監獄島
監獄島はトーチ・ポートから南4マイル、西80マイルに位置する島であり、監獄と小さな港を有する、東西950ヤード(約870m)、南北350ヤード(約320m)の小さな島である。西2/3が台地であり、かつては丘陵と小さな森があるだけの島だったが、監獄が建設されてからは木々の大半を伐られた。
監獄は島の西端、台地の絶壁の上にあり、周囲を高い壁と見張り塔に守られている。
また東端には港と奴隷市場が開かれる村がある。

監獄は島の西端、台地の絶壁の上にあり、周囲を高い壁と見張り塔に守られている。
また東端には港と奴隷市場が開かれる村がある。

[歴史]
元は西方諸領によって政治犯や重犯罪者用の監獄として作られていたが、戦争終結後、西方諸領の諸侯が力を失ったのに伴って独立領的な性格を得るに至る。
100年ほど前までは小さな漁村がひとつあるきりの島だったが、西側の岩場からミスラルが産出することがわかってから入植者が西端に住み始めた。後に入植地はとある貴族の直轄地となり、雇われたドゥエルガルによって採掘が続けられる。
その後、上納される形でファーケル王に寄進されるも、そのころにはミスラルの採掘量はわずかなものとなっていた。
しかしそのころ、海運輸送が活発になり、海路を安定化する必要性から採掘場跡を灯台兼砦として利用することとなり、鉱山で切り出された岩をベースとした砦が建設された。
やがて政情が不安定になるにつれて政治犯も増え、東西大戦中に領内に監獄を作る危険を避ける意味でも海を隔てた場所に作る方が安全だろう、との考えから、灯台兼砦を改装する形で監獄が建築された。 監獄は岩山を掘り抜いて作られた鉱山跡がそのまま再利用され、鉱山を掘り進めていたドゥエルガル達がそのまま看守として雇われた。また、石像刑への対応とアンダーダーク勢力の懐柔策として“紅の貴婦人”が雇い入れられ、所長として貴族房の管理を一任される。
20年前まではそのような状態でそれなりに機能していたが、終戦が近くなるにつれ西方諸領の貴族が没落をはじめ官費の供給が滞るようになる。それを補うために、15年前から海賊と手を組むようになり、10年ほど前からは完全に独自の勢力に近い形で運用され現在に至る。
現在ではドゥエルガル達と“紅の貴婦人”の二勢力により支配される島として認識されている。彼らは半ば独立した勢力として、大陸の貴族から政治犯、あるいは「居ては不都合が生じる人」を預かるという商売をはじめている。また、この島は現在、海賊の巣窟あるいは避難地として、また密輸品や略奪品の中継地としても知られており、しばしば運ばれてくる犯罪者以外にも略奪にあった奴隷や船員が強制的に労役を課され、時には商品として売られる「地獄の島」としても知られている。
元は西方諸領によって政治犯や重犯罪者用の監獄として作られていたが、戦争終結後、西方諸領の諸侯が力を失ったのに伴って独立領的な性格を得るに至る。
100年ほど前までは小さな漁村がひとつあるきりの島だったが、西側の岩場からミスラルが産出することがわかってから入植者が西端に住み始めた。後に入植地はとある貴族の直轄地となり、雇われたドゥエルガルによって採掘が続けられる。
その後、上納される形でファーケル王に寄進されるも、そのころにはミスラルの採掘量はわずかなものとなっていた。
しかしそのころ、海運輸送が活発になり、海路を安定化する必要性から採掘場跡を灯台兼砦として利用することとなり、鉱山で切り出された岩をベースとした砦が建設された。
やがて政情が不安定になるにつれて政治犯も増え、東西大戦中に領内に監獄を作る危険を避ける意味でも海を隔てた場所に作る方が安全だろう、との考えから、灯台兼砦を改装する形で監獄が建築された。 監獄は岩山を掘り抜いて作られた鉱山跡がそのまま再利用され、鉱山を掘り進めていたドゥエルガル達がそのまま看守として雇われた。また、石像刑への対応とアンダーダーク勢力の懐柔策として“紅の貴婦人”が雇い入れられ、所長として貴族房の管理を一任される。
