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ベイマックス

原題:Big Hero 6
公開:2014年11月7日
時間:102分
監督:ドン・ホール*クリス・ウィリアムズ



  • 目次

ストーリー

サンフランソウキョウに住む14歳の天才少年ヒロ・ハマダは違法なロボット・ファイトでチャンピオンのMr.ヤマから大金を巻き上げたことで闘技場を追われ、兄のタダシ・ハマダに救われるも警察の厄介となり、女手一つで二人を育ててくれたおばのキャスおばさんに心配をかけてしまう。才能を活かせない弟のために、タダシはヒロを自分の通うサンフランソウキョウ工科大学へと連れて行く。ヒロはタダシの友人たち(フレッド・フレデリクソンゴー・ゴー・トマゴワサビハニー・レモン)の研究や、タダシの研究成果であるケアロボットのベイマックス、そして尊敬するロボット工学の権威ロバート・キャラハン教授と出会ううちに、この大学へ通いたいと思うようになる。

ヒロは14歳ながら、大学への入学を懸けた大学の発表会に参加させてもらう。タダシや友人たちの協力を得て開発したマイクロボットが評価されて見事に入学の権利を得る。ヒロは実業家のアリステア・クレイから技術を売らないか持ちかけられるが、尊敬するキャラハン教授の助言で断る。お祝いムードのヒロたちだが、突如発表会場が火災に見舞われる。中にキャラハン教授が残っていることを知ったタダシは建物の中に飛び込むが、建物は爆発してしまう。

最愛の兄を失って塞ぎ込んだヒロは、たまたまベイマックスを起動してしまう。ベイマックスは人の健康を守るためのロボットで、「ベイマックス、もう大丈夫だよ」と言われるまでそばにいるという。その時、部屋に落ちていたマイクロボットが、火事で燃えたはずの他のマイクロボットに反応し始める。マイクロボットの指す方にあるき出したベイマックスを追ってヒロは町外れの工場に辿り着き、マイクロボットの大群と謎の仮面を付けた人物ヨウカイに襲われる。何とか逃げ出したヒロは、燃えたはずのマイクロボットが存在していたことから兄の死に不審を抱く。

概要

ディズニー長編アニメーション映画第54作。マーベル・コミック*の『Big Hero 6』を原作するアニメーションで、2009年にディズニーが買収したマーベルをベースにした初の長編アニメーション映画となる。2008年から展開されている実写映画のマーベル・シネマティック・ユニバース*との関連性はない。


同時上映は『愛犬とごちそう*』。

2017年からはTVシリーズ『ベイマックス ザ・シリーズ*』が放送開始。2022年にはDisney+向けに『ベイマックス!』が配信開始した。

歴史

2009年にディズニーがマーベル・エンターテイメント*を買収し、ボブ・アイガー*はマーベルの資産の映画化を検討するように各部門に促進した。『くまのプーさん』の監督ドン・ホール*は比較知名度の低い1998年のシリーズ『Big Hero 6』を選んで製作総指揮のジョン・ラセターに提案し、2012年6月には開発の初期段階に移行した。

制作にはマーベルのジョー・ケサダ*ジェフ・ローブ*も参加している。ディズニーはタイアップとして原作のコミックを再販しようとしたがマーベルが拒否し、結局日本向けにコミカライズ版を出すことで合意した。原作はありながらも、マーベルはディズニーに自由なストーリー展開を許可し、実写映画で展開されていたマーベル・シネマティック・ユニバース*からは独立した世界であることも早々に決められた。

