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ハンス王子

名前:Prince Hans of the Southern Isles
デビュー:『アナと雪の女王』(2013年)

概要

アレンデールの貿易相手であるサザン・アイルズの国のハンサムな王子。13人兄弟の末っ子で、兄が12人いることから自分が王位を継承できないことに不満を持っている。本名はハンス・ウェスターガード。自国では海軍士官を務めている。『アナと雪の女王』時点では23歳前後。

エルサの戴冠式に出席し、アナと出会ったその日に恋に落ちて結婚を決めるが、エルサに反対されてしまう。その後、エルサの氷の魔力が暴走し始めたことで、勇敢にリーダーシップを発揮する。知性もあり状況を瞬時に把握して国民を導いている。

ハンスの父はサザン・アイルズの王であり、強さを正義とする性格であった。そのため、兄たちは末っ子のハンスをいじめるようになり、愛情を注いでくれる母親や同じくいじめの対象になっていた兄ラースを除いて家族とは不仲であった。

名前の由来は『雪の女王』の原作者ハンス・クリスチャン・アンデルセン*。原作には人間の最も暗い部分を映し出す邪悪な鏡が登場し、ハンスはその二面性を顕著に現すキャラクターである。当初はウェスターガード提督という悪役としての登場も計画されていたという。

ハンスの声を演じたサンティノ・フォンタナは5日間ですべての収録を終えたという。

ズートピア』の制作中、人間と動物のサイズ比較をする際に人間のモデルとしてハンスが使われていたという。映画に登場するリトル・ローデンシアの中にはハンスの名前を関したお菓子屋が登場する。

エピソード

アナと雪の女王

アレンデールの新女王エルサの戴冠式にやってきたサザン・アイルズハンス王子はエルサの妹アナ王女と出会って恋に落ちる。その日のうちに結婚を決めたアナはエルサに反対され大喧嘩。エルサの秘密の氷の力が暴発し、大勢の人に彼女の秘密がバレてしまう。他国のウェーゼルトン公爵から魔女扱いされたエルサはもうここにはいられないと思い、山奥に逃げていく。彼女の力によってアレンデールは強烈な寒波に見舞われていた。アナはエルサを止めるために彼女を追い、アレンデールの留守をハンスに任せる。

ハンスは持ち前のリーダーシップで、国民を仕切っていた。アレンデールにアナの乗った馬が一人で帰ってきたため、ハンスはアナの身の危険を案じ、自らアナの捜索とエルサの捕獲に乗り出すことになる。アレンデールの富を奪おうと企むウェーゼルトン公爵は2人のボディガードにハンスへの同行を命じる。

ノースマウンテンに入ったハンスと衛兵たちはエルサの作り出した氷の城にたどり着くと、エルサを説得する。もうこれ以上人を傷つけたくないエルサは嫌々ながら戦う。ウェーゼルトン公爵の部下がエルサにボウガンを向けた時、ハンスは慌ててボウガンの軌道を逸らそうとするが、それがシャンデリアに当たって落ちてしまい、エルサは気を失ってしまう。エルサが目を覚ますと、アレンデールの王宮の牢獄に閉じ込められていた。ハンスはエルサに寒波を止めるように説得するが、エルサはパワーをコントロール出来ないと告げる。

そんな時、ハンスのもとにエルサの氷を直撃したアナが現れる。心が凍ってしまうアナはハンスに真実の愛のキスをせがむが、ハンスは不敵な笑みを浮かべて拒否する。ハンスはアナと結婚して王位につくことが目的であった。ハンスはここでアナが凍えて死ねば、エルサを反逆者として死刑にすれば自分が王になれると考えていた。そしてアナを密室に閉じ込めると、他国の高官やウェーゼルトン公爵に「アナは僕との結婚を誓ってから死んだ。アナを殺したエルサを反逆者として死刑にしなければならない」と宣言する。アナを殺そうとした時、背景にチェスセットが映し出されており、彼女を駒として悪用していることが暗示されている。

しかし、地下牢に向かうとエルサは既に脱獄した後であった。エルサはハンスにアナを託して身を引こうとするが、ハンスは「アナはエルサの魔法で凍えて死んだ」と嘘をつく。そして、ハンスは嘆き悲しむエルサに背後から剣で襲いかかる。その様子を見ていたアナはエルサをかばい、氷漬けになる。そんなアナの姿を見たエルサは抱きつき悲しみ嘆く。その時、姉妹の真実の愛によってアナの氷漬けが溶け、元の姿に戻る。そして二人の愛によって、アレンデールも氷の呪いから解けて夏を取り戻す。

エルサは改めて女王に即位し、氷の魔法を操って美しい国に生まれ変わらせた。ハンスはアナに殴られて海へと突き落とされる。そしてハンスはサザン・アイルズに送り返され、家族にも今回の事件を報告されることに。

アナと雪の女王 エルサのサプライズ

アナの誕生日を祝ったエルサは風邪気味ながらも、女王の務めである角笛を吹く。くしゃみをしながら角笛を吹くと巨大な雪玉が飛んでいき、サザン・アイルズの刑務所に服役中のハンスに激突する。

アナと雪の女王2

エルサがアートハランを訪れた場面で、アナと初めて出会った時の記憶の中のハンス王子が登場する。エルサは通り過ぎる際にすました顔でハンスの氷像を破壊する。

『アナと雪の女王2』の公開が近づいた頃、ハンス王子役のサンティノ・フォンタナは「本作のあなたの出番の収録はもう終わったか?」という質問に対し、「うん」と答えた。実際に映画で使われたハンス王子の台詞はすべて前作「アナと雪の女王」で使われた音源の流用であり、本作の収録は前作の時点で終了していたというジョークであった。

その他

ハンス王子は次作『ベイマックス』にて、指名手配書の顔写真としてカメオ出演している。また、彼の像も登場する。

アナと雪の女王2』の寸劇および『オラフが贈る物語』ではオラフスヴェンが二人一役で演じる。

ベイマックス』では、ガーソン巡査のオフィスにハンス王子の指名手配書が貼られているほか、フレデリクソン家の屋敷の庭にはハンス王子の像が立っている。

ワンス・アポン・ア・スタジオ 100年の思い出』では、写真撮影へ向かおうとしたところ、エルサに凍らされてしまった。結局、集合写真にはハンスも写っている。

ゲーム

『アナと雪の女王』をモチーフにしたアプリなどに登場している。

ディズニー スピードストーム

2023年11月30日に開始したシーズン5から登場する「アナと雪の女王」のレーサー。タイプはファイターで、レアリティは「コモン」。所有スキルは「ファイア」「ボム」「ラッシュ」「シールド」。そのうち「ファイア」と「シールド」はレーサーがスターアップすると強化される。

ユニークスキル「ロイヤルインフルエンス」の効果は下表の通り。専用クルー「シトロン」によって強化することができる。

ノーマル 一定時間、透明になる。
透明になると、最初に触れた敵をスタンする。
スタン後は透明効果が消える。
チャージ 護衛に命令して、一定時間、前方にいる全てのレーサーに矢の雨を降らせる。

登場作品

2010年代


2014年
ベイマックス(カメオ出演)


2016年
Disney Enchanted Tales*
ディズニー マジックキングダムズ ※ver1.7.1:2016年12月追加

2019年
キングダム ハーツIII
アナと雪の女王2(アートハランの記憶)

2020年代




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キャラクター
最終更新:2024年09月08日 18:59