20年前まではそのような状態でそれなりに機能していたが、終戦が近くなるにつれ西方諸領の貴族が没落をはじめ官費の供給が滞るようになる。それを補うために、15年前から海賊と手を組むようになり、10年ほど前からは完全に独自の勢力に近い形で運用され現在に至る。
現在ではドゥエルガル達と“紅の貴婦人”の二勢力により支配される島として認識されている。彼らは半ば独立した勢力として、大陸の貴族から政治犯、あるいは「居ては不都合が生じる人」を預かるという商売をはじめている。また、この島は現在、海賊の巣窟あるいは避難地として、また密輸品や略奪品の中継地としても知られており、しばしば運ばれてくる犯罪者以外にも略奪にあった奴隷や船員が強制的に労役を課され、時には商品として売られる「地獄の島」としても知られている。
[支配勢力]
上記のような顛末から、島は事実上の無政府状態にあり「いくつかの勢力によるパワーバランスの危うい均衡の上に表向き平穏を保っている」といった状態にある。
島は現在もファーケル王の直轄領であり、王から派遣された官僚(未だこの監獄の名目は“砦”であるため、“城代”の地位が与えられる)が名目上の最高権力者であるが、実務上たいした権限も持っていない彼らは「お目付」以上の力を持たず、また任官された本人が委任状だけ送って赴任しないことすらある。ために、監獄の所長である“紅の貴婦人”と獄長(監獄の実際の管理を執り行う)グリムニルが事実上の島の支配者であり、実効支配を行なっている。
しかしながら、近年ではグリムニルの“副業”により集められた金でオーガやオーク、グリフォンが集められるなどしており、 パワーバランスは崩れはじめているようだ。
一方、港は両者の支配を受けていない。現在ここは“紅の貴婦人”とグリムニル、そして海賊達の代表者による三者の同意により、海賊たちの自由港として貸し出されている(港には監獄に収監された者の出入りを管理する官僚が派遣されているが、実際には港と監獄の仲介程度の仕事しかしていない)。
上記のような顛末から、島は事実上の無政府状態にあり「いくつかの勢力によるパワーバランスの危うい均衡の上に表向き平穏を保っている」といった状態にある。
島は現在もファーケル王の直轄領であり、王から派遣された官僚(未だこの監獄の名目は“砦”であるため、“城代”の地位が与えられる)が名目上の最高権力者であるが、実務上たいした権限も持っていない彼らは「お目付」以上の力を持たず、また任官された本人が委任状だけ送って赴任しないことすらある。ために、監獄の所長である“紅の貴婦人”と獄長(監獄の実際の管理を執り行う)グリムニルが事実上の島の支配者であり、実効支配を行なっている。
しかしながら、近年ではグリムニルの“副業”により集められた金でオーガやオーク、グリフォンが集められるなどしており、 パワーバランスは崩れはじめているようだ。
一方、港は両者の支配を受けていない。現在ここは“紅の貴婦人”とグリムニル、そして海賊達の代表者による三者の同意により、海賊たちの自由港として貸し出されている(港には監獄に収監された者の出入りを管理する官僚が派遣されているが、実際には港と監獄の仲介程度の仕事しかしていない)。
[経済]
監獄島はかつて国営の砦、あるいは牢獄であり、全ての経費・食料・生活用品などは国費で賄われていた。しかし[歴史]で述べたように、東西大戦後官費や補給品が滞るようになったため、現在では海賊を介しての自給的な経済体制が成立している。
貴族房には高位の、すなわち経済的には裕福な貴族が多く捕らわれており、彼らの親族からの送金は大きな収入源である(送金が途絶えれば貴族房を追い出され、一般房に収監される。この事実は広く知られており、多くの者は決して送金を途絶えさせることはない)。
また、海賊との取引により、港での収奪品や奴隷取引を黙認・庇護する代わりに収入の一部を支払わせ、現金収入としている。
