1/5 ◆.WX8NmkbZ6
合法、非合法を問わない知識の広さ。
凡俗な俺の父親と血が繋がってるとは思えない、鮮烈な輝きを持った男。
俺は叔父さんが大好きだった。
凡俗な俺の父親と血が繋がってるとは思えない、鮮烈な輝きを持った男。
俺は叔父さんが大好きだった。
「叔父さんはほんとすげえなあ。かっこいいや」
幼い俺は、純粋に思った事を口にする。
けれど叔父さんは苦笑いをして答えた。
けれど叔父さんは苦笑いをして答えた。
「そうじゃないよ、信史。俺はかっこよくなんかない。
この国でほんとうに美しくあろうと思ったら、生きていられないよ」
この国でほんとうに美しくあろうと思ったら、生きていられないよ」
そうだよな、この国はこういう国なんだから。
だから俺は思ったんだ。
あんたが昔諦めた事を何とかやれないか、って。
だから俺は思ったんだ。
あんたが昔諦めた事を何とかやれないか、って。
俺は、美しくありたいと思った。
あんたがそれを俺に教えてくれたんだ。
あんたがそれを俺に教えてくれたんだ。
叔父さんは……今の俺を見て、どう思う?
長いものに巻かれた俺は、汚いか?
でもさ、叔父さん。
あんたがどうしようもなくかっこよかったように。
……志々雄もどうしようもなく、俺を惹き付けるんだ。
長いものに巻かれた俺は、汚いか?
でもさ、叔父さん。
あんたがどうしようもなくかっこよかったように。
……志々雄もどうしようもなく、俺を惹き付けるんだ。
確かに志々雄は悪人だ、イカレてる。
腐った体制への反逆――には違いないが、それで目指すのが弱肉強食じゃああの国よりタチが悪いぐらいかも知れない。
猛毒を以って毒を制す、って感じか。
それでも俺は、あのクソゲームを笑い飛ばす志々雄に俺の技術を捧げたい。
志々雄がやろうとしている事はどこかで、叔父さんが昔諦めた事に繋がってるんじゃないかって思うんだよ。
腐った体制への反逆――には違いないが、それで目指すのが弱肉強食じゃああの国よりタチが悪いぐらいかも知れない。
猛毒を以って毒を制す、って感じか。
それでも俺は、あのクソゲームを笑い飛ばす志々雄に俺の技術を捧げたい。
志々雄がやろうとしている事はどこかで、叔父さんが昔諦めた事に繋がってるんじゃないかって思うんだよ。
▽
出入り口の扉を開けた瞬間、図書館特有の本の匂いと血の臭いの混じり合った空気に飲まれた三村は反射的に後ずさる。
しかし志々雄は何事もなかったように館内に足を踏み入れ、臭気の出所である死体を発見した。
背の高い本棚に囲まれ、カーテンを掛けられた大柄な男の屍。
それでも志々雄はそれに興味を示さなかった――風景の一部に過ぎないとでも言うように、素通りする。
しかし志々雄は何事もなかったように館内に足を踏み入れ、臭気の出所である死体を発見した。
背の高い本棚に囲まれ、カーテンを掛けられた大柄な男の屍。
それでも志々雄はそれに興味を示さなかった――風景の一部に過ぎないとでも言うように、素通りする。
一歩遅れて中へ入った三村を引き連れ、無人の貸し出し用カウンターの周囲を見て回る。
遺体を無視して二人が探しているのは、ノートパソコンを接続する為の端末だ。
「あった、これを……」
三村は第一回放送前、警察署でインターネットへの接続に成功した。
そして「ハッキングによってV.V.側の首輪管理の権限を乗っ取る」という目標を打ち出している。
技術と知識を駆使すれば首輪の爆破機能を無効化出来ると、三村は自分の力に自信を持っていた。
遺体を無視して二人が探しているのは、ノートパソコンを接続する為の端末だ。
「あった、これを……」
三村は第一回放送前、警察署でインターネットへの接続に成功した。
そして「ハッキングによってV.V.側の首輪管理の権限を乗っ取る」という目標を打ち出している。
技術と知識を駆使すれば首輪の爆破機能を無効化出来ると、三村は自分の力に自信を持っていた。
その後何件か民家を探してみたものの、パソコンも端末も見付からなかった。
無人である他は何の変哲もない、食料も雑貨も入手し放題の住宅地に見えたのだが、この二つだけは例外らしい。
意図的に排除されたとしか思えない不自然さだ。
恐らくだがパソコンも端末も数が限られている。
パソコンは支給品としてだけ、端末は地図に載った施設にのみ、といった具合か。
つまりそれだけ、この殺し合いの根幹に関わる重要なデバイスだという事――三村はそう結論付けた。
無人である他は何の変哲もない、食料も雑貨も入手し放題の住宅地に見えたのだが、この二つだけは例外らしい。
意図的に排除されたとしか思えない不自然さだ。
恐らくだがパソコンも端末も数が限られている。
パソコンは支給品としてだけ、端末は地図に載った施設にのみ、といった具合か。
