左からPET (1,2)、プラグインPET (3,
バトルチップGP)、アドバンスドPET (4)、アドバンスドPET2 (4.5)、プログレスPET (5)、
リンクPET_EX (6)
【名前】 |
PET |
【読み方】 |
ペット |
【登場作品】 |
すべて |
【詳細】
「
PErsonal Terminal(パーソナルターミナル)」の略称で、作中では、携帯電話が進化して様々な機能が付いたものと説明されている。
ネットナビは基本的にこの端末にインストールされており、
オペレーターはPETを介してネットナビをオペレートする。『
1』と『
2』では同じデザインのPETが使用されているが、『
3』以降では作品ごとにデザインが異なっている。
熱斗の場合は青、
炎山の場合は赤などと、
オペレーターごとにパーソナルカラーがある。
『3』までは有線接続が基本で、付属のコードと機械を接続することでプラグインしていた。無線接続を行う場合、外部機器である
ワイヤレスプラグを使う必要があった。
一方『
4』以降のPETは全て赤外線機能を搭載しており、それを用いて無線接続するようになっている。この際、ナビは赤外線に乗って電脳世界へプラグインするという仕組み。特に『
5』のストーリー中で、
ある人物がこの赤外線を用いたトリックを用いている。
『1』では熱斗のPETを見て、やいとが見たことがないPETだと語っているように『3』と同様に特別製であると伺える。
発電所にて、
プラグイン中はナビに給電をしていてバトル後にHPが回復しているのは給電をしているからであると明かされる。PETのバッテリーが切れると給電が出来ず
ロックマンが行動不能になるが、電力のないサーバーでの出来事であるため、普段はプラグイン中に給電と同時にPETへの充電を行っているのかもしれない。(後の作品ではバトル後のHP回復が無くなったためかバッテリーに関しては特に触れられない)
『2』ではガスチェック機能なるものが登場し、PETを介して現実世界のガスを可視化させる芸当を見せた。また
飛行機の機内には犯罪防止の観点から
持ち込み禁止品という扱いであり、一般人はPETを機内に持ち込めない模様。搭乗中は代用品として
ミニPETが渡されるが、最低限度の機能しかなく、ナビも内蔵されていない。
『3』では
サブPETなるものが登場。調子の悪いPETからデータを避難させる目的で使用するため、ミニPETとは異なりナビ機能は備えられているが、プラグイン機能はない。このほか
PETケースなるものも登場し、このケースに入れたPETを
砂山ノボルに
直接ぶつけたり、海に飛び込んで海水に浸かっても壊れずに済むなど、防水性、耐久性における便利さがうかがえた。同作品における熱斗のPET(プラグインPET)は科学省職員曰く「特別製」らしく、
秋原町のお兄さんも「見かけないタイプのもの」と評していた。
『4』では
五十嵐ランのストーリーイベントで熱斗はPETを噴水の中に落としてしまい、中のロックマンがゴボゴボと息苦しい声をあげていた。
PETケースもなく直に落としたものと思われるが、PET自体が新型になっていて防水性を備えていたのか何とか壊れずに済んだようである。
『
6』では
ロックマンから「熱斗のPETは気がつけばいつも新型になっている」と
突っ込まれている。同作品ではロックマンがPETから居なくなる展開が度々発生するが、居ない時にPETを動かしているのは
プログラムくんのようである。普段は淡々とした口調で喋っているが、意外とハイテンションで陽気な性格をしているようだ。
ゲームシステムとして
ゲームプレイの上では、スタートボタンで開けるメニュー画面から行える要素が、PETでできる機能と扱われている。
『3』からはEXITを除く各項目にアイコンが追加されて視認性が向上した。
基本的なメニューの項目は以下の通り。
- チップフォルダ
- フォルダ編集や持っているバトルチップの確認など。
- アイコンはPCやスマホでもよく見る、開いた状態のフォルダ。
- サブチップ
- 『2』から登場した項目。該当ページ参照。
- アイコンは上記とは別のポケットが開かれた状態のフォルダ。
- データライブラリ
- バトルチップの図鑑。該当ページ参照。
- アイコンは開いた本。
- ロックマン
- ロックマンのステータスを確認できる。