加えて、ドゥエルガーのミスラルの細工物や収監者の手になる生産品は港を通じて輸出され、代金は食料品や日用品の購入に充てられている。離れ小島であるが故に食料などの供給は大半を港の交易船に頼っている(ドゥエルガーの頭目、獄長グリムニルは囚人を使って地上部を農場にして自給体制を整えているが、島の耕作面積では十分な食糧供給はできようはずもなく、ほとんどは購入せざるを得ない状態にある)。
監獄島はかつて国営の砦、あるいは牢獄であり、全ての経費・食料・生活用品などは国費で賄われていた。しかし[歴史]で述べたように、東西大戦後官費や補給品が滞るようになったため、現在では海賊を介しての自給的な経済体制が成立している。
貴族房には高位の、すなわち経済的には裕福な貴族が多く捕らわれており、彼らの親族からの送金は大きな収入源である(送金が途絶えれば貴族房を追い出され、一般房に収監される。この事実は広く知られており、多くの者は決して送金を途絶えさせることはない)。
また、海賊との取引により、港での収奪品や奴隷取引を黙認・庇護する代わりに収入の一部を支払わせ、現金収入としている。
加えて、ドゥエルガーのミスラルの細工物や収監者の手になる生産品は港を通じて輸出され、代金は食料品や日用品の購入に充てられている。離れ小島であるが故に食料などの供給は大半を港の交易船に頼っている(ドゥエルガーの頭目、獄長グリムニルは囚人を使って地上部を農場にして自給体制を整えているが、島の耕作面積では十分な食糧供給はできようはずもなく、ほとんどは購入せざるを得ない状態にある)。
[収監者]
東西大戦前後には謀反を起こそうとした貴族などの政治犯、軍令に背いた軍の将官や重犯罪を犯した官吏を収監していた。トーチ・ポートの“罪と罰”の項にもあるように、単純な死罪は高レベルのクレリックなどにより蘇生される危険があるため、重篤な犯罪を犯した高位の者は死罪の代わりに石像刑(石化した状態で地下深く収納・管理される)に処される場合がある。監獄島ではそうした犯罪者が地下深く、アンダーダークの住人達の手に守られながら“紅の貴婦人”により管理されている。
また、近年では兵士や冒険者、海賊などといった「反乱の危険のある」犯罪者が島に送られる場合もある。これは、農場や鉱山での労働力を求める管理者達(特にドゥエルガー達)の要望から行なわれているもので、労働力が不足すると海賊や奴隷商人から奴隷を買い集める事もあるという。
送られてきた囚人達は腕に解放される期日を刺青され、その日が来るまで鉱山や農場、作業場での労働を強制される。その労働は過酷であり、入獄したものの半分はその年の内に、また5年の収監の間にさらに半数が過労や事故、時には看守からの暴力により死亡すると言われている。
東西大戦前後には謀反を起こそうとした貴族などの政治犯、軍令に背いた軍の将官や重犯罪を犯した官吏を収監していた。トーチ・ポートの“罪と罰”の項にもあるように、単純な死罪は高レベルのクレリックなどにより蘇生される危険があるため、重篤な犯罪を犯した高位の者は死罪の代わりに石像刑(石化した状態で地下深く収納・管理される)に処される場合がある。監獄島ではそうした犯罪者が地下深く、アンダーダークの住人達の手に守られながら“紅の貴婦人”により管理されている。
また、近年では兵士や冒険者、海賊などといった「反乱の危険のある」犯罪者が島に送られる場合もある。これは、農場や鉱山での労働力を求める管理者達(特にドゥエルガー達)の要望から行なわれているもので、労働力が不足すると海賊や奴隷商人から奴隷を買い集める事もあるという。
送られてきた囚人達は腕に解放される期日を刺青され、その日が来るまで鉱山や農場、作業場での労働を強制される。その労働は過酷であり、入獄したものの半分はその年の内に、また5年の収監の間にさらに半数が過労や事故、時には看守からの暴力により死亡すると言われている。
[建築物]
■東端の港
島の大きさのわりには広いしっかりとした港が作られている。