つまりそれだけ、この殺し合いの根幹に関わる重要なデバイスだという事――三村はそう結論付けた。
警察署では志々雄とタバサを待たせていたので、回線が繋がる事を確認しただけに終わった。
実際に検索を掛けたり、ホームページを開いたりはしていない。
しかし今は志々雄へインターネットの説明で理解を得たお陰で、時間を掛ける事も許されている。
早く接続して殺し合いの役に立つ情報を手に入れたいと、三村は浮き足立っていた。
実際に検索を掛けたり、ホームページを開いたりはしていない。
しかし今は志々雄へインターネットの説明で理解を得たお陰で、時間を掛ける事も許されている。
早く接続して殺し合いの役に立つ情報を手に入れたいと、三村は浮き足立っていた。
にも関わらず先程まで居た病院で端末を探さなかったのは、得られた情報を三村と志々雄で独占する為だ。
万一病院にいる者達に見られては、他の参加者に拡散される前に殺害する必要が出てきてしまう。
そうした面倒を避ける為に、二人はこの図書館を情報収集場所に選んだ。
万一病院にいる者達に見られては、他の参加者に拡散される前に殺害する必要が出てきてしまう。
そうした面倒を避ける為に、二人はこの図書館を情報収集場所に選んだ。
程なくしてパソコンが起動し、何のアイコンもない殺風景なデスクトップが表示された。
志々雄は薄ら笑いを浮かべ、三村の肩越しに画面を覗き込む。
三村がマウスを握って操作し、検索サイトのトップページを開こうとした。
ハッキングの前のちょっとした寄り道のつもりで、何気なく。
しかし、ホームとなるページに表示されたのは検索サイトではなかった。
志々雄は薄ら笑いを浮かべ、三村の肩越しに画面を覗き込む。
三村がマウスを握って操作し、検索サイトのトップページを開こうとした。
ハッキングの前のちょっとした寄り道のつもりで、何気なく。
しかし、ホームとなるページに表示されたのは検索サイトではなかった。
『多ジャンルバトルロワイアル』
一番上にそう書かれていた。
バトルロワイアル、という言葉に三村は一瞬呼吸を止める。
表示されたトップページの基調は黒と赤、そして白。
黒地の背景に赤い文字と白い文字。
暗闇の中に血と骨が浮かんでいるようで、それだけで胸が悪くなった。
そして赤字で書かれていたのは、そのホームページの概要。
バトルロワイアル、という言葉に三村は一瞬呼吸を止める。
表示されたトップページの基調は黒と赤、そして白。
黒地の背景に赤い文字と白い文字。
暗闇の中に血と骨が浮かんでいるようで、それだけで胸が悪くなった。
そして赤字で書かれていたのは、そのホームページの概要。
第374957236番目や第374957728番目の世界の大東亜帝国で行われる『プログラム』を模倣したこの計画に、名称を与える。
他の幾多のバトルロワイアルと区別する為に。
次元を問わず多くの世界から参加者を集めたこの計画を、今後『多ジャンルバトルロワイアル』と呼ぶ事とする。
他の幾多のバトルロワイアルと区別する為に。
次元を問わず多くの世界から参加者を集めたこの計画を、今後『多ジャンルバトルロワイアル』と呼ぶ事とする。
嫌な予感をよぎらせながら、三村はサイトのメニューから『参加者一覧』というページを開いた。
そこに並ぶ名前は、支給された名簿と完全に一致している。
「何だ、これ……」
「いんたあねっととやらは何でも調べられる……違ったか?」
「……悪い。調べられる事とられない事がある。
これは……調べられるはずが、ない」
この会話が首輪によって盗聴されている事については、諦めた。
このページを見てしまったのを、V.V.が気付かないはずがないのだから。
そこに並ぶ名前は、支給された名簿と完全に一致している。
「何だ、これ……」
「いんたあねっととやらは何でも調べられる……違ったか?」
「……悪い。調べられる事とられない事がある。
これは……調べられるはずが、ない」
この会話が首輪によって盗聴されている事については、諦めた。
このページを見てしまったのを、V.V.が気付かないはずがないのだから。
しかしこれは、この殺し合いの公式ホームページとでも言うのだろうか。
そんなものが存在し、しかも参加者が検索しようとしただけで見付かるような場所にあるのは――おかしい。
第374957236番目? 第374957728番目?
「他の幾多のバトルロワイアル」とは、プログラムとは違うのか?
『多ジャンルバトルロワイアル』と、こんな殺し合いにわざわざ名前を?
疑問は尽きない。
そんなものが存在し、しかも参加者が検索しようとしただけで見付かるような場所にあるのは――おかしい。
第374957236番目? 第374957728番目?
「他の幾多のバトルロワイアル」とは、プログラムとは違うのか?