- スタイルチェンジの切り替えや、ナビカスタマイザーの編集、改造カードの使用もここで可能。
- アイコンはロックマンの
生首顔。『5』のみ棒人間。
- 『6』のリンクナビ操作中は項目名が「ステータス」に変化する。アイコンは全ナビ共通でヒト型のバストアップ。
- Eメール
- 作中でメールが届くとここに追加される。
- アイテムが添付されていたり、読まないと話が進まなかったりする。
- アイコンは閉じた洋封筒。
- キーアイテム
- 主に戦闘で使わないアイテムがここに収納される。ストーリーにおいては重要な役割を果たすものもある。「PET」もここにある。
- 『1』や『OSS』では「アイテム」と表記されていた。
- アイコンは持ち手が輪になったカギ。
- つうしん
- 通信対戦を行うときはここから進む。トレードやその他の通信がしたいときもここ。
- 選択すると自動でセーブされるため、下記のセーブが行えない場所ではこの項目も選べなくなる。
- 『ロックマンエグゼ アドバンスドコレクション』では「ネットワーク」に変更されている。
- アイコンは通信ケーブル。
- セーブ
- ゲームデータのセーブを行う。
- ゲームとしての要素で、いわばメタ的な項目なのだが、作中でも一応PETの機能として扱われており、ラストダンジョンではこの機能に異常が起きてセーブできなくなる、という扱いになっている。
- なお、エグゼのセーブはものすごく早いことで有名(別ハードの『5DS』ではさすがに少し時間がかかるが、DSIなど後発の機種でプレイした場合はGBA作品と遜色ない速度になる)。
- アイコンは『3』『4』がGBAカセットに重ねた下向き矢印、『5』『6』が右向きの二重矢印。
- EXIT
- メニューを閉じる。Bボタンでキャンセルするのと同じ。
- 作品ごとに配置場所が変わる。
- 『1』『2』:他の項目同様セーブの下に配置。この頃は「もどる」表記。
- 『3』『4』:メニュー左端を縁取るように配置。
- 『5』『6』:メニュー右下。
- 『OSS』:項目ではなくなり、メニュー右下に「B:EXIT」と説明書きがされるだけになった。
他にもゲームシステム上のメニュー以外の機能として、マネーデータやパスポートといった個人情報の管理や電話機能、教科書データもPETの基本機能として備わっている。
ホビー
実際に玩具商品として発売されていた。
『4』(アドバンスドPET)以後はGBA版との連動も図るようになっていく。
プラグインPET
プラグインペット。「熱斗Ver.」「炎山Ver.」の2種類が発売された。
バトルチップも数枚存在しており、これをスロット・インできる。
ゲームとしては
バトルチップを用いた
ロックマンの育成、異なるプラグインPETをケーブルで接続し対戦するなどが可能。
アドバンスドPET
アドバンスドペット。「熱斗Ver.」「炎山Ver.」「
フォルテVer.」が発売された。
ロックマンの育成・対戦は前作とほぼ同じ。
しかし、
バトルチップはGBA版『4』の配信チップ以外を全て網羅しており、チップ総数が一気に爆増した。
この
バトルチップは、アドバンスドPET以外にも、GBA『4』と連動する「
バトルチップゲート」及びGBA『4.5』で使用可能。
アドバンスドPET2
アドバンスドペット2。基本的な内容はアドバンスドPETと同じ。
しかし、「
バトルチップゲート」及びGBA『4.5』で使用可能な「ナビデータチップ」をスロット・インすることで、ロックマンの
ソウルユニゾンを行うことが可能。
プログレスPET
プログレスペット。「熱斗Ver.」「炎山Ver.」「フォルテクロスエディション」が発売された。
後述のアニメ同様、PETに装着できる「カスタマイズパーツ」も販売されており、これを装着することでゲーム内の
ロックマンの性能が向上する。
また、
バトルチップは新たに製造され、GBA『5』の配信チップ以外はほぼ網羅。このチップは『5』と連動する「プログレスチップゲート」でも使用可能。
ただし、DS版『5DS』との連動機能はなく、代わりにこの作品にはプログレスチップゲートの
ナビチェンジ機能を意識したような機能が搭載されている。
リンクPET_EX
このPETは外観を変更することが可能であり、ナビエンブレム部分を着脱でき、さらにそこからカバーを着脱可能。