表向きは漁村であるが、実際には漁船は既に一隻もなく、現在は海賊船の補修や補給を担う中継港となっている。住民も現在では海賊のために働く船大工とその関係者だけとなっており、わずかに存在する宿屋兼酒場(そのほとんどは掘っ立て小屋に等しい)にはいつも酔いつぶれた海賊達がたむろしている。
漁村の中心には監獄建設時からある官吏の駐在所があるが、ここに送られてくるのはたいていが行状不良か、あるいは問題を起こした末の左遷で送り込まれる場合が大半であり、官吏の質自体も非常に低い。多くの場合、1-2人しか駐在しておらず、ほぼ全員がここに出入りする海賊と誼を結んで私腹を肥やす(そしてそれに従わない駐在員はほとんどが魚の餌になっているという)。
■東端の港
島の大きさのわりには広いしっかりとした港が作られている。
表向きは漁村であるが、実際には漁船は既に一隻もなく、現在は海賊船の補修や補給を担う中継港となっている。住民も現在では海賊のために働く船大工とその関係者だけとなっており、わずかに存在する宿屋兼酒場(そのほとんどは掘っ立て小屋に等しい)にはいつも酔いつぶれた海賊達がたむろしている。
漁村の中心には監獄建設時からある官吏の駐在所があるが、ここに送られてくるのはたいていが行状不良か、あるいは問題を起こした末の左遷で送り込まれる場合が大半であり、官吏の質自体も非常に低い。多くの場合、1-2人しか駐在しておらず、ほぼ全員がここに出入りする海賊と誼を結んで私腹を肥やす(そしてそれに従わない駐在員はほとんどが魚の餌になっているという)。
■見張り塔
港のそばと監獄砦にはそれぞれ見張り塔が設けられている。塔は物見櫓としての機能を持つほか、急を知らせるための鐘と、飼育室が設けられている。飼育室ではグリフォンが飼育されており、島の空の監視を交代で行っている。 日中はこのグリフォンが交代で島の上空をパトロールしており、囚人の脱獄、あるいは囚人を奪回しようとする勢力に備えている。グリフォンとその乗り手は〈視認〉15で、少なくとも1頭が常に飛んでいる。また異常が伝えられた場合にはパトロールは4体になり、解除されるまでその体制が続く(解除は1時間後)。
ちなみに夜間はグリフォンによる視認が難しくなるため、“紅の貴婦人”配下のグリムロックが4人1グループでパトロールしている。鋭敏な嗅覚と《追跡》により島の外からの「臭い」を察知し、侵入者を執拗に追い詰めてゆく。
港のそばと監獄砦にはそれぞれ見張り塔が設けられている。塔は物見櫓としての機能を持つほか、急を知らせるための鐘と、飼育室が設けられている。飼育室ではグリフォンが飼育されており、島の空の監視を交代で行っている。 日中はこのグリフォンが交代で島の上空をパトロールしており、囚人の脱獄、あるいは囚人を奪回しようとする勢力に備えている。グリフォンとその乗り手は〈視認〉15で、少なくとも1頭が常に飛んでいる。また異常が伝えられた場合にはパトロールは4体になり、解除されるまでその体制が続く(解除は1時間後)。
ちなみに夜間はグリフォンによる視認が難しくなるため、“紅の貴婦人”配下のグリムロックが4人1グループでパトロールしている。鋭敏な嗅覚と《追跡》により島の外からの「臭い」を察知し、侵入者を執拗に追い詰めてゆく。
■農場
島の中程の台地の上の、20フィートの高さの柵に囲まれた農場は、島の自足の助けとして、囚人の労働力を利用する形で20年ほど前から行なわれている。農場の入り口には丸太組みの、粗野ながら頑丈な門があり、形ばかりの検問が用意されている。
離れ小島の常として土質に乏しいため、あまり良いものはできないが、看守や船乗りには貴重な生野菜であり、大勢の労働力をつぎ込んでいる。
労働者は囚人が半分ほどで、最近は海賊が集めてきた奴隷も使われており、その管理にはやはり海賊の幹部が当たるほか、数頭のオーガが見張りとして圧制をふるっている。
