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エンターテインメントバイブル(ENTERTAINMENT BIBLE)


概要

1989年にバンダイ出版課から創刊された、アニメ・特撮作品を題材とした新書サイズ(B40判)の書籍シリーズ。
通称はENTERTAINMENT BIBLEの頭文字を取った『EB』であり、ロゴマークとしても使われている。
B-CLUB』の別冊シリーズとして展開された関係から、扱う作品はアニメ作品の割合が大きいが、特撮作品も数点発売されている。
特に仮面ライダーシリーズについては、原則、作品ごとの分類となる『仮面ライダー大図鑑』としてシリーズ展開され、過去のムックで見られなかった秘蔵スチールや初出の裏話も含め、マニアックな内容が話題を集めた*1
1993年をもって、バンダイ出版課の解散により、シリーズ終了となった。
バンダイ出版課から発売された時期のものは、便宜上、旧シリーズとして取り上げる。

その後のシリーズ展開

バンダイ出版課が解散した1994~95年にかけて、新たに出版権を引き継いだメディアワークス*2を発行元、主婦の友社を発売元として、『電撃ENTERTAINMENT BIBLE(以下、電撃EB)』のシリーズ名で、旧シリーズを踏襲しながら、新仕様で再開されたが、旧シリーズとは違い、短命に終わっている。
その後、ライダー関連は、2002年に電撃EBと同体制で、未発売だった作品群の記述の増補および、旧シリーズ発売後に制作された、いわゆる平成ライダーの初期2作品を新規として加えたうえでシリーズセットとして再発されている。
ここでは、旧シリーズ、電撃EB、再発分すべてについて取り上げる。

発売タイトル一覧

特撮作品を扱ったもののみに限定する。
No. タイトル 種別 発売年月 備考
7 最新ゴジラ大図鑑 ゴジラ 1990/1 35周年を記念して、VSビオランテまでの作品を解説
10 サンダーバード大図鑑① 海外特撮 1990/3 作品前半について紹介
11 サンダーバード大図鑑② 海外特撮 1990/5 こちらは後半を紹介
24 最新ウルトラマン大図鑑 ウルトラ 1991/2 唯一のウルトラシリーズ関連。
当時の最新作であるグレートをメインに、過去の実写テレビシリーズ8作品についても紹介
31 仮面ライダー大図鑑① ライダー 1991/4 初代ライダーの旧1号&2号編(#1~52)を紹介
32 仮面ライダー大図鑑② ライダー 1991/4 初代ライダーの新1号編(#53~98[終])を紹介
34 仮面ライダー大図鑑③ ライダー 1991/6 V3全話を紹介
41 増補改訂版 最新ゴジラ大図鑑 ゴジラ 1991/12 7巻にVSキングギドラの記述を追加したもの
43 仮面ライダー大図鑑④ ライダー 1992/3 X&アマゾン全話について紹介
44 仮面ライダー大図鑑⑤ ライダー 1992/5 ストロンガー全話および、1期ライダー全般の総括も兼ねた内容
47 仮面ライダー大図鑑⑥ ライダー 1992/8 BLACK全話を紹介
48 仮面ライダー大図鑑⑦ ライダー 1992/12 RX全話を紹介
50 増補改訂版 超最新ゴジラ大図鑑 ゴジラ 1992/12 41巻にVSモスラの記述を追加したもの
電撃EBシリーズ
仮面ライダー大図鑑①J・ZO・真編 ライダー 1994/5 ネオライダー3作品について紹介
大怪獣ガメラ大図鑑 ガメラ 1995/1 『ガメラ 大怪獣空中決戦』公開記念に発売

各シリーズごとの概要


ゴジラシリーズ

ゴジラシリーズは、新作映画の公開に合わせて、3仕様が発売された。
  • 最新ゴジラ大図鑑
平成初となる『ゴジラVSビオランテ』公開を記念して出版されたもので、初代からビオゴジまでの35年間のゴジラの歴史を振り返る構成。
  • 増補改訂版 最新ゴジラ大図鑑
『ゴジラVSキングギドラ』公開に合わせ、ギドゴジ関連の記述を追加して、約2年ぶりに増補されたもの。
  • 増補改訂版 超最新ゴジラ大図鑑
『ゴジラVSモスラ』公開に合わせ、モスゴジ関連の記述を追加して、1年ぶりに増補されたものだが、事実上、最後のタイトルとなる。

サンダーバード

海外作品ながらも、根強い人気のある本作は、全2巻の単独タイトルが発売されている。
  • サンダーバード大図鑑①
作中で登場したメカ&キャラの紹介に加え、作品前半となる#1~16までを紹介したもの。
  • サンダーバード大図鑑②
前書の続刊として、作品後半となる#17以降の紹介はもちろん、その他のジェリー・アンダーソン氏参加のITC制作作品についても紹介しているパートがある。

