【システム名】 |
ナビカスタマイザー |
【読み方】 |
なびかすたまいざー |
【登場作品】 |
『3』~『6』 |
【詳細】
『エグゼ3』から
バスターUPの代わりに登場した新たなシステム。
4×4マス(最終的に5×5マスに)のメモリMAPに
ナビカスプログラムを配置して
ロックマンの能力を自由にカスタマイズすることができ、ロックマン本体にチップ並みの攻撃力を付加することもできる。
略称は「ナビカス」。
登場シリーズではたいてい、物語の序盤~中盤あたりにメールに添付されてくる展開で解禁される。
メールを確認後、チュートリアルが始まる。説明通りにプログラムを配置していけば問題なくRUNにたどり着けるだろう。
チュートリアル以降は、
PET画面からロックマンを選択し「ナビカスタマイザーをきどう」でカスタマイズ画面に入れる。
仕組みとしてはメモリMAPに入手したパーツをセットしていくだけなのだが、
- パーツは重ねられない
- プログラムはコマンドラインに重ねないと機能しない
- 一部のプログラム、プラスパーツは重複でも機能する(HP+100を2個配置した場合はロックマンの最大HPは200増える)
- 〇〇スピンで該当する色のプログラムを回転させられ、拡張メモリでMAPを大きく出来る
また、実際パーツをセットするにあたっていくつかルールがあり、
- 同じ色のプログラムやプラスパーツは隣同士に置いてはならない(角が触れるのはOK)
- プログラムパーツは、中央付近に横に二重線で表示されているコマンドラインの上に少なくとも1パーツにつき1マス乗せなければならない
- プラスパーツは、前述のコマンドラインの上に乗せてはならない
- 上部に表示された使用可能パーツ色以外の色のパーツを使ってはならない(『3』のみ)
- 組み込めるパーツは最大4色まで(『4』以降)
- メモリMAPからパーツをはみ出して置いてはならない(『6』のみ)
などの基本ルールが存在し、簡易的ながらも本当にロックマンをプログラミングしているかのような雰囲気を味わう事が出来る。
しかし、これらのルールを破って起動させるとロックマンの戦闘に悪影響を与えるバグが発生する(中には有益なバグも存在する)。
また、『3』では4番目のルールを破るとエラーが発生してRUN自体が不可能になる。
これを解消するにはとある人物から「
改造ツール」を購入し、表示された「エラーナンバー」に対応したコードを入力しなければならない。
ゲーム上で使用できるのはロックマンのみ。
『6』の
ナビチェンジではPETにそれぞれのナビが入るが、ロックマン以外のナビチェンジだと使用できない。
リンクナビ同士で対戦するとなかなか盛り上がるのでナビカスが使えないのが惜しい。さすがに他人のナビをあれこれカスタマイズするのははばかられるのだろうか……。
『5DS』では、
パーティーバトルシステムの導入により、パーティーメンバーに加え連れ歩けるチームナビを強化できる類似システム「
パーティーカスタマイザー」が導入されている。
初登場した『3』では、本システムを作成したのは熱斗の父・
光祐一郎であると、祐一郎自ら科学省の掲示板に書き込んでいる。
そしてナビカスタマイザーは、
オペレーターとナビの距離をこれまで(
疑似人格プログラム)以上に縮めるべく考案されたものであり、プログラミングミスによるバグの発生を防ぐことでよりナビと丁寧に接することができるというコンセプトであるとのこと。
このことから、ナビの心理状態が一目で把握できナビを気遣う
オペレートを心掛ける『4』以降の「ココロウインドウ」は、ナビカスタマイザー本来の用途の延長上で生まれたものと考えることができる。
しかし、『5』では
ダークチップや「悪」との兼ね合いで意図的にバグを発生させる構築が生まれてしまっており、最終作『6』では
バグストッパー前提による「はみ出し設置」が追加されるなどとなっている。
当然ながらココロウインドウも、バグにより不安定となるロックマンを構築するプレイヤーが多い。
もともとそういう懸念があったのか、『4』で未所持となっているのは「無茶をしないように」という理由で
ママが熱斗からナビカスを取り上げていたからである(後にパパに譲渡され、ママを守ってほしいという事で熱斗に返している)
ゲーム上ではナビカスによるバグは一部プログラムパーツ(
出現率増加系プログラム)を除いてバトル外では影響が無いが、設定上ではバトル外でもバグによる影響が発生しているようで、『5』ではパネル変化バグが発生した状態で電脳を歩いたところヒビだらけになってしまい
プログラムくんに怒られたという書き込みが
掲示板に存在する。
改造コードはエラーが発生した際に入力することで強制的にRUNをさせるコード、
エキストラコードはエラーが発生していない場合に入力することが可能で、様々な追加効果を得ることが出来るコードである。
改造コード、エキストラコードはともにアルファベット26字+特殊字3つを使った8桁のコード。
よって29の8乗、50億通り以上の組み合わせが考えられる。『3』で使用可能なコードはこのうち60以下に満たない為
デタラメに入力して発見するのはほぼ不可能に近い。
『4』以外の作品では
圧縮コードを入力することでナビカスプログラムのサイズを小さくすることが可能である。
圧縮コードは『3』では十字キー上下左右、ABLRボタンの8種類から6桁、『5』、『6』ではABLRボタンの4種類から10桁の組み合わせで成り立つ。
なお、メディアミックス戦略としてゲーム内で入手できるヒントはごく一部となっている。
そのため、攻略本や雑誌に掲載されたものか、アニメを視聴するしか知る手段がなかったコードも多い。
アニメでは第1期『ロックマンエグゼ』第45話が初出回。
対
プラネットマン戦で一か八かで使用されたものと、
ビーフ司令が月面に残した足跡がエキストラコードになっている
…という演出で2つ発表されたのを皮切りに、いくつかのエピソードでコードが発表されている。
ちなみに、現実でもこういったプログラムに機能を追加する
プラグインやアドオンといったプログラムが存在している。
複数組み込むと干渉してバグが発生したりする、バージョンによっては対応しない等とナビカスと共通点が多いため、おそらく元ネタはプラグインだと考えられる。
ナビカスプログラムが「プラグイン」と呼ばれないのは「不具合」(ゲーム自体のバグ)と同じく、ゲーム内の用語とややこしいからかもしれない。
カプコンはナビカスタマイザーに対する特許を持っている。
【公開番号】特開2004-33437(P2004-33473A)
【公開日】平成16年2月5日(2004.2.5)
【発明の名称】ゲームプログラム、記録媒体、ゲーム制御方法、およびゲーム装置
【出願番号】特願2002−193823(P2002−193823)
【出願日】平成14年7月2日(2002.7.2)
【出願人】
【識別番号】000129149
【氏名又は名称】株式会社カプコン
実際の特許
最終更新:2024年11月19日 21:07