農場の奥には「管理棟」と呼ばれる粗雑な造りの建物があり、役人や官吏、オーガなどはここで起居している。また、管理棟は反乱に備えるため周囲に柵と武者返しが用意され、また内部にはいざというときの備えがなされていると言われている。
島の中程の台地の上の、20フィートの高さの柵に囲まれた農場は、島の自足の助けとして、囚人の労働力を利用する形で20年ほど前から行なわれている。農場の入り口には丸太組みの、粗野ながら頑丈な門があり、形ばかりの検問が用意されている。
離れ小島の常として土質に乏しいため、あまり良いものはできないが、看守や船乗りには貴重な生野菜であり、大勢の労働力をつぎ込んでいる。
労働者は囚人が半分ほどで、最近は海賊が集めてきた奴隷も使われており、その管理にはやはり海賊の幹部が当たるほか、数頭のオーガが見張りとして圧制をふるっている。
農場の奥には「管理棟」と呼ばれる粗雑な造りの建物があり、役人や官吏、オーガなどはここで起居している。また、管理棟は反乱に備えるため周囲に柵と武者返しが用意され、また内部にはいざというときの備えがなされていると言われている。
■監獄砦
農場の奥、島の最西端の、農場よりもさらに高い位置にある台地の上に建てられている。かつて灯台兼要塞であったものを監獄として作り替えたもので、中の「住人」に配慮して窓は小さく、また雨戸はしっかりと作られている。
砦自体は比較的簡易に作られている(かつて砦であったとはいえ、軍事的価値の小さいこの島の守りに割ける予算が少なかったためである)。上から見ると真四角に見える建物は4つの角すべてに四角い柱状の塔がある。塔と胸壁に囲まれた中庭には天蓋があり直射日光を遮っている。
農場の奥、島の最西端の、農場よりもさらに高い位置にある台地の上に建てられている。かつて灯台兼要塞であったものを監獄として作り替えたもので、中の「住人」に配慮して窓は小さく、また雨戸はしっかりと作られている。
砦自体は比較的簡易に作られている(かつて砦であったとはいえ、軍事的価値の小さいこの島の守りに割ける予算が少なかったためである)。上から見ると真四角に見える建物は4つの角すべてに四角い柱状の塔がある。塔と胸壁に囲まれた中庭には天蓋があり直射日光を遮っている。
砦は大きく分けて2区画に分けられており、外側の建物に当たる外郭部と、中庭から地下に広がる貴族房である。
■外郭部
外郭部は基本的にドウェルガルによって管理されている。こちらには一般人や軍人、冒険者の重犯罪者が収監されると同時に、奴隷が多く捕らわれている。
かつての砦を改装し、牢獄に必要な施設を増築している。塔と塔の間のスペースは広くとられており、労働作業用のスペースとして使用されている。スペースは二つあり、一方は金属や宝石の精錬や細工、もう一方は革や織物の加工場となっている。
建物の北側にはミスラルの坑道へ続く地下通路があり、その手前には坑道からの採掘物や廃土が野積みされたままになっている。
外郭部は基本的にドウェルガルによって管理されている。こちらには一般人や軍人、冒険者の重犯罪者が収監されると同時に、奴隷が多く捕らわれている。
かつての砦を改装し、牢獄に必要な施設を増築している。塔と塔の間のスペースは広くとられており、労働作業用のスペースとして使用されている。スペースは二つあり、一方は金属や宝石の精錬や細工、もう一方は革や織物の加工場となっている。
建物の北側にはミスラルの坑道へ続く地下通路があり、その手前には坑道からの採掘物や廃土が野積みされたままになっている。
■坑道
グリムニルは主にここで囚人たちを使い採掘活動をしており、事務仕事の時以外は大抵ここにいる。グリムニルは直属の護衛として鉱山で発掘したメガラプトルの骨格をアニメイト・デッドの呪文でスケルトンとし、常に連れ歩いている。その他、この坑道にはドウェルガルの看守も多くいる。
坑道の奥にはドウェルガルたちのための聖堂があるが、ここに集まって儀式を行なうことはまずない。ラドゥグエルの信仰では儀式よりも作業の方が優先されるからである。
