各作品ごとに容姿や服装などのデザインは異なるが、「緑色の服」「三角帽子」「先の尖った長い耳」などが全作品共通の特徴。この緑の衣と三角帽子は勇者の服装と言われているが、その理由は歴史上最初の物語とされている『スカイウォードソード』で、リンクの学年の騎士見習いの制服が「緑色の服」と「三角帽子」だったため。スカイウォードソードの発売以前は、長らく『時のオカリナ』がゼルダシリーズの歴史上で最初の物語とされていたが、それのリンクが(いわば彼が「最初の勇者」だった)幼少時に着ていた「コキリ族の服」が緑色だったことに由来していた。ゼルダシリーズで勇者が「先の尖った長い耳」をもつ理由は勇者がハイリア人のためである。衣装や色から、ピーター・パンとの類似性を指摘されることも多いが、これに関しては「中世ヨーロッパならこのような格好の少年は多いはず。関連性はない」との開発者側からの回答が『ファミ通』に掲載されていた。また、アニメ調のデザインの、いわゆる猫目リンクのデザインは『わんぱく王子の大蛇退治』(1963年)など60 - 70年代東映アニメーションアニメ映画の影響が指摘されることがある。これには東映を経て任天堂へ入社し、『神々のトライフォース』などのイラストを手がけた小田部羊一の存在も言及されるが、猫目リンクのデザインは小田部が手がけたものでは無い。このことをファンに指摘された小田部は「(デザインしたのは)僕じゃなくて、若いゲーム・デザイナーが昔の東映のファンで、勝手に影響を受けたらしく、そういえばよく似てるなぁ、あの形の源流が埴輪からだ、ということなど知ってたのかなぁ…」と語った。また『風のタクト』でディレクターを務めた青沼英二は、2013年の同作品のリメイクにあたってのゲームサイトでのインタビューにて「当時のリードデザイナーが東映アニメーションが好きで、その頃のアニメーションの雰囲気を再現すべく全体を設計していった」と語った。作品ごとにリンクの外見や設定が変わる理由は、「色々な人物が『リンク』という名前と、緑色の服装を受け継いでいるから」とされている。現に『風のタクト』では、主人公としてのリンクとは別に、過去にハイラルを救った英雄が存在している事が作中で語られている。(wikipediaより)