『多ジャンルバトルロワイアル』と、こんな殺し合いにわざわざ名前を?
疑問は尽きない。
前のプログラムに参加した時の三村は パソコンを使う為の電源に車のバッテリを利用した。
自分の携帯で電話会社の技術職員が使う回線テスト用の番号を利用し、電話回線に入った。
そこから自宅のパソコンにアクセスして暗号解析ソフト等を取り寄せ、その上でハッキングを掛けた。
最終的には分校の臨時設置サーバに入り込み、作業用バックアップファイルを入手。
その中の暗号を解析し、パスワードを戴いた。
それを使って分校のコンピュータ内のデータを丸ごと手に入れようとした――失敗したが。
とにかく何をするにも面倒な手順を踏んだのだ。
それが、こんな簡単に。
ネットに繋がるだけで不用心が過ぎるというのに、このページは一体何なのか。
自分の携帯で電話会社の技術職員が使う回線テスト用の番号を利用し、電話回線に入った。
そこから自宅のパソコンにアクセスして暗号解析ソフト等を取り寄せ、その上でハッキングを掛けた。
最終的には分校の臨時設置サーバに入り込み、作業用バックアップファイルを入手。
その中の暗号を解析し、パスワードを戴いた。
それを使って分校のコンピュータ内のデータを丸ごと手に入れようとした――失敗したが。
とにかく何をするにも面倒な手順を踏んだのだ。
それが、こんな簡単に。
ネットに繋がるだけで不用心が過ぎるというのに、このページは一体何なのか。
志々雄にこれらの‘異常’を説明し切れないまま、三村は『死者表示』というリンクを開く。
しかしこちらは「ログインしているメンバーのみ閲覧を許可」との事だった。
その下には「ログインにはユーザ名とパスワードを入力の事」と、二箇所の入力欄がある。
三村は夢中になって非ログインユーザーでも閲覧出来るページを探す。
閲覧出来ないページばかりだ。
『目的』は勿論見られなかった。
『参加者詳細プロフィール』も、『世界観区分』も。
『参加者の動向』『nのフィールドの危険性』『「彼」のギアス一覧』……。
そして『情報』を開いた時、画面に大きな赤い文字が広がった。
しかしこちらは「ログインしているメンバーのみ閲覧を許可」との事だった。
その下には「ログインにはユーザ名とパスワードを入力の事」と、二箇所の入力欄がある。
三村は夢中になって非ログインユーザーでも閲覧出来るページを探す。
閲覧出来ないページばかりだ。
『目的』は勿論見られなかった。
『参加者詳細プロフィール』も、『世界観区分』も。
『参加者の動向』『nのフィールドの危険性』『「彼」のギアス一覧』……。
そして『情報』を開いた時、画面に大きな赤い文字が広がった。
一日目の十五時以降、首輪の解除方法を開示する。
慌てて時計を見れば、十六時過ぎ。
十五時はとっくに回っている。
赤い文字の少し下に目をやれば、「詳細はこちら」とリンクが貼られていた。
「う、そだろ……」
違和感はある。
何故敢えて、参加者に首輪の外し方を教えるのか。
反逆を望んでいる――という訳ではないだろう。
罠かとも思うが、殺し合いをけしかけておいて罠で殺すというのもおかしな話だ。
「一先ずは乗ってやろうじゃねぇか、向こうの手によ」と、志々雄は言う。
確かに今はそれしかない。
三村は頷き、「こちら」の字をクリックした。
十五時はとっくに回っている。
赤い文字の少し下に目をやれば、「詳細はこちら」とリンクが貼られていた。
「う、そだろ……」
違和感はある。
何故敢えて、参加者に首輪の外し方を教えるのか。
反逆を望んでいる――という訳ではないだろう。
罠かとも思うが、殺し合いをけしかけておいて罠で殺すというのもおかしな話だ。
「一先ずは乗ってやろうじゃねぇか、向こうの手によ」と、志々雄は言う。
確かに今はそれしかない。
三村は頷き、「こちら」の字をクリックした。
初めに表示されたのは、各部をナンバリングされた首輪の解析画像だった。
「……おいおい……マジかよ」
三村が驚いたのは首輪の構造が余りにシンプルだったからだ。
所々に見た事のない装置が組み込まれて複雑になっているが、爆弾本体の周辺はコードが数本しかない。
「ギアス。
俺だけでなく三村から見ても未来の技術。
異なる世界から人間を掻き集める手腕。
そんなもんを持ってる連中が、こんな単純な首輪を作る訳がねぇ……そう言いたい訳か」
三村は黙って首肯する。
違和感は拭えない――しかしこれなら容易に外せるのではないかと、希望を抱くには充分だった。
「……おいおい……マジかよ」
三村が驚いたのは首輪の構造が余りにシンプルだったからだ。
所々に見た事のない装置が組み込まれて複雑になっているが、爆弾本体の周辺はコードが数本しかない。
「ギアス。