例えば、「
伊集院炎山Ver.」のエンブレムとカバーを、「フォルテVer.」に同梱されている
サーチマンのエンブレムとカバーに変えれば、アニメ『BEAST』で
ライカが用いていた専用PETに切り替えができる。
エンブレムやカバーは、
リンクナビなどのナビデータチップブースターにナビデータチップと共に収録されている。「カーネル」「
ダークロックマン」などのモデルにも切り替えできたりするなど、コレクション要素が強くカスタマイズバリエーションに富む。
PETではナビデータチップをスロット・インすると、そのナビを操ることができる。
今回のナビデータチップには育成データを記録する機能が搭載されており、PET内で育成したナビをナビデータチップに転送し、GBA『6』で「ビーストリンクゲート」を用いてナビチェンジすると、育成度合いによって成長した
リンクナビ達を使える。また、アーケード版『
バトルチップスタジアム』でも強くなったナビを使用したり、このアーケードゲームで育成したナビをPETや『6』で使うことが可能。
この、「リンクPET_EX」・『6』+「ビーストリンクゲート」・『バトルチップスタジアム』の連動システムを「
ナビリンクシステム」と呼ぶ。
アニメ版
無印
原作と異なり、いきなり「プラグインPET」が登場し全ネットバトラーの携帯端末となっていた。
原作同様、ケーブルを用いたプラグイン機構となっている。
AXESS
無印の後、全ネットバトラーの携帯端末は「
アドバンスドPET」に切り替わった。
アドバンスドPETはシンクロチップ及び
クロスフュージョンに対応している。
しかし、シンクロチップよりも先にアドバンスドPETが作られているため、アドバンスドPETは完全な
クロスフュージョン対応機となっておらず、クロスフュージョン時の弱点となるナビエンブレム部分が極端に弱いという特徴を持ってしまっていた。
そのため、クロスフュージョン可能な熱斗のPETは物語中盤で、クロスフュージョンに完全対応した
「アドバンスドPET2」(新型PET)に切り替えることになる。
アドバンスドPET2では
クロスフュージョン時の身体能力が大幅に向上しており、弱点だったナビエンブレムの強度も向上している。
また、アドバンスドPET・アドバンスドPET2のどちらでも、
クロスフュージョン前に予め用意できる
バトルチップの上限は5枚となっている。
この弱点を克服すべく、科学省は「
バトルチップゲート」を開発。チップゲートを所持する人間がクロスフュージョン体にチップを転送し使用させることができるため、実質的なチップ枚数上限は無制限となったのだが、これにはクロスフュージョン体とチップゲートを持つ人間のバトルスタイルが適合していなければチップ転送をまともに行うことができない問題を抱えていた。
Stream
デューオの試練が始まった後、IPCが新たに
「プログレスPET」(PET3)を開発。
しかしいきなり全ての
オペレーターが所有したわけではなく、物語中盤まではアドバンスドPETを用いたままの者も一定数存在した。
プラグイン時は、プログレスPETを銃身に見立てて、専用のグリップ(後述)を装着したりするなどで側面側から赤外線を放つという場面が基本的に見られる。
アステロイドの
ナパームマンは怒りが高ぶるとPETを過熱させるという危険な行為をしてくるが、PETが溶けるような描写はない。一体何で出来ているのか…
持てる燃次も相当である
プログレスPETはクロスフュージョンの問題を改善・強化しており、アドバンスドPET・アドバンスドPET2の問題だったバトルチップの上限問題にテコ入れをしている。チップは5枚1組で5セット(最大25枚)を事前にPETへ装填しておくことが可能となっており、バトルチップゲート無しでも十分な枚数のチップを用いて戦闘を行うことができるようになった。
さらに、「
ダイレクトタッチシステム」を採用しており、プラグイン後はPETの画面からディスプレイが浮かび上がり、画面右側に、前述の予め装填しておいたバトルチップが5枚表示され、これをタッチ・スライドしナビに当てることでチップを与えることができる。
これに加え、PET右側の差し込み口から
バトルチップを従来のようにスロット・インすることも可能。
