オラフ
概要
エルサが幼い頃に雪の魔法で作り出した、生きている雪だるま。鼻はニンジンで、両腕は木で作られている。人懐っこい性格。雪だるまなのに夏に憧れている変わり者。オラフが夏に興味を持った理由は『
オラフの生まれた日』が明らかにされており、
オーケンから聞いた話による。
明るい性格で無邪気だが、子供っぽい皮肉を述べることもしばしば。オラフのひょこひょこした歩き方は、担当アニメーターの
ハイラム・オズモンド*の息子を参考にしている。愛についてはアナよりも理解しており、「自分よりも他人を優先すること」と答えている。エルサとアナの愛情を求めており、最初に作られた時のようにギューッと抱きしめられることが好き。初対面のクリストフのように気に入らない相手に対してはちょっと冷たい。
趣味は星空観察とダンスだという。
頭と身体それぞれに意思があるらしく、分離した際に視覚と聴覚を失った身体が勝手にどこかへ行ってしまうことも。雪山を高速で滑る際に頭と身体をあえて分離させることもある。ジェスチャーゲームは非常に得意で、クリストフと圧倒的なコンビネーションを発揮している。
『
アナと雪の女王 エルサのサプライズ』の時点では読み書きができないことが明らかになっているが、『
アナと雪の女王2』では本を読めるようになり、大人になることを夢見て、周りの人や本から知識を吸収している。雑学に異様な執着を見せて周りをうんざりさせるが、その知識がエルサたちを助けることにもなる。オラフは披露した雑学の一例は以下の通り。
- 水は少なくとも4体以上の生き物の体の中を通ってきている
- 水には記憶がある
- 男性は雷に打たれる確率が女性の6倍
- ゴリラは幸せな時にゲップをする
- 人間は一日400万回まばたきをする
- ウォンバットのフンは四角い。
- 亀はおしりで息ができる。
オラフの名前は古い北欧語で子孫を表す「Aleifr」や思わず笑ってしまう「oh, laugh.」といった言葉に由来していると言われているが諸説ある。
歴史
エルサが雪だるま軍団を操るという設定があった頃、オラフは
氷の城の警備員の一人として登場する予定だった。監督の
ジェニファー・リー*がこのプロジェクトに参加した後、オラフの意地悪さを指摘し、愛らしいキャラクターに成るように指示したという。オラフは子供が作った雪だるまという設定のため、頭はいびつな形をしており、性格も幼く無邪気なものに設定されている。
エピソード
アレンデールの王女
エルサは生まれながらにして氷の力を持っていた。彼女は妹の
アナと遊ぶ時、オラフという雪だるまを作ってあげていた。ある日、エルサの氷の力によってアナにけがを負わせてしまうと、彼女の力は極秘となり、トロールの長
パビーの協力によってアナは姉の力に関する記憶を失った。
21歳になったエルサの戴冠式当日、エルサは妹との口論の末、氷の力を人前で暴発させ、大寒波を起こしてしまう。自分の力が周りを傷つけることを恐れたエルサは
ノースマウンテンに逃げると、自分だけの
氷の城を作り、その過程で無意識にオラフを作り出す。オラフはエルサを説得しようと彼女を追うアナ、
クリストフ、
スヴェンと出会い、彼らに同行する。
ノースマウンテンの中で
氷の城を見つけたアナとオラフは城内でエルサと再会する。エルサは自分の力のせいでアレンデールが寒波に見舞われていることを初めて知り、悲しみのあまり氷の力を暴走させ、アナの心にぶつけてしまう。アナに自分から離れてほしいエルサだったが、アナが拒んだため雪の怪物
マシュマロウを作り出して強引に城の外へと追い出す。
凍え始めたアナを助けるため、クリストフはアナをパビーのもとへと連れていく。パビーは心に当たった氷は真実の愛のキスでないと溶けないという。クリストフとスヴェンはアレンデールで待つアナの婚約者ハンスのもとへとアナを送り届ける。そして、アナのためにクリストフは自ら彼女のもとを離れていく。
