◆
因縁を吹っ掛けて来る他校の生徒。
お人好しの先輩に魔の手を伸ばす、小悪党ども。
アビドスを奪おうと目論む連中。
何故か自身に強い執着を見せる、ハイランダーの監督官。
近い未来で激突する筈だった、ゲヘナの風紀委員長。
大切だからこそ一切の介入を認めない、後輩達。
お人好しの先輩に魔の手を伸ばす、小悪党ども。
アビドスを奪おうと目論む連中。
何故か自身に強い執着を見せる、ハイランダーの監督官。
近い未来で激突する筈だった、ゲヘナの風紀委員長。
大切だからこそ一切の介入を認めない、後輩達。
キヴォトス最強と名高い実力を遺憾なく発揮し、戦闘不能にまで追い込む。
場所が砂漠化の広がる母校から、殺戮遊戯(デスゲーム)の会場に変わったとて迷わず引き金を引く。
ただ一つ、愛すべき学園での青春と違うのは。
場所が砂漠化の広がる母校から、殺戮遊戯(デスゲーム)の会場に変わったとて迷わず引き金を引く。
ただ一つ、愛すべき学園での青春と違うのは。
「そんなに死にたいなら、今すぐ殺してやる……!!!」
本気で命を奪う為の闘争に、身を投じたことだろう。
伝説の巨神が分けた力を巡り、頂点の座を懸けたナンバーワンバトルではない。
殺すか殺されるかの二択でしか終われない、正真正銘の殺し合い。
引き返す気など最初からなく、憎悪を背を押され舞台に上がり込んだ。
殺すか殺されるかの二択でしか終われない、正真正銘の殺し合い。
引き返す気など最初からなく、憎悪を背を押され舞台に上がり込んだ。
ホシノ改め、パトレン一号が右腕を跳ね上げるや発砲。
オリジナルの警察戦隊が使用する、変身ツール兼専用装備の白い銃。
VSチェンジャーが光弾を吐き、夜の戦場を照らす。
本来の変身者達のような、訓練に従った両手持ちの構えではない。
腕に掛かる反動もなんのその、片手で幾度も引き金に力を籠める。
オリジナルの警察戦隊が使用する、変身ツール兼専用装備の白い銃。
VSチェンジャーが光弾を吐き、夜の戦場を照らす。
本来の変身者達のような、訓練に従った両手持ちの構えではない。
腕に掛かる反動もなんのその、片手で幾度も引き金に力を籠める。
拳銃タイプの装備ながら、発射の勢いは機関銃と見紛う激しさだ。
チマチマと一発ずつ当てるだけでは、到底怒りは収まらない。
反撃を許さぬとばかりに連射し、ボロキレに変えるべく撃ち続ける。
チマチマと一発ずつ当てるだけでは、到底怒りは収まらない。
反撃を許さぬとばかりに連射し、ボロキレに変えるべく撃ち続ける。
「随分荒っぽいな、そんな使い方じゃ銃が泣いてるぞ?」
悲鳴すらも銃声に掻き消えるだろう、滅殺の暴風雨が狙う先で。
焦りとは無縁の軽口が叩かれ、同時に駆ける無数の剣閃。
紅い肉体を貫かんと、狼の群れの如く殺到した光弾は残らず霧散。
銃口の位置から発射される場所を予測し、回避に動くのとは違う。
発射された後で剣を振るい、余す事無く防いでみせた。
焦りとは無縁の軽口が叩かれ、同時に駆ける無数の剣閃。
紅い肉体を貫かんと、狼の群れの如く殺到した光弾は残らず霧散。
銃口の位置から発射される場所を予測し、回避に動くのとは違う。
発射された後で剣を振るい、余す事無く防いでみせた。
初撃をノーダメージで凌がれ、かといって動揺を面に出す素人にも非ず。
VSチェンジャーの引き金は引いたまま、アスファルトを蹴り付け跳ぶ。
離れ過ぎず、それでいて近付き過ぎない。
攻撃に最適のポジションを保ちながら、左手の得物も発砲。
アタッシュショットガンが吐き出すは、貫通力を高めた大型弾丸。
反動を持ち前のフィジカルと強化スーツのパワーで捻じ伏せ、VSチェンジャーに負けず劣らずの弾幕を張る。
VSチェンジャーの引き金は引いたまま、アスファルトを蹴り付け跳ぶ。
離れ過ぎず、それでいて近付き過ぎない。
攻撃に最適のポジションを保ちながら、左手の得物も発砲。
アタッシュショットガンが吐き出すは、貫通力を高めた大型弾丸。
反動を持ち前のフィジカルと強化スーツのパワーで捻じ伏せ、VSチェンジャーに負けず劣らずの弾幕を張る。
「大した威力だ、どこぞの魔戒法師の得物が玩具に見えて来る」
銃を一丁増やし、連射の勢いを数段増したなら。
こちらも少しばかり、付き合ってやるまで。
魔戒剣に付与するは、冥黒王が操りし異能。
黒々と燃え盛る炎が渦を巻き、無数の銃弾を焼き払う。
こちらも少しばかり、付き合ってやるまで。
魔戒剣に付与するは、冥黒王が操りし異能。
黒々と燃え盛る炎が渦を巻き、無数の銃弾を焼き払う。
パトレン1号の視界を火炎が覆ったその一瞬、滑るようにジンガは疾走。
数十歩分は開いてあった距離が、瞬きを終えるかも分からぬ内に縮まる。
心臓目掛けて駆け出す切っ先を、アタッシュショットガンで防御。
超圧縮複合の製造工程を挟んだ銃身は、下手な盾以上の耐久性を誇る。
数十歩分は開いてあった距離が、瞬きを終えるかも分からぬ内に縮まる。
心臓目掛けて駆け出す切っ先を、アタッシュショットガンで防御。
超圧縮複合の製造工程を挟んだ銃身は、下手な盾以上の耐久性を誇る。
「チッ……!」
だというのに、刃が押し込まれ徐々に軋みを上げる。
膠着状態を維持しても、両断は時間の問題と即座に判断。
得物を投げ捨て後退、僅かに遅れて魔戒剣が建っていた場所を削り取る。
VSチェンジャーを左手に持ち替え、右手にはテガソードを装備。
迎撃準備が済んだタイミングで、ジンガが再度急接近。
膠着状態を維持しても、両断は時間の問題と即座に判断。
得物を投げ捨て後退、僅かに遅れて魔戒剣が建っていた場所を削り取る。
VSチェンジャーを左手に持ち替え、右手にはテガソードを装備。
迎撃準備が済んだタイミングで、ジンガが再度急接近。
頭部へ振り下ろされた魔戒剣を、テガソードで防ぐ。
刀身同士が擦れ、不愉快なハーモニーを奏でる。
押し返そうにも、頭上から掛かる力は予想以上に重い。
小柄な体躯に反し抜群の身体機能と、変身中故の膂力上昇を重ねて尚。
マスクの下で顔を顰める威力が、籠められていた。
刀身同士が擦れ、不愉快なハーモニーを奏でる。
押し返そうにも、頭上から掛かる力は予想以上に重い。
小柄な体躯に反し抜群の身体機能と、変身中故の膂力上昇を重ねて尚。
マスクの下で顔を顰める威力が、籠められていた。
(なら……!)