これだけでは終わらず、プログレスPETはカスタムオプションパーツを装着し、PETやナビの性能を向上させる機構が搭載されている。前述のグリップなどがそれにあたり、PET下部や上部に接続することが可能。
一方、プログレスPETに一部の機能が疑似的に搭載されたバトルチップゲートは、その改良型として、クロスフュージョン体が不在でも
ディメンショナルエリア内でバトルチップを使用できる「
プログレスチップゲート」が開発され、真辺や岬、ハンターといったネット警察の刑事達の武器となった。
プラグイン機構はワイヤレスのみの対応となっている。
そのため、現代の
バレル大佐がデューオの試練のために20年前の過去の自分へプログレスPETのデータを送信した際、昔の時代(有線でのプラグインしかない時代)でワイヤレスでのプラグインを可能にすべく、ワイヤレス対応プラグイン装置を
Dr.ワイリーに製作させている。
BEAST
最初の話から既に全てのオペレーターが「リンクPET_EX」に切り替えている。
プログレスPETのダイレクトタッチシステムは廃止されたが、画面そのものをタッチペンでタッチすることができるようになっている。
画面をタッチすることでデータを直感的に整理することも可能。
さらに、PETにいるナビは小さなサイズで現実世界に立体映像として表示されるようになった。(実体化ではない)
また、
クロスフュージョン時には「ジェットバーニア」と呼ばれる飛行能力を標準装備できるようになった。
ちなみに、この携帯端末はこちらの世界だけのもので、並行世界「ビヨンダード」での携帯端末は「ビーストリンクゲート」となっていた。
BEAST+
並行世界「
ビヨンダード」から帰還した後、ロックマンのメモリ内に残っていたシンクロナイザー・
トリルのデータから作られた2枚の獣化チップに対応するモデルとして、バージョンアップした
リンクPET_EXが熱斗に与えられた。
能力向上といった面は特に見られない。
他作品にて
流星のロックマンシリーズ
エグゼから200年後の『
流星のロックマン』(『流星1』)において、『6』の
リンクPET_EXに似た端末が「昔の通信端末」として登場する。
ドリームアイランドのゴミ捨て場に大量に廃棄されたゴミとして…
エグゼ
シリーズからの時間経過を表す演出と思われるが、一部のエグゼファンからの不評を買う事になってしまった。
曰く「
トランサー(『流星1』の通信端末)が発明されるまではほとんどの人が所有していた」らしいので、作中の時間軸を考えれば、むしろ
200年間使われていた事は凄いとも思えるのだが…
流星シリーズの携帯端末
ウェーブトランサー
『流星1』で登場。
『エグゼ6』の「
リンクPET_EX」の後継機。左腕に装着するタイプで蓋側に画面、下画面で操作する。
地球上空で地球の電波・ネットワークを管理する3基のサテライト「ペガサス」「レオ」「ドラゴン」により管理されている。
アニメ版では双葉ツカサが、トランサーではなく「
ウェーブスキャナー」という端末を用いておりスバルもアニメ後半からこちらを使用している。
トランサーとスキャナーの両方が「ペガサスVer.」「レオVer.」「ドラゴンVer.」として『エグゼ』
シリーズのPETと同じように玩具商品として発売され、DS版『流星1』との連動機能も備えている。
さらにトランサーはDXエディションや『流星1』の全リアルバトルカードも発売されており、『エグゼ6』以上の商品展開を狙っていたことが窺える。
スターキャリアー
『流星2』で登場。
「マテリアルウェーブ」と呼ばれる、電波が立体・実体化する技術を搭載している。
どういうわけか、古代に繁栄した「ムー文明」でもスターキャリアーによく似た携帯端末が存在しており…。
玩具版でも「ベルセルクVer.」「ダイナソーVer.」「シノビVer.」が発売され、DS版『流星2』と連動する。後述の通り、『エグゼ』から発売され続けてきた携帯端末の中で最後の商品となった。
ハンターVG
『流星3』『OSS』で登場。
サテライト「ペガサス」「レオ」「ドラゴン」の技術を受け継いだ
WAXAが、メテオGの影響で狂暴化したウィルスや電波体に対し民間人が対抗できる手段を確立すべく、ハンターという名の通り「
兵器」のようなコンセプトで開発。
電波体を「ウィザード」として端末に登録し、ウィザードを持つ人間を「