カーネギーメロン大学*ロボット工学研究所の膨張するビニールを用いたソフトロボティクスという新しい分野の研究者から提供された、ビニール製のロボットアームがベイマックスのデザインのヒントとなった。今まで見たことのない斬新なロボットを目指し、リサ・キーン*は抱きしめられるロボットを考案した。日本の作品『千と千尋の神隠し*』『風立ちぬ*』『ポケットモンスター』『ショーグン・ウォリアーズ』の影響を受けた。監督の直々のオファーで、『交響詩篇エウレカセブン』『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』のコヤマシゲト*がコンセプトデザインを担当した。ベイマックスの顔はホールが神社で見かけた鈴をモチーフにしている。ベイマックスの登場場面は映画の後半になる予定だったが、序盤でヒロと対面する場面を追加したため、ストーリーの前半を大幅に修正することになったという。

2013年5月にはサンフランソウキョウのコンセプト・アートが公開され、サンフランシスコ*のもう一つの姿として説明された。サンフランシスコをモデルにした理由はマーベルであまり採用されていない場所であったことや、東京*との親和性があると判断されたため。サンフランソウキョウは1906年の大地震に見舞われたサンフランシスコが日本人移民によって再建された街という設定だが、映画本編では特に触れられていない。ディズニーはサンフランソウキョウのためにサンフランシスコのアセッサー・モデルを購入した。サンフランソウキョウには83,000以上の建物と10万以上の建物が登場しているという。

ベイマックスのビニールのような半透明のオブジェクトから光が射し込むような新しい照明を実現するため、ハイペリオンというレンダリング・システムが採用された。ハイペリオンの開発は2011年から開始した。ハイペリオンの処理得お実現をするため、4箇所のデータセンターに分散する2,300台のLinuxワークステーションで構成されている。

ポスト・クレジット・シーンは特に計画されていなかったが、ホール監督が『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー*』を観に行った際に、マーベル映画である以上ポスト・クレジットが無いとがっかりされてしまうのではないかと思ったことから追加された。

キャスト

ベイマックス スコット・アドシット 川島得愛
ヒロ・ハマダ ライアン・ポッター 本城雄太郎
タダシ・ハマダ ダニエル・ヘニー 小泉孝太郎
フレッド・フレデリクソン T・J・ミラー 新田英人
ゴー・ゴー・トマゴ ジェイミー・チャン 浅野真澄
ワサビ デイモン・ウェイアンズ Jr. 武田幸史
ハニー・レモン ジェネシス・ロドリゲス 山根舞
キャスおばさん マーヤ・ルドルフ 菅野美穂
ロバート・キャラハン教授 ジェームズ・クロムウェル 金田明夫
アリステア・クレイ アラン・テュディック 森田順平
ヨウカイ - -
ガーソン巡査 ダニエル・ガーソン* 坂口候一
Mr.ヤマ ポール・ブリッグス 立木文彦
Mr.ヤマのアシスタント シャーロット・グレイジアン 甲斐田裕子
アビゲイル・キャラハン ケイティ・ロウズ 植竹香菜
ヒースクリフ デヴィッド・ショーネシー こねり翔
ジュディ - -
将軍 エイブラハム・ベンルービ 中田譲治
ニュースキャスター ビリー・ブッシュ あべそういち
ロボット・ファイト場の男性 桂一雅
西村太佑
三宅貴大
中島ヨシキ
こばたけまさふみ
ロボット・ファイト場の女性 大津愛理
田中あいみ
兼田奈緒子
コンピュータ音声 Pepper
モチ - -
フレッド・フレデリクソンの母 - -
マイク・ワゾウスキ -(カメオ出演)
オズワルド -(カメオ出演)
ボルト -(カメオ出演)
エスター -(カメオ出演)
ハンス王子 -(カメオ出演)
スティッチ -(カメオ出演)
スプラディーヘッド -(カメオ出演)
マキシマス -(カメオ出演)
オラフ -(カメオ出演)
ラルフ -(カメオ出演)
その他 ケリー・フーヴァー
ティム・マーテンス
フレッド・フレデリクソンの父 スタン・リー* 大木民夫

  • 吹替版:2014年12月20日公開(10月23日先行公開)。※Blu-ray・DVD収録

スタッフ

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長編映画
最終更新:2024年09月08日 15:48