防ぐ体勢を崩さぬまま、自由に使えるもう片方の腕を活用。
至近距離で銃口を添えて、トリガーを引く。
だが片腕が空いているのはジンガも同様、肉体を焼かれる寸前でVSチェンジャーを掴む。
あらぬ方向へと狙いを逸らし、光弾が宙を虚しく泳ぐのは見ず。
腰の捻りを加えた蹴りがパトレン1号へ放たれ、咄嗟に腕部を翳した。
至近距離で銃口を添えて、トリガーを引く。
だが片腕が空いているのはジンガも同様、肉体を焼かれる寸前でVSチェンジャーを掴む。
あらぬ方向へと狙いを逸らし、光弾が宙を虚しく泳ぐのは見ず。
腰の捻りを加えた蹴りがパトレン1号へ放たれ、咄嗟に腕部を翳した。
「おっ、も……っ!」
強化スーツでダメージと衝撃を最小限に留めつつも、完全には殺し切れない。
蹴り飛ばされるも逆に好都合、自ら地面に転がり込んで距離を取る。
起き上がり様にVSチェンジャーを撃つが、ジンガにむざむざ逃す気は無し。
華麗なステップを刻む様に、弾と弾の隙間を泳ぎ標的の元へ到達。
首を狙った刃を走らせるも、黙って斬首を許す贄ではない。
大きく頭を下げジンガの懐に潜り込み、紅い肉体へ銃口を突き出す。
蹴り飛ばされるも逆に好都合、自ら地面に転がり込んで距離を取る。
起き上がり様にVSチェンジャーを撃つが、ジンガにむざむざ逃す気は無し。
華麗なステップを刻む様に、弾と弾の隙間を泳ぎ標的の元へ到達。
首を狙った刃を走らせるも、黙って斬首を許す贄ではない。
大きく頭を下げジンガの懐に潜り込み、紅い肉体へ銃口を突き出す。
光弾の発射と、銃身を蹴り付けたタイミングはほぼ一緒。
己の意志と裏腹に狙いを外したパトレン1号へ、反撃の猶予を与えず魔戒剣が迫る。
忘れるなかれ、得物はVSチェンジャーのみではない。
打ち合いは避けるべきだ、テガソードを敵の刀身に添え受け流す。
お互いに狙いが外され、一手早く動くはパトレン1号。
腹部へ足底を捻じ込ませんと、蹴りを叩き込む。
己の意志と裏腹に狙いを外したパトレン1号へ、反撃の猶予を与えず魔戒剣が迫る。
忘れるなかれ、得物はVSチェンジャーのみではない。
打ち合いは避けるべきだ、テガソードを敵の刀身に添え受け流す。
お互いに狙いが外され、一手早く動くはパトレン1号。
腹部へ足底を捻じ込ませんと、蹴りを叩き込む。
「野蛮なガキだなぁおい。チビの小娘ってのは、どいつもこいつも山育ちかなんかか?」
されど、ジンガの反応速度を甘く見るなかれ。
無手が握り拳を作り、蹴りに合わせて放ち相殺。
両者共に数歩後退、1秒にも満たぬ時間で呼吸を整え戦闘再開だ。
無手が握り拳を作り、蹴りに合わせて放ち相殺。
両者共に数歩後退、1秒にも満たぬ時間で呼吸を整え戦闘再開だ。
(こいつ……!)
テガソードで斬り合う傍ら、急所へ的確に光弾を撃つ。
それが一発も当たらず、全弾回避か斬り落とされる光景にホシノも警戒を一層強める。
殺意と憤怒は微塵は揺らいでいない、しかし数時間前の遭遇時と違い。
周囲へ気を配らず戦える為、思考は戦況を冷静に把握していた。
それが一発も当たらず、全弾回避か斬り落とされる光景にホシノも警戒を一層強める。
殺意と憤怒は微塵は揺らいでいない、しかし数時間前の遭遇時と違い。
周囲へ気を配らず戦える為、思考は戦況を冷静に把握していた。
神経を逆撫でする言動と裏腹に、剣を振るう動きに一切無駄を宿らせない。
己が手で屠ったデスマスクとは、根本的な部分で強さの質が大きく異なる。
純粋な戦闘技術の点で、自分とこうも渡り合い未だ無傷を保つ。
此度の戦で改めて、神の牙の力を味わう事となった。
己が手で屠ったデスマスクとは、根本的な部分で強さの質が大きく異なる。
純粋な戦闘技術の点で、自分とこうも渡り合い未だ無傷を保つ。
此度の戦で改めて、神の牙の力を味わう事となった。
(前はちょいとおちょくるだけだったが、こいつはとんだ掘り出し物だな!)
杭打機の如く突き進むテガソードを弾き返し、ジンガも戦意が昂り始める。
前回火種を植え付け、今回も適度に煽った結果がこの闘争だ。
殺意を剥き出し、尚且つ感情を己が強さへ変換し殺し合いに臨む。
流牙やユメのような、守りし者に通ずる在り方とは異なるも。
純粋な強さという点で間違いなく、上澄みに数えられるだろう。
やはり現代都市エリアに来て正解だったとほくそ笑み、自身のギアを一段階上げ――
前回火種を植え付け、今回も適度に煽った結果がこの闘争だ。
殺意を剥き出し、尚且つ感情を己が強さへ変換し殺し合いに臨む。
流牙やユメのような、守りし者に通ずる在り方とは異なるも。
純粋な強さという点で間違いなく、上澄みに数えられるだろう。
やはり現代都市エリアに来て正解だったとほくそ笑み、自身のギアを一段階上げ――
「“ウォーター・バレット”!」
「この忙しい時に来てんじゃないわよ!空気が読めないわね!」
「この忙しい時に来てんじゃないわよ!空気が読めないわね!」
割って入った怒声と魔力の気配に、意識を対処へ回す。
弾丸状に生成された水礫を斬り落とし、頭上よりの気配を察知。
飛び退いた直後に電撃が落ち、アスファルトを黒く焦がした。
離れた先で仕掛けた連中の顔を拝もうとし、視界へ映り込むは白き影。
弾丸状に生成された水礫を斬り落とし、頭上よりの気配を察知。
飛び退いた直後に電撃が落ち、アスファルトを黒く焦がした。
離れた先で仕掛けた連中の顔を拝もうとし、視界へ映り込むは白き影。
――霞の呼吸 肆ノ型 移流斬り
着地先を見越して滑り込み、足元から放つ斬り上げ。
悪くない速さと口笛を吹き、あくまで余裕を崩さず魔戒剣を一閃。
刀身越しに伝わる振動へ、このまま次撃に出るのは危険と見たらしい。
エネルギー弾がジンガを妨害した隙に、迷わず距離を取り仲間達の下で構え直す。
悪くない速さと口笛を吹き、あくまで余裕を崩さず魔戒剣を一閃。
刀身越しに伝わる振動へ、このまま次撃に出るのは危険と見たらしい。
エネルギー弾がジンガを妨害した隙に、迷わず距離を取り仲間達の下で構え直す。
「誰かと思えば、皇帝様の愛玩動物(ペット)共か。何だ?ご主人様に可愛がってもらえないから、八つ当たりでもしに来たか?」
「あ゛ぁ゛!?このクソッタレの銀髪スカシ野郎!やっぱりぶっ殺してやりたいわこいつ!」
「冷静になってくださいキャル様。その、言葉遣いも少々……」
「沙耶香おねえちゃん、すかしやろうってなに?」
「私も知らないけど、絶対良い意味じゃないと思う」
「あ゛ぁ゛!?このクソッタレの銀髪スカシ野郎!やっぱりぶっ殺してやりたいわこいつ!」
「冷静になってくださいキャル様。その、言葉遣いも少々……」
「沙耶香おねえちゃん、すかしやろうってなに?」
「私も知らないけど、絶対良い意味じゃないと思う」
息を吐くように挑発を垂れ流し、あっという間に機嫌は急降下。
頭に血を昇らせるキャルの隣では、ユフィリアが困り顔で落ち着かせている。
不思議そうに顔を見合わせるまふゆと沙耶香には、非常に悪影響な罵声であった。
場所が場所ならランドソルでの騒動の一幕とも取れるが、生憎ここは殺意が交差する戦場だ。
頭に血を昇らせるキャルの隣では、ユフィリアが困り顔で落ち着かせている。