オペレーター」と呼ぶ。
アダプター部分は着脱可能で、これを別のアダプターに切り替えることでウィザードの切り替えを行える。これは『エグゼ』のプログレスPETのカスタマイズ機能と酷似している。
実は
「電波変換」を前提として設計された携帯端末であり、WAXAが電波変換を24時間監視・制御する「電波変換認証プログラム」を内蔵しているが、一般人はそれを知る由もない。
コンセプトや秘密裏に内蔵されたシステムなど、『エグゼ』から通して見ても前例のない形となっている。
『OSS』に登場する
SSロックマンは『流星3』のフォルムであるため、この時のスバルが使用している端末もハンターVGだろう。
『エグゼ3』以降かつ『流星』
シリーズの携帯端末商品の中では唯一、玩具商品として発売されることはなかった。
ボクらの太陽シリーズ
『4』以降コラボレーションしている『ボクらの太陽』
シリーズにも登場。
『ゾクタイ』『シンボク』において本編クリア後に突然手に入る。『ゾクタイ』は『5』、『シンボク』は『6』の時期の作品だが、どちらも
アドバンスドPET。
持っているとアンジェレッタや
ロックマンのぬいぐるみにプラグインして、
ロックマンから情報収集をしたり
クロスオーバーポイントの交換を行える。
アイテムとしては「貴重品」に分類される。
余談
『1』『OSS』では使用するのに一定の料金を支払う必要がある描写がある。また、小学生以下は無料で使用出来るようである。
ちなみにやいとの
グライドと
ネットバトルが叶わなかったのは、やいとが年齢不相応な大きいPET持ちなため、手が物理的に小さくオペレーションが満足に果たせないため。
現実世界にはPETとよく似た「PDA」と呼ばれる機械が存在する。ネーミング的にもこれがPETの基となっていると思われる。
PDAは「携帯情報端末」とも呼ばれ、エグゼが発売された2000年代頃に普及していた機械。外見もエグゼのPETに近い。
PDAは小型のパソコンのようなもので、アプリケーションを入れ替えることで、機能を自分でカスタマイズすることができた。
インターネット接続やEメールのやり取りも可能で、この辺りはPETと同じ。
しかし電子手帳などビジネスマンの便利グッズとしての利用が多く、PETの様に「誰もが持っている」というレベルまでは普及しなかった。
PDAはあくまで外見がPETのモデルになっているだけで、PETの「役割」のモデルという点では後述の「携帯電話」が近い。
現在は廃盤(あるいは入れ替わりでタブレット端末)だが、2008年当時のドラマ『ケータイ捜査官7』にもPDAモチーフが情報処理強化を担ったが、この頃はすでにPDA市場は死滅前で、実際に時代の入れ替わりかのように、同ドラマの外伝『ケータイ捜査官7NEXT』でもiPhoneモチーフがゲスト出演しており、iPadが発売された2010年以降ならばそちらも出た可能性もある
PDAだと商標権が引っかかるため、カプコンとして独自に架空の携帯端末の略称でエグゼに出したのが『PET』なのだろう。
エグゼが発売された2001年頃は、携帯電話を
インターネットにつなげる「iモード」と呼ばれるサービスが数年前に始まった頃だった。
屋外で
インターネットを使い、メールやデジタルデータなどの情報がやり取り出来るということで日本国内で爆発的に普及し、「誰もがどこにいてもネットに繋がっている」という数年前まで空想のお話だった事が当たり前になった。
「PETがもたらした情報化社会」というエグゼ
シリーズの設定は、当時の驚きとネットワーク技術がさらに発展し、「あんなことやこんなことが実現するのではないか」という未来への期待が込められたシナリオになっている。
実際、2020年代においては携帯電話とPDAを合体させたような「スマートフォン」が世界規模で普及し、話しかけることでコンピューターを操作できる「AIアシスタント」の登場などによって、エグゼで描かれた未来の社会はほぼ現実になっていると言える。
実際の情報端末は、2023年現在は一般的にはCPUのパスマークやベンチマークから性能を推し量る。
メモリ、GPU性能などでも、モニター出力などに差が出る。しかし、『PET』にはパスマークなどはどれほど当てはまるかは未知数。
PETと比較用の参照外部リンク
最終更新:2024年12月18日 10:01