ウルトラシリーズ

ウルトラシリーズは、世代を超えて人気のあるシリーズであるにもかかわらず、なぜかEBシリーズでは1冊のみの発売となった。
  • 最新ウルトラマン大図鑑
当時の最新作にして、日豪合作の『ウルトラマンG』をメインにした構成で、同作の紹介が全体の半分を占めているが、『ウルトラQ』~『ウルトラマン80』までの実写テレビシリーズについても、あまり紹介の機会が少なかった人間ドラマ紹介をメインとして取り上げている。
紹介順は以下の通り。
コーナー名 概要 体裁
ウルトラマンG グラフィティ グレートの簡素な基本要素の紹介 カラー
怪獣ブームにみるウルトラマンの変遷 ウルトラシリーズと周辺メディアの変遷 モノクロ
ウルトラマンG大全 グレート全体のストーリー&怪獣紹介
ウルトラシリーズ メモリアルグラフ Q~80の人間ドラマ部分におけるスチールを掲載したコーナー*3 カラー
検証・空想特撮ドラマ Q~グレートまでのドラマ面紹介記事 モノクロ
フィルモグラフィ 各作品のスタッフ&キャスト&放送データリスト
ウルトラ関連書籍でありがちなヒーロー&怪獣の活躍ではなく、ドラマ部分をメインとして扱っているため、人物関連の貴重なスチールが多く、中には本書でしか見られないスチールも多いが、残念ながらモノクロ掲載となっているものもある*4
怪獣紹介に関しては、グレート関連のみの紹介であり、過去作ではほとんど紹介されていない。
アニメおよび映画作品に関しては、文字情報のみの軽めな紹介となっている。
結果的に、本書が最初で最後のウルトラ関連となり、後発ながらもシリーズ化されたライダー関連とは真逆に、パワード以降の作品は発売されなかった。

仮面ライダーシリーズ

ライダー関連は、EBシリーズの特撮関連で唯一、長期シリーズ化されており、都合7冊ものタイトルが発売されている。
シリーズ全体の共通事項として、ライダー、メインキャラ、エピソード、怪人の解説はもちろん、数あるゲストキャラも網羅されている。
また、テレビシリーズに加え、劇場版が制作された作品も紹介されている*5
  • 仮面ライダー大図鑑①
ライダーシリーズ20周年記念として出版された本書は、初代ライダーの旧1号&2号編(#1~52)を紹介したもの。
  • 仮面ライダー大図鑑②
前書の続編として、初代ライダーの新1号編(#53~98[終])を紹介したもの。
なお、これら2冊は、カバーを外すと、テレビ絵本および、児童誌風の雰囲気になっている遊び心が用意されていたが、以降のシリーズには踏襲されていない。
  • 仮面ライダー大図鑑③
V3全話を紹介したもの。
  • 仮面ライダー大図鑑④
前3冊から、若干の間隔を空けて発売された本書は、X&アマゾン両作について取り上げたもの。
本書から、前3冊と比べて、カラーページが若干減少している。
  • 仮面ライダー大図鑑⑤
昭和1期シリーズ最終作となるストロンガーについて取り上げたもの。
また、昭和1期シリーズ完結として、初期5作を総括した記事も取り上げている。
  • 仮面ライダー大図鑑⑥
あえて、スカイ&スーパー1+ZXの昭和2期シリーズではなく、放送終了から約4年の歳月を経ながらも、人気の高かったBLACKを取り上げたもの。
  • 仮面ライダー大図鑑⑦
シリーズ最終巻として、前作の続編であるRXを取り上げたもの。
なお、8巻としてスカイライダー編が発売される予定であり、本書のカバー部分でも告知されていたが、バンダイ出版課の解散により、発売されなかった

電撃ENTERTAINMENT BIBLE(電撃EB)シリーズ

発行:メディアワークス、発売:主婦の友社の体制で再開されたシリーズだが、バンダイ時代の旧シリーズと違い、ナンバリングは廃止されている。
計5冊発売されたが、3冊はアニメのガンダム関連からのタイトルであり*6、特撮関連は以下の2冊のみの発売にとどまっている。
過去のシリーズから継続されたのはライダーおよびガンダム関連のみであり、それ以外の作品の続編は発売されなかった。
  • 仮面ライダー大図鑑①J・ZO・真編
テレビシリーズ空白期に制作され、現在、ファンの間から、いわゆるネオライダーとして扱われるVシネマ作品の真、劇場映画のZO&Jの3作品を、最新作であるJから新→旧の順に紹介しており、3作品をメインとした貴重な資料でもある。
シリーズそのものが仕切り直された関係から、ナンバリングは再び1巻へと戻っているが、電撃EBシリーズでの刊行は本書のみとなる。
  • 大怪獣ガメラ大図鑑
新作となる『ガメラ 大怪獣空中決戦』の公開を記念して、同作の紹介をメインにしたものだが、ガメラシリーズに限らず、過去の大映特撮作品についても紹介されている。

再発

電撃EBのシリーズ展開終了後、同シリーズと同じ発売体制で、以下の再発版が発売された。
  • 仮面ライダー大図鑑全集 プレミアムボックス
旧シリーズ版7冊と電撃EB版のJ・ZO・真編からなる過去のシリーズ8冊を新仕様のカバーデザインに変更し、同時にクウガ編の9巻とアギト編の10巻の完全新規の2冊を加え、アギト終了直後の2002年5月に再発されたもの*7
5巻のストロンガー編には、未発売に終わったスカイ~ZXの記述が新たに追加されているが、年月の経過に加え、1冊で4作品を紹介しているためか、詰め込みすぎな印象がある。
特典として、バンダイのガシャポンHGサイズのアギト トリニティフォームのフィギュアが付属している。

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最終更新:2026年03月29日 12:56

*1 その反面、ライダー以外の作品は若干扱いが軽めながらも、マニアックな視点から各シリーズを解説している。

*2 現在はKADOKAWAに統合。

*3 掲載順は初代マン~80を2Pずつ掲載後、Q関連を1Pで掲載。

*4 実質メインのグレート関連も、のちの各メディアでは掲載されていない秘蔵スチールが多数見られており、貴重なものといえる。

*5 『仮面ライダー世界に駆ける』など、イベント扱いで上映されたものも含む。

*6 『機動戦士Vガンダム』関連が2冊、同作の後番組の『機動武闘伝Gガンダム』が1冊。

*7 この仕様変更に合わせ、ナンバリングが1巻として仕切り直されたJ・ZO・真編は、8巻へと変更されている。