しばらくすると、アナのもとにオラフが現れる。アナはハンスの目的はこの国であり、自分との間に真実の愛はなかったと告げる。オラフは凍えるアナを暖炉の火に当たらせる。自分も暖炉に当たって溶けそうになるオラフだが、「アナのためなら溶けても良い」と語り、そうした気持ちに愛があることを示す。そして、アナをハンスに任せて自ら離れていったクリストフにこそ真実の愛があると分かると、二人はクリストフを探そうとする。強風で窓が開き、城の外に出たオラフとアナはクリストフの名前を呼ぶ。
城外でクリストフを見つけたアナは彼の元へと急ぐ。しかし、そこでエルサに背後から剣で襲いかかるハンスを目撃したアナは姉をかばい、氷漬けになる。そんなアナの姿を見たエルサは抱きつき悲しみ嘆く。その時、姉妹の真実の愛によってアナの氷漬けが溶け、元の姿に戻る。そして二人の愛によって、アレンデールも氷の呪いから解けて夏を取り戻す。
エルサは改めて女王に即位し、氷の魔法を操って美しい国に生まれ変わらせた。ハンスはアナに殴られて海へと突き落とされる。そしてハンスはサザン・アイルズに送り返され、家族にも今回の事件を報告されることに。エルサは
ウェーゼルトンとの国交を切ることを決断する。アナは手伝ってくれたお礼に、クリストフに最新式のソリとキスをプレゼントする。オラフも夏を楽しめるように、エルサから専用の雪雲をプレゼントされる。そして、エルサはスケートリンクを作り、国の人々に開放し、城門も開かれることとなった。
『アナと雪の女王』の後の初めてのアナの誕生日を祝うため、エルサはクリストフ、オラフ、スヴェンを率いて張り切っていたが、マイペースな彼らはなかなか当てにならない。アナを起こして朝からたくさんのプレゼントを贈るがエルサはくしゃみをし始め、どんどんエスカレートしていく。
アナの誕生日のため平気だと言い張るエルサだが、最終的に風邪を認めてアナと共にベッドへ向かうことにする。アナとエルサが城門を開けると、オラフたちが盛大なパーティーの準備を終えており、アナとエルサは驚く。
オラフとクリストフは、エルサがくしゃみをして大量発生した
スノーギースを氷の城のマシュマロウのもとへと送り届けることに。
『アナと雪の女王』の後の初めての
クリスマス*。アナとエルサは城を挙げての盛大なパーティーを計画する。しかしお祝いの始まりを告げる
ユールの鐘が鳴ると、国民たちは家族の伝統のために全員帰宅してしまう。オラフが王家の家族の伝統は何かと訊ねると、エルサは自分のせいで家族みんなでクリスマスを祝ったことはないと答えて引き籠もってしまう。
オラフはスヴェンと共に国中の全ての家を回ってクリスマスの伝統を調査し、たくさんの物をもらう。城への帰り道、
オーケンに貰ったサウナから出火し、二人が集めた物はソリごと炎上して奈落の底へと落ちてしまう。
スヴェンはエルサ、アナ、クリストフに連れてオラフのもとへと戻ってくるが、オラフは元気を無くしていた。するとアナとエルサは子供の頃、互いに離れて過ごしていたがアナがエルサにオラフを象ったものを毎年送っていたことを話す。オラフの存在こそが二人の家族の伝統なのであった。
『アナと雪の女王』から3年後。オラフはアナに時の移りに不安はないかと訊ねられ、時が過ぎても心は一つだから大丈夫だと答える。その晩、アレンデールを地割れや突風が襲い、火や水が乱れ始めた。クリストフやアナは国民を高台に避難させると、エルサは自分が魔法の森の精霊を起こしてしまったかもしれないとアナに告白する。そこへ現れたパビーは精霊の怒りを鎮めるには過去の誤りを正さなくてはならない』と話す。エルサ、アナ、クリストフ、スヴェンは
魔法の森へ向かうことになる。
道中でオラフは最近ハマっている雑学を話しまくり、周りのメンバーをイライラさせる。エルサにだけ聞こえる謎の声に導かれて一行は魔法の森の霧に辿り着く。霧の中で他のメンバーとはぐれたオラフは風の精霊