不思議そうに顔を見合わせるまふゆと沙耶香には、非常に悪影響な罵声であった。
場所が場所ならランドソルでの騒動の一幕とも取れるが、生憎ここは殺意が交差する戦場だ。
MSの強襲を逃れ社外へ飛び出し、煙を払いながら進みどうにか合流。
それからすぐ、怒声と戦闘音が飛び交う場へ急いで来たらこの状況だ。
キャルと沙耶香にとっては、テレビ局を消し飛ばした因縁の男。
交戦経験のあるタギツヒメは不在、自分達が直接相手取らねばなるまい。
それからすぐ、怒声と戦闘音が飛び交う場へ急いで来たらこの状況だ。
キャルと沙耶香にとっては、テレビ局を消し飛ばした因縁の男。
交戦経験のあるタギツヒメは不在、自分達が直接相手取らねばなるまい。
「ちょっと待って、一緒に戦って欲しいなんて頼んでない。こいつは私が――」
「意地張るような場面でもないでしょーが。……アイツ、前にあたし達を襲った時よりヤバくなってるわよ」
「意地張るような場面でもないでしょーが。……アイツ、前にあたし達を襲った時よりヤバくなってるわよ」
己の手で殺す事は譲れず、救援へにべもなく返しかけるが。
真っ赤な怒り顔が一変、緊張を隠さず声色の硬いキャルへホシノも口を噤む。
タギツヒメとの戦闘で死神代行の力を取り込み、力を増したとは本人から聞いてある。
しかし今発せられる魔力は、テレビ局襲撃の際を明らかに超えてあった。
殺し合いが始まり既に十時間以上が経過し、プレイヤー間の戦闘も激化の一途を辿る環境で。
生存を掴み取った以上、相応の力を持つ強敵と見なすのは当然の判断だろう。
真っ赤な怒り顔が一変、緊張を隠さず声色の硬いキャルへホシノも口を噤む。
タギツヒメとの戦闘で死神代行の力を取り込み、力を増したとは本人から聞いてある。
しかし今発せられる魔力は、テレビ局襲撃の際を明らかに超えてあった。
殺し合いが始まり既に十時間以上が経過し、プレイヤー間の戦闘も激化の一途を辿る環境で。
生存を掴み取った以上、相応の力を持つ強敵と見なすのは当然の判断だろう。
そしてそれは、キャル達にも当て嵌まる。
贋作とはいえ四凶相手に勝利を収めたのは、決してまぐれや幸運ではない。
足手纏いだから引っ込んでいろと、強気に言える段階はもうとっくに過ぎているのだ。
贋作とはいえ四凶相手に勝利を収めたのは、決してまぐれや幸運ではない。
足手纏いだから引っ込んでいろと、強気に言える段階はもうとっくに過ぎているのだ。
「……分かった。時間もないしさっさと片付けよう」
バツが悪そうに視線を逸らし、共闘を受け入れる。
アヤネをデク達だけに押し付ける訳にもいかない、急ぎ殺すと決めたら実行あるのみ。
アヤネをデク達だけに押し付ける訳にもいかない、急ぎ殺すと決めたら実行あるのみ。
「ガールズトークはお終いか?なら、これ以上待つ理由もねぇな!」
「っ、“ウォーター・ハンマー”!」
「っ、“ウォーター・ハンマー”!」
5分にも満たない休憩時間を終え、ジンガが黒炎を放射。
少女達のウェルダン焼きが現実になるまで、残り数秒もない。
惨たらしい末路を回避するべく、前に出たのはユフィリア。
世紀王の魔剣、サタンサーベルを基点に魔法を発動する事で出力を上昇。
水の大槌が冥黒の炎と激突、たちまち周囲に水蒸気が立ち込める。
少女達のウェルダン焼きが現実になるまで、残り数秒もない。
惨たらしい末路を回避するべく、前に出たのはユフィリア。
世紀王の魔剣、サタンサーベルを基点に魔法を発動する事で出力を上昇。
水の大槌が冥黒の炎と激突、たちまち周囲に水蒸気が立ち込める。
初手で丸焦げは防いだ、次はこちらが仕掛ける番だ。
魔力を練り固めた弾をキャルが撃ち出し、まふゆも後に続きトリガーを引く。
大型の魔物やデーボ・モンスターに、効果的なダメージを与えられる威力の援護。
それも命中しなくては無意味、剣の一振りで線香花火よりも儚く消滅。
だが足を止めさせただけでも上出来、迅移を発動し沙耶香が接近を試みる。
魔力を練り固めた弾をキャルが撃ち出し、まふゆも後に続きトリガーを引く。
大型の魔物やデーボ・モンスターに、効果的なダメージを与えられる威力の援護。
それも命中しなくては無意味、剣の一振りで線香花火よりも儚く消滅。
だが足を止めさせただけでも上出来、迅移を発動し沙耶香が接近を試みる。
――霞の呼吸 参ノ型 霞散の飛沫
持ち前の速さと全集中の呼吸に加え、痣の発現に伴う身体機能の劇的な上昇。
慣れぬ双剣の構えも、膂力が上がった事で負担も軽減された。
大きく円を描く斬撃波は、人に仇為す鬼の頸を確実に落とすだろうがしかし。
強さを磨き上げたのは沙耶香だけに非ず、魔戒剣が力に物を言わせ薙ぎ払う。
日輪刀と御刀を交差し防御、得物を挟み刀使とホラーが互いを射抜く。
慣れぬ双剣の構えも、膂力が上がった事で負担も軽減された。
大きく円を描く斬撃波は、人に仇為す鬼の頸を確実に落とすだろうがしかし。
強さを磨き上げたのは沙耶香だけに非ず、魔戒剣が力に物を言わせ薙ぎ払う。
日輪刀と御刀を交差し防御、得物を挟み刀使とホラーが互いを射抜く。
『覚えのある気配がすると思ったが……やっぱりお前か、ジンガ』
「これはこれは、黄金騎士様の相棒が小娘に目移りしたのか?道外が知ったら何て言うだろうなぁ?」
『今度こそお前を魔界へ叩き落とす、それだけだろうぜ』
「これはこれは、黄金騎士様の相棒が小娘に目移りしたのか?道外が知ったら何て言うだろうなぁ?」
『今度こそお前を魔界へ叩き落とす、それだけだろうぜ』
思わぬ所で見知った顔同士、言葉を交わすも今は戦闘中。
魔戒剣へ掛けた力は一切緩めず、相手の得物諸共潰さんと押し込む。
刀身を通じ伝わる痺れに、敵の膂力はグラファイトにも引けを取らないと理解。
それならそれで適した戦法を構築するだけだ、風を切る音を立て呼吸を練り上げる。
魔戒剣へ掛けた力は一切緩めず、相手の得物諸共潰さんと押し込む。
刀身を通じ伝わる痺れに、敵の膂力はグラファイトにも引けを取らないと理解。
それならそれで適した戦法を構築するだけだ、風を切る音を立て呼吸を練り上げる。
「おっと、新顔のお嬢様も我慢出来ないってか?」
ソードスキルで呼吸法を我が物としたのは、ユフィリアもそう。
沙耶香と異なり日輪刀の所持だけで発動可能なのもあり、サタンサーベル片手に突撃。
魔戒剣をそちらの対処に回せば、待っていたとばかりに刀使も反撃に出た。
沙耶香と異なり日輪刀の所持だけで発動可能なのもあり、サタンサーベル片手に突撃。
魔戒剣をそちらの対処に回せば、待っていたとばかりに刀使も反撃に出た。
――霞の呼吸 伍ノ型 霞雲の海
「“エアニードル”!」
動作を最小に留めた絶え間ない斬撃と、一呼吸の間に襲い来る無数の突き。
手数と速度へ特化した技が、二方向より放たれる。
一撃の威力は低くとも、纏めて受ければ軽くない負傷は確実。
手数と速度へ特化した技が、二方向より放たれる。
一撃の威力は低くとも、纏めて受ければ軽くない負傷は確実。
であればそもそも、己が肉体に当てさせなければいい。
腰を低くし構えを取り、上半身の回転を加えた斬撃で迎え撃つ。
