装備:ライオンのぬいぐるみとスケッチブック@ダークギャザリング
ソードスキル:星を継ぐもの(ベンジャミンバトン)@HUNTER×HUNTER
(継承スキル):幻妖と契約して力を得る能力@鵺の陰陽師
(継承スキル):冥黒錬金術@仮面ライダーガッチャ―ド
未来の宝太郎の眼帯@仮面ライダーガッチャ―ド
黒いキズナブレス&黒い絆装甲@オリジナル(戦隊レッド異世界で冒険者になる)
ケミーカード(エンジェリード、ドッキリマジーン、ジャマタノオロチ、ケスゾー)@仮面ライダーガッチャ―ド
令呪:残り二画
道具:香水@ダークギャザリング ドゥームズドライバーバックル&オムニフォースワンダーライドブック@仮面ライダーセイバー、ホットライン
思考
基本:生きて帰る。キリトをどうするかはもう一度出会ってから考える?
00:強くなりたい。私は…
01:黒い剣士がどんな人なのか、知ってから考える
02:ゆうちゃん・・・・
03:シノン……。マジアベーゼ……。貴女たちのこと、忘れない。
だって私のせいだから
04:グリオンみたいなやつらの好きには……
05:ごめん……灯悟さん。
06:冥黒王ギギスト……この人はグリオンとは違う。
07:私にも、まだ勇気があるって言ってくれるんだ。
参戦時期:東西南北解散後東ゆうと再会する前
備考
※究極メカ丸 絶対形態は破壊されました
※月蝕尽絶黒阿修羅は黒いキズナブレスへと再錬成されました
※左眼を開くことが出来ません。
失明したのか時間経過で回復すのかなど具体的な状態については後述の書き手様にお任せします。
※代葉を殺したキリトが贋者である可能性に行き着きました。
方針としてはもう一度キリトと出会ってから決定する予定です。
※冥黒うてなの影響で『獣電戦隊キョウリュウジャー』『終わりのセラフ 一瀬グレン、16歳の破滅』『戦隊レッド異世界で冒険者になる』『クルーゼらが侵攻したのキヴォトス』の知識を得ました
【立風館ソウジ@獣電戦隊キョウリュウジャー】
状態:ダメージ(大)、疲労(大) 後悔(大)
服装:私服
装備:ガブリカリバー@獣電戦隊キョウリュウジャー
ガブリボルバー@獣電戦隊キョウリュウジャー
4番の獣電池×5@獣電戦隊キョウリュウジャー
令呪:残り二画
道具:ランダムアイテム×0~1、ホットライン、舞衣の手作りクッキー×2
思考
基本:この殺し合いを止める
01:レジスターに削がれた力は全体で1~3割減、ってところかな。
02:空蝉丸やギラ、流牙や舞衣ちゃんたちの仲間を探す。
戦えない人が来ているなら助ける。
03:羂索や名前だけ出たクルーゼや茅場に関して知ってる人も探す。
04:宇蟲王ギラやメラを警戒。
05:キズナブラック……ブレイブな奴だった。絶対に忘れない。
06:ドゴルド…俺の知ってるアイツより強くなってる
参戦時期:キングオージャ―VSキョウリュウジャー終了後
備考
※エリアD-8の大型立体駐車場の一室にメッセージを残しました。
内容は以下の通りです。
『ただいま2日の午前7時半、斬撃の勇者は黒と共にメラを追う』
※冥黒うてなの影響で『トラぺジウム』『終わりのセラフ 一瀬グレン、16歳の破滅』『戦隊レッド異世界で冒険者になる』『クルーゼらが侵攻したのキヴォトス』の知識を得ました
※4番の獣電池に関しては『正義の心を持つ参加者がブレイブインを行う』ことで再使用が可能になります。
同一人物が同一の電池に再充電できるのかを含めた具体的な条件・他の獣電池の仕様については、後続の書き手様にお任せいたします
状態:ダメージ(大)、疲労(大) 後悔(大)
服装:私服
装備:ガブリカリバー@獣電戦隊キョウリュウジャー
ガブリボルバー@獣電戦隊キョウリュウジャー
4番の獣電池×5@獣電戦隊キョウリュウジャー
令呪:残り二画
道具:ランダムアイテム×0~1、ホットライン、舞衣の手作りクッキー×2
思考
基本:この殺し合いを止める
01:レジスターに削がれた力は全体で1~3割減、ってところかな。
02:空蝉丸やギラ、流牙や舞衣ちゃんたちの仲間を探す。
戦えない人が来ているなら助ける。
03:羂索や名前だけ出たクルーゼや茅場に関して知ってる人も探す。
04:宇蟲王ギラやメラを警戒。
05:キズナブラック……ブレイブな奴だった。絶対に忘れない。
06:ドゴルド…俺の知ってるアイツより強くなってる
参戦時期:キングオージャ―VSキョウリュウジャー終了後
備考
※エリアD-8の大型立体駐車場の一室にメッセージを残しました。
内容は以下の通りです。
『ただいま2日の午前7時半、斬撃の勇者は黒と共にメラを追う』
※冥黒うてなの影響で『トラぺジウム』『終わりのセラフ 一瀬グレン、16歳の破滅』『戦隊レッド異世界で冒険者になる』『クルーゼらが侵攻したのキヴォトス』の知識を得ました
※4番の獣電池に関しては『正義の心を持つ参加者がブレイブインを行う』ことで再使用が可能になります。
同一人物が同一の電池に再充電できるのかを含めた具体的な条件・他の獣電池の仕様については、後続の書き手様にお任せいたします
『支給品解説』
【キョウリュウレリーフグリフバッジ@本ロワオリジナル(戦隊レッド 異世界で冒険者になる+獣電戦隊キョウリュウジャー)】
厳密には支給品でないがこちらに記載。
ブレイドレリーフグリフバッジを参考に、マナメタルの結晶と4番の獣電池を用いて生成した アメン専用のメダル
使用した場合の効果は現時点では不明、キョウリュウグリーンに類似した戦闘スタイルになるのではとギギストは考えている。
厳密には支給品でないがこちらに記載。
ブレイドレリーフグリフバッジを参考に、マナメタルの結晶と4番の獣電池を用いて生成した アメン専用のメダル
使用した場合の効果は現時点では不明、キョウリュウグリーンに類似した戦闘スタイルになるのではとギギストは考えている。
| 141:メンデル再び | 投下順 | 143:渇望/怨望 |
| 132:彼の戦いに意味はあるのか | 時系列順 | 144:手札断殺 |
| 111:Cuz I―この人生の意味と使い方を | 立風館ソウジ | 150:心意を束ねる、銀河の剣。 |
| 亀井美嘉 | ||
| 095:Gの迷宮/絡み付く闇を切り裂いて | 梔子ユメ | |
| 冥黒王ギギスト |