スヴェン
概要
クリストフの相棒のトナカイ。幼い頃にクリストフに救われて以来、コンビを組んでいる。
スヴェン自体は言葉を話すことはできないが、クリストフと互いの考えていることがわかり、クリストフが間の抜けた声でスヴェンの言葉を代弁することもある。たまにクリストフだけが理解できずに
エルサと
アナが理解できるというパターンもある。クリストフのことを大事に思っており、彼が悩んだり道を踏み外しそうな時は引っ張ってサポートする。
ニンジンが大好物で、クリストフと分け合って食べている。パイも好んで食べる。
スタジオには本物のトナカイを呼んでデッサンを行った。トナカイにしては動きが軽やかで、元気に飛び跳ねたり喜んでしっぽを振ったりすることもある。これは犬の動きを参考にしているためで、
ジョン・ラセターの飼っているラブラドールのフランキーがモデルになっている。スヴェンが後ろ足で耳を掻く行為は実際のトナカイに見られる動きで、トナカイ自体がそもそも犬に似た動きをする動物である。ちなみにスヴェンの角はメスのトナカイの角の形に準じている。
エピソード
13年後の夏、青年になったクリストフはアレンデールが大寒波に見舞われて氷が売れなくなって困っていた。
ノースマウンテンの
オーケンの店で
オーケンからニンジンを買おうとすると、口論になって店から追い出されてしまう。その様子をたまたま見ていたアナは、「この寒波はアレンデールの女王である姉
エルサの魔法によるものであり、私を姉のところまで案内してほしい」と告げるとニンジンをプレゼントする。旅を始めた3人は狼から逃げるうちに、クリストフのソリが大破してしまう。道中、エルサが幼い日によく作っていた雪だるまの
オラフと出会い、彼が旅の仲間に加わる。
ノースマウンテンの中で
氷の城を見つけたアナは城内でエルサと再会する。エルサは自分の力のせいでアレンデールが寒波に見舞われていることを初めて知り、悲しみのあまり氷の力を暴走させ、アナの心にぶつけてしまう。アナに自分から離れてほしいエルサだったが、アナが拒んだため雪の怪物
マシュマロウを作り出して強引に城の外へと追い出す。
凍え始めたアナを助けるため、クリストフはアナをパビーのもとへと連れていく。パビーは心に当たった氷は真実の愛のキスでないと溶けないという。クリストフとスヴェンはアレンデールで待つアナの婚約者ハンスのもとへとアナを送り届ける。そして、アナのためにクリストフは自ら彼女のもとを離れていく。
クリストフの行動に納得できないスヴェンは、必死のジェスチャーでアナへの思いを問う。やがてアレンデールの城からの異様な煙を察知したクリストフはスヴェンと共に城へと急ぐ。アナも凍えかけながらもクリストフを求めて歩いていた。しかし、そこでエルサに背後から剣で襲いかかるハンスを目撃したアナは姉をかばい、氷漬けになる。そんなアナの姿を見たエルサは抱きつき悲しみ嘆く。その時、姉妹の真実の愛によってアナの氷漬けが溶け、元の姿に戻る。そして二人の愛によって、アレンデールも氷の呪いから解けて夏を取り戻す。
エルサは改めて女王に即位し、氷の魔法を操って美しい国に生まれ変わらせた。ハンスはアナに殴られて海へと突き落とされる。そしてハンスはサザン・アイルズに送り返され、家族にも今回の事件を報告されることに。エルサは
ウェーゼルトンとの国交を切ることを決断する。アナは手伝ってくれたお礼に、クリストフに最新式のソリとキスをプレゼントする。オラフも夏を楽しめるように、エルサから専用の雪雲をプレゼントされる。そして、エルサはスケートリンクを作り、国の人々に開放し、城門も開かれることとなった。
『アナと雪の女王』の後の初めてのアナの誕生日を祝うため、エルサはクリストフ、オラフ、スヴェンを率いて張り切っていたが、マイペースな彼らはなかなか当てにならない。アナを起こして朝からたくさんのプレゼントを贈るがエルサはくしゃみをし始め、どんどんエスカレートしていく。
アナの誕生日のため平気だと言い張るエルサだが、最終的に風邪を認めてアナと共にベッドへ向かうことにする。アナとエルサが城門を開けると、クリストフ達が盛大なパーティーの準備を終えており、アナとエルサは驚く。
オラフとクリストフは、エルサがくしゃみをして大量発生した
スノーギースを氷の城のマシュマロウのもとへと送り届けることに。
『アナと雪の女王』の後の初めての