並の魔戒騎士を凌駕する魔獣ホラーのパワーに、捕食を繰り返し得た力。
上記二つが揃ったなら、ただの回転斬りだとて地面を捲り上げる威力と化す。
小癪な技を打ち消した勢いのまま、ユフィリア達の華奢な体も叩き斬らんとし、
腰を低くし構えを取り、上半身の回転を加えた斬撃で迎え撃つ。
並の魔戒騎士を凌駕する魔獣ホラーのパワーに、捕食を繰り返し得た力。
上記二つが揃ったなら、ただの回転斬りだとて地面を捲り上げる威力と化す。
小癪な技を打ち消した勢いのまま、ユフィリア達の華奢な体も叩き斬らんとし、
『グレイトパトライズ!超!警察チェンジ!』
ハイテンションな電子音声と共にホシノが参戦し、魔戒剣をそれ以上は進ませない。
胸部装甲と肩部に二門の砲台を装着した、スーパーパトレン1号への変身を解禁。
右手にはテガソード、左手にはパトメガホーをそれぞれ装備。
ガントレットと警棒の二刀流を駆使し、猛攻を加える。
リーチでは魔戒剣に劣るものの、取り回しではこちらが有利だ。
胸部装甲と肩部に二門の砲台を装着した、スーパーパトレン1号への変身を解禁。
右手にはテガソード、左手にはパトメガホーをそれぞれ装備。
ガントレットと警棒の二刀流を駆使し、猛攻を加える。
リーチでは魔戒剣に劣るものの、取り回しではこちらが有利だ。
パトレン1号が絶え間ない連撃を叩き込む一方で、二人の少女剣士も指を咥えて見はしない。
流水の如く軽やか且つ苛烈な剣、霞の呼吸の名の通り高速で敵を翻弄する剣。
悪しき魔の者を討ち取る刃の嵐を、魔戒剣一本で捌く。
三方向よりの渾身の一撃が、ジンガを押し出し体勢を崩す。
生じた隙を少しでも長続きさせる為に、魔力弾とエネルギー弾が次々撃ち込まれた。
流水の如く軽やか且つ苛烈な剣、霞の呼吸の名の通り高速で敵を翻弄する剣。
悪しき魔の者を討ち取る刃の嵐を、魔戒剣一本で捌く。
三方向よりの渾身の一撃が、ジンガを押し出し体勢を崩す。
生じた隙を少しでも長続きさせる為に、魔力弾とエネルギー弾が次々撃ち込まれた。
「その調子だ!もっと本気で殺しに来い!まさか、こんなもんが限界ってんじゃないだろ?」
一本取られた悔しさは無く、楽しくてたまらないと高笑う。
数の差で有利を取り、綻びを見せぬ連携で攻撃を続けているのに。
撃破の道が未だ遠くへ見えるのは、きっと気のせいではないだろう。
防戦一方に見えてその実、敵は力の全てを出していない。
黄金騎士の宿敵とは如何なる存在か、少女達は今宵の闘争で身を以て知る事になる。
数の差で有利を取り、綻びを見せぬ連携で攻撃を続けているのに。
撃破の道が未だ遠くへ見えるのは、きっと気のせいではないだろう。
防戦一方に見えてその実、敵は力の全てを出していない。
黄金騎士の宿敵とは如何なる存在か、少女達は今宵の闘争で身を以て知る事になる。
○
一人の人間が得られる個性は、一つしかない。
異なる異能を操るように見えても、実際は応用の幅を広げたりサポートアイテムを使ったに過ぎず。
歴代の継承者達から受け継がれる、ワン・フォー・オール。
個性を奪い時には他者へ与える、オール・フォー・ワン。
二つの例外を除き、個性は一人に一つ。
異なる異能を操るように見えても、実際は応用の幅を広げたりサポートアイテムを使ったに過ぎず。
歴代の継承者達から受け継がれる、ワン・フォー・オール。
個性を奪い時には他者へ与える、オール・フォー・ワン。
二つの例外を除き、個性は一人に一つ。
といったヒーロー飽和社会の常識を覆す相手だと、そう思わざるを得ない。
「ふっ……!!」
初見となる異形が見えたかと思えば、言葉を交わす気も無しに襲って来た。
正方形の鍔が特徴的な剣を、数歩の後退で回避。
継承者達の個性ではなく、デク自身が実戦で磨き上げた戦闘へ臨む意識が研ぎ澄まされていく。
拳を振るうべき時が来たと理解、瞬時にスイッチを切り替えた。
当然の動作として染み付いたOFAの発動を受け、身体機能が引き上げられる。
正方形の鍔が特徴的な剣を、数歩の後退で回避。
継承者達の個性ではなく、デク自身が実戦で磨き上げた戦闘へ臨む意識が研ぎ澄まされていく。
拳を振るうべき時が来たと理解、瞬時にスイッチを切り替えた。
当然の動作として染み付いたOFAの発動を受け、身体機能が引き上げられる。
こちらは無手、敵は右手に長剣。
リーチの差でアドバンテージは取らせない、一直線に懐へ潜り込む。
突き出す拳が胴体へ捻じ込まれるも、顔を顰めたのはデクの方。
硬い、岩をも砕くオールマイト直伝の一撃に敵は無反応。
不出来なパッチワークを思わせる、歪な装甲なれど耐久性は本物。
であれば砕けるまで打つだけだ、左拳が腹部へ吸い込まれるように放たれた。
が、相手は棒立ちのサンドバッグじゃあない。
開いた左手に自動拳銃(オートマチック)が出現、緑がかった頭部を銃口が見下ろす。
発射された弾丸が頭皮を喰い千切り、頭蓋骨を砕くまで2秒と掛からない。
リーチの差でアドバンテージは取らせない、一直線に懐へ潜り込む。
突き出す拳が胴体へ捻じ込まれるも、顔を顰めたのはデクの方。
硬い、岩をも砕くオールマイト直伝の一撃に敵は無反応。
不出来なパッチワークを思わせる、歪な装甲なれど耐久性は本物。
であれば砕けるまで打つだけだ、左拳が腹部へ吸い込まれるように放たれた。
が、相手は棒立ちのサンドバッグじゃあない。
開いた左手に自動拳銃(オートマチック)が出現、緑がかった頭部を銃口が見下ろす。
発射された弾丸が頭皮を喰い千切り、頭蓋骨を砕くまで2秒と掛からない。
「駄目じゃないの、凶器(チャカ)なんて振り回しちゃ」
ヒーローが凶弾に倒れる末路を阻むは、人間離れした長躯の怪人。
悪事(ヤンチャ)を窘める口調と裏腹に、振り下ろす腕はさながらギロチンの如き威力だ。
異形が身を引き、代わりの犠牲は直前まで立っていた地面が請け負う。
素手とは思えぬ轟音と共に粉砕、小癪にも避けた標的へ歯を剥き出し笑う。
悪事(ヤンチャ)を窘める口調と裏腹に、振り下ろす腕はさながらギロチンの如き威力だ。
異形が身を引き、代わりの犠牲は直前まで立っていた地面が請け負う。
素手とは思えぬ轟音と共に粉砕、小癪にも避けた標的へ歯を剥き出し笑う。
「ありがとうございます……!」
「ンフフ、良いってことよ」
「ンフフ、良いってことよ」
律儀に礼を口にするデクへ、今時珍しい真面目な高校生(こーぼー)と思いつつ。
油断なく敵を見据える孔富の両目付近には、亀裂状の模様が発現してある。
ドロップアイテムで手に入れた、極道達の御用達品(きりふだ)。
地獄への回数券(ヘルズ・クーポン)を服用(キメ)、身体能力を爆発的に強化(アゲ)た。
平時でさえ肉体改造の影響で、常人を凌駕した力を持つ孔富だが。
麻薬(ヤク)の入手(ドロップ)を経て、破壊の八極道としての本領を発揮。
油断なく敵を見据える孔富の両目付近には、亀裂状の模様が発現してある。
ドロップアイテムで手に入れた、極道達の御用達品(きりふだ)。
地獄への回数券(ヘルズ・クーポン)を服用(キメ)、身体能力を爆発的に強化(アゲ)た。
平時でさえ肉体改造の影響で、常人を凌駕した力を持つ孔富だが。