グリムニルは主にここで囚人たちを使い採掘活動をしており、事務仕事の時以外は大抵ここにいる。グリムニルは直属の護衛として鉱山で発掘したメガラプトルの骨格をアニメイト・デッドの呪文でスケルトンとし、常に連れ歩いている。その他、この坑道にはドウェルガルの看守も多くいる。
坑道の奥にはドウェルガルたちのための聖堂があるが、ここに集まって儀式を行なうことはまずない。ラドゥグエルの信仰では儀式よりも作業の方が優先されるからである。
| + | DM向け情報 |
■貴族房
その名の通り、貴族を収監するための牢獄である。一般の獄舎とは異なり、強制労働などを科されることもなく、獄舎内であれば多少の自由も認められている――もちろん、本国からの金品の送付が続いている限りだが。
貴族房は中庭に立つ、入口がひとつだけの小さな塔の地下にある。収監者の逃亡や奪還者からの攻撃を防ぐため、入口周辺は軍事施設並の重厚な造りとなっている。
貴族を投獄しておくためのスペースとして、家具調度はそれにふさわしいものが用意されている。部屋によっては絨毯やベッドまで用意されており、遊戯室や図書室、貴族達の世話をする従者のための個室までが完備されている。
華やかな見た目とは裏腹に、扉などについては外郭の監獄と同じであり、外部への脱出が困難なよう、扉や廊下には鈴や鳴子が無数に仕掛けられている。また収監エリアに入るには2つの防備室を通過しなければならないなど万全の警備体制が敷かれている。加えて、地下には拷問房があり、逃亡を企てたもの(あるいは重要な機密を隠している者)に備えている。さらに、房全体にアンハロウ(インヴィジビリティ・パージ)がかけられている。これは侵入者を防ぐという名目があるが、自らを不可視にする能力を持つドゥエルガーが対象ではないかとのもっぱらの噂である。
貴族房の地下には“紅の貴婦人”や看守であるグリムロック達の居室のほか、石像刑に処された貴族達を管理する監獄がある。彼らは石にされているとはいえ貴族であり、名目上は投獄されている扱いになっているため、監獄は個室で、それぞれの部屋にはベッドやトイレ、テーブルなどが置かれており、皮肉を込めて「尊き方々の部屋」などと呼ばれている。
その名の通り、貴族を収監するための牢獄である。一般の獄舎とは異なり、強制労働などを科されることもなく、獄舎内であれば多少の自由も認められている――もちろん、本国からの金品の送付が続いている限りだが。
貴族房は中庭に立つ、入口がひとつだけの小さな塔の地下にある。収監者の逃亡や奪還者からの攻撃を防ぐため、入口周辺は軍事施設並の重厚な造りとなっている。
貴族を投獄しておくためのスペースとして、家具調度はそれにふさわしいものが用意されている。部屋によっては絨毯やベッドまで用意されており、遊戯室や図書室、貴族達の世話をする従者のための個室までが完備されている。
華やかな見た目とは裏腹に、扉などについては外郭の監獄と同じであり、外部への脱出が困難なよう、扉や廊下には鈴や鳴子が無数に仕掛けられている。また収監エリアに入るには2つの防備室を通過しなければならないなど万全の警備体制が敷かれている。加えて、地下には拷問房があり、逃亡を企てたもの(あるいは重要な機密を隠している者)に備えている。さらに、房全体にアンハロウ(インヴィジビリティ・パージ)がかけられている。これは侵入者を防ぐという名目があるが、自らを不可視にする能力を持つドゥエルガーが対象ではないかとのもっぱらの噂である。
貴族房の地下には“紅の貴婦人”や看守であるグリムロック達の居室のほか、石像刑に処された貴族達を管理する監獄がある。彼らは石にされているとはいえ貴族であり、名目上は投獄されている扱いになっているため、監獄は個室で、それぞれの部屋にはベッドやトイレ、テーブルなどが置かれており、皮肉を込めて「尊き方々の部屋」などと呼ばれている。
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