ゲイルの竜巻に襲われる。エルサがゲイルを退けると、若き日の
アグナル国王が謎の少女に救われた瞬間の氷の彫刻が出現した。一行はそこで34年前に姿を消した
マティアス中尉率いるアレンデールの護衛隊と
イエレナ率いる
ノーサルドラの集団と出会う。オラフは護衛隊とノーサルドラにこれまでの事情をすべて話す。ノーサルドラの話から、若き日のアグナルを救ったのはノーサルドラ出身の
イドゥナ王妃であることが判明する。
大地の精霊
アース・ジャイアントの存在に気付いたエルサ、アナ、オラフは見当たらないクリストフとスヴェンを置いてさらに北を目指す。そこにはなぜか南方の
サザン・シーで遭難したはずの両親の船が打ち上げられていた。その状況から、両親はエルサの魔法の秘密を探るために
アートハランを目指して
ダーク・シーへ向かい遭難していたことが明らかになる。両親の死に責任を感じたエルサに、アナは「エルサが敵であるアグナルを救ったイドゥナへのごほうびだ」と語る。真実を確かめるためアートハランを目指すことにしたエルサは付いてこようとしたアナとオラフを氷の船に乗せて川へと流す。
アナとオラフはアース・ジャイアントの眠る川を下り、
失われた洞窟へ辿り着く。その時、エルサがアートハランで目撃した情報を氷に乗せて送り込んでくる。それはアナの祖父
ルナード国王が無防備な
ノーサルドラのリーダーを背後から襲おうとしている姿であった。ルナードはノーサルドラや精霊を制圧するためにダムを罠として建設していた。暗い道を進んでいると、出口の近くでオラフが溶け始めてしまう。オラフの消滅はエルサの魔力の消滅を意味していた。
アナとエルサの決意によってダムが破壊され、ノーサルドラとアレンデールが救われると、エルサは消滅したオラフを復活させる。クリストフからアナへのプロポーズを見届けたエルサは自分が第5の精霊として魔法の森を守ることを告げ、アレンデール女王の座をアナに託す。後日、アナの戴冠式が行われ、オラフはおめかしをしてアナを祝福した。
エンド・クレジットの最後に、オラフは氷の城でマシュマロウとスノーギースたちに『アナと雪の女王2』の物語を聞かせ、喝采を浴びるのであった。
エルサの魔力によって生まれたオラフは自分の名前を思い出せない。
オーケンの店に辿り着いたオラフは自分にピッタリの鼻としてニンジンを欲しがるが、品切れだった。オーケンとの会話で夏に興味を持ったオラフは、オーケンから夏のソーセージをもらう。新たな鼻を手にしたオラフだったが、オオカミに襲われてしまう。雪ぞりが落ちてきて散々な目に遭ったオラフは、お腹をすかせたオオカミにソーセージをプレゼントする。オオカミに懐かれたオラフは自分がかつて二人の女の子と仲良くしていたことを思い出し、自分の名前も思い出す。その後、オラフはノースマウンテンでアナ、クリストフ、スヴェンの姿を見つけるのであった。
オラフが演じたキャラクターは以下の通り。
その他
ゲーム
『アナと雪の女王』をモチーフにしたアプリなどに登場している。
2023年11月30日に開始したシーズン5から登場する「アナと雪の女王」のレーサー。タイプはスピードスターで、レアリティは「エピック」。所有スキルは「ブースト」「ショット」「クローク」「ハック」。そのうち「ブースト」と「クローク」はレーサーがスターアップすると強化される。
ユニークスキル「スノーフォール」の効果は下表の通り。専用クルー「
スノーギース」によって強化することができる。
ノーマル |
一定量の雪玉をランダムな弧を描くように前方に投げる。 雪玉に接触したライバルはスタンする。 |
チャージ |
自分の後方に一定時間、雪道の軌跡を残す。 軌跡はライバルのカートを凍らせ、一時的に操縦不能にする。 ライバルが1体影響を受けるたびにオラフのブーストゲージが補充される。 |
登場作品
2010年代
2020年代
声
最終更新:2024年09月08日 18:59