麻薬(ヤク)の入手(ドロップ)を経て、破壊の八極道としての本領を発揮。
地面が削られる程の走力で以て接近、手刀が心臓(ハート)目掛け直進。
響く音は肉を貫いたタグに非ず、青い棒状の得物で防いだ音だ。
一体どこから取り出したとの疑問は些事にも満たない、胸中で噛み砕き両手を連続し突き出す。
麻薬服用(ガンギマリ)の効果は如実に表れ、常人には孔富の腕が消失したとしか見えないだろう。
バルバトス・ゲーティアが襲って来た時とは、強さが明確に違う。
響く音は肉を貫いたタグに非ず、青い棒状の得物で防いだ音だ。
一体どこから取り出したとの疑問は些事にも満たない、胸中で噛み砕き両手を連続し突き出す。
麻薬服用(ガンギマリ)の効果は如実に表れ、常人には孔富の腕が消失したとしか見えないだろう。
バルバトス・ゲーティアが襲って来た時とは、強さが明確に違う。
「あらま!?そう来ちゃう!?」
しかし、一筋縄でいく敵と侮るのは大間違いだ。
長得物を巧みに操り、孔富の猛攻を流水のように受け流す。
襲い来る力へあえて逆らわずに、狙いの悉くを外してみせた。
一発一発が銃弾(タマ)の発射も同然の速度にも関わらず、異形には当たらない。
人外なのは見た目のみに非ず、持ち得る能力も含めて“怪物”だ。
長得物を巧みに操り、孔富の猛攻を流水のように受け流す。
襲い来る力へあえて逆らわずに、狙いの悉くを外してみせた。
一発一発が銃弾(タマ)の発射も同然の速度にも関わらず、異形には当たらない。
人外なのは見た目のみに非ず、持ち得る能力も含めて“怪物”だ。
長得物の先端で顎を打ちに出るが、これを孔富は上体を僅かに引きやり過ごす。
大袈裟な動きは隙の大きさに繋がり、却って自身の首を絞めるだけ。
反対にこちらが顔面を潰そうと、片足を跳ね上げる。
人体など花火さながらに破裂させる威力も、異形からすれば何ら恐れる必要もない。
同じく蹴りをぶつけ相殺、反動を利用し距離を取った。
大袈裟な動きは隙の大きさに繋がり、却って自身の首を絞めるだけ。
反対にこちらが顔面を潰そうと、片足を跳ね上げる。
人体など花火さながらに破裂させる威力も、異形からすれば何ら恐れる必要もない。
同じく蹴りをぶつけ相殺、反動を利用し距離を取った。
「逃げて良いなんざ誰も言ってねぇよ!」
孔富と入れ替わりに飛び出すは、七支刀を構えた激怒戦騎。
得物たる喧嘩上刀は帯電し、刀身は呪力の影響で黒く染まりつつある。
二重の強化を済ませた刃を豪快に振るい、情け容赦無しに仕留めに掛かった。
斬るというより、消し飛ばすと言うべき威力だ。
得物たる喧嘩上刀は帯電し、刀身は呪力の影響で黒く染まりつつある。
二重の強化を済ませた刃を豪快に振るい、情け容赦無しに仕留めに掛かった。
斬るというより、消し飛ばすと言うべき威力だ。
「あぁ!?」
思い通りの展開にいかなかった事は、苛立たし気な声が物語っている。
愛刀は異形に“ピタリ”とも触れられず、二振りの得物に阻まれた。
湾曲した刀身と、蒼狼を象った鍔が特徴の剣。
パープルの右拳という、特異な形状の大槌。
前触れなく出現させたソレらを振るい、今度は異形が逆に仕掛ける。
斬り合いが望みならば応じるまで、怒気を爆発させ喧嘩上刀が迎え撃つ。
愛刀は異形に“ピタリ”とも触れられず、二振りの得物に阻まれた。
湾曲した刀身と、蒼狼を象った鍔が特徴の剣。
パープルの右拳という、特異な形状の大槌。
前触れなく出現させたソレらを振るい、今度は異形が逆に仕掛ける。
斬り合いが望みならば応じるまで、怒気を爆発させ喧嘩上刀が迎え撃つ。
「妙な動きしやがって!気色悪いなテメェは!」
ドゴルドの剣が雷鳴轟く嵐ならば、敵は大地を縦横無尽に駆ける獣だ。
荒々しくも急所を的確に狙い、それでいでこちらの斬撃は野生の勘が働くかのように回避。
電撃を放出すると、敵も大槌から同様の攻撃を放つ。
手数と速度に優れた剣で攻め、時折一撃必殺の大槌で叩く。
形状が全く異なる得物だというのに、気味が悪い程使いこなしていた。
妙にやり辛いと内心で愚痴を吐きながらも、斬り掛かる動きは澱みない。
両手持ちに変えた愛刀が喰らい付き、蒼狼の剣を弾いた。
荒々しくも急所を的確に狙い、それでいでこちらの斬撃は野生の勘が働くかのように回避。
電撃を放出すると、敵も大槌から同様の攻撃を放つ。
手数と速度に優れた剣で攻め、時折一撃必殺の大槌で叩く。
形状が全く異なる得物だというのに、気味が悪い程使いこなしていた。
妙にやり辛いと内心で愚痴を吐きながらも、斬り掛かる動きは澱みない。
両手持ちに変えた愛刀が喰らい付き、蒼狼の剣を弾いた。
「ぬおっ!?」
一気に攻め込む絶好の機会は、突如身動きが封じられ白紙へ還った。
片方の得物を失った瞬間、大槌に取り付けられた拳が展開。
掌に張り付く眼へ射抜かれたドゴルドは、まるで彫像のように動けない。
宿る力を拡散すれば、不可視の枷を力任せに解けるだろうがしかし。
それを敵がむざむざ許す筈がなく、脳天を砕く拳が迫る。
片方の得物を失った瞬間、大槌に取り付けられた拳が展開。
掌に張り付く眼へ射抜かれたドゴルドは、まるで彫像のように動けない。
宿る力を拡散すれば、不可視の枷を力任せに解けるだろうがしかし。
それを敵がむざむざ許す筈がなく、脳天を砕く拳が迫る。
『ズ・ガーン!』
五道化の撃破は正規プレイヤーにとって、願ったり叶ったりであるも。
今ドゴルドを倒され、神殺しへ対抗可能な戦力の喪失は避けたい。
信頼を置く訳ではないが、現状味方側なのは事実。
なれば、助けない選択は放り捨てる。
今ドゴルドを倒され、神殺しへ対抗可能な戦力の喪失は避けたい。
信頼を置く訳ではないが、現状味方側なのは事実。
なれば、助けない選択は放り捨てる。
赤と青、二色のプロテクターを纏う戦士が参戦。
仮面ライダーパラドクス・パーフェクトノックアウトゲーマーの銃がエネルギー弾を発射。
レベル50のライダー達の体力ゲージを、大幅に削り取る火力だ。
着弾と同時に高熱の衝撃波が発生、大量の火花を散らし大槌も取り落とす。
生憎たかが一発で満足する、初心者ゲーマーではない。
仮面ライダーパラドクス・パーフェクトノックアウトゲーマーの銃がエネルギー弾を発射。
レベル50のライダー達の体力ゲージを、大幅に削り取る火力だ。
着弾と同時に高熱の衝撃波が発生、大量の火花を散らし大槌も取り落とす。
生憎たかが一発で満足する、初心者ゲーマーではない。
専用装備、ガシャコンパラブレイガンのパネルを操作。
でかでかと取り付けられたボタンをタッチし、連射性能を引き上げる。
青く輝く球状の弾丸が不規則な軌道を見せ、異形を狙い撃つ。
でかでかと取り付けられたボタンをタッチし、連射性能を引き上げる。
青く輝く球状の弾丸が不規則な軌道を見せ、異形を狙い撃つ。
「なっ!?」
されど、抵抗しない的になった覚えは皆無。
新たに両手に握られる、先端に鬼の角をあしらった棍棒を振り回す。
複数の火炎弾をばら撒き弾丸を掻き消すや、続けて撃った当人目掛け放つ。
燃え盛る塊が襲い来る中、パラドクスは片手を翳しシールドを生成。
パズルの欠片(ピース)を集めた盾が火球を防ぎ、