クリスマス*。自分のせいで家族みんなでクリスマスを祝ったことはないと答えて引き籠もってしまったエルサのために、オラフはスヴェンとともにアレンデールの国民のクリスマスの伝統を探しに出かける。それぞれの家庭から伝統の品を受け取った二人は最後にオーケンの店を訪れる。オラフはオーケンのサウナを経験し、サウナとタオルをテイクアウトする。しかしその帰り道にサウナの石炭の出火によってすべて燃えてしまい、オラフは行方不明となる。
スヴェンは大慌てでクリストフのもとへ走る。クリストフは「ニンジンが欲しいのか」と勘違いするが、アナとエルサはオラフが行方不明になったことを察し、探しに出る。
雪の中にいたオラフはエルサ達のためにクリスマスの伝統を探しに行ったが、見つけたものを無くしてしまったと嘆く。アナとエルサは子供の頃、互いに離れて過ごしていたがアナがエルサにオラフを象ったものを毎年送っていたことを話す。オラフの存在こそが二人の家族の伝統なのであった。
『アナと雪の女王』から3年後。クリストフはアナにプロポーズをしようとするが、なかなかタイミングを掴めずにやきもきしていた。ある晩、アレンデールを地割れや突風が襲い、火や水が乱れ始めた。クリストフやアナは国民を高台に避難させると、エルサは自分が魔法の森の精霊を起こしてしまったかもしれないとアナに告白する。そこへ現れたパビーは精霊の怒りを鎮めるには過去の誤りを正さなくてはならない』と話す。エルサ、アナ、クリストフ、スヴェンは魔法の森へ向かうことになる。
道中でアナとクリストフは良い雰囲気になるがそのたびに喧嘩をしてしまい、なかなか話は進まなかった。エルサにだけ聞こえる謎の声に導かれて一行は魔法の森の霧に辿り着く。霧の中で一行は風の精霊
ゲイルの竜巻に襲われる。エルサがゲイルを退けると、若き日のアグナルが謎の少女に救われた瞬間の氷の彫刻が出現した。一行はそこで34年前に姿を消した
マティアス中尉率いるアレンデールの護衛隊と
イエレナ率いるノーサルドラの集団と出会う。事情を話すエルサは母イドゥナの布がノーサルドラの高貴な家系に伝わるものだと聞き、アグナルを助けたノーサルドラの少女がイドゥナであったことを知る。火の精霊
ブルーニが現れるとノーサルドラの
ライダー・ナッチュラが指揮するトナカイたちが驚いて逃げてしまい、クリストフとスヴェンは彼らの無事を確認するために走る。クリストフと意気投合したライダーは、ノーサルドラ式のプロポーズをするように彼に薦める。
翌朝、ライダーの協力で大量のトナカイを使ったプロポーズをしようとするクリストフだが、アナとエルサは早朝に出かけてしまっていた。イエレナやライダーから大地の精霊
アース・ジャイアントが来たので一緒に大移動するかと誘われたクリストフは、アナとのすれ違いを深刻に感じるようになる。
その後、精霊の怒りの原因がアナとエルサの祖父
ルナード国王がノーサルドラを制圧するために建設したダムだと判明。アナが命がけでアース・ジャイアントを挑発してダムを壊そうとしているところに、クリストフとスヴェンが駆けつけて彼女をサポートする。マティアス中尉の協力もありダムは破壊される。マティアスと番兵はアナの決意を受け入れてアース・ジャイアントを挑発し、ダムを破壊させる。ダムを壊したことでアレンデールでは洪水が起きようとしていた。そこへ水の精霊
ノックに跨ったエルサが大津波を堰き止め、アレンデールを救った。森に戻ったエルサはアナ、クリストフ、スヴェンと再会し、消滅したオラフを復活させる。クリストフからアナへのプロポーズを見届けたエルサは自分が第5の精霊として魔法の森を守ることを告げ、アレンデール女王の座をアナに託す。後日、アナの戴冠式が行われ、スヴェンはおめかしをしてアナを祝福した。
スヴェンが演じたキャラクターは以下の通り。
その他
『モアナと伝説の海』では
マウイがスヴェンに変身するシーンがある。『
オラフが贈る物語』の同シーンでは、スヴェンに変身したマウイをスヴェン本人が演じている。
ゲーム
『アナと雪の女王』をモチーフにしたアプリなどに登場している。
2023年11月30日に開始したシーズン5から登場した、「アナと雪の女王」のレーサーが装備できるレアリティ「エピック」のクルー。名称は「スヴェン」。
クリストフの専用クルーであり、全ステータスと専用スキル「サバイバルスキル」の性能を向上させる。さらに、スタートスキル「ラッシュ」を持った状態でレースをスタートできる。
登場作品
2010年代
2020年代
最終更新:2024年09月08日 19:00