俺だけでなく三村から見ても未来の技術。
異なる世界から人間を掻き集める手腕。
そんなもんを持ってる連中が、こんな単純な首輪を作る訳がねぇ……そう言いたい訳か」
三村は黙って首肯する。
違和感は拭えない――しかしこれなら容易に外せるのではないかと、希望を抱くには充分だった。
三村が画面をスクロールさせると、ナンバリングに従った各部の説明が羅列していた。
特に目を引くのは爆破物質が『流体サクラダイト』なる未知の物質である事。
首輪の後部にブラックボックスが組み込まれている事。
ブラックボックスの内部まではこの図では説明されていないが、盗聴器はこの中だろう。
「飛ばせ」
「あいよ」
細かい事は後でいい。
この下に、外し方が書いてあるはずだ。
逸る気持ちを抑える事なくマウスを動かしていき――そして期待通りに『首輪の解除方法』という項目を発見した。
特に目を引くのは爆破物質が『流体サクラダイト』なる未知の物質である事。
首輪の後部にブラックボックスが組み込まれている事。
ブラックボックスの内部まではこの図では説明されていないが、盗聴器はこの中だろう。
「飛ばせ」
「あいよ」
細かい事は後でいい。
この下に、外し方が書いてあるはずだ。
逸る気持ちを抑える事なくマウスを動かしていき――そして期待通りに『首輪の解除方法』という項目を発見した。
1.首輪の爆破機能を停止させる。(方法は後述)
2.図の7~12の六カ所に同時に触れ、外装カバーを外す。
3.下記の順番に従ってコードを切る。
:
:
:
2.図の7~12の六カ所に同時に触れ、外装カバーを外す。
3.下記の順番に従ってコードを切る。
:
:
:
その先も説明が続いていたが、志々雄は三番目の一行目まで読んだ時点でもう一度「飛ばせ」と命令した。
三村も二番目に対し「そんな簡単にカバーが外せるのか?」と疑問は抱いたものの、「あいよ」と従う。
今問題となるのは、そこではない。
二番目以降は一番目を達成した後の話なのだから、一番目が不可能なら意味を成さないのだ。
それを承知しているからこそ志々雄は先を促し、三村もそれに応えた。
三村も二番目に対し「そんな簡単にカバーが外せるのか?」と疑問は抱いたものの、「あいよ」と従う。
今問題となるのは、そこではない。
二番目以降は一番目を達成した後の話なのだから、一番目が不可能なら意味を成さないのだ。
それを承知しているからこそ志々雄は先を促し、三村もそれに応えた。
解除方法の下には『首輪の爆破条件』という項があった。
念の為、そちらにも目を通す。
念の為、そちらにも目を通す。
首輪の爆破機能が発動するのは主に以下の条件の時である。
1.主催者権限が発動した時。
2.装着者が禁止エリアに侵入し、三十秒間の警告に応じなかった時。
3.首輪が外装カバーの耐久度を超える衝撃・熱等を与えられた時。
4.コードが誤った順序で切られた時。
5.ブラックボックスのカバーが外された時。
1.主催者権限が発動した時。
2.装着者が禁止エリアに侵入し、三十秒間の警告に応じなかった時。
3.首輪が外装カバーの耐久度を超える衝撃・熱等を与えられた時。
4.コードが誤った順序で切られた時。
5.ブラックボックスのカバーが外された時。
どれも想像の範囲内だった。
三村は志々雄に言われる前に、自主的にマウスのホイールを回転させる。
そしてスクロールさせていくうちに『爆破機能を一時的に停止させる方法』という項が現れた。
思わず三村は喉を鳴らし、説明文を読む。
三村は志々雄に言われる前に、自主的にマウスのホイールを回転させる。
そしてスクロールさせていくうちに『爆破機能を一時的に停止させる方法』という項が現れた。
思わず三村は喉を鳴らし、説明文を読む。
首輪の爆破機能が停止するのは、以下の条件の時である。
1.主催者権限が発動した時。
2.装着者が死亡した時。
3.研究所のゲフィオンディスターバー起動中、装着者がその半径十メートル以内にいる時。
(ゲフィオンディスターバー起動には指定箇所へカードキーを挿入の事)
4.爆破機能の停止していない首輪が、装着者の半径二メートル以内に四個以上存在する時。
1.主催者権限が発動した時。
2.装着者が死亡した時。
3.研究所のゲフィオンディスターバー起動中、装着者がその半径十メートル以内にいる時。
(ゲフィオンディスターバー起動には指定箇所へカードキーを挿入の事)
4.爆破機能の停止していない首輪が、装着者の半径二メートル以内に四個以上存在する時。
※一部参加者は上記以外の方法を考案する可能性がある為、留意の事。
「……え?」
思わず三村は腑抜けた声を出してしまう。
そのまま二の句が告げず、志々雄もまた黙ったままだ。