新たに両手に握られる、先端に鬼の角をあしらった棍棒を振り回す。
複数の火炎弾をばら撒き弾丸を掻き消すや、続けて撃った当人目掛け放つ。
燃え盛る塊が襲い来る中、パラドクスは片手を翳しシールドを生成。
パズルの欠片(ピース)を集めた盾が火球を防ぎ、
「熱っ!?どうなってんだ……?ちゃんと防いだ筈……」
己が身には微塵の熱さも届かない、そう確信を抱くも大外れ。
勢いこそ削いだが、火球は確実にパラドクスへダメージを与えた。
体力ゲージが減少し困惑するも、敵は答えを返しちゃくれない。
勢いこそ削いだが、火球は確実にパラドクスへダメージを与えた。
体力ゲージが減少し困惑するも、敵は答えを返しちゃくれない。
顔面の、人間で言えば口に当たるだろう箇所に熱を収束。
火炎が放射され、周囲の温度が急上昇。
先の火球の比ではない威力で、火達磨に変える算段だろうがさせはしない。
パラドクスの前に出た孔富が対処に動く。
火には火を、火傷(あつ)いだけでは済まないと思い知れ。
火炎が放射され、周囲の温度が急上昇。
先の火球の比ではない威力で、火達磨に変える算段だろうがさせはしない。
パラドクスの前に出た孔富が対処に動く。
火には火を、火傷(あつ)いだけでは済まないと思い知れ。
「極道技巧(スキル)。咲き乱れよ乙女達(フラワーズ・オブ・ロマンス)!」
亡き兄と自身、二人分の小腸で作られたメタンを呼気に乗せる。
打ち鳴らした歯が火打石の役目を果たし、火炎放射が炸裂。
道具を用いず、生身の肉体が生み出すとは思えない灼熱は正に怪獣の如し。
火炎同士が互いを飲み込み、やがてどちらも消え失せた。
打ち鳴らした歯が火打石の役目を果たし、火炎放射が炸裂。
道具を用いず、生身の肉体が生み出すとは思えない灼熱は正に怪獣の如し。
火炎同士が互いを飲み込み、やがてどちらも消え失せた。
与えたダメージは双方ゼロ、だが異形の意識が孔富へ向かった事実こそが重要だ。
共闘する者達は皆、得られた僅かなチャンスも無駄にはしない。
発勁を用い運動エネルギーを蓄積させたデク、愛刀を帯電し独自の構えを取るドゴルド。
言葉での合図は不要だ、踏んで来た場数が自然と阿吽の呼吸を生み出す。
共闘する者達は皆、得られた僅かなチャンスも無駄にはしない。
発勁を用い運動エネルギーを蓄積させたデク、愛刀を帯電し独自の構えを取るドゴルド。
言葉での合図は不要だ、踏んで来た場数が自然と阿吽の呼吸を生み出す。
「St.Louis SMASH!」
「雷電残光!!」
「雷電残光!!」
溜め込んだエネルギーを一気に爆発させる上段蹴り。
剛腕で以て稲妻を一閃し、標的を焼き潰す奥義。
宙へ跳べばデクの蹴りが叩き込まれ、背後へ退けばドゴルドの剛剣がすかさず追い付く。
逃げ場無し、決着ないし軽くないダメージは確実だ。
剛腕で以て稲妻を一閃し、標的を焼き潰す奥義。
宙へ跳べばデクの蹴りが叩き込まれ、背後へ退けばドゴルドの剛剣がすかさず追い付く。
逃げ場無し、決着ないし軽くないダメージは確実だ。
などという安易な予想は、異形の姿が消失し塵と還る。
「がふっ!?」」
「野郎なにを……ぐぉっ!?」
「野郎なにを……ぐぉっ!?」
視界からロストした敵の位置を探るより早く、胴へ走る衝撃。
打撃を食らったと理解した時にはもう、二撃三撃と痛みが来た。
地面に叩き付けられるも、転がり隙を長々と晒す真似には出ない。
歯を食い縛り立ち上がると、ドゴルドも怒り心頭で地に足底を付けた。
打撃を食らったと理解した時にはもう、二撃三撃と痛みが来た。
地面に叩き付けられるも、転がり隙を長々と晒す真似には出ない。
歯を食い縛り立ち上がると、ドゴルドも怒り心頭で地に足底を付けた。
「デク!?あいつ何しやがった……!?」
『分身!』
『鋼鉄化!』
強烈な一撃を決める筈が、反対に叩きのめされた。
仲間への追撃を阻むべく、パラドクスも焦りに背を押されガシャットを装填。
更にパズルゲーマーの機能を使い、引き寄せたエナジーアイテムを自身に付与。
仲間への追撃を阻むべく、パラドクスも焦りに背を押されガシャットを装填。
更にパズルゲーマーの機能を使い、引き寄せたエナジーアイテムを自身に付与。
『ウラワザ!』
『PERFECT CRITICAL FINISH!』
複数人に増えたパラドクスが一斉に引き金を引き、エネルギー弾が広範囲にばら撒かれる。
アスファルトが吹き飛び、そこかしこで火花が散る中。
砕けた破片を背に異形が姿を見せ、間髪入れずに本体のパラドクスが高威力の一発を撃つ。
鋼鉄化の効果で強度と破壊力を増したエネルギー弾は、嘗てレベル50のスナイプを下した程。
アスファルトが吹き飛び、そこかしこで火花が散る中。
砕けた破片を背に異形が姿を見せ、間髪入れずに本体のパラドクスが高威力の一発を撃つ。
鋼鉄化の効果で強度と破壊力を増したエネルギー弾は、嘗てレベル50のスナイプを下した程。
「なん、だとぉっ!?」
だからこそ、俄かには信じ難い光景だろう。
細い刀身の剣、ライドブッカーにエネルギーを流し込み。
避けず臆さず弾を切り裂いた異形が、パラドクスの眼前に到達。
咄嗟に防御の体勢を取るも、構わず刃が突き立てられる。
細い刀身の剣、ライドブッカーにエネルギーを流し込み。
避けず臆さず弾を切り裂いた異形が、パラドクスの眼前に到達。
咄嗟に防御の体勢を取るも、構わず刃が突き立てられる。
「させない……!」
「医者(アタシ)が見てる前で刃物沙汰(ザックリ)なんて笑えないわよ!」
「医者(アタシ)が見てる前で刃物沙汰(ザックリ)なんて笑えないわよ!」
鈍痛を黙殺し、デクが黒鞭をライドブッカーに巻き付け阻止。
拘束が長続きしないのは承知だ、地面が削れる勢いで孔富が跳躍。
宙で回転し勢いを乗せ放った回し蹴りは、見事命中。
既存の生物の枠を超えた堅牢(かた)さに、眉を顰める
吹き飛ぶも両足でどっしりと踏み止まり、敵対者達へ異形の貌を向けた。
拘束が長続きしないのは承知だ、地面が削れる勢いで孔富が跳躍。
宙で回転し勢いを乗せ放った回し蹴りは、見事命中。
既存の生物の枠を超えた堅牢(かた)さに、眉を顰める
吹き飛ぶも両足でどっしりと踏み止まり、敵対者達へ異形の貌を向けた。
「悪いデク、助けるつもりが逆に手間掛けさせちまった」
「いえ、パラドさんのお陰で立て直せました。……さっきの動き、高速移動とは何か違う。あれは――」
「いえ、パラドさんのお陰で立て直せました。……さっきの動き、高速移動とは何か違う。あれは――」
言葉を交わしながらも、共に表情は険しいままだ。
単純な身体スペックの高さのみならず、肉体の異様な強度。
異なる武器の生成や火炎を操る力、極め付きはこちらの抵抗を許さない動き。
一体全体、幾つ能力を持っているのか。
底がまるで見えない不気味さに、意識せず拳を握る力が強まる。
単純な身体スペックの高さのみならず、肉体の異様な強度。
異なる武器の生成や火炎を操る力、極め付きはこちらの抵抗を許さない動き。
一体全体、幾つ能力を持っているのか。
底がまるで見えない不気味さに、意識せず拳を握る力が強まる。
(アイツが厄介な強さだとしても、俺だけ妙に弱くなってないか……?)
