トイ・ストーリー3
原題:Toy Story 3
公開:2010年6月18日
時間:102分
監督:
リー・アンクリッチ*
ストーリー
前作から約10年後。
おもちゃたちの持ち主
アンディ・デイビスは、おもちゃで遊ばなくなり大学進学を目前に控えた青年となっていた。アンディは一番のお気に入りである
ウッディだけを大学の寮へ連れて行き、
バズ・ライトイヤーをはじめとする他のおもちゃ達は屋根裏部屋にしまわれることとなった。しかし、手違いで
アンディのママが屋根裏に行くはずだったバズたちをゴミとして捨ててしまう。なんとか脱出に成功したバズたちは
ジェシーの機転で“永遠に子どもと遊んでもらえる場所”
サニーサイド保育園へと辿り着く。保育園のおもちゃたちのリーダー
ロッツォ・ハグベアに歓迎され、バズたちはサニーサイドにとどまることを決意、ウッディに別れを告げる。
アンディの出発までに家に戻ろうと急ぐウッディは道中で近所に住む4歳の女の子
ボニー・アンダーソンに拾われる。ボニーのおもちゃたちの協力で帰り道を見つけ出したウッディ。「サニーサイドから来た」というウッディに対し、ピエロ人形の
チャックルズはサニーサイドの恐るべき真実を語り始める…。
概要
ディズニーデジタル3Dに対応して制作、日本でも大々的に3Dを売り出す形で公開された。日本公開は同年2010年7月10日。キャッチコピーは「『さよならなんて、言えないよ…』」「さよなら、おもちゃたち。」「どうして君は、大人になるのだろう…。 どうして僕は、大人になれないのだろう…。」。
キャッチコピーからも分かる通り、大人になって遠ざかっていくおもちゃと持ち主の関係性をテーマとして扱っている。映画内では現実と同じ時間が流れており、『
トイ・ストーリー2』(1999年)をリアルタイムで見た子どもたちが本作ではちょうどおもちゃから離れる年齢となっている、という仕掛けである。メインとなる男の子の
アンディ・デイビスも小学生から大学生へと成長しており、前作でアンディの声を担当した
ジョン・モリスを再びキャスティングした。彼は前2作当時、子役だったが、すでに事実上引退しており、ピクサーのスタッフが彼を探し出した時は「イメージ通りの好青年になっていた」と語っている。また、ジョンが大人になって再びアンディを演じるという構想は前々からあったようで、「このキャスティングのために11年待った」とスタッフは説明している。
子供に限らず、大人もターゲットに含んだプロットは秀逸な出来となっており、「映画シリーズ史上最も成功した第3作」としての呼び声が高い。シリーズ完結編として銘打っての公開だったが、本作の成功を機に完結を撤廃し、短編映画として『
ハワイアン・バケーション』(2011年)、『
ニセものバズがやって来た』(2011年)、『
レックスはお風呂の王様』(2012年)、やTVスペシャル2本を発表。2019年には『
トイ・ストーリー4』(当初は2017年公開予定)が公開された。
同時上映は『
デイ&ナイト』(2010年)。『トイ・ストーリー3』のブルーレイに特典映像として収録されている。
歴史
結局、『ミート・ザ・ペアレンツ』の
ジム・ハーツフェルド*が書いた脚本が採用された。こちらのバージョンでは、バズが製品不具合のためにリコールされることになり、製造元の
台湾*へ送り返されることに。バズはそこで同じくリコールによって持ち主と離れ離れになってしまったおもちゃと出会い、ウッディと仲間たちは自身を台湾に出荷してバズの救出へ向かう。
ピクサーのスタッフはディズニーが用意していた脚本案を読んでおらず、ゼロから製作を開始した。前2作を監督していたラセターは『
カーズ2*』(2011年)で多忙だったため、アンクリッチを監督に起用した。映画は2010年公開予定となり、2008年の2月にはアンディが大学生となったため、おもちゃたちが託児所に行くプロットに決まった。
本作はドルビーラボラトリーズが開発した7.1chサウンドを採用した劇場用映画となった。
キャスト
スタッフ
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楽曲
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最終更新:2024年09月08日 17:36