2分の1の魔法
ストーリー
昔々、神話上の生き物が住む世界においても魔法は習得が難しいものであった。時代が進み文明が発展すると魔法は時代遅れとなり、便利な科学が優先されるようになった。
イアンの16歳の誕生日、ローレルは生前ウィルデンから託された
魔法の杖と
不死鳥の石をイアンとバーリーに渡した。イアンが復活の呪文を唱えてみるとウィルデンの下半身のみが復活した。復活の呪文を完成させるため、タイムリミットの日没までにイアンとバーリーは別の不死鳥の石を探すために旅に出る。
概要
本作は2020年2月21日に第70回ベルリン国際映画祭でプレミア上映され、同年3月6日にアメリカで劇場公開された。一般公開のわずか二週間後である3月20日の夜にはデジタル配信が開始され、さらに4月3日には
Disney+での配信が開始された。批評家からは概ね好意的な評価を受けたものの、新型コロナウイルスのパンデミックによる劇場閉鎖により世界興行収入は1億4200万ドルにとどまり、製作費(1億7500万~2億ドル)を下回る結果となった。本作はデジタル配信という形で成功を収めることとなった。
歴史
『
モンスターズ・ユニバーシティ』(2013年)の監督を務めた
ダン・スキャンロン*はより個人的なストーリーを発展させるよう勧められていた。彼はこの映画について兄と話すことはなかった。なぜなら、映画の制作には長い時間がかかるため、兄には何も知られないようにしておきたかったからである。
本作のインスピレーションとなったのは、スキャンロンの父が彼が1歳の時に亡くなったことと、彼と2歳上の兄との関係であった。二人は父のホームビデオを見たことがあったが、そこには音声がなかった。ある日、父の声が録音された古いカセットテープが発見された。スキャンロンは母と兄と共にそのテープを聴き、最後の部分で父が発したわずか二言、「Hi」と「Goodbye」を耳にした。
2018年12月12日、映画のタイトルが正式に発表された。
アニメーション
VFXスーパーバイザーの
ヴィンセント・セリテッラ*によると、アニメーターたちは魔法を抽象的なものにしつつ、視覚的に具現化させることを目指した。まず魔法のイメージを決定し、それをストーリーの基本レベルに落とし込み、どの程度の複雑さを持たせるか、環境にどう影響を与えるかを考えたという。
監督のスキャンロンは、イアンの成長の過程が「魔法のデザインにおいて重要な指針となった」と述べている。アニメーターたちは魔法を扱うアニメ映画を研究して本作独自の魔法表現を作り上げており、参考にした作品として『
ファンタジア』、『
アラジン』、『
ヘラクレス』といった作品を挙げている。本作の魔法表現は最初に手描きアニメーションでデザインされ、それをコンピューターアニメーションに変換する方法で制作された。セリテッラは「2D環境で起こっていることをうまく表現するために、図形やグラフィック要素を作り出した」と説明している。手描きとCGアニメーションのバランスを取ることが鍵となった。最終的には「手描きのグラフィックを光のオブジェクトとして表現し、奥行きのある発光効果を加える」という手法を採用した。
復活の呪文のシーンの振り付けは手描きアニメーションから直接取り入れられ、CGIアニメーションとライティングによって奥行きのある映像に仕上げられた。
音楽
キャスト
- 吹替版:2020年8月1日公開。 ※Blu-ray・DVD収録
スタッフ
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最終更新:2025年03月26日 00:55