これまでの攻防を通じ、パラドの疑問も膨れ上がる。
レベル99に到達したパラドクスでさえ、最強の座には至らない環境と理解しているも。
自分だけ他の者より極端に、後れを取ってはいないだろうか。
分かり易く敵の力が上、と言い切れない違和感があった。
レベル99に到達したパラドクスでさえ、最強の座には至らない環境と理解しているも。
自分だけ他の者より極端に、後れを取ってはいないだろうか。
分かり易く敵の力が上、と言い切れない違和感があった。
奥空アヤネを素材に作りだされた異形は、ただ単に姿形を変えられただけではない。
ディケイドライバーの破壊に伴い、使い道の無くなったライダーカード。
門矢士が9つの世界を通りすがり、絆を結んだ証を取り込ませ生まれた。
その影響が如何なるものかは、デク達との戦闘が答え。
仮面ライダークウガや仮面ライダーキバが振るう得物、仮面ライダー響鬼の技。
仮面ライダーカブトに搭載された、クロックアップ等々。
ディケイドがやったのと同じく、ライダー達の力を我が物とし行使した。
ディケイドライバーの破壊に伴い、使い道の無くなったライダーカード。
門矢士が9つの世界を通りすがり、絆を結んだ証を取り込ませ生まれた。
その影響が如何なるものかは、デク達との戦闘が答え。
仮面ライダークウガや仮面ライダーキバが振るう得物、仮面ライダー響鬼の技。
仮面ライダーカブトに搭載された、クロックアップ等々。
ディケイドがやったのと同じく、ライダー達の力を我が物とし行使した。
加えて、ジンガがアヤネに取り込ませたのは激情態のディケイドのカード。
不死の生物たるアンデットの爆殺や、カードデッキを用いないミラーワールドへの侵入といったように。
ライダー世界の法則を無視出来る事こそ、ディケイドが世界の破壊者と呼ばれる所以だ。
そして激情態は、士が破壊者の使命を受け入れた姿。
光写真館の仲間達と旅をしていた頃と違い、『仮面ライダーの破壊者』としての側面が強く表れた形態である。
不死の生物たるアンデットの爆殺や、カードデッキを用いないミラーワールドへの侵入といったように。
ライダー世界の法則を無視出来る事こそ、ディケイドが世界の破壊者と呼ばれる所以だ。
そして激情態は、士が破壊者の使命を受け入れた姿。
光写真館の仲間達と旅をしていた頃と違い、『仮面ライダーの破壊者』としての側面が強く表れた形態である。
事実、スペック上の数値や戦闘経験を見た場合。
ディケイドを超えるライダーは少なくない、なのに現実は海東大樹を除く全てのライダーが破壊の末路を辿った。
つまり世界の法則の破壊が、仮面ライダーの破壊へ特化された状態。
あけすけな言い方をすれば、激情態は仮面ライダーと戦う際に一種の“補正”が働きかけるのだろう。
嘗てのライダー大戦に存在しなかったとはいえ、パラドクスも仮面ライダーの一人。
激情態相手には常に不利が付き纏う羽目になった。
ディケイドを超えるライダーは少なくない、なのに現実は海東大樹を除く全てのライダーが破壊の末路を辿った。
つまり世界の法則の破壊が、仮面ライダーの破壊へ特化された状態。
あけすけな言い方をすれば、激情態は仮面ライダーと戦う際に一種の“補正”が働きかけるのだろう。
嘗てのライダー大戦に存在しなかったとはいえ、パラドクスも仮面ライダーの一人。
激情態相手には常に不利が付き纏う羽目になった。
「こちとら道草食ってる余裕はねぇってのに、面倒くせぇもん寄越しやがって!腹立たしい!」
「同感(そーね)。向こうが退却(ひ)くのには、期待出来そうもないけど」
「同感(そーね)。向こうが退却(ひ)くのには、期待出来そうもないけど」
愚痴(くっちゃ)べっていられる時間は終わり。
神の牙が戯れで造った、対策委員会の少女の成れ果ては。
最早、生ける者全てを殺すだけの存在なのだから。
神の牙が戯れで造った、対策委員会の少女の成れ果ては。
最早、生ける者全てを殺すだけの存在なのだから。
○
生身でMSと戦闘になった時、どう立ち回るのが正解か。
との問いを投げ掛けられた際、真っ当な感性の人間は口を揃えてこう言う。
そもそも、そんな状況にならないようにしろ。
との問いを投げ掛けられた際、真っ当な感性の人間は口を揃えてこう言う。
そもそも、そんな状況にならないようにしろ。
重武装の火器を撃ったとて、行動不能に陥るレベルのダメージは与えられない。
近接戦闘の達人が技を繰り出そうと、指先で小突くだけでミンチへ早変わり。
走力へ自慢がある者が逃走を試みようものなら、踏み潰されてジ・エンド。
人間一人とMS一機、サイズが違えばパワーも耐久性も何もかもが別物。
戦いを挑むこと自体が、大きな誤りだ。
近接戦闘の達人が技を繰り出そうと、指先で小突くだけでミンチへ早変わり。
走力へ自慢がある者が逃走を試みようものなら、踏み潰されてジ・エンド。
人間一人とMS一機、サイズが違えばパワーも耐久性も何もかもが別物。
戦いを挑むこと自体が、大きな誤りだ。
尤も、そういったコズミック・イラの常識はデスゲームで通用しない。
「せやああああああっ!!!」
気合を籠めた己が声をアクセルペダルにし、大地を駆けるはタイクーン・ブジンソード。
重厚な鎧姿と裏腹に、残像を生み出す速度を発揮。
夜風にたなびくマントも相俟って、絵本の主役を飾る黒騎士のよう。
重厚な鎧姿と裏腹に、残像を生み出す速度を発揮。
夜風にたなびくマントも相俟って、絵本の主役を飾る黒騎士のよう。
迎え撃つはザフト軍のMS、ジンハイマニューバ。
一つ目の巨人(サイクロプス)を思わせる特徴があれど、生身に非ず自我無き鋼鉄の兵器。
振り被った重斬刀もまた、MSが扱うのに相応しい重量と大きさだ。
愚かにも受け止めようものなら最後、切っ先を汚す小さな染みと化す。
頭上より襲い来る鉄塊の如き剣へ、タイクーンも得物を抜き放つ。
一つ目の巨人(サイクロプス)を思わせる特徴があれど、生身に非ず自我無き鋼鉄の兵器。
振り被った重斬刀もまた、MSが扱うのに相応しい重量と大きさだ。
愚かにも受け止めようものなら最後、切っ先を汚す小さな染みと化す。
頭上より襲い来る鉄塊の如き剣へ、タイクーンも得物を抜き放つ。
重斬刀に比べればずっと小さい、裁縫針のような刀で。
強靭が繰り出す重剣を、真正面より弾き返す。
拡張武装、武刃に一切の損壊は無し。
然らばこのまま攻めを継続、風を叩き切り刃が咆える。
強靭が繰り出す重剣を、真正面より弾き返す。
拡張武装、武刃に一切の損壊は無し。
然らばこのまま攻めを継続、風を叩き切り刃が咆える。
力強く、それでいて隙を生じさせぬ斬撃。
鍛錬と実戦の両方をハイレベルにこなさねば、身に付かぬ絶技。
ジンハイマニューバの得物を悉く弾き、近付く死を跳ね除ける。
サイズの差を無視するかのように、黒騎士は巨人相手に平然と渡り合っていた。
鍛錬と実戦の両方をハイレベルにこなさねば、身に付かぬ絶技。
ジンハイマニューバの得物を悉く弾き、近付く死を跳ね除ける。
サイズの差を無視するかのように、黒騎士は巨人相手に平然と渡り合っていた。
「はっ!」
打ち合いが十に到達するかしないかのタイミングに、タイクーンは前方へと跳躍。
叩き落とそうと腕が伸びるも、巨椀を土台に勢いを乗せ蹴り付ける。
人間で言えば腹部に当たる箇所を、靴底が叩いた。
自ら足の骨を折りに行く愚行、と誰が言えようか。
全身をくの字に曲げ吹き飛んでいく。
叩き落とそうと腕が伸びるも、巨椀を土台に勢いを乗せ蹴り付ける。
人間で言えば腹部に当たる箇所を、靴底が叩いた。
自ら足の骨を折りに行く愚行、と誰が言えようか。
全身をくの字に曲げ吹き飛んでいく。
背後の雑居ビルを巻き込み、背部から倒れるその寸前。
片腕を地面に突き出すや、軸に利用し跳ね上がった。
ダイナミックに宙で一回転し、無事着地。
一つ目のカメラアイが接近する標的を補足、真横へ移動しながら突撃銃を撃ち出す。
