エイクレア攻略戦 - 六界全史 | 六界物語ウィキペディア

概要

エイクレア攻略戦とは、ルーイガルド17328年6月、六界連合軍とフェルトビーン帝国の間で行われたルーイガルド侵攻作戦中に起きた戦いである。

戦闘に至るまでの背景

陸路部隊により主力部隊を壊滅させられたビアスコア帝国、そこに海路部隊までもが西海岸から出現し、ついにビアスコア帝国は六界連合軍に降伏した。
連合軍は、第16部隊ラウンディアス部隊を治安維持の為ビアスコア帝都に残し、その他いくつかの部隊を解体、再編成させた上で、次なる目的地フェルトビーン帝国へと進軍した。
そのフェルトビーン帝国では、チカの命令により、四方の国境に駐屯していた主力部隊四牙将が集結、ルカ、リナ、バッチといった優れた将軍を従え、バスティアーナ要塞へと進軍した。
だが、その中には、機会があれば連合側に寝返ろうと伺っていた獅子身中の虫ダスト、ゴルゴダも居た。

フェルトビーン帝国軍は、バスティアーナ要塞にて六界連合軍を迎え撃つべく守りを固めるが、それと平行してカルザイアは、エイクレアの都市まで進軍を続ける連合軍を奇襲する為、出陣した。

両軍の戦力

攻撃側						守備側
六界連合軍					軍勢	フェルトビーン帝国軍
					参戦国
総兵力130000					兵力	総兵力不明
サルファー					総指揮
エリシア					軍師
主要参戦者
第１部隊【六界連合軍本陣部隊】兵力8000						フェルトビーン帝国エイクレア守備部隊
サルファー	ジャル	ガル	ロディ
第2部隊【アルビス国部隊】兵力6100
エリシア	ラギ
第3部隊【ヴァン・フレイ国部隊】兵力5000
アゼル	ティアナ
第4部隊【アーズ国部隊】兵力7000
アリン	トウマ	サウラ
第5部隊【サルディーシャ国部隊】兵力2900
カルス	ガディア	クルス
第6部隊【サザン・アイ部隊】兵力5700
ルティエ	レイス	サンド
第7部隊【フレイミスト・モルコア部隊】兵力4000
レンゲ	スレイマン
第8部隊【クロスロード部隊】兵力4000
グラーバル	ミッドガルツ	マルラ
第9部隊【シルティア部隊】兵力5000
ジュディス	クリスアーノ
第11部隊【竜騎兵団】兵力4500
ロリスザード	シーナ	バルザック	エミリィ
第12部隊【獣王部隊】兵力6000
霊虎	ガイラス	黒狼	龍牙
第13部隊【ケイニー・モズト部隊】兵力3500
マルキィ	ヴィル	サヌア	リーザス	レイア
第14部隊【ヴァルキリア部隊】兵力3200
ベチカ	ストライア
第19部隊【アルビオス部隊】兵力3000

戦闘経緯

フェルトビーン帝国に進入した連合軍は、あまりの無抵抗さに進軍速度を速めていった。
これは、遠征軍の戦列を引き伸ばして中央を遮断する戦法であった為、本陣は注意を促したが、勝ちの勢いにのって突出した第18部隊「シュヴァルティア部隊」が、カルザイアの奇襲を受けて壊滅する。

カルザイアは敵を壊滅させると、次の敵が来る前に素早くバスティアーナ要塞へ撤退する。
しかし、この段階で既に連合側への寝返りを考えていたゴルゴダは、エイクレアの街に、「チカはすでに自分のいる帝都の守りしか考えていない、連合軍に占領されるとエイクレアの民衆は奴隷にされるが、それもすべてチカがこの街を見捨てたからだ」という噂を流していた。

連合軍によるエイクレア攻略がはじまり、堅固な城壁に対して一斉攻撃がはじまった。
しばらくは持ちこたえていたエクレアだったが、大軍の前に陥落。
援軍第二陣として到着したウィッカーとアイリは、本来なら後方から奇襲を仕掛ける予定であったが、隙のない連合軍の布陣から今回はその機会はなしと判断、そして、連合軍が略奪行為をしていないことから、一時的にエイクレアをはじめとする周辺都市を連合に預けても、最終的に奪還すればよしとして、撤退を決める。

ただし、手ぶらでは帰れないと、先行するミッドガルツの部隊に奇襲を仕掛けて、損害を与えてからバスティアーナ要塞へと向かった。

なお、アイリは偵察の為陥落したエイクレアに潜入し、情報を得た後に撤退したが、このとき、サヌアと街中で偶然であったという記録がある。

戦いの結末

六界連合軍は略奪を厳しく禁止していたが、10万を越す（記録されている兵士数は6万ほどだが、実際はこれまでに降伏した国に兵士を出させ、各部隊の分隊として従えている、また実戦部隊以外の兵站部隊も加えると更に人数は増える）兵士を完全に制御することはできず、いくつかの略奪事件が勃発した。
ゴルゴダは、チカの評判を落とす為に流した噂であったが、本当に略奪が起きたことで、結果的には連合軍に対する民衆の憎悪を招く下準備をしたこととなる。
連合軍は略奪を行った兵士を処刑し、積極的に物資を提供することでなんとか民衆を落ち着かせると、すぐさま次の目的地に向かって出陣した。