思わず三村は腑抜けた声を出してしまう。
そのまま二の句が告げず、志々雄もまた黙ったままだ。
一番目、二番目は考えなくていい。
三番も見知らぬ単語と遠く離れた施設、未所有のアイテムが必要となっては諦めるしかない。
考えるべきは、四番目。
首輪解除される対象、解除する為の技術者、その他に三人の参加者がいれば達成出来る――簡単そうに見える条件。
しかしこれは「五人以上の参加者が協力し合う」事が前提の話なのだ。
「爆破機能の停止していない」と指定されている以上は死体の首輪での代替も出来ない。
協力し合ったとしても首輪を外せるのは一人だけ。
「自分の首輪は外せなくてもいい」と、残る四人がそう言えるだけの信頼関係がなければならない。
しかも解除される側も、首輪に触れられている間は無防備を晒す事になる。
それだけの『絆』をこの殺し合いの最中に築く必要があるのだ。
三番も見知らぬ単語と遠く離れた施設、未所有のアイテムが必要となっては諦めるしかない。
考えるべきは、四番目。
首輪解除される対象、解除する為の技術者、その他に三人の参加者がいれば達成出来る――簡単そうに見える条件。
しかしこれは「五人以上の参加者が協力し合う」事が前提の話なのだ。
「爆破機能の停止していない」と指定されている以上は死体の首輪での代替も出来ない。
協力し合ったとしても首輪を外せるのは一人だけ。
「自分の首輪は外せなくてもいい」と、残る四人がそう言えるだけの信頼関係がなければならない。
しかも解除される側も、首輪に触れられている間は無防備を晒す事になる。
それだけの『絆』をこの殺し合いの最中に築く必要があるのだ。
停止条件を誤魔化して「全員外す事が出来る」と嘘を吐き、自分だけ外して逃げるか――
三人を屈服させて身動き出来なくさせ、一人が技術者の役目を負うか――
何通りか手段を考えるものの、どれも面倒な事に変わりはない。
主催側がこうして解除方法を簡単に明かしたのは、そう易々と外せはしないと承知の上だからかも知れない。
それにしても、これでは解除して欲しいのか欲しくないのか分からなかった。
三人を屈服させて身動き出来なくさせ、一人が技術者の役目を負うか――
何通りか手段を考えるものの、どれも面倒な事に変わりはない。
主催側がこうして解除方法を簡単に明かしたのは、そう易々と外せはしないと承知の上だからかも知れない。
それにしても、これでは解除して欲しいのか欲しくないのか分からなかった。
だが三村と志々雄が暫し沈黙したのは解除方法が面倒、主催の目的が分からない、といった理由だけではない。
三村と志々雄は持っていたのだ。
まさしく前述した『相手を屈服させる』という手段を持っていた――ほんの数時間前に、一時的に。
三村と志々雄は持っていたのだ。
まさしく前述した『相手を屈服させる』という手段を持っていた――ほんの数時間前に、一時的に。
病院で出会ったストレイト・クーガーと柊つかさ。
それに一時的に病院から離れており、直接会う事のなかったジェレミア・ゴットバルト。
三人のうち二人は満身創痍、一人は非戦闘員。
全員を気絶させ、その間に三村が志々雄の首輪を外す事が出来た――しかしその機会を逸した。
「死に損ない、素人、他人の飼い犬を手駒に加える必要はない」と、他ならぬ志々雄がこの三人を放逐したのだ。
それに一時的に病院から離れており、直接会う事のなかったジェレミア・ゴットバルト。
三人のうち二人は満身創痍、一人は非戦闘員。
全員を気絶させ、その間に三村が志々雄の首輪を外す事が出来た――しかしその機会を逸した。
「死に損ない、素人、他人の飼い犬を手駒に加える必要はない」と、他ならぬ志々雄がこの三人を放逐したのだ。
「……成る程。
一筋縄じゃあいかねぇ、って事だな」
納得して見せながら、志々雄の声には明らかな怒りが籠められていた。
志々雄の纏う空気に毒された三村ですら、その声色に肩を震わせる。
憤怒の対象はあの三人でも、三村でもない。
主催者も含まれるはずだが、「この俺をナメやがるとはいい度胸だ」とむしろ闘争心が沸き立っている事だろう。
怒りの矛先は、志々雄自身。
この事態を招いた慢心と油断に対し、怒気を放っている。
そう分かっていても、三村は凍った背筋から伝わる震えで指先が痙攣するのを止められなかった。
怒りは自分に向けられていない、背中側にいる志々雄の視線はそもそも見えない――そんな事は気休めにもならない。
「認めるぜ……この会場じゃ、死なねぇうちは参加者全員に値打ちがある。
例え雑魚でもな。
それを侮った、この志々雄真実の失敗だ」
一筋縄じゃあいかねぇ、って事だな」
納得して見せながら、志々雄の声には明らかな怒りが籠められていた。
志々雄の纏う空気に毒された三村ですら、その声色に肩を震わせる。