片腕を地面に突き出すや、軸に利用し跳ね上がった。
ダイナミックに宙で一回転し、無事着地。
一つ目のカメラアイが接近する標的を補足、真横へ移動しながら突撃銃を撃ち出す。
(いやに反応が良いな……)
中に乗り込み操縦する類の機械だとしても、動作の一つ一つタイムラグがほとんど見られない。
余程腕の良いパイロットが、コックピットに乗り込んでるのか。
だがジンハイマニューバの内部から感じられる気は、生きていながら死んでいるように奇妙な感覚だ。
気味の悪さを感じつつも、倒す事に躊躇はない。
灰も残さぬ熱線の接近に恐れを抱かず、前へ前へと突き進む。
未来世界を滅ぼした悪しき神による破壊に比べれば、実に生易しい。
余程腕の良いパイロットが、コックピットに乗り込んでるのか。
だがジンハイマニューバの内部から感じられる気は、生きていながら死んでいるように奇妙な感覚だ。
気味の悪さを感じつつも、倒す事に躊躇はない。
灰も残さぬ熱線の接近に恐れを抱かず、前へ前へと突き進む。
未来世界を滅ぼした悪しき神による破壊に比べれば、実に生易しい。
『BUJIN SWORD STRIKE』
腹部のバックルを操作し、必殺のエネルギーを刀身に付与。
小癪な抵抗諸共、蹴散らさんと振り下ろす。
弾丸のみならず発射したライフル、更には機体の腕部から胸部に掛けてを真っ二つ。
盛大に爆発し、残骸を周囲へ撒き散らすジンハイマニューバを視界に収め、
小癪な抵抗諸共、蹴散らさんと振り下ろす。
弾丸のみならず発射したライフル、更には機体の腕部から胸部に掛けてを真っ二つ。
盛大に爆発し、残骸を周囲へ撒き散らすジンハイマニューバを視界に収め、
「くっ……!」
上空よりの脅威を察知、回避へ移った直後に地面が弾け飛ぶ。
星々が飾られた夜空へ陣取るは、MSを送り込んだ原因。
アークエンジェルに搭載済の、バルカン砲塔システムが弾を吐き出す。
対機動兵器を前提とした武装だ、銃弾などとはモノが違う。
降り注ぐ殺意の豪雨から逃れるも、退いた先で待ち受けるは二体目のジンハイマニューバ。
自ら網に掛かった哀れな獲物の命を、重斬刀が刈り取る。
星々が飾られた夜空へ陣取るは、MSを送り込んだ原因。
アークエンジェルに搭載済の、バルカン砲塔システムが弾を吐き出す。
対機動兵器を前提とした武装だ、銃弾などとはモノが違う。
降り注ぐ殺意の豪雨から逃れるも、退いた先で待ち受けるは二体目のジンハイマニューバ。
自ら網に掛かった哀れな獲物の命を、重斬刀が刈り取る。
「ちょーっと待った!僕がいることも忘れないでよね!」
威勢の良い少年か可憐な少女か、どちらにも聞こえる声が待ったを掛ける。
無論、ジンハイマニューバが止まらないのは百も承知。
阻止の術は言葉じゃなく武力、レンズの真正面を飛行物体が横切ると同時に衝撃が来た。
身の丈を超える馬上槍(ランス)片手に、アストルフォは地上の黒騎士へ声を張り上げる。
無論、ジンハイマニューバが止まらないのは百も承知。
阻止の術は言葉じゃなく武力、レンズの真正面を飛行物体が横切ると同時に衝撃が来た。
身の丈を超える馬上槍(ランス)片手に、アストルフォは地上の黒騎士へ声を張り上げる。
「追い掛けっこは僕が引き受けるよ!君は先に、偉そうにしてるデカブツを落とした方が良いかも!」
「済まない!急いで戻って来る!」
「そうしてくれると嬉しいかな!こいつ全然堪えてないみたいだし!」
「はとっちさん、もう少し詰めてください。これで落っこちたら、スペースを占領したはとっちさんが原因になりますよ」
「詰める!詰めるから恐いこと言わないで!」
「済まない!急いで戻って来る!」
「そうしてくれると嬉しいかな!こいつ全然堪えてないみたいだし!」
「はとっちさん、もう少し詰めてください。これで落っこちたら、スペースを占領したはとっちさんが原因になりますよ」
「詰める!詰めるから恐いこと言わないで!」
背後から連続し放たれる光線を躱す度、己が騎士の背にしがみつくちひろは生きた心地がしない。
屋外に避難させようにも、アークエンジェルやMSが猛威を振るう戦場だ。
ミサイル一発の余波で消し飛ぶ可能性も、決して低いとは言えない。
故にシノア共々、幻獣(ヒポグリフ)の背に乗せておく方がまだカバーが利く。
理屈は分かるがそれはそれとして、SFさ全開の戦場に放り込まれる恐怖はあった。
ついでに言うと歳相応の幼い体躯のシノアだから、どうにか三人で乗れている。
屋外に避難させようにも、アークエンジェルやMSが猛威を振るう戦場だ。
ミサイル一発の余波で消し飛ぶ可能性も、決して低いとは言えない。
故にシノア共々、幻獣(ヒポグリフ)の背に乗せておく方がまだカバーが利く。
理屈は分かるがそれはそれとして、SFさ全開の戦場に放り込まれる恐怖はあった。
ついでに言うと歳相応の幼い体躯のシノアだから、どうにか三人で乗れている。
魔術万能攻略書(ルナ・ブレイクマニュアル)を宝具に持つアストルフォは、非常に高い対魔力スキルを持つ。
だがジンハイマニューバは魔術が関わらない、純粋な科学技術の産物。
デスゲームではサーヴァントの法則にも制限が設けられ、拳銃だろうと傷が付く。
巨大サイズの銃弾の直撃を許せば、マスター共々ミンチは確定だ。
だがジンハイマニューバは魔術が関わらない、純粋な科学技術の産物。
デスゲームではサーヴァントの法則にも制限が設けられ、拳銃だろうと傷が付く。
巨大サイズの銃弾の直撃を許せば、マスター共々ミンチは確定だ。
ヒポグリフの背で繰り広げられる喧噪も、爆発音に掻き消される中。
武空術を駆使し、タイクーンはアークエンジェルを目指す。
変身に伴い元々使えた技に不調が生じる、といった懸念は杞憂で済んだ。
武刃を基点に気を収束、手早く片付け仲間達の加勢に戻ろうとし、
武空術を駆使し、タイクーンはアークエンジェルを目指す。
変身に伴い元々使えた技に不調が生じる、といった懸念は杞憂で済んだ。
武刃を基点に気を収束、手早く片付け仲間達の加勢に戻ろうとし、
「っ!?この気は……」
本来のトランクスであれば、会場中の気を探る事も容易い。
しかし制限を課せられた現状、同エリア内での探知すら精度が大きく低下。
アルジュナ・オルタや宇蟲王クラスのプレイヤーならともかく、そこへ満たない者の気は気付くのに苦労する。
だからこそ、アークエンジェルへの距離が縮まりようやく分かったのだ。
戦艦内部に存在する複数の気と、内の一人は接触済の人物なことに。
しかし制限を課せられた現状、同エリア内での探知すら精度が大きく低下。
アルジュナ・オルタや宇蟲王クラスのプレイヤーならともかく、そこへ満たない者の気は気付くのに苦労する。
だからこそ、アークエンジェルへの距離が縮まりようやく分かったのだ。
戦艦内部に存在する複数の気と、内の一人は接触済の人物なことに。
「どうしてリュージさんがあの中に……?」
先んじて潜入し、戦艦の破壊に動いている最中か。
巻き込まれる形で乗り込む羽目になったか、定かでなくとも。
今自分がアークエンジェルを消し飛ばす真似に出れば、確実に内部の者達は巻き込まれる。
当たり前だが仕方のない犠牲などと、割り切るつもりは一切ない。
巻き込まれる形で乗り込む羽目になったか、定かでなくとも。
今自分がアークエンジェルを消し飛ばす真似に出れば、確実に内部の者達は巻き込まれる。
当たり前だが仕方のない犠牲などと、割り切るつもりは一切ない。
「またか……!」
躊躇してる間にも、アークエンジェルは増援を送り込む。
フライトユニットに乗り込んだジンハイマニューバが、複数体参戦。
歯噛みし躱すトランクスを嘲笑うように、ビームライフルが光線を撃ち出した。
フライトユニットに乗り込んだジンハイマニューバが、複数体参戦。
歯噛みし躱すトランクスを嘲笑うように、ビームライフルが光線を撃ち出した。
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