憤怒の対象はあの三人でも、三村でもない。
主催者も含まれるはずだが、「この俺をナメやがるとはいい度胸だ」とむしろ闘争心が沸き立っている事だろう。
怒りの矛先は、志々雄自身。
この事態を招いた慢心と油断に対し、怒気を放っている。
そう分かっていても、三村は凍った背筋から伝わる震えで指先が痙攣するのを止められなかった。
怒りは自分に向けられていない、背中側にいる志々雄の視線はそもそも見えない――そんな事は気休めにもならない。
「認めるぜ……この会場じゃ、死なねぇうちは参加者全員に値打ちがある。
例え雑魚でもな。
それを侮った、この志々雄真実の失敗だ」
その後も暫く二人は黙って画面を見ていた。
三村は志々雄の許しなくは動けずにいた。
やがて「書き写せ」という指示で我に返り、デイパックから筆記用具を出して必要事項を写していく。
「最初の放送で六十五人中十六人、次の放送で四十九人中十二人……残りの人数に対して丁度四人に一人が落ちた。
順調に行ってりゃ、今頃残りは三十人を切った頃だ。
ま……解除には充分だな」
志々雄は既に失敗から切り替えているようだった。
三村は頷き、メモを取る手の速度を上げる。
主がミスをしたというのなら、それを取り戻すのが『犬』の役目だ。
三村は志々雄の許しなくは動けずにいた。
やがて「書き写せ」という指示で我に返り、デイパックから筆記用具を出して必要事項を写していく。
「最初の放送で六十五人中十六人、次の放送で四十九人中十二人……残りの人数に対して丁度四人に一人が落ちた。
順調に行ってりゃ、今頃残りは三十人を切った頃だ。
ま……解除には充分だな」
志々雄は既に失敗から切り替えているようだった。
三村は頷き、メモを取る手の速度を上げる。
主がミスをしたというのなら、それを取り戻すのが『犬』の役目だ。
ハッキングによる首輪の無効化を考えていた。
だが、首輪の解除にはどういう訳かその必要はないらしい。
むしろ必要なのは、ログインユーザーのIDとパスワードか。
もしこのホームページの中の全ての情報が開示されるとすれば、V.V.の目的までもはっきりする。
首輪の管理権を乗っ取る作戦を気に入っていた志々雄には悪いが、目標を変えるべきなのかも知れない。
だが、首輪の解除にはどういう訳かその必要はないらしい。
むしろ必要なのは、ログインユーザーのIDとパスワードか。
もしこのホームページの中の全ての情報が開示されるとすれば、V.V.の目的までもはっきりする。
首輪の管理権を乗っ取る作戦を気に入っていた志々雄には悪いが、目標を変えるべきなのかも知れない。
三村が書き取ったメモに志々雄も目を通す。
それから口元に笑みを浮かべて言った。
「試してみるか」
「でもよゴシュジンサマ、爆破機能の停止条件には――」
言いかけて、気付く。
すぐ傍に、既にその条件を満たした首輪がある。
カーテンを掛けられた、大柄な男の死体――
それから口元に笑みを浮かべて言った。
「試してみるか」
「でもよゴシュジンサマ、爆破機能の停止条件には――」
言いかけて、気付く。
すぐ傍に、既にその条件を満たした首輪がある。
カーテンを掛けられた、大柄な男の死体――
▽
志々雄はカーテンの取り除かれた遺体を観察し、その上で三村にサバイバルナイフを手渡した。
「良かったな三村、首が千切られてるお陰で簡単に解体出来るぜ」
三村はナイフを目にしながら躊躇していた。
生首から首輪だけ外す。
肉を削ぎ落とす。
そこにまだ抵抗があるらしい。
「何だ、生首と喋りながら解除する方が好みか?」
そう言うと、三村は「分かってるよ」と言ってナイフを受け取った。
外してからも向きが分かるよう鉛筆で首輪前部に印を付け、それから首と分離させる為に肉を落としていく。
「良かったな三村、首が千切られてるお陰で簡単に解体出来るぜ」
三村はナイフを目にしながら躊躇していた。
生首から首輪だけ外す。
肉を削ぎ落とす。
そこにまだ抵抗があるらしい。
「何だ、生首と喋りながら解除する方が好みか?」
そう言うと、三村は「分かってるよ」と言ってナイフを受け取った。
外してからも向きが分かるよう鉛筆で首輪前部に印を付け、それから首と分離させる為に肉を落としていく。
初めは生首に触れる事さえ厭っていた少年が、おっかなびっくりといった様子で首にナイフを刺す。
手から伝わる肉を抉る感触に表情が苦しげに歪み、手が震えていた。
だが徐々にコツを掴み始めたようで、大胆にナイフを動かすようになっていく。
唇を噛み締めて耐えるような顔から、薄い笑いさえ見せ始めた。
その『成長』――教育の成果に、志々雄はクツクツと肩を揺らして笑う。
手から伝わる肉を抉る感触に表情が苦しげに歪み、手が震えていた。
だが徐々にコツを掴み始めたようで、大胆にナイフを動かすようになっていく。
唇を噛み締めて耐えるような顔から、薄い笑いさえ見せ始めた。
その『成長』――教育の成果に、志々雄はクツクツと肩を揺らして笑う。
生首から分離させた首輪は一見して継ぎ目がない、無地の輪だ。
しかし三村が指定通りの六ヶ所に触れると、呆気なく覆いが外れて中の回線が露わになった。
首輪の上部四ヶ所、下部二ヶ所――丁度両手の親指から中指までの三本で首輪を摘むようにすると触れられる部分。
それが首輪の装着者から見て背中側に位置していた。
特に目印となるようなものがないので初めは難儀していたが、三村によれば「慣れればすぐに感覚が掴める」という。
しかし三村が指定通りの六ヶ所に触れると、呆気なく覆いが外れて中の回線が露わになった。
首輪の上部四ヶ所、下部二ヶ所――丁度両手の親指から中指までの三本で首輪を摘むようにすると触れられる部分。
それが首輪の装着者から見て背中側に位置していた。
特に目印となるようなものがないので初めは難儀していたが、三村によれば「慣れればすぐに感覚が掴める」という。
首輪の中は薄紅色に光っていた。
『流体サクラダイト』――‘桜’の名を冠するに相応しい、根元に人の骸を埋めた花弁のような色彩を保っていた。
『流体サクラダイト』――‘桜’の名を冠するに相応しい、根元に人の骸を埋めた花弁のような色彩を保っていた。
三村が一度外した覆いを填め直すと、元通り継ぎ目のない首輪に戻った。
何度か確かめても同じ結果が得られたので、志々雄も自分の首輪で試す事にした。
首の後ろに手を伸ばし、図と同じ位置に触れる。
パキン、と軽い音と共に覆いが外れ、填めればすぐに元に戻った。
志々雄は口角を上げ、三村に「続けろ」と指示を出す。
何度か確かめても同じ結果が得られたので、志々雄も自分の首輪で試す事にした。
首の後ろに手を伸ばし、図と同じ位置に触れる。
パキン、と軽い音と共に覆いが外れ、填めればすぐに元に戻った。
志々雄は口角を上げ、三村に「続けろ」と指示を出す。
三村が図と首輪を見比べながらコードを切っていく。
さすがに素手では無理があるので、三村が民家で予め調達しておいた工具を用いている。
やがて最後のコードを切ると同時に、首輪が真っ二つに割れて床に落ちた。
「ククッ……次も上手くやれよ」
主催者の思惑通りとは言え、事は順調に運んでいる。
志々雄は犬の働きに満足した。
さすがに素手では無理があるので、三村が民家で予め調達しておいた工具を用いている。
やがて最後のコードを切ると同時に、首輪が真っ二つに割れて床に落ちた。
「ククッ……次も上手くやれよ」
主催者の思惑通りとは言え、事は順調に運んでいる。
志々雄は犬の働きに満足した。
「俺の命を預けたぜ、三村」
▽
主人の命を預かる――その一言に、三村は恍惚を覚えた。
大役を任された、信頼を得た――あの志々雄から。
大変なのはこれから、そう分かっていても三村は充足感を覚えずにはいられなかった。
大役を任された、信頼を得た――あの志々雄から。
大変なのはこれから、そう分かっていても三村は充足感を覚えずにはいられなかった。
他の参加者に見られないよう、首輪の残骸をデイパックにしまう。
それから電源を入れたままにしていたパソコンからハッキングを試みたが、幾つものセキュリティーに阻まれて一筋縄ではいきそうになかった。
これでユーザ名とパスワードが分かれば良かったのだが、別の方法を考えた方が良さそうだ。
そして、パソコンの電源を落とす。
それから電源を入れたままにしていたパソコンからハッキングを試みたが、幾つものセキュリティーに阻まれて一筋縄ではいきそうになかった。
これでユーザ名とパスワードが分かれば良かったのだが、別の方法を考えた方が良さそうだ。
そして、パソコンの電源を落とす。
しかしその前に三村はふと思い出し、『情報』のページに戻った。
赤い文字と、「詳しくはこちら」のリンク。
その二つの誘惑に負けてページを進ませてしまったが、まだスクロールの余地があったのだ。
下へ下へとマウスを動かし、そしてその手が止まった。
そこにあったのは、同じく赤い文字。
赤い文字と、「詳しくはこちら」のリンク。
その二つの誘惑に負けてページを進ませてしまったが、まだスクロールの余地があったのだ。
下へ下へとマウスを動かし、そしてその手が止まった。
そこにあったのは、同じく赤い文字。
一日目の二十一時以降、会場からの脱出方法の一例を開示する。
【一日目夕方/F-7 図書館】
【志々雄真実@るろうに剣心-明治剣客浪漫譚-(漫画)】
[装備]:サバイバルナイフ@現実、ヒノカグツチ@真・女神転生if...
[所持品]:支給品一式×2、リュウガのデッキ@仮面ライダー龍騎、不明支給品0~1、林檎×8@DEATH NOTE、鉄の棒@寄生獣
マハブフストーン@真・女神転生if…、本を数冊(種類はお任せ)
[状態]:各部に軽度の裂傷
[思考・行動]
1:自分の束ねる軍団を作り、ぶいつぅを倒す。
2:戦力になる者を捜し、自分の支配下に置く。
3:気が向いたらガリア王国のジョゼフを持て成す。
4:雑魚であっても利用する。
[備考]
※首輪に盗聴器が仕掛けられている可能性を知りました。
※クーガーから情報を得ました。クーガーがどの程度まで伝えたのかは後続の書き手氏にお任せします。
※ギアスとコードについて情報を得ました。ただし情報源がつかさなので、漠然としています。
【志々雄真実@るろうに剣心-明治剣客浪漫譚-(漫画)】
[装備]:サバイバルナイフ@現実、ヒノカグツチ@真・女神転生if...
[所持品]:支給品一式×2、リュウガのデッキ@仮面ライダー龍騎、不明支給品0~1、林檎×8@DEATH NOTE、鉄の棒@寄生獣
マハブフストーン@真・女神転生if…、本を数冊(種類はお任せ)
[状態]:各部に軽度の裂傷
[思考・行動]
1:自分の束ねる軍団を作り、ぶいつぅを倒す。
2:戦力になる者を捜し、自分の支配下に置く。
3:気が向いたらガリア王国のジョゼフを持て成す。
4:雑魚であっても利用する。
[備考]
※首輪に盗聴器が仕掛けられている可能性を知りました。
※クーガーから情報を得ました。クーガーがどの程度まで伝えたのかは後続の書き手氏にお任せします。
※ギアスとコードについて情報を得ました。ただし情報源がつかさなので、漠然としています。
【三村信史@バトルロワイアル(小説)】
[装備]:金属バット(現地調達)
[所持品]:支給品一式、確認済み支給品0~2(武器ではない)、ノートパソコン@現実、工具@現実(現地調達)、首輪の残骸(銭形のもの)、
首輪解除に関するメモ、マハブフストーン×3
[状態]:左耳裂傷
[思考・行動]
1:このまま志々雄についていく。
2:主催のパソコンをハッキングするか、IDとパスを探すか……。
3:緑色の髪の女に接触し、V.V.の情報を聞き出す。
4:今回のプログラムに関する情報を集め、志々雄の判断に従う。
5:二十一時に、HPを確認する?
[備考]
※首輪の解除方法を知りました。
※パソコンを端末に接続して検索ページを開くと、『多ジャンルバトルロワイアル』の公式HPに繋がります。大まかなイメージはこちらで。
※首輪について
爆発物質は流体サクラダイト、その他はコード数本とブラックボックスが確認出来ます。爆破条件・解除条件等はSS内で提示した通りです。
外装カバーは、篠崎咲世子がルルーシュ・ランペルージに変装する際に用いたフェイスカバーと同じ構造をしています。
※A-10研究所にはゲフィオンディスターバーが設置されており、カードキーによって使用出来るようになります。
[装備]:金属バット(現地調達)
[所持品]:支給品一式、確認済み支給品0~2(武器ではない)、ノートパソコン@現実、工具@現実(現地調達)、首輪の残骸(銭形のもの)、
首輪解除に関するメモ、マハブフストーン×3
[状態]:左耳裂傷
[思考・行動]
1:このまま志々雄についていく。
2:主催のパソコンをハッキングするか、IDとパスを探すか……。
3:緑色の髪の女に接触し、V.V.の情報を聞き出す。
4:今回のプログラムに関する情報を集め、志々雄の判断に従う。
5:二十一時に、HPを確認する?
[備考]
※首輪の解除方法を知りました。
※パソコンを端末に接続して検索ページを開くと、『多ジャンルバトルロワイアル』の公式HPに繋がります。大まかなイメージはこちらで。
※首輪について
爆発物質は流体サクラダイト、その他はコード数本とブラックボックスが確認出来ます。爆破条件・解除条件等はSS内で提示した通りです。
外装カバーは、篠崎咲世子がルルーシュ・ランペルージに変装する際に用いたフェイスカバーと同じ構造をしています。
※A-10研究所にはゲフィオンディスターバーが設置されており、カードキーによって使用出来るようになります。
【工具@現実】
三村信史が民家から現地調達。
何の変哲もない工具。ペンチやドライバー等が一通り揃っている。
三村信史が民家から現地調達。
何の変哲もない工具。ペンチやドライバー等が一通り揃っている。
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127:死せる者達の物語――I continue to fight | 志々雄真実 | 148:緋色の空 -the sky of FLAME HAZE-